検診でC2の歯が歯医者ではC0と言われ、その後C2に変更され削られた

相談者: YOOYさん (35歳:女性)
投稿日時:2008-12-28 21:20:12
はじめまして。
下記、いくつか質問をさせて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。


会社の健康組合指定の歯科医院歯科検診を受けた所、虫歯が多数見つかりました。
その歯科医院は家から遠かったため、家の近くの歯科医院で虫歯の治療を始めました。



初回、レントゲンを取って、担当医がのチェックをし、次に行った時に治療計画書を渡されました。
その内容と歯科検診の診断結果と異なっていた(C2といわれていた歯がC0だった。)ため、先生に申し上げた所、

「その先生は厳しく見たんですね。」

と言われ、そのままC0で良いと言うことでした。
ですが、その次に行った際、

「やはりC2に変更させてください。」

と言われ、歯を削られました(上側左4番目の歯)。

なぜ、レントゲンまで取っているのに、診断が変わるのか理解できませんが、そのようなことはあるのでしょうか?



型を取って、保険適用の銀歯-パラジウムを入れた(この部分にはプラスティックのレジンは入れないとのことだったので。)ところ、口を開けると銀歯が目立ちます。
元々、前から見て、虫歯は見えなかったのに、前側まで削る必要があったのでしょうか?
これは先生のミスではないのでしょうか?(削る前に説明は、ありませんでした。)

詰め物について、後から自費のものに変更できるか聞いたところ、

「出来ることは出来るが、横の健康な歯を削らないと最初に入れた詰め物を除去できない」

と説明されました。
これは本当なのでしょうか?



その歯医者のHPには、3Mix法が紹介されていて、C2からC3初期の虫歯に適応となっていたので、この治療法を適用してくれれば良かったのではないかと思いますが、一切説明はありませんでした。

3Mix法でも詰め物は保険適用だとパラジウムになるのでしょうか?(その歯科医院には、保険適用のものは、パラジウムとレジンしかありませんでした。)

以上、長くなってしまいましたが、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-28 23:14:00
YOOYさん、こんにちは。

レントゲンまで取っているのに、診断が変わるのか理解できませんが、そのようなことはあるのでしょうか

私も理解できませんが、歯科医師も常に必ず完璧な診断ができるものでもないと思います。
少し見落としがあったのかもしれません。


>前から見て、虫歯は見えなかったのに、前側まで削る必要があったのでしょうか?
これは先生のミスではないのでしょうか?

これはどこにどういう状態で虫歯があったのかがわからないので判断ができません。


>横の健康なを削らないと最初に入れた詰め物を除去できないと説明されました。
これは本当なのでしょうか?

隣の歯を削るという意味だとしたら、削らなくても除去できると思います。
しかし、保険のインレーより大きく削ってつめることになるということでしたら、理解できます。


3Mix法でも詰め物は保険適用だとパラジウムになるのでしょうか?

この歯科医院が3-mixをどのように適応しているかがわからないので何ともいえませんが、3-Mixは万能薬ではありませんし、保険が適応されていません。
したがって行う場合には自費扱いになると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-12-28 23:25:44
なんだか話が二転三転していてわかりにくいのですが…。


まず、僕としては
歯科検診の診断結果と異なっていた」
は納得できます。

僕も学校検診などを行いますが、歯科医院のライトと違い、裸電球みたいな明かりの中で見るのですから、少しでも暗い部分があると「虫歯?」と思う事が多々あります。

また、歯科検診は「診断の場ではなくスクリーニングの場」です。

検診でひっかからずに放置していたら虫歯がひどくなってしまった…と言うより、虫歯かもしれないから主治医の先生に診断してもらいましょう、その結果、虫歯でなければ良かったではないですか…。
と言う意味ですね。

ですから、検診においては「やや厳しい判断」になる事が多いので、

「検診ではC2だったのに歯医者さんではCOと言われた」

と言うのは別に不思議でもなんでもありません。



>ですが、その次に行った際、

「やはりC2に変更させてください。」

と言われ、を削られました。

これは、どうなんでしょう?
100%納得はできませんが、百歩譲って

歯科医師も人間ですから…
 後からよ〜く、よ〜〜く、見たらC2だった」

と、言えなくも無いですね。

僕も患者さんが帰った後、CTの画像をいじくっていると、時々「あ、これ見落としがあった!」と言う事があります(患者さんゴメンナサイ)。


>前側まで削る必要があったのでしょうか?
>これは先生のミスではないのでしょうか?(削る前に説明は、ありませんでした。)

