[写真あり] 歯磨きせずに昼寝した場合、虫歯リスクはどの程度ですか?
相談者:
U.I.さん (36歳:男性)
投稿日時:2008-12-14 10:02:47
朝・昼と食事し、歯磨きせず2〜3時間ほど昼寝した場合の、虫歯リスクというのはどの程度と考えられますか?
ただし、それまで故意に砂糖を口にしていないと仮定します。(砂糖の多いお菓子などを食べない、お茶にも砂糖を入れないなど)
なぜ「歯磨きせず」かというと、私がそうだからです。
今まで昼寝でも、一応、軽く歯磨き(5分程度)してから寝るようにしていましたが、最近これがあまり意味のないことのように思えてきました。
なぜなら、5分程度で終わってしまうような歯磨きでは、プラークがほとんど落ちていないと気付いたからです。
これでは歯を磨かなかったのと同じ事です。
つまり、私は今まで歯磨きせず昼寝していたことになります(^^;
また完璧に歯を磨いてから昼寝する人など、現実的に存在しないと思うからです。
まぁ短時間とはいえ寝るわけですから、リスクがあるのはわかるのですが…
完璧に磨いてからじゃなければダメ、なんていったら昼寝も楽しめませんよね。
それに極力砂糖を口にしないよう気をつけていれば、多少歯磨きがいい加減でもリスクは低いように思いますが?
どうでしょうか。
ただし、それまで故意に砂糖を口にしていないと仮定します。(砂糖の多いお菓子などを食べない、お茶にも砂糖を入れないなど)
なぜ「歯磨きせず」かというと、私がそうだからです。
今まで昼寝でも、一応、軽く歯磨き(5分程度)してから寝るようにしていましたが、最近これがあまり意味のないことのように思えてきました。
なぜなら、5分程度で終わってしまうような歯磨きでは、プラークがほとんど落ちていないと気付いたからです。
これでは歯を磨かなかったのと同じ事です。
つまり、私は今まで歯磨きせず昼寝していたことになります(^^;
また完璧に歯を磨いてから昼寝する人など、現実的に存在しないと思うからです。
まぁ短時間とはいえ寝るわけですから、リスクがあるのはわかるのですが…
完璧に磨いてからじゃなければダメ、なんていったら昼寝も楽しめませんよね。
それに極力砂糖を口にしないよう気をつけていれば、多少歯磨きがいい加減でもリスクは低いように思いますが?
どうでしょうか。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-12-14 10:17:22
虫歯になるリスクは、砂糖と他の炭水化物の摂取にも関係します。
その他、唾液の量と性質、歯の性質にも関係しますので、何とも言えません。
口の中をきれいにして寝るほうが、気持ちがいいと思いますが。
>完璧に磨いてからじゃなければダメ、なんていったら昼寝も楽しめませんよね。
これに関しては、個人的見解ですから、何とも。
その他、唾液の量と性質、歯の性質にも関係しますので、何とも言えません。
口の中をきれいにして寝るほうが、気持ちがいいと思いますが。
>完璧に磨いてからじゃなければダメ、なんていったら昼寝も楽しめませんよね。
これに関しては、個人的見解ですから、何とも。
回答2
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-12-14 21:47:57
僕の見解は、完璧ではなくても、
出来うる限り磨くこと、
ここに意味があると思います。
毎回100%完璧に磨くことは事実上不可能ですが、
磨かなければ、除去率は0です。
アドバイスとしては、
完璧を目指すが、できないとしても責めることもないし、
悲観することもない、やるだけ無駄なんてことないです。
砂糖そのものを摂取しなくても、デンプン質や糖類は
多くの食品に含まれていますので、
完全に一切調理しない生肉オンリーなどの極端な
生活をしない限り、糖類を一切摂取しないで生きることは
雑食の動物であるホモサピエンスには無理です。
出来うる限り磨くこと、
ここに意味があると思います。
毎回100%完璧に磨くことは事実上不可能ですが、
磨かなければ、除去率は0です。
アドバイスとしては、
完璧を目指すが、できないとしても責めることもないし、
悲観することもない、やるだけ無駄なんてことないです。
砂糖そのものを摂取しなくても、デンプン質や糖類は
多くの食品に含まれていますので、
完全に一切調理しない生肉オンリーなどの極端な
生活をしない限り、糖類を一切摂取しないで生きることは
雑食の動物であるホモサピエンスには無理です。
