二次カリエスになりにくいインレ−での修復方法を教えてください

相談者: 花子さん (27歳:女性)
投稿日時:2008-12-12 18:29:41
はじめて質問させていただきます。
よろしく御願いいたします。

一ヶ月ほど前より5番のシルバーのインレーがはずれてしまっているのですが、どこのお医者様にかかろうかと足踏みしております。


早期発見、早期治療方針の先生で詰め物をしたのですが、歳月と共に外れてゆき、その度に、虫歯になっていれば勿論ですが、装着の為という理由で歯質を一層、削らなければならないことに大変不安を感じています。

虫歯がひどくならないために治療したのに治療したことによって二次カリエスになりやすこと。
外れる度に削っていては、かえって、歯髄まで到達してしまうのではないかと心配しています。

以前、削る量を少なくする方法として、コンポジットレジンで裏打ちしてから印象をとるレジンコーティングという手法が、すぐに切削した歯面を防ぐことができるので感染の機会もないため良い(私はもう削ってしまっているので関係ないのでは?と思いつつ)と聞いたですが、そこでいくつかお聞きしたいのです。


1)外れたインレーを着け直すときは必ず一層削らなければならないのでしょうか?

2)レジンコーティングという手法はどこの歯科医でも行っていただける一般的な方法なのでしょうか?

3)歯と詰め物の間からはどうしても細菌は入ると聞いたのですが、レジン充填するのと、型をとってインレーを接着するのと長年使って行く上で、レジンの方が、歯と詰めもの間から細菌が入りにくいとかはあるのでしょうか?

4)3Mix-MPは殺菌作用があり塗布したらその歯は虫歯にならないと聞いたのですが、小さな虫歯があっても無くても、詰め物の下に予防として使用する事はできないのでしょうか?
削らなくてよいし、その歯は二次カリエスになったりもしないのではないでしょうか?
3Mix-MPは御サイトでも賛否両論あるようですが、その他のクスリでもそういうものはないのでしょうか、またそのような使い方はできないのでしょうか?

5)大人になってからはレ充はしていただいたことがないのですが(御願いしたのですが、

「それは子供の時の話でしょ。薦めない」

と断られました)、下の5番で象牙質に達して、歯と歯の側面が一方向ない感じです。
御サイトでかなり大きな窩洞でもレ充なさってるようでしたが、私のはやめた方がよいでしょうか?
無理な御願いでしょうか?

6)その他、二次カリエスならない、又は、歯を削らなくてよいお薦め方法はありますでしょうか


日々のメンテナンスが大切なのはわかるのですが、今どんな治療をしてくださるお医者様に御願いすれば・・・と迷っています。
欲張って思いの丈を拙い文章で長々書いてしまい、読みにくいかと思いますが、どんなことでもどこの部分でも結構ですので、助言をいただけますでしょうか。
よろしく御願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-12 18:56:30
そうですね。

1)
まあ厳密に言えば、インレーが外れた直後から唾液による感染は始まるわけですから「新鮮面を出す」という意味で一層削る事が多いですね。

2)
僕の中では「常識」と言うか、全ての処置に対して行っている方法ですが、どうやら一般的では無いようです。

3)
インレーの上手な先生、レジン充填の上手な先生で成績は変わりますよ。

4)
3Mixに関しては‥。

5)
いや。
虫歯の形態にもよりますし、担当の先生の得意不得意にもよりますが、レジン充填でも可能であれば、良いのではないでしょうか。

6)
僕の中ではレジンコーティングが良い方法では無いかと思いますが‥。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-12-12 19:16:09
梅田の佐藤です。
こんばんわ。

?削るというよりは残っている接着剤をはがす感じ、もしくは汚染されている部分の表面をこすっていく感じでしょうか?

