保険内での根管治療と治療途中での転院について

相談者: かうさん (21歳:女性)
投稿日時:2009-01-09 15:26:59
こんにちは。

数日前から奥歯が疼くようになり昨日鏡で見てみると、歯茎がぷくっと腫れていたので、急いで病院に行きました。

レントゲンをとってもらったら黒い影があり、昔(5年以上前)銀歯をかぶせた奥歯に膿がたまっていました。


1つ手前の銀歯の方にも膿んでいたので、銀歯をはずし詰め物をして腫れをひかせる為に5日分の薬をもらい、その日は帰りました。


5日後に予約をとり、又来て下さいと言われたのですが、対応や処置に不安があるので転院しようと考えています。

転院先の病院に事情は説明するつもりですが、銀歯をはずされて詰め物をされたままで、往診してもらっても良いのでしょうか。

昨日、病院に行ったので薬はまだ残ってます。



もう1つ根管治療について質問なのですが、保険内で治療をするとまた膿むことはあるのでしょうか・・・?
色々調べたら自費で治す(ラバーダム)方が良いと書いてあったのですが、何十万かかるそうで金銭的に自費はきついです。

やむを得ず、保険内で治療するしかないのでしょうか。
出来れば、また膿んで病院に通う・・・の繰り返しをしたくありません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 15:55:31
まあ、何が不安に感じていらっしゃるのかはわかりませんが、

>転院先の病院に事情は説明するつもりですが、銀歯をはずされて詰め物をされたままで、往診してもらっても良いのでしょうか。

問題無いと思います。


>やむを得ず、保険内で治療するしかないのでしょうか。

しっかり治療してもらえる歯医者さんを探せば、保険でも問題無く治療できるはずですよ。
(と、保険をやっていない僕が書いても信憑性は無いのかも知れませんが‥)


このスレッド↓
ラバーダムの縁を封鎖する白いものは何ですか?

の回答13(宮下先生)の後半を読んでみてください。

(保険か保険外かを迷っていらっしゃる)かうさんが、どこまでの治療を求められているか?の参考になると思いますよ。


では、お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 16:38:49
かうさまこんにちわ。

歯肉が腫れて鹿を受診したところ根管治療が必要との事で、根管治療について保険診療で十分な治療が受けられるか、心配なさっているのですね。

転院についてはタイヨウ先生が仰っているように、心配ないと考えていただいていいでしょう。


根管治療を保険診療でするかどうかについては、腕が良くてきっちり治療していただけるDrであれば問題ないでしょう。

ただそのようなDrをどうやって探すかが少し難しいかもしれません、私がが開業しているところではタイヨウ先生や宮下先生のように自費診療だけでなさっている先生はいらっしゃいません。



参考になさってください、お大事になさいませ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 16:57:36
『転院先の病院に事情は説明するつもりですが、銀歯をはずされて詰め物をされたままで、往診してもらっても良いのでしょうか。』

外されて→外してもらった。
往診→転医
ですね。


このサイトでの根管治療の話は、非常に理想的なお話が多く、現実的には非常に厳しいことも多々あります。
保険でも丁寧にやってくれるところを探して下さい。

目安は、

?たくさんの先生が居て、毎回治療する人が変わる所ではなく。
?一度にたくさんの人を見るために、予約なのに結構待つところでもなく。
?待たせることを前提にしているので、待合室が非常に広い所でもない

A,一人の先生がコツコツ診てくれるところ。
B,若すぎない、年寄りすぎない。
C,ラバーダムは使うか?使わないかくらいは、事前に電話で聞いてもイイかも?


そりゃ、お金も時間もかけて治療出来るのが本当に理想ですが、人生、AもBも両方エエとこ取りなんて無理なので、どちらかを選択、もしくは、解っているけど劣る方を選択しないといけないと思いませんか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-01-09 23:35:08
以前は、上手な先生もそうでない先生も、ほぼ全員が根管治療保険で行っていました。

そのころは、自費で根管治療を行っていたのは、根管治療の本を執筆したり講習会を開いたりするような高名な先生か、あるいは保険医停止中の先生だけでした。

それが、最近(保険診療だけで採算を取ることが困難になってきた影響が少なからずあるとは思いますが)自費治療を行っている高名な先生の講習会を受講した(主に若い)先生が自費で根管治療を行うようになってきました。

上手だから自費で行うのではなくて、保険ではやっていけないから自費で行うという歯科医師も含まれてきていると思います。

つまり、現在は自費で根管治療を行っている先生は、(良い治療をおこなっている)優秀な先生だけとはかぎりません。


平均値をとれば保険より自費のほうが良い治療を受けられる可能性は高いと言えると思いますが、保険外治療なら必ずよい治療を受けられる保証はまったくなくなってきています。