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2008-12-14 22:13:35
U.I. さん、こんにちは。
これは何とも難しいですね。
しかし、佐藤先生のおっしゃるように、まったく磨かないよりは5分磨いたほうが、リスクはいくらかでも抑えることができると思われます。
また、虫歯のリスクと同様に、磨かないと歯周病のリスクも高くなるでしょうね。
これは何とも難しいですね。
しかし、佐藤先生のおっしゃるように、まったく磨かないよりは5分磨いたほうが、リスクはいくらかでも抑えることができると思われます。
また、虫歯のリスクと同様に、磨かないと歯周病のリスクも高くなるでしょうね。
相談者からの返信
相談者:
U.I.さん
返信日時:2008-12-15 08:09:44
みなさんありがとうございました。
佐藤先生。
>完璧を目指すが、できないとしても責めることもないし
この言葉には救われたような気がします。
自分は1時間ぐらいかけて必死に磨いても、80〜90%ほどにしか磨くことができません。
また「歯磨きに1時間」などというのも、日常的・現実的なレベルではなく、普段ならせいぜい30分で70%ほどが限界です。
やはりこうして現実に折り合いをつける必要がありますね。
虫歯なんて、ある程度できるのが当然と割り切らなければ、自分はとてもやっていられません。
松山先生。
炭水化物の事というのは、特に「大きなリスク」としては考えていませんでした。
砂糖(ショ糖)に比べれば、遙かに危険性は少ないと思っていましたが、やはり甘い考えでしょうか。
「ショ糖さえ口にしなければ、プラークの餌となるものは殆ど存在しない。だから虫歯予防というのは、歯磨き以前にシュガーコントロールである」
と言われることもありますね。
これを拡大して、
「歯磨きは歯周病予防には効果はあるが、虫歯予防への効果は疑わしい」
という考えも、極端なようですが存在していますね。
だから歯磨き嫌いの私は、
「歯磨きに力を入れるより、砂糖を摂らないようにした方が虫歯予防は楽だ」
と都合よく考えていました。
もちろん、だからといって歯磨きを露骨に手抜きしようという意味ではないのですが。
畑田先生。
まぁ5分程度ですと、本当に「やらないよりマシ」というレベルにしかなりませんね(^^;
歯周病予防としては、歯茎の境目のプラークをよく落とさなければいけませんね。
佐藤先生。
>完璧を目指すが、できないとしても責めることもないし
この言葉には救われたような気がします。
自分は1時間ぐらいかけて必死に磨いても、80〜90%ほどにしか磨くことができません。
また「歯磨きに1時間」などというのも、日常的・現実的なレベルではなく、普段ならせいぜい30分で70%ほどが限界です。
やはりこうして現実に折り合いをつける必要がありますね。
虫歯なんて、ある程度できるのが当然と割り切らなければ、自分はとてもやっていられません。
松山先生。
炭水化物の事というのは、特に「大きなリスク」としては考えていませんでした。
砂糖(ショ糖)に比べれば、遙かに危険性は少ないと思っていましたが、やはり甘い考えでしょうか。
「ショ糖さえ口にしなければ、プラークの餌となるものは殆ど存在しない。だから虫歯予防というのは、歯磨き以前にシュガーコントロールである」
と言われることもありますね。
これを拡大して、
「歯磨きは歯周病予防には効果はあるが、虫歯予防への効果は疑わしい」
という考えも、極端なようですが存在していますね。
だから歯磨き嫌いの私は、
「歯磨きに力を入れるより、砂糖を摂らないようにした方が虫歯予防は楽だ」
と都合よく考えていました。
もちろん、だからといって歯磨きを露骨に手抜きしようという意味ではないのですが。
畑田先生。
まぁ5分程度ですと、本当に「やらないよりマシ」というレベルにしかなりませんね(^^;
歯周病予防としては、歯茎の境目のプラークをよく落とさなければいけませんね。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-12-15 08:41:20
U.I.さまおはようございます。
歯磨きをせずに寝るとむし歯にならないか、ずいぶん心配なさっていらっしゃるようですね。
結論から言えば、ほとんど関係が無いと思っています、結局砂糖(蔗糖)の食べ方と量と言うことになります。
100%歯を磨くのは現実的ではありません。
もちろん我々指導者は、100%磨きの経験はするべきだと考えています。