?やる気になればそんなに難しいものではないです。

?きちんと接着ができれば、レジンで充填、レジンセメントで接着、天と地ほど差が出るとは思えません。

?3mixに関しては正しく情報が伝播していないケースがほとんどですが、今回の症例には不適当だと思います。
また、何が何でも削る必要性が無いわけでもありませんので、ご注意ください。
魔法の治療じゃありません。

?拝見しないとなんとも、、、

?タイヨウ先生に同意。



きちんと削り、コーティングして、きちんと印象、きちんと咬合を採り、きちんと接着が出来ればインレー形態でも十分です。
もちろん、充填で十分回復できるのであれば、それに越したことはありません。

現時点での出来る限りの最善の策は、ひとつひとつの処置の難しさを十分に知ったドクターに、きっちりきっちり丁寧に処置してもらうこと。

治してくれるのは特別な薬でも、機械でもありません。
ドクター次第だと思います。
 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-12-12 19:48:47
花子さん、こんばんわ。


1)私はほとんど削りません。

もちろんきれいな歯質を出すために超音波によって残っているセメントはきちんと取り除きますが…

タービンで削ることはほとんどありませんねぇ。



2)すみません。
私はレジンコーティングって聞いたことがありません。


インレークラウンなどの作製のために生活歯を削った場合にコーティング剤を塗布することはありますが、そのことなのでしょうか?

通常詰める治療に使うレジンでコーティングというのは、型どりの精度から言ってもしない方がいいのでは?



3)現在は、セメントでインレー等をつける場合のセメント層の厚みは数十ミクロンほど。

レジンを詰める場合のボンディング剤の厚みは0.2ミクロンほどだったと思います。

ただ、保険で使用しているレジンでは、表面性状が粗く、それほどいいとは思いませんので、私自身もインレーが多いです。

しかし、保険外自費)で使用するレジンは表面は滑らかで、硬さもそこそこあり、変色もかなり少なくなっています。
ただし、きちんと充填できる技術があるかどうかによって、予後が左右されますので、難しいところです。



4)浅いむし歯にはやっても意味がないと思います。
あくまでも非常に神経に近いむし歯、あるいは、既に神経まで進んだむし歯については、良い結果を得られる場合もありますが、私個人的には、保険診療ではなくなりますので、ほとんどやっていないというのが現状です。

手技的に左右されるポイントが2〜3ありますからね。



5)私も保険診療の場合は、奥歯隣接面の間の側)にむし歯ができている場合は、ほとんどレジン充填は行いません。

理由は、直接レジン充填で、隣接面の立体的な形態を回復するのが不可能に近く、詰めた後で二次カリエスになったり、隣の歯にむし歯ができやすい状態を作ってしまうことになるからです。



6)二次カリエスになりやすいかどうかは、治療法の違いだけの問題ではなく、日頃の清掃が徹底されているかどうかの影響が最も大きいと思いますので、難しいところです。


できるだけ削らない、できるだけ二次カリエスにならないということで言えば、保険適用外のレジンによる直接充填が最も可能性が高いのかもしれません。
ただし、かなり熟練している先生が時間をかけて丁寧に充填した場合ですが…

回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-12-12 19:57:34
別な観点から・・・

19世紀にG.V.Black が窩洞形態の5条件なるものを提唱しましたが、この原則は大筋今でも認められている、大事な要件です。

それは
?適切な外形
?十分な保持形態
?十分な抵抗形態
?必要な便宜形態
?正しい窩縁形態 からなります。


これらの要件を満たしながら、インレーの窩洞を考慮すると本当に難しいモノになります。
一つ一つの条件を説明すると大変ですのでしませんが、セメントが水に溶け出てしまう時代のインレーでも20年以上保つているものが有ります。

施術者の技術に大きく左右され、の乱暴な使い方にも左右され、金属に左右され、残存歯質に作用されと、限りなく難しいものです。
保険制度も絡んでくると泥沼に入り込みそうです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-12-13 01:37:10
はじめまして。

