ラバーダムの縁を封鎖する白いものは何ですか?

相談者: cinemableuさん (35歳:女性)
投稿日時:2009-01-06 11:40:46
こんにちは。
よろしくおねがいします。


ラバーダムをかけるときに、単にラバーダムをかけるだけでなく、縁のところに何か白いものできっちり封鎖するやり方をする場合もありますよね。

金属の輪以外で何か、セメントみたいなものでラバーダムの隙間をきっちり埋めて、唾などが入ってこないようにする何かがありますよね。


あの白い何かは何と呼ぶのですか。



うまく説明できなくてすみません。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 11:44:06
即重(即時重合レジン)またはオラシール(ウルトラデント)の事ですね。


参考:オラシール
http://www.hokusan-kk.co.jp/DATA/UDoraseal.pdf


ちなみに、cinemableuさんはそれを知ってどうするんですか?(^_^;)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cinemableuさん
返信日時:2009-01-06 12:38:44
タイヨウ先生、ありがとうございます。


お医者様に

ラバーダムをかけるときにオラシールは使っていただけますか」

と聞こうかと思いまして。
それをしないとラバーダムをする意味がないというようなことをどこかで読んだものですから。

でもそれは、重要なことではないですか?
オラシールを使わなくとも、防湿は完全にできるものですか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 15:52:56
んんん‥。

現在かかられている先生もラバーダムは使われているのですよね。

だとすれば。防湿の意義は理解されている先生だと思います。
そう言う先生であれば、必要と思われればほっといてもやてくれると思います‥。

僕も必要であれば使いますし、必要でないと判断すれば使いませんよ‥。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 17:31:18
僕もタイヨウ先生と同意見です。

僕の臨床でも使う場合と使わない場合があります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 20:26:51
なかなか面白い質問ですね。

私は安全のためにラバーダムは使用しますが、それ以外の目的で使用する先生はどうなんでしょうか?
下記の質問。


私も知りたいです。


>オラシールを使わなくとも、防湿は完全にできるものですか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 21:03:56
>オラシールを使わなくとも、防湿は完全にできるものですか?

唾液が入らない程度の防湿は出来ると思いますよ。


ただ治療とはバランスで見るものであり、ラバーをここまで拘るより、仮封の仕方の方を拘った方が私はいいと思います。
ここまでして仮封材がストッピングではあまりラバーを拘る意味もないと思います。

・ラバーは治療中の唾液の進入を防ぐ
・仮封は次の治療まで唾液の進入を防ぐ

どちらかと言えば仮封の方が重要だと私は思っています。


数ヶ月前から私は全ての症例を二重仮封(水硬性セメント+光硬化型レジン)に変えました^^
と言っても私は自費治療しかしていないので参考にはならないかもしれませんが・・・


ただしどこまで拘っても見えない細菌相手ですから『確実』と言う方法はないと思いますよ。
 

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 21:19:21
井野先生>

唾液が入らない程度の防湿は出来ると思いますよ。
・・・
>どちらかと言えば仮封の方が重要だと私は思っています。

私も井野先生と似たような考えです。

だとすると、上顎前歯ラバーダムをせずとも、(安全性は別にして)特に治療成績には影響はなさそう といった結論になるのではないかと思いますが、そうではないとする意見の先生はおられますかね?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cinemableuさん
返信日時:2009-01-06 22:27:25
タイヨウ先生、ありがとうございます。

そうですか。
先生はラバーダムを普段はほぼ使わない先生で、使ってくださいとお願いして使ってもらうので、慣れてなさそうなのです。

でも患者があまり指図するようなことは言わない方がよさそうですし迷います。



中山先生、ありがとうございます。

中山先生もタイヨウ先生と同じご意見なんですね。

「使う場合と使わない場合」はどこで分けるのか知りたいところですが、患者としてはそこまで気にすることはなさそうですが、もし、お気が向いたらご教示いただければありがたいです。



井野先生、ありがとうございます。

オラシールを使わなくとも大丈夫なんですね。

仮封の方は先生はきちんとやってくれると思うので大丈夫だと思います。
ラバーは慣れてないみたいなので。


>細菌相手ですから『確実』と言う方法はない

菌を培養して調べるという方法があるそうですが、そういう方法はどうでしょうか?
培養しないよりは、した方がより確実さに近づきますか?