このあたりは難しいですね。
「削ってみたら、実は中で広がっていて、大きく削らざるを得なかった」
と言う事も考えられますし…。

ただ、このサイトにおいても
保険診療の範囲の中での説明不足」

「大きく削られた」
と言う投稿が多いのは事実ですね。


手前の見える所まで虫歯になっていてレジンで治す(2級窩洞にレジン修復)は保険でやってはいけない訳ではありませんが「やらない先生が多い」ですね。

そうなるとレジンではなく、もう少し大きく削って(便宜形態、抵抗形態)金銀パラジウム合金を用いたインレーで治すのが保険では一般的ですね。


3Mix法が紹介されていて
>3Mix法でも詰め物は保険適用だとパラジウムになるのでしょうか?

まあ、あくまでも3Mixは民間療法ですからね。
本来は保険適応としては認められていない方法ですし…。


>保険適用のものは、パラジウムとレジンしかありませんでした。

僕の思いつく保険適応の範囲として、あとは銀合金とアマルガムくらいしか無いように思います。
ですから、パラジウムとレジンだけでも全く不思議はありませんね。


僕的な結論を言えば、

 誤診とも思えるような診断名の変更があった
 説明が不足していた

と言う事からYOOYさんの不信感が生じている訳ですが、内容的には

 保険診療としては(そんなに)間違った事をしている訳では無さそう…

と言う感じです。



と、書いていたら畑田先生とかぶってしまいました。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-12-29 02:58:27
タイヨウ先生とほぼ一緒ですが、

まず虫歯の発見というのはそんなに簡単なことではありません。
特にと歯の間の虫歯は非常に発見が難しいです。


私の歯科医院保険治療をしていないので術前に口の中を14枚に分けてレントゲンを撮らせてもらいます。
14枚に分けて口の中を撮ることにより、1本の歯が大体2回レントゲンで撮影でき、また違った方向から2カット写真を撮れるのでより虫歯の発見には有利になると思います。

しかし、保険治療の中ではこの14枚法にはかなり制限がかけられそう簡単に撮影することは出来ません。

14枚レントゲンを撮っていても虫歯の見落としはあります。
レントゲンは3次元のものを2次元に置き換えている影絵ですから限界もあります。



先日も患者さんからフロスを入れると6と7の間だけフロスの通りが悪いと言われ顕微鏡などで確認しましたが分からず、患者さんの了解の下、切削をしたら歯と歯の間にかなり大きな虫歯がありました。
しかしレントゲン2枚には全く虫歯所見などは無かったです。


また、検診ではそこまで詳しく診査をする訳ではないので更に虫歯の見落としは出ます。
 

ですから、
>レントゲンまで取っているのに、診断が変わるのか理解できませんが、そのようなことはあるのでしょうか

あります。


>型を取って、保険適用の銀歯-パラジウムを入れた(この部分にはプラスティックのレジンは入れないとのことだったので。)ところ、口を開けると銀歯が目立ちます。
元々、前から見て、虫歯は見えなかったのに、前側まで削る必要があったのでしょうか?
これは先生のミスではないのでしょうか?(削る前に説明は、ありませんでした。)

保険治療は審美面を考慮した治療ではありません。
また今回インレーで治されたと思いますが、インレーは取れないように便宜形態と言って接着面積を増やす為に健康な部分まで大きく削る必要があります。
これは教科書にも載っているものでブラックの窩洞と言いほぼ全員の歯科医師が習うことです。


詰め物について、後から自費のものに変更できるか聞いたところ、出来ることは出来るが、横の健康な歯を削らないと最初に入れた詰め物を除去できないと説明されました。
これは本当なのでしょうか?