色々話が出てますが・・

レジンコーティング」を勧められた先生がいらっしゃるなら、たぶんそれが良いのではないかなと思いますよ。

【レジン】
○隙間が出来ない
×形態の付与が難しい

インレー
○形態の付与が簡単
×隙間が出来ない

めちゃめちゃ簡単に言うとこんな感じかと。

【レジンコーティング+インレー】は、そのいいとこどりですよね^^

レジンで接着させて、レジンで難しいところはインレーで。と。
レジンとインレーの間ならもしも隙間が出来ても、そこから虫歯にはなりませんしね。

ただ色々ポイントが出てきますが・・。



もちろん、レジンコーティングと言う発想自体珍しいですし、インレーを上手に出来ない先生もいらっしゃいます。
レジンの接着操作が上手でない先生もいらっしゃいますから、一番大事なのは先生選び?ですけどね。

少なくとも花子さんのコンセプトから考えると、3Mix-MP法には何のメリットもないでしょうね。
殺菌効果を期待する理由もなければ、接着阻害因子でしかないですからね。



>6)その他、二次カリエスならない、又は、を削らなくてよい、お薦め方法はありますでしょうか

担当の先生次第ですね。
考え方だったり得意不得意だったり・・。
その先生に出来るベストは、その先生に伺った方が良いと思います。

因みに自分だったら、レジン充填かレジンコーティング+クラウンだと思いますよ。



担当医選びが一番難しいと思いますから、花子さんも多少の専門知識をつけてから、色々な先生と相談してみて下さいね。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花子さん
返信日時:2008-12-13 15:49:14
ご回答くださった先生方、私の長い文章にご回答くださり、本当にありがとうございました。

やはり、(理由は理解いたしましたが)先生により削る差はあれど、は小っさくなってゆくのですね。
それこそ、上手に施術してくださる先生に御願いしないとまた、見えないところで虫歯になって、インレーの消耗とともに歯は小さくなってゆきますね。



みなさん、歯と詰め物の間から入る細菌に対してはどのように、ケア・対処なさっているのですか?
どうしてもはいるんですよね???


治療の仕方としては、すべてはドクターの技術にかかっているようですね。
(しかし、技術をはかるのは難しい(;_;・・・みなさんどうしてるんでしょうか??)

レジンコーティング」を薦めてくださっている先生が多くいらっしゃったので、渡辺先生の

>ただ色々ポイントが出てきますが・・。
がちょっと心配ですが、「レジンコーティング」をしてくださるという先生がいらしたら、それに自信があると言うふうに理解して、御願いしてみようかと思います。

3Mix-MPは問題外だったようですね、以前「予防として使用できます」とお聞きした気がしたので、できるのかと思ってましたf^_^;



渡辺 徹也先生にお聞きしたいのですが、

1)「レジン修復の適応範囲はどのくらいまで?」という投稿の中で渡辺先生がその後レジン充填したという写真があったのですが、それを見てこんな大きなインレーが詰まってたところでもレジンで直せるんだーと希望をもっちゃったのですが、このときは、やはり保険外治療だったんですか?
レジン自体も保険外のものを使用したのですか?

2)>因みに自分だったら、レジン充填かレジンコーティング+クラウンだと思いますよ。
とありましたが、なぜ、インレーじゃなくクラウンなのですか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-12-14 01:33:22
>渡辺 徹也先生に
>お聞きしたいのですが、

あ、はいはい。

>1)「レジン修復の適応範囲はどのくらいまで?」という投稿の中で・・

あー、すみません、そんな感じはしてました^^;
あの写真は随分物議をかもしてしまって・・。

自分はレジンは「行けるところまで」派なので、一般的ではないです。

実際自分では5年と経過を追えてませんし、将来どうなるかは分かりませんよ。
(※もちろん、研究論文の結果などから、自分ではいけると思っている訳ですが)

数例のマイナーなトラブルを経験して、ある程度限界も分かってきた気がします。
ですからどんなケースでもむやみやたらとレジン充填を勧める訳ではないですから注意されて下さい。



それとレジン充填の保険or自費の話ですが、過去何度も出ています様に、線引きは不明瞭です。

保険請求できるか、自費請求できるかはかけた手間に対してではなくて、保険で使用出来ない材料を使ったかどうかがひとつのポイントです。

レジンの場合、保険使用の認可をとっているレジンと、認可をとっていないレジンの差は、ほとんどありません。

自費用のは多少色のバリエーションが多かったり、研磨性が良かったりと言う傾向はあるものの、操作性が悪かったり良い接着システムがなかったりのデメリットもあって、一概にどちらがいいということもないです。