森川先生、ありがとうございます。

防湿って微妙なんですね。

>ラバーダムをせずとも、(安全性は別にして)特に治療成績には影響はなさそう

えっ。
でもたしかに、相手は菌なのだから、きっちり密封するのでなければ、だめそうな気がしてしまいます。

その辺どうなんでしょう。
患者としてはとても気になります。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-06 23:54:03
>でもたしかに、相手は菌なのだから、きっちり密封するのでなければ、だめそうな気がしてしまいます。
>その辺どうなんでしょう。患者としてはとても気になります。

唾液を確実に防ぐのであれば、全症例にシールしなければならないでしょうね。

みなさん、そうされないということは、根管治療は滅菌などといった感覚とは程遠い、時には治療中にちょっとくらい唾液が入っても許される、アバウトな除菌の環境で行うのが現実的と判断しているのではないかと思います。
(もちろん私はそう考えてます。)

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-01-08 00:06:58
>菌を培養して調べるという方法があるそうですが、そういう方法はどうでしょうか?
>培養しないよりは、した方がより確実さに近づきますか?

参考:みなさん、嫌気培養ってしてるんですか?

根の病変の原因と疑われる菌の殆んどは空気を嫌う菌(嫌気性菌)です。
保険ではS培と言うものがありますが、これは嫌気性菌をターゲットにした培養方法ではないので、もしするなら嫌気培養も併用した方がいいでしょうね。

ただ培養を行っている歯科医院は非常に少ないですし、培養道具のない歯科医院も多いので殆どの歯科医院では出来ないと考えた方がいいですよ。


因みに私の歯科医院もありません^^;
細菌培養器はヤフオクで買ったのですが、家の倉庫の片隅でほこりを被っています。。。^^;

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-01-08 09:24:49
僕も井野先生と同じです。

以前はS培を行っていましたが、最近は行っておりません。


理由1
井野先生もお書きのように「嫌気培養ではない」と言う事。

理由2
判定が24時間以降。
つまり、当日の処置には何の影響ももたらさない。
(確認のためには良いのかも知れないが‥)

です。


S培はやっても良いとは思いますが、やったからと言って確実性が増す事に直接は繋がらないと考えます。


やるなら井野先生もおっしゃられているように嫌気培養も含め、徹底的に‥と言う感じでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cinemableuさん
返信日時:2009-01-08 18:38:27
伊野先生、タイヨウ先生、ありがとうございます。

培養の方も微妙なところなんですね。
嫌気培養をやっていらっしゃる医院をインターネットで見つけましたが…。

やはり先生に「オラシールもしてください」と頼んだ方がいいのでしょうか。
そこまで患者から言われたら、いやですよねえ。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-01-08 20:30:05
>やはり先生に「オラシールもしてください」と頼んだ方がいいのでしょうか。
>そこまで患者から言われたら、いやですよねえ。

おそらく(全症例に行っている先生は)一人もいないと思いますが、何故cinemableuさんは希望されるのでしょうか?

私は有益だと確信できる行為以外は行わない性質(必要最小限の努力で最大の成果を目指す)なんで、理由が納得できなければいくら患者さんが希望されようとも行いません。


ただ、保険治療ではベストな治療が行えないので保険外の治療を行っている という先生が、何故行わないのかは知りたいですね。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-01-08 22:01:11
>やはり先生に「オラシールもしてください」と頼んだ方がいいのでしょうか。
>そこまで患者から言われたら、いやですよねえ。

cinemableuさんが治療される部位にもよります。
下の奥歯で写真1のようにラバーとに隙間があり唾液がラバーの中に入ってくれば、してもらった方がいいですね。

ただ先生のキャラを知って言わないと・・・
キレる先生もいますから、慎重にね。

(因みに私はあれしろ、これしろなど生半可な知識で根拠ない迷信的なことをゴチャゴチャ言われればウチでは出来ませんと答えます。
もちろん正論を言われれば考え、調べ、そうしますが)