ですので、

>色々調べたら自費で治す(ラバーダム)方が良いと書いて・・・

現在は、いかなる治療においても、少なくとも自費だから安心とは思わないほうがよろしいかと思います。
(もし希望通りでなかった場合、自費のほうが数十倍の費用がかかってる分ショックは大きいと思いますので)


それから、保険で良い治療を受けられる目安ですが、佐藤先生がお書きの条件を満たす歯科医院なら、保険で根管治療をきちんとやってくれるように思いますが、おそらくかぶせるものは自費だと思います。
でないと歯科医院の経営がおそらく成り立ちません。

被せるものまで、すべて保険でということになると、
 同時に複数の患者さんをみる。
 待たせる。
は、避けて通れないと思います。


個人的には、
1.被せたものが2年以内にやり直しの場合でも、保険内で治してもらえる。
2.自費治療にある程度の保証期間を明示している

が参考になると思います。
両方とも根管治療がまずいと(採算割れする)やり直しが多くなるため、根管治療に手を抜かない可能性が高いと思いますので。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-01-10 01:02:05
森川先生の意見に同意です^^;


>それが、最近(保険診療だけで採算を取ることが困難になってきた影響が少なからずあるとは思いますが)自費治療を行っている高名な先生の講習会を受講した(主に若い)先生が自費根管治療を行うようになってきました。

私もその中の1人です^^;
ただ私の場合保険医療機関指定を辞退しているので、抜歯から虫歯の治療まで全て自費で治療を行っています。

東京のタイヨウ先生や宮下先生とは違い、私はかなり田舎で自費診療を行っています^^;


基本的に保険治療を行う為には

1、保険医になる
2、医院が保険診療機関の指定を受ける

この2つの条件が必要になります。
どちらか一方でも欠けると保険診療はできません。

保険医は自ら辞めることもできますが、もう1つ、不正請求などを行い国から保険医を取り消され保険治療ができなくなっている場合もあります。

ただ保険医は何年か経過するとまた許可がおり、保険治療を認められるようになります。


一方、保険医療機関は開業時に届出を出し申請をすれば許可が下りるものです。


タイヨウ先生も私も保険医ですが、歯科医院の保険診療機関を辞退しているので保険診療で治療は行えません。



保険を行っている歯科医院であれば、基本的に患者さんが保険証を出せば保険で出来る範囲は全て保険で治療しないといけません。

例外的に患者さん側が自費で根管治療を行ってくださいと言えば自費診療もOKです。
また根の治療を自費で治療すると、根の治療+支台(コア)+クラウン全て自費になります。


もう1パターン、自費で根管治療が成立する場合は、歯科医師が患者さんにこれこれという「保険外材料を使用したいので自費で治療させてください」と説明をして、患者さんがその治療に理解・納得して、それでは自費で治療をしてくださいと言われればこれも自費治療として成立するというのが今の考え方です。

ですが、
・丁寧に時間をかけて治療するから自費治療です。 
とか
・うちは検査のみ保険で治療は自費です。  
とかは一切認められません。

初診代と検査代までは保険ですが、治療はすべて自費でさせてもらっているので、もし治療しなければそこまでです。

は認められません。


保険証を出して根管治療が自費と言われれば必ず、

「保険治療の根管治療とはどう違うのですか!?」

と聞いてみてください。


そこでラバーを張るから、顕微鏡を見ながらで治療をするから、丁寧に治療をするからなどの返答が返ってきたら。。。
(ここまで言えば分りますよね^^;)

そこで先生が、

「○○と言う自費材料を使用して治療を行う為に自費で治療となってしまいます」

と返答があれば、そこで初めて患者さんがその治療内容を吟味してその価値があると思われれば、自費で治療を受けられればいいと思います。


ですが、根のやり直しは非常に手間がかかります。
時には非常に多くの時間を必要とします。
正直言うと時間をかけて治療をしたいので、時間を買ってくださいとなります^^;


この場合でも保険証を出して受診いるのであれば、患者さんが

「自費で治療を受けたいが、治療費の都合で保険で治療してください」

と言われれば保険で治療を行わないといけません。


結論として、自費の根管治療は保険医でも行えるのですが、保険医で自費でしか根管治療を行わないというのはアウトだと思います。

 
こんな感じで私は理解しています。


付け足させて頂くと、自費と保険の境界線が曖昧であることも理由の1つです、

解釈上は自費材料を使えば自費治療としては認められるのですが、今の所、根の治療においてはこれを使うから劇的に成功率が上がるという材料はありません。

再根管治療では、経験豊かでテクニックを持っている先生に時間をかけて治療してもらった方が、うまく行く確率が高いといえます。

数年前から歯内療法学会で「自費で行う歯内療法」と言うテーマで話