よくある話なのですが、

「これは保険で使えないレジンだから自費ですよ」

と言って、保険と全く同じ手順、時間で材料だけ自費用レジンを使うぐらいなら、保険で「ちょっと丁寧な先生」の方が費用対効果的にずっといいと思います。

でも逆に、

「手間をかけるので自費でしかダメです」

と言うのはルール上はいけません。



つまり、歯科治療全般に言えることですが、

・普通の手間で材料が保険外というだけで自費
・普通以上に手間をかけた結果、保険では赤字になるので自費になってしまう自費

との二通りが混在していることがあり、たぶん一般的には前者の方が多いと思います。
日本の歯科医院において、平均すれば一医院で自費診療を受ける患者さんの人数って、計算すると月あたり数名ですからね。

ほとんどの歯科医院が保険医のいる保険医療機関なので、保険診療が前提ですから当然のことですが。

見分け方のひとつ、と言っても難しいのですが、よく他の先生もここで書かれてる様に、保険治療と並列(片手間の様に)で行う自費なのか、自費専門or自費中心の先生なのかはキーポイントになるかと思いますよ。



で、レジン充填に話を戻すと、例えばボンディング剤(レジンの接着剤)はいつもと同じ国産のものを使って、レジンだけ外国産で保険外のかっこいいのを使う・・なんて場合、組み合わせによっては作用pHが大きく異なったりして、接着力がかなり落ちるなんて場合も考えられます。

逆に保険用に認可の下りてるレジンでも最大限の手間をかけて行えば、材料費だけでも下手すると赤字にさえなり得るのですが、理工学的な性能としては本当に十分です。

同じレジンでも、外国に行けば「自費」なんですから、当たり前と言えば当たり前ですね^^




画像添付します。
メタルインレーを除去して、矢印の部分に2次カリエスのケースです。


またメタルインレーにしようと思えば、ひっかからない様に思い切り大きく削るか、この部分だけを綺麗にレジン充填するか、いっそクラウンになるかと思います。

ただし、保険でメタルインレーを作成していく時にレジンなんて使うと「赤字」となってしまいますし、そもそも教科書的にはこのインレーは禁忌(※残存歯質が少なすぎて強度が不足するから)です。

(続きは次の回答で)

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-12-14 02:38:32
続きです。

>2)>因みに自分だったら、レジン充填レジンコーティング+クラウンだと思いますよ。
>とありましたが、なぜ、インレーじゃなくクラウンなのですか?

んー・・あくまで自分だったら、の話ですけど、小臼歯ならインレーが出来るケースならレジン充填で十分出来るので、必然的に選択肢がレジン充填orクラウンの二択になることがほとんどです。

また、インレーのためのレジンコーティングが綺麗に出来る様なら、そのまま盛り上げていけば「レジン充填」になりますから、自分の場合はその方が早くて安心確実なので。

この辺りは考え方や得意分野によるかと思います。



それとメタルインレー(+セメント合着)は、に接着しないことがいつも気がかりですね。
ジグソーパズルのピースを作る様なもので、ぴったりいきませんし、奥まで入れられなくなるのでぴったり作ってはいけないぐらいです。

隙間のあいたパズルのピースをはめこんで、「セメントコンクリート」のセメントをだた流し込んで固定しているだけの状態ですよね。
(※手間をかけた自費ゴールドインレーなどは、この隙間を匠の技で極限まで抑えていくので長持ちします)

で硬さや物性の全く違う、メタル、セメント、歯質が絡み合えば、時間と共にセメントが壊れて隙間があいてくることになります。

上の回答で添付した写真は、そういう理由で起きる典型的な2次カリエスになるかと思いますが、こういうトラブルは非常に多いですね。



セメントの代わりに接着性レジンセメント(=要は薄いレジン)を使う方法も考えられるのですが、操作も難しく、金属やセラミックとはそもそも着きにくいですし、接着面の汚染の影響も非常に受けるため、臨床的接着力が十分とは未だ言いがたいと思っています。