上の前歯小臼歯、下顎前歯であれば多少隙間があっても必要ないと思います。

またオラシール自体あまり一般的ではなく持っていない歯科医院ばかりなので(私も持っていません)、もしするなら即時重合レジンでいいと思いますよ。
私も即時重合レジンを使用しています。

こんな感じ画像2
ラバー+即時重合レジン+ヨードで術野の消毒



>ただ、保険治療ではベストな治療が行えないので保険外の治療を行っている という先生が、何故行わないのかは知りたいですね。

これって私が答えるのですかね!?^^;


きっちりラバーを張れば必要ないと思うので。

ラバーを張った後水を垂らしてラバーの下(口の中)に水が漏れたり、唾液がラバーと歯の隙間から上がってくれば即重レジン出動

でなければ出番なし。



私の場合こんな感じですね。
 

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 09:22:58
>そこまで患者から言われたら、いやですよねえ。

まあ、いい気分はしませんね(笑)。


>生半可な知識で根拠ない迷信的なことをゴチャゴチャ言われればウチでは出来ませんと答えます

ステキだ‥。
僕は流されてやってしまう事が多いかも‥。
(それがトラブルの元か?)


>きっちりラバーを張れば必要ないと思うので。

ですかね。
やはり、(肉眼でもマイクロでも)見ていて唾液の侵入が無ければOKの範疇だと思います。


>ただ、保険治療ではベストな治療が行えないので保険外の治療を行っている という先生が、何故行わないのかは知りたいですね。


僕なりには

 「治療中にちょっとくらい唾液が入っても許される、アバウトな除菌の環境」



 「理論的な滅菌環境」

の間くらいの所(これは各先生方である適度のバラツキがあると思いますが)に

 「現実的に妥当だと思われる防湿環境」

があるように思いますが‥。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 11:01:06
みなさんおはようございます。

「ただ、保険治療ではベストな治療が行えないので保険外の治療を行っている という先生が、何故行わないのかは知りたいですね。 」

僕は、この森川先生の意見に賛成で、やはり、保険外というからには、最大限の努力をするという姿勢が必要かなと思います。

もちろん、そのクリニックでの「最大限の努力です」という声が聞こえてきそうなのですが。


--------------
cinemableu さん

難しいことは、患者さん自身が、自分の価値観と合う先生に出会うかどうかでしょう。

治療する先生は、それぞれの価値観で行っているでしょうから、様々なレベルでの治療がなされているわけです。

しかし、それが、どの程度のことなのかは患者さんには、わからないでしょうね。

しかも、色々な先生方に出会っても、数の原理から考えて「普通に治療」している先生が圧倒的に多いはずですから、例え「ラバーダムをかけるだけ」しかしてない先生でさえも見つけることは困難でしょう。

---------------


ちょっと遡りますが、先生方の話の中で、気になったところを修正しておきます。

「嫌気性菌」のことです。

一般的には根管内の細菌は嫌気性菌が存在していると考えられています。
ですが、実際は、時間と共に細菌の種類は変化していっています。

時間が長く経つにつれ、確かに嫌気性菌の占める割合は大きくなっていきます。

嫌気性菌には2つ、通性嫌気性菌と偏性嫌気性菌があります。
通性嫌気性菌は嫌気環境でも生き残りますが、実は酸素が存在する状況の方が好きなのです。

ですから、再根管治療を行った場合にフレアーアップを起こす可能性もあります。

ちなみにこの種類の細菌が、再根管治療での最大の問題児と現在では認識されています。


さて、細菌検査の話をされておりましたが、私達のクリニックでは、必ず細菌検査を行います。

皆さんの話のように嫌気培養は重要です。

ですが、好気培養が全く意味がないわけではありません。
先ほど書きましたように、通性嫌気性菌が根管内から検出されることはあるのですから、結果が+陽性であれば、それは意味があることです。

もちろん、その場合でも嫌気培養がなされていないと片手落ちになります。
(偏性嫌気性菌を見逃してしまう)