なぜなら歯を磨く時の技術的な問題や、磨いたあと、人から評価される時の心理的な受け取り方、磨けきれなかったときの思いなどを経験しておくことは、患者さんを指導する時、患者さんの気持ちを理解するために必要だと考えるからです。
しかし健康なお口に中を維持するには、そこまでは必要ではありませんし、磨こうと思えば磨く技術があればいいわけです。
鏡で口の中を覗いて、磨き残しや歯肉の発赤や出血を見つけたとき、その部分を磨く技術があれば磨けるわけですから、磨ければ治ってしまいます。
蔗糖以外の炭水化物でむし歯になるかどうかについては、ほとんど問題の無いレベルだと考えています。
これは蔗糖は、口腔内のミュータンス菌が不溶性のグルカンを作り、歯に歯垢としてくっついてその中で産を産生するからです。
グルカンが出来なければ、そもそも酸が出来ても唾液で中和されると思います。
したがって磨き残しでプラークが歯に付着しておれば、むし歯のリスクはあるでしょう。
しかしよくしたもので、多少のプラークの付着では免疫機能などが働くために、簡単にはむし歯にならないと考えています。
文面からは多量の蔗糖の摂取はなさそうなので、それほど神経質にならなくてもいいように思います。
それよりオーバーブラッシングによる、歯肉と歯頚部の歯の磨り減りに気を付けていただいたほうがいいように思います。
ちなみに私は朝通勤途中の車の中で歯を磨いているだけです。
気になったら手鏡と合わせ鏡で磨き残しを調べて、そこをきれいに磨いています。
自分の歯磨きの弱点は十分わかっているので、それで問題はありません。
お勧めの手鏡、オーラビュゥがありますのであとでUPしておきます。
参考になさってください。
オーバーブラッシング http://yamadashika.jp/prevent08.html
歯磨きをせずに寝るとむし歯にならないか、ずいぶん心配なさっていらっしゃるようですね。
結論から言えば、ほとんど関係が無いと思っています、結局砂糖(蔗糖)の食べ方と量と言うことになります。
100%歯を磨くのは現実的ではありません。
もちろん我々指導者は、100%磨きの経験はするべきだと考えています。
なぜなら歯を磨く時の技術的な問題や、磨いたあと、人から評価される時の心理的な受け取り方、磨けきれなかったときの思いなどを経験しておくことは、患者さんを指導する時、患者さんの気持ちを理解するために必要だと考えるからです。
しかし健康なお口に中を維持するには、そこまでは必要ではありませんし、磨こうと思えば磨く技術があればいいわけです。
鏡で口の中を覗いて、磨き残しや歯肉の発赤や出血を見つけたとき、その部分を磨く技術があれば磨けるわけですから、磨ければ治ってしまいます。
蔗糖以外の炭水化物でむし歯になるかどうかについては、ほとんど問題の無いレベルだと考えています。
これは蔗糖は、口腔内のミュータンス菌が不溶性のグルカンを作り、歯に歯垢としてくっついてその中で産を産生するからです。
グルカンが出来なければ、そもそも酸が出来ても唾液で中和されると思います。
したがって磨き残しでプラークが歯に付着しておれば、むし歯のリスクはあるでしょう。
しかしよくしたもので、多少のプラークの付着では免疫機能などが働くために、簡単にはむし歯にならないと考えています。
文面からは多量の蔗糖の摂取はなさそうなので、それほど神経質にならなくてもいいように思います。
それよりオーバーブラッシングによる、歯肉と歯頚部の歯の磨り減りに気を付けていただいたほうがいいように思います。
ちなみに私は朝通勤途中の車の中で歯を磨いているだけです。
気になったら手鏡と合わせ鏡で磨き残しを調べて、そこをきれいに磨いています。
自分の歯磨きの弱点は十分わかっているので、それで問題はありません。
お勧めの手鏡、オーラビュゥがありますのであとでUPしておきます。
参考になさってください。
オーバーブラッシング http://yamadashika.jp/prevent08.html
回答5
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-12-15 19:12:44
>自分は1時間ぐらいかけて必死に磨いても、80〜90%ほどにしか磨くことができません。
>普段ならせいぜい30分で70%ほどが限界です。
この80〜90%、70%というのはどういった指標なんでしょうか?
『100% − プラークコントロールレコード(%)』でしょうか?