レジンコーティング(レジンベース)なら、途中までの大事なところはレジン、仕上げはメタル(もしくは他の物)、と言う発想なので、しっかり出来るなら全然ありだと思います。
(※くどいですけど保険では赤字?なので、普通はセメントだけですからね^^;)








で先ほどの写真の続きですが、横から虫歯の部分だけを慎重に削った後です。(画像1)
影になってますけど、結構深くなってますよ。

こういう歯の虫歯除去、レジン充填はとても時間がかかる(自分の場合で90分ぐらい)などの理由から、ある程度削ってからラバーダム防湿もします。

唾液や血液、プラークはもちろん、呼気中の湿気でも接着力の低下を招きかねませんので一応念のためです。

で後は頑張ってレジン充填をしてそれっぽい形にしていくのですが、ここまでは保険でも使える材料しか使ってません。

ラバーダム代も、再診料に「包括」されましたので、実質「使いたければ使っていいけどタダでね」状態ですからね。



で最後の最後に、真ん中の溝の部分に少しだけ黄色っぽい色を専用のレジンでつけたのですが、これが保険外・自費材料なので、一応なんとか「自費請求」と言う形をとらせてもらってます。

こんな誰にも気付かれない様なところにムダな色をつけて。。

こういう保険か自費かの話って・・我ながら馬鹿馬鹿しいというのが本音なんですが。。

患者さんを前にしたらお金の計算はなしで、自分に出来る全力のことをしたいと思いますからね。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-12-14 21:36:52
隙間にバイ菌が入るイメージから離れられないような感じですが、レジンでコーティングしてレジンセメントできっちりくっ付けられたら、レジンできっちり充填できれば、そこまで心配しなくてもいいと思います。
それ以上の方法も実際無いので、考えても解決しないし。。


きっちりとキチンとできる先生は、そんなに多くないでしょうが、間接法、直接法、どちらでも最大限丁寧にしていただければ、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。


実際に拝見してみないと現状の詳細は不明ですが、充填でいけるのか?
間接法でインレーを作らないといけないのか?


十分、歯科医師とご相談していただいて、ちゃんと治してもらって下さいね。
お大事になさってください。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-12-15 00:09:55
2次カリエスが心配で、修復処置で迷ってお見えのようですね。

何人かの先生が修復処置の精度の大切さを訴えて見えますが、2次カリエスを起こさせないようにする最も大きな影響は、予防です。

スウェーデンの有名な研究では、予防がしっかりできていれば、30年間ほとんど虫歯が防げています。

現在の日本の保険のインレーより、もっと適合の悪いアマルガムがいっぱい入った状態でも予防をしっかりしていれば、2次カリエスを防ぐことができたのです。



松山先生が引用して見える、修復処置の神様のようなG.V.Black先生でさえ、数十年昔に次のようなことを言っています。


"The day is surely coming.... when we will be engaged in preventive rather than reparative dentistry."

「その日は確かにやってくる・・私たちが修復より予防に従事するときが。」


今日では、Black先生が言われるように、予防が最も大切だということがわかってきています。

確かに、治療する先生による差は多少はあるかもしれません、しかしこれは患者さんにとってどうしようもないことです。
今の先生を信頼してお任せするしかないでしょう。

材料や、方法による差はもっともっと小さな影響しかありません。
しかも、材料や修復方法によって、それに適した削り方があるので、いったんインレーに適した形成をしてあるを、レジンでつめるには、適当でない場合もあります。

主治医の先生とよく相談されてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花子さん
返信日時:2008-12-16 17:33:42
佐藤先生・小牧先生・渡辺先生本当に色々なご意見をありがとうございました。
大変参考になりました。
感謝です。