ですから、臨床で細菌検査を行うということは非常に操作が煩雑ですし、細菌検査の結果が示す意味をしっかりと理解されていないと検査を行ったとしても「勘違い」している場合がほとんどです。


ちなみに、「擬陽性」が非常に多くなると思います。
特に抜髄根管から細菌が見つかるなどということを報告している方のほとんどは、ラバーダムのリーケージです。

このように、臨床を非常にシビアにみて、なるべく間違いのない結果を得たいと考えた場合は、根管治療もラバーダムのリーケージがないようにと、しっかりと考えた臨床になるわけで、臨床姿勢の問題になるのです。

逆の言い方をしますと、「ラバーダムの(隙間)リーケージは気にならない」という先生は、細菌検査をしていたとしても正しい結果はでませんから、意味がありません。

突き詰めると、非常に繊細で、時間のかかる臨床になってしまうのです。
(費用も請求せざるをえません)


ですから、cinemableu さんの考えを実践してくれる先生をなかなか探すのが難しいでしょうね。
但し、それほど悲観的になる必要はありません。

---------------

それは、歯科医が何を目標に臨床を行っているかを考えることです。
問題が複雑になってしまうので、根尖部にレントゲンで病気が見える場合に限って説明します。


症状はないとしましょう。

患者さんの目標が

A:がなくならなければ良い
B:症状がなければ良い
C:レントゲン的に病気がなくなって安心したい
D:根管内から細菌を全て取り除きたい
E:組織学的に完全に病気をなくしたい

普通以上のどれかを望まれているわけですよね。

もしもE:を目標にしたら、研究によれば7%の成功率になります。
現実的にはC:くらいを目標としているわけです。

普通の開業医はC:も目指しているかもしれませんが、現実的にはB:でしょう。
患者さんを追跡していないでしょうから、成功かどうかさえ報告できないと思います。

ですが、それで、歯を失うことはないです。


問題は、「将来的にまた治療をしないといけなくなるかもしれない」ということです。


今経済的に難しければ、今治療する必要はないでしょうね。
現在でも症状はないわけで、B:症状がなければ良い の目標は達成できているわけですから。


ですが、もしも、冠を被せる必要のある歯であった場合は、どういう選択になるのかはわかりません。
患者さんがどう考えるかです。

私達は、何度も治療すると歯が薄くなり、条件が悪くなると思うので、出来るだけのことを1回で終わった方がいいのではないかと考えているので、そういう臨床を行っているのです。

誰のための臨床か?です。

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 11:15:36
森川先生


「上顎前歯ラバーダムをせずとも、(安全性は別にして)特に治療成績には影響はなさそう といった結論になるのではないかと思いますが、そうではないとする意見の先生はおられますかね? 」


全ての歯牙の中で、最も根尖部にレントゲン透過像が見られる確率の高いは上顎2番です。

これをどのように解釈するかです。

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 14:46:38
ええっと、前の回答11が見難かったので

画像1
左側のラバーは歯肉が見えているので 『×』
右側のラバーは歯肉が見えていないので 『まあOK』
と私はしています。

どちらかと言うと森川先生と同じで、事故を防ぐためにラバーをしている面もあります。

細菌感染については、バラーの隙間云々よりまず、根管近くのカリエスをきっちり取り除く方が重要だと思います。



画像2
私も森川先生と同じように、事故を防ぐと言う意味合いが強いです。

シリンジで根管内にNCを入れ、音波で揺すって、溢れてくる、飛び散るものをバキュームで吸うを何度も繰り返すので、NCによる事故を防ぐ意味合いが大きいです。
(NCが咽の方に流れないように)

ですからラバーは最低限歯肉が見えないように張ります。


*NC次亜塩素酸ナトリウム




すみません、私のことは気にせず森川先生、宮下先生お話を続けられてください。

場を汚してしまいすみませんm(_ _)m

 

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 22:08:38
森川先生の・・・


上顎前歯ラバーダムをせずとも、(安全性は別にして)特に治療成績には影響はなさそう といった結論になるのではないかと思いますが、そうではないとする意見の先生はおられますかね?