だとすると、歯磨きの仕方に問題があるように思います。(80%程度なら多くの人は5分も磨けば達成できると思います。)
PCR(プラークコントロールレコード)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
それとも私の知らない歯磨きの指標があるのだとしたら、ご教示願います。(でないと、PCRですら、かなりアバウトなものであるのに、漠然と100%とか80%とか言っても、個々でそのイメージが大きく違ってしまうかもしれませんので)
個人的には5分も磨けば、やらないよりはましどころか十分だと思います。(他の先生はもっと長時間の歯磨き指導をしているようなので驚きです。)
>「歯磨きは歯周病予防には効果はあるが、虫歯予防への効果は疑わしい」
私の考えはこれに近いです。
歯ブラシがあたった場所は虫歯を予防できますが、物理的に歯ブラシがあたらない場所は、あたりまえですが虫歯を予防できません。
ですので、歯ブラシだけで虫歯を予防することは絶対に不可能です。
虫歯予防を考えるなら、年齢や虫歯の本数を考慮に入れるのは当然ですが、その虫歯のできた場所(1番6番といったことのみならず、1番の隣接面とか6番のこう合面とか)も含めて考えないと対応し切れません。
そんなことは歯科医師にとってはあたりまえで、みな知っていることなのですが、歯磨きの問題を論ずるときに、なぜかその点に言及されないことが多いような気がします。
>普段ならせいぜい30分で70%ほどが限界です。
この80〜90%、70%というのはどういった指標なんでしょうか?
『100% − プラークコントロールレコード(%)』でしょうか?
だとすると、歯磨きの仕方に問題があるように思います。(80%程度なら多くの人は5分も磨けば達成できると思います。)
PCR(プラークコントロールレコード)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
それとも私の知らない歯磨きの指標があるのだとしたら、ご教示願います。(でないと、PCRですら、かなりアバウトなものであるのに、漠然と100%とか80%とか言っても、個々でそのイメージが大きく違ってしまうかもしれませんので)
個人的には5分も磨けば、やらないよりはましどころか十分だと思います。(他の先生はもっと長時間の歯磨き指導をしているようなので驚きです。)
>「歯磨きは歯周病予防には効果はあるが、虫歯予防への効果は疑わしい」
私の考えはこれに近いです。
歯ブラシがあたった場所は虫歯を予防できますが、物理的に歯ブラシがあたらない場所は、あたりまえですが虫歯を予防できません。
ですので、歯ブラシだけで虫歯を予防することは絶対に不可能です。
虫歯予防を考えるなら、年齢や虫歯の本数を考慮に入れるのは当然ですが、その虫歯のできた場所(1番6番といったことのみならず、1番の隣接面とか6番のこう合面とか)も含めて考えないと対応し切れません。
そんなことは歯科医師にとってはあたりまえで、みな知っていることなのですが、歯磨きの問題を論ずるときに、なぜかその点に言及されないことが多いような気がします。
相談者からの返信
相談者:
U.I.さん
返信日時:2008-12-15 20:22:25
山田先生。
1日の歯磨きが、朝の一回だけなのですか?
それで虫歯にならないなんて凄いですね。
一般的には夜寝る前の歯磨きが最も効果的であり、また磨かないと危険という考えが広く信じられていますが、それすらも関係ないということでしょうか。
だとすると、やはり「歯磨き=虫歯予防」という考えはちょっと疑問ですね。
ただ先生も砂糖の摂取には気をつけておられるでしょうし、その上で成り立つ論理でしょうね。
あと、わざわざ画像のアップまでありがとうございました。
森川先生。
すみません、私の表現が間違っていたようです。
完璧な歯磨き、要するに染色剤で全く染まらないほどの歯磨きを100%とした場合の80〜90%ということです。
一般的に用いられるPRCの表現とは逆でしたね。
1時間かけて、20%ほどのプラークしか落とせていないというのは、ちょっと考えられないですね(^^;
歯磨きは5分程度で十分とお考えですか。
PRCでいえば50%ほどのものと思いますが、「歯磨き=虫歯予防ではない」という前提に立てば、確かに十分といえるかもしれませんね。
ただし砂糖の摂取に対して、ストイックであることが前提ですが。
自分の場合も、いつも汚れが落ちていないはずなのに、長年虫歯にもならない部分があるのも事実です。
なのでやはり「虫歯予防=プラークコントロール」ではなく、シュガーコントロールと考えます。
1日の歯磨きが、朝の一回だけなのですか?