過去のみなさまの投稿を拝見していると丁寧にやっていただこうと思うと保険外なのかと思っておりました。
大変安心いたしました。



小牧先生のおっしゃる通り
>材料や修復方法によって、それに適した削り方があるので、いったんインレーに適した形成をしてあるを、レジンでつめるには、適当でない場合もあります。

そうですよねノ_・。 
考える必要ないかもしれません・・・


佐藤先生のおっしゃるとおり心配しすぎですね




渡辺先生にもう一つ気になるのですが、

保険メタルインレーを作成していく時にレジンなんて使うと「赤字」となってしまいますし、そもそも教科書的にはこの歯にインレーは禁忌(※残存歯質が少なすぎて強度が不足するから)です。

上記の例のような場合でも渡辺先生がレジン充填でいける!とおもわれる理由はなんですか?
今までいくつか歯科医に通いましたが、強度がないなどという大概同じ理由で断られました、近々歯科医に通おうと思いますが、レジンでと御願いする自信がありません。
何か根拠はあるのですか?

>患者さんを前にしたらお金の計算はなしで、自分に出来る全力のことをしたいと思いますからね。

もう感激いたしました。
宮崎まで診て頂きにいきたいぐらいです。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-12-17 01:58:07
>渡辺先生にもう一つ気になるのですが、

あ、はい。



>上記の例のような場合でも渡辺先生がレジン充填でいける!とおもわれる理由はなんですか?

うーん。。まあ、知識と経験と技術でしょうか。

頑張って探して貰えば過去に誰よりたくさん書いてますけど、例えば硬さや接着力、あるいは過去の基礎研究、臨床論文の考察から、世間一般で思われてるよりはかなりいけるだろうと言う確信はあります。

自分の使ってるレジンの開発主任とも飲み友達(?)みたいになってるぐらいで、知ってるだけなら相当知ってますね。

それと経験的に・・と言う点については、残念ながらまだ数年経過までしか追えてませんから、これは自分の弱いところです。

技術については時間かけて努力すれば誰でもそこそこまではいけるんですが、それがさせて貰える環境だったので。
別に自分が凄いと言う意味ではなくて、自分の限界をある程度把握出来てると言う意味ですよ。



でも本当に何でもいける訳じゃないですからね。

咬み合わせの要になっている
歯軋り・食いしばりのある患者さん
・咬み合わせの当たる部位(上記の画像の例の場合、赤くマークのついてる部位)
・継続的に通院出来ない患者さん
・患者さんの理解度・価値観

なんかについては注意が必要だと思います。
良いか悪いかはまたケースバイケースですが。



>近々歯科医に通おうと思いますが、レジンでと御願いする自信がありません。

意味ないと思いますよ。
担当医がレジンで出来ると思うなら、担当医の方から選択肢の一つとして説明されるでしょうし、出来ないと判断してる先生にそれをお願いするメリットは全くないと思います。



回答5の自分の回答に戻りますが、

>担当の先生次第ですね。
>考え方だったり得意不得意だったり・・。
>その先生に出来るベストは、その先生に伺った方が良いと思います。

と言うことです。
私の場合なら・・と言う件について聞かれてるのでご説明しているだけで、花子さんの役に立つ情報かどうかはかなり微妙だと思っています。



>もう感激いたしました。
宮崎まで診て頂きにいきたいぐらいです。

ははっ、夜中に回答してると変なこと書いてますね(笑)
誰だって考えてると思いますよ^^

因みに宮崎は今月いっぱいで引越しで、4月までは無職の身です^^;
人も気候もあったかくて本当にいいところだったんですが、残念です。
どうぞ観光でいらして下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花子さん
返信日時:2008-12-18 14:53:02
歯科医になんとか行って参りました。

レジンで裏打ちしてシルバーのインレーだと接着面が弱いため、削る量を増やさなくては、いけないとのことだったので、すべてレジンで修復していただけないですかと御願いしてしまいました・・・。
(悪い方にいかなければよいのですがf^_^;)



欠ける可能性が大きいですが、裏打ちしてあるのでまたレジンだけ修復すればよいでしょうとのことでした。

これはレジン充填ではなくて、レジンインレーになるんでしょうか?
と心配はつきませんが、先生の得意不得意もあるとの事ですので、これ以上は先生にゆだねるべきですね。

レジンの種類ですが、シルバーのインレーだとレントゲン2次カリエスが発見しにくいので、レジンかハイブリットの方が虫歯は発見しやすいとどこかの投稿で読んだとおもうのですが(?)、レジンでもレントゲンに投影する素材だと(レントゲンに白く写る)、2次カリエスを発見しにくいのではないでしょうか?