という事についてですが・・・。

個人的な見解としては根管充填時には極力、根管の乾燥を行った方が良いと思っています。

上記の観点から見ると呼気による根管の湿潤を防止するために、ラバーダムは有用ではないかと思います。

ただ、下顎大臼歯のように唾液流入のリスクは低いと考えますので有用度としては低いとは思います。

現実的には宮下先生のおっしゃるように・・・


全ての歯牙の中で、最も根尖部にレントゲン透過像が見られる確率の高いは上顎2番です。


という事も念頭において治療にあたる事が必要と思います。
これって個人的には根管の形態に関係しているような気もしますがどうなんでしょうか。
なんと表現したらよいか・・・

上が細くて真ん中が太くて下が細い・・・みたいな形で根管中間部の拡大・洗浄不足になりやすい気がするのですが。


また、宮下先生の回答にありました

D:根管内から細菌を全て取り除きたい

という事は不可能ではないかと思います。
どこの研究であったかは失念いたしましたが、

抜髄根管でも細菌は存在しており、残存細菌の量を減らした上でいかに残った細菌を静菌的に保つかが根管治療を考える上で重要である」

という論文を読んだことがあります
(論文ではなかったかもしれません・・・)


たとえ抜髄根管でも空気中に細菌が存在する以上、ゼロにはならないと思いますし、それを目指すのであれば診療室がクリーンルームでないといけなくなります。

いかがでしょうか?

回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 23:13:02
三度井野ですが^^;



>全ての歯牙の中で、最も根尖部にレントゲン透過像が見られる確率の高いは上顎2番です。

解剖学的に側切歯は、
『歯内歯』、
矮小歯』、
『発達した結節とも取れる癒合歯』、
『盲孔』、
歯根の形成不全』など、

奇形歯が多く、それに伴い歯髄も様々なバリエーションがあり歯髄の取り残しが起こりやすい形であるので結果病変が出来やすいと考えます。


また、側切歯(上顎2番)は健全歯でも中切歯に比べ斜切痕が発達しており舌面窩が深い所まで潜り込み進行したカリエスの見落としがあり削った時には抜髄になる傾向も強い

更に、見えない縁下の部分などのカリエスをとり残したまま根管治療を行う為とも考えます。



とまじめに答えてみました。

はずれていたらすみません^^;


お世話になっている東京歯内療法専門医の先生にも、側切歯は気をつけて診た方がいいとアドバイスを頂いているので、レントゲンで病変があるとマイクロで歯の観察から始めます。

 
実際レントゲンのような側切歯で2根管の歯根端切除術外科的歯内療法)も、臨床10年目にして初めて経験しています。

人の歯のバリエーションの深さには驚きます^^;




余談ですが、最近画像の方の根切6ヶ月後では、レントゲンを撮ったら結構骨出来ていました^^v
(写真右側は手術直後のMTAを逆根管充填した所の確認レントゲンです)
 
 

画像1画像1

回答 回答18
  • 回答者
回答日時:2009-01-13 18:17:43
荒木先生
こんにちは。

情報ありがとうございます。
僕も、鶴見大関連の研究ならば知っています。
抜髄根管からも細菌が検出されたという報告です。


ある問題に関して、複数の研究で異なる結果の報告がある場合は少なくありません。

僕も留学する前は、真実を知ろうと必死でしたので、外国の文献を読んでは、結果の異なる複数の研究のどちらが正しいのだろうと考えていました。

まあ、それを知りたくて留学したのですが、実は、その2つの研究のどちらも正しいのだということを、学んで帰国することとなりました。



今現在の問題を考えてみましょう。
Aという研究では歯髄の中からは細菌は検出されていません。
Bという研究では抜髄された根管から細菌が検出されています。


・Aという研究は

スウェーデンの研究
動物実験です
比較研究です
試験群(細菌感染)と対照群(無菌環境での治療)を設定しています。
細菌検査前に
ラバーダムを滅菌して術野の管理をしています。
術式は
根管治療の全てのステップを徹底した無菌操作で行っています。
細菌検査は
ラバーダムの上(術野)からと根管内から採っています。
細菌培養、2週間以上非選択培地で培養しています
その後
発育があった細菌コロニーを選択培地(嫌気性・好気性)2つで培養しています