それで虫歯にならないなんて凄いですね。
一般的には夜寝る前の歯磨きが最も効果的であり、また磨かないと危険という考えが広く信じられていますが、それすらも関係ないということでしょうか。
だとすると、やはり「歯磨き=虫歯予防」という考えはちょっと疑問ですね。
ただ先生も砂糖の摂取には気をつけておられるでしょうし、その上で成り立つ論理でしょうね。
あと、わざわざ画像のアップまでありがとうございました。
森川先生。
すみません、私の表現が間違っていたようです。
完璧な歯磨き、要するに染色剤で全く染まらないほどの歯磨きを100%とした場合の80〜90%ということです。
一般的に用いられるPRCの表現とは逆でしたね。
1時間かけて、20%ほどのプラークしか落とせていないというのは、ちょっと考えられないですね(^^;
歯磨きは5分程度で十分とお考えですか。
PRCでいえば50%ほどのものと思いますが、「歯磨き=虫歯予防ではない」という前提に立てば、確かに十分といえるかもしれませんね。
ただし砂糖の摂取に対して、ストイックであることが前提ですが。
自分の場合も、いつも汚れが落ちていないはずなのに、長年虫歯にもならない部分があるのも事実です。
なのでやはり「虫歯予防=プラークコントロール」ではなく、シュガーコントロールと考えます。
相談者からの返信
回答7
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-12-15 21:25:33
>歯磨きは5分程度で十分とお考えですか。
>PRCでいえば50%ほどのものと思いますが、「歯磨き=虫歯予防ではない」という前提に立てば、確かに十分といえるかもしれませんね。
5分で、100-PCR=80% 。
すなわちPCR=20%くらいは可能といった意味です。(ただ、PCRは調べる人によって判定がかなり異なりますので、20%は達成困難と考えておられる先生もいるとは思います)
>ただし砂糖の摂取に対して、ストイックであることが前提ですが。
砂糖は重要ですが、絶対ではありません。
特に気にしなくても、虫歯にならない人は大勢いると思います。
また、縄文人に虫歯があったと発表している人がいるくらいですから、砂糖でなくても炭水化物を取れば虫歯になる可能性があります。(当然、虫歯のできやすさは異なるとは思いますが)
砂糖が絶対であるとする根拠となる、山田先生がお書きの
>蔗糖は口腔内のミュータンス菌が不溶性のグルカンを作り、歯に歯垢としてくっついてその中で産を産生するからです。
といった仮説は、私も学生時代に教わりましたが、今は否定されているようです。
>PRCでいえば50%ほどのものと思いますが、「歯磨き=虫歯予防ではない」という前提に立てば、確かに十分といえるかもしれませんね。
5分で、100-PCR=80% 。
すなわちPCR=20%くらいは可能といった意味です。(ただ、PCRは調べる人によって判定がかなり異なりますので、20%は達成困難と考えておられる先生もいるとは思います)
>ただし砂糖の摂取に対して、ストイックであることが前提ですが。
砂糖は重要ですが、絶対ではありません。
特に気にしなくても、虫歯にならない人は大勢いると思います。
また、縄文人に虫歯があったと発表している人がいるくらいですから、砂糖でなくても炭水化物を取れば虫歯になる可能性があります。(当然、虫歯のできやすさは異なるとは思いますが)
砂糖が絶対であるとする根拠となる、山田先生がお書きの
>蔗糖は口腔内のミュータンス菌が不溶性のグルカンを作り、歯に歯垢としてくっついてその中で産を産生するからです。
といった仮説は、私も学生時代に教わりましたが、今は否定されているようです。
回答8
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2008-12-16 01:18:52
UIさん
虫歯という病気は多因子疾患です。
いくつかの要因が複雑に絡み合って病気を作ります。
ですから、何か一つのことをすれば予防できるというものではありません。
北欧での虫歯の大きな減少は、フッ化物の普及によるところが多いというのが、多くの学者たちの一致する意見です。
その反面、虫歯を作る要因では、食餌による影響が一番大きいとする意見もあります。
歯磨きも当然重要な因子の一つです。
もう一つ考えなければいけないことは、虫歯のような生活習慣に依存する疾患では、本人の意識も大きな影響を持っています。
虫歯に関する臨床研究では、プラセボ効果やホーソン効果といった、被研者の意識によって成績が良くなることがわかっています。
つまり、虫歯予防の意識を持つだけでも効果があります。
予防の意識を持つということから考えれば、