私はてっきり、レジンは白く写らないからよいのだと思っておりました・・・。

因みに今回の先生は、金属のインレーの方が虫歯をみつけやすいとおっしゃってました。
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2008-12-19 09:12:38
>私はてっきり、レジンは白く写らないからよいのだと思っておりました・・・。
>因みに今回の先生は、金属のインレーの方が虫歯をみつけやすいとおっしゃってました。


んんん。
どっちもどっちですよ。

レジンも金属も白く映ります。
しかし、金属は「真っ白」に写ります。
レジンは「うっすら白く」写ります。
そう言う意味ではレジンの方がカリエスの発見は早いような気がします。

しかし、使うレジンの材質によっては「逆に何も写らない場合(レントゲン造影性が無いと言います)」があります。
すると、そこは黒く写るわけですから、治療しても「虫歯が残っている」ように写ります。

事前にレントゲン造影性の無いレジンを使っている事が解っていれば「ああ、これはレジンベースを行ってあるんだ」と理解できますが、他の先生から見れば「あ、虫歯が残っている!」と判断されるわけです。


僕がレジンベースで使っている「プロテクトライナーF」と言うフロアブルレジンはレントゲン造影性がありません。
ですから、患者さんには「もし、他の歯医者さんに診てもらう時は造影性の無いレジンを使っています。と伝えてください」と説明しています。
(今は少し工夫しているのでかなりその問題は解消されましたが‥)


ですから、どっちもどっちなんですよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花子さん
返信日時:2008-12-19 11:14:47
タイヨウ先生
ご返信ありがとうございます。

タイトルの質問とだんだんずれてきてしまって申し訳ないのですが、レントゲンカリエスを発見するには、補綴物が真っ白く写るより、うっすら白く写る方が、発見しやすいということですね。


それなのに、タイヨウ先生が造影性が無いレジンベースをお使いなのには何か訳があるのですか?(すみません、好奇心で・・・)
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2008-12-19 13:01:54
>造影性が無いレジンベースをお使いなのには何か訳があるのですか?

えっと。^_^;
まず‥直接覆罩を行うに適していると言われているボンディングシステムがクラレの「ライナーボンドIIΣ」や「メガボンドFA」などですね。

で、その上に乗せるフロアブルレジンとしてはフローの良いレジンを用いるわけですが、いくつか試した中では同じクラレの「プロテクトライナーF」が僕としての操作性の好み、と言う事でしょうか。
透明度が他のフロアブルレジンに比べ高いので、気泡の混入が確認しやすい(気泡が無いわけではないですが‥)。

あと「気持〜ち、フッ素徐放性がある」と。

と、僕としてはプロテクトライナーFが好きなのですが、残念ながらレントゲン造影性が無い‥。
で、最近はプロテクトライナーは本当〜に薄く塗り、レントゲン造影性のあるレジンで(オペークの意味もあって)厚みを確保するようにして対処していますけどね‥。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花子さん
返信日時:2008-12-19 22:51:54
タイヨウ先生

立ち入った事をお聞きしてしまって・・・
教えてくださってありがとうございました。



ご回答くださった先生方

歯医者さんに通うとなると、いろいろ不安に思うことがたくさんあるのですが、実際先生に向かって短い時間でこんなに質問することはできませんでした。

また、今までこんなに懇切丁寧に解答くださった、先生もいませんでした。


ありがとうございました。



タイトル 二次カリエスになりにくいインレ−での修復方法を教えてください
質問者 花子さん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 3Mix-MP法
レジン(白いプラスチック)
詰め物、インレーその他
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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