・Bという研究は

日本の研究
臨床研究です
症例報告研究です
対照群の設定がありません
臨床で抜髄と診断された症例です
細菌検査前に
ラバーダムを滅菌していません
ラバーダムにフロスを巻いていません
(リーケージがあってもおかしくない)
細菌検査は
抜髄後に根管内から採っています
細菌培養
簡易的な嫌気培養しています

------------------------

これだけ、研究のスタイルが異なるのです。

良くEBMでは研究の方法のほうが重要だと言われますが、そうなんです。
結果が異なってもおかしくないです。

ですから、その結果の両方を解釈できる幅広い知識が必要となります。

Aの研究の方が圧倒的に厳しい環境で治療し管理しているのです。
Bの研究では、無菌治療が徹底していませんし、対照がありません。

徹底的に管理していないと、治療中に細菌が根管内に入っていく可能性が高いのです。
それを治療後に検査しても「細菌が見つかった」ことになるのは
当然のことです。


実は、スウェーデンの研究より厳しく私達のクリニックでは細菌の管理をしてきました。

2003年から5年間でいわゆる「抜髄」を行った症例で、私達の方法で治療した場合に、治療後に細菌が検出された症例はありませんでした。

臨床結果も100%成功です(2008年現在)。
(臨床症状がない+レントゲン透過像がなく正常)
しっかりと無菌治療を行うことは可能です。

空中菌?忘れて良いと思います。


やはり、ポイントは全てのステップで気を抜かないことです。
井野先生が書かれたように「仮封」
荒木先生が書かれたように「乾燥」
重要ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cinemableuさん
返信日時:2009-01-13 19:31:54
森川先生、ありがとうございます。

>何故cinemableuさんは希望されるのでしょうか?

菌が混入しないようにしていただきたいので…。
オラシールをしなくても混入しないのであれば安心できるのですが。



井野先生、ありがとうございます。

>即時重合レジンでいいと思いますよ。

そうなんですか。
なんであれ、菌が混入しなければありがたいのです。

先生にそうっと言って見て、あとはお任せするというのがいいようですね。



タイヨウ先生、ありがとうございます。

>やはり、(肉眼でもマイクロでも)見ていて唾液の侵入が無ければOKの範疇だと思います。

そうなんですか。
参考になります。


>まあ、いい気分はしませんね(笑)。

そうですよね。気をつけて言いたいと思います。



宮下先生、ありがとうございます。

>自分の価値観と合う先生に出会うかどうかでしょう。

そうですね。
「自分の価値観」というか、「医学的に菌が入らないきちっとした処理をしてくれる先生」に会いたいのですが、先生のあげておられるEとCに違いがあるということに驚いているぐらいなので、私はまだまだ認識不足です。
CであるためにはD・Eが必要なのかと思っていました。

私の要望をいえば、「CTで撮って病気がなくなるぐらいまで」といったところです。


>何度も治療するとが薄くなり、条件が悪くなると思うので、出来るだけのことを1回で終わった方がいいのではないかと考えているので、

本当に、本当にそう思います。
何度も治療して歯が少しずつなくなって、やがて抜歯に…と思うと、本当に恐怖なのです。



荒木先生、ありがとうございます。

おそらく私宛のレスではないと思いますが、参考になりましたのでお礼を言わせていただきます。



その後もたくさんの書き込みをいただきまして、恐縮です。
おそらく私宛のレスではなく、専門的で私にはもう内容を追うことが難しいですし、逐一のレスは省略させていただきます。

諸先生方、詳しいご意見をまことにありがとうございました。


※もしかするとこの後も緒先生方の有益なご意見が書き込まれることもあるかもしれないので、念のためトピックは開けておきます。
回答 回答19
  • 回答者
回答日時:2009-01-13 21:29:03
宮下先生

ご回答ありがとうございました。
今一度、自分の臨床を見直してみたいと思います。

誠にありがとうございました。




タイトル ラバーダムの縁を封鎖する白いものは何ですか?
質問者 cinemableuさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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