「いい加減に磨いても効果はなさそうだからやめておこう」
と思うのと、
「少しでも効果が期待できるなら、磨いておこう」
と思うのでは大きな違いです。
また、正しい知識を持つと行くことも、歯科疾患の予防に影響しているという研究もありますので、このサイトで、予防の正しい知識を身につけて、予防に対する意識を高め、できることから実行してください。
虫歯という病気は多因子疾患です。
いくつかの要因が複雑に絡み合って病気を作ります。
ですから、何か一つのことをすれば予防できるというものではありません。
北欧での虫歯の大きな減少は、フッ化物の普及によるところが多いというのが、多くの学者たちの一致する意見です。
その反面、虫歯を作る要因では、食餌による影響が一番大きいとする意見もあります。
歯磨きも当然重要な因子の一つです。
もう一つ考えなければいけないことは、虫歯のような生活習慣に依存する疾患では、本人の意識も大きな影響を持っています。
虫歯に関する臨床研究では、プラセボ効果やホーソン効果といった、被研者の意識によって成績が良くなることがわかっています。
つまり、虫歯予防の意識を持つだけでも効果があります。
予防の意識を持つということから考えれば、
「いい加減に磨いても効果はなさそうだからやめておこう」
と思うのと、
「少しでも効果が期待できるなら、磨いておこう」
と思うのでは大きな違いです。
また、正しい知識を持つと行くことも、歯科疾患の予防に影響しているという研究もありますので、このサイトで、予防の正しい知識を身につけて、予防に対する意識を高め、できることから実行してください。
相談者からの返信
相談者:
U.I.さん
返信日時:2008-12-16 05:11:45
森川先生。
たびたび混乱を招いてしまい申し訳ありません。
私自身PCRというものを測ったことがなく、その言葉を知ったこと自体も最近の話です。
ただ先生が言われているように、PCRによる数値化自体が結構曖昧なものに思えます。
なので自分の歯磨きがPCR何%かということは、あまり考えなくてもいいように思います。
それにしても一般的な目標とされている20%は5分で達成できるのですか。
それならいつも30分ぐらい歯磨きしている私は、磨きすぎという感じですね(^^;
なぜ30分もかかるかというと「虫歯になる部分=磨きづらい部分」なわけで、そういう部分をちゃんと磨こうとすれば、自ずとそれぐらい時間がかかるからです。
(素人考えっぽいですが)
ただそれでも全部は磨けないし、いつも磨けていないはずなのに虫歯にならない部分が結構あることも事実です。
また自分は歯列が悪い部類であるため、良い部類の人に比べると、どうしても所要時間が増えるように思います。
小牧先生
プラシーボ効果ですか、ユニークな観点ですね。
そういうことを考えるだけでも、精神的に楽になれるような気がします。
これで質問は解決とします。
皆様ありがとうございました。
たびたび混乱を招いてしまい申し訳ありません。
私自身PCRというものを測ったことがなく、その言葉を知ったこと自体も最近の話です。
ただ先生が言われているように、PCRによる数値化自体が結構曖昧なものに思えます。
なので自分の歯磨きがPCR何%かということは、あまり考えなくてもいいように思います。
それにしても一般的な目標とされている20%は5分で達成できるのですか。
それならいつも30分ぐらい歯磨きしている私は、磨きすぎという感じですね(^^;
なぜ30分もかかるかというと「虫歯になる部分=磨きづらい部分」なわけで、そういう部分をちゃんと磨こうとすれば、自ずとそれぐらい時間がかかるからです。
(素人考えっぽいですが)
ただそれでも全部は磨けないし、いつも磨けていないはずなのに虫歯にならない部分が結構あることも事実です。
また自分は歯列が悪い部類であるため、良い部類の人に比べると、どうしても所要時間が増えるように思います。
小牧先生
プラシーボ効果ですか、ユニークな観点ですね。
そういうことを考えるだけでも、精神的に楽になれるような気がします。
これで質問は解決とします。
皆様ありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 歯磨きせずに昼寝した場合、虫歯リスクはどの程度ですか? |
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質問者 | U.I.さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯磨きに関する疑問 歯磨き(プラークコントロール) その他 予防関連 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。