治療する度にご自身の歯はどんどん小さくなっていきます。
どんなに上手い先生が治療したところで健康な部分を全く削らないということはありません。
 


>その歯医者のHPには、3Mix法が紹介されていて、C2からC3初期の虫歯に適応となっていたので、この治療法を適用してくれれば良かったのではないかと思いますが、

3Mixは本来自費治療なので保険治療で治療を希望されている方には用いることが出来ません。
また3Mixを使用した歯の詰め物も保険と同じ金パラを使用しても自費で治療費を払う必要があります。

今回の場合でも3Mixを入れて治すにしても削る量はあまり変わらなかったと思います。




最初の診断結果がきっかけになり疑いが大きくなってしまったと思いますが、
私もタイヨウ先生と同じで
>保険診療としては(そんなに)間違った事をしている訳では無さそう…

と思いますよ。
 
 


余談ですが、歯と歯の間の虫歯ではトンネリング、スロットルと言う方法もありますが、
参考→プラスチック治療 トンネリングhttp://www.eedental.jp/contents/medicalcase/tunneling.html

非常に手間がかかり歯と歯の間の虫歯はインレーで治すことが一般的です。
 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-12-29 03:13:18
いろいろと疑問をお持ちのようですね。

診断についてのみお答えします。


患者さんはレントゲンを撮れば虫歯がわかると思って見えるようですが、虫歯の診断はそんなかんたんなものではありません。

レントゲンだけでの診断の正確さは、6割程度です。

特に、COとC2、C2とC3、などの基準の境目では、レントゲンだけで診断することが不可能な場合が良くあります。

また、COとC2の境は、間にC1があるように思われて、はっきり区別できるように感じられるかもしれませんが、COの“O”は“ゼロ”ではなく“オー(オブザベーション・観察の略)”なのです。

COは昔の、C1、C2、C3といった分類の中の、C1とC2の初期にあたるものです。
つまり、COとC2は紙一重の関係にあるわけです。

レントゲンで診断を迷ってもおかしくないと思います。
むしろ、先生の診断を正確にしようという意識が、余計に迷わせてしまうこともあります。

削るか削らないかを真剣に考えて見える良い先生のように思えます。


3−Mixについては、タイヨウ先生が書かれているように、明確な基準がないのでなんともいえませんが、少なくともCOかC2で迷うようなさほど深くない虫歯に使用する意味はないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YOOYさん
返信日時:2008-12-29 23:08:17
畑田先生、タイヨウ先生、井野先生、小牧先生

大変ご親切なご回答を頂き、ありがとうございました。

保険診療では、このような治療は仕方がないということのようですね・・・

この際、自費インレーを替えようと思うのですが、目立たないインレーの中で、ハイブリットセラミックが一番安価なものなのでしょうか?

よろしくお願い致します。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-12-29 23:35:51
保険診療では、このような治療は仕方がないということのようですね・・・

いえいえ、そうではないです。
虫歯の診断は難しくレントゲンを何枚撮ったところで虫歯の見落とし、診断の変更などあります。


>この際、自費インレーを替えようと思うのですが、目立たないインレーの中で、ハイブリットセラミックが一番安価なものなのでしょうか?

安価なものはハイブリットですが、症例を選ばないと割れたりしてきますから先生に相談してみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YOOYさん
返信日時:2008-12-30 23:37:43
井野先生

ご回答ありがとうございました。

ハイブリットは、割れることもあるのですね。
参考になりました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-12-30 23:47:15
ハイブリッドが全部割れるわけではありませんよ。
状態次第、症例次第、術者次第です。


もともとの質問に関しても上記の先生方のご意見に賛同します。

へんなことをしている先生ではないと思います。


患者さんの期待値が高すぎて、保険診療に合わないだけだと思いますし、医学、医療への期待が過大な上に、変な不信をお持ちだからそういったことになるのだと思いました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YOOYさん
返信日時:2008-12-31 14:34:14
いろいろ貴重なご意見をありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-12-31 15:09:00
ご理解?いただけたのでしょうか?
なんにせよ解決となり嬉しく思います。
お大事にして下さい。 




タイトル 検診でC2の歯が歯医者ではC0と言われ、その後C2に変更され削られた
質問者 YOOYさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 3Mix-MP法
虫歯その他
保険のインレー(銀・金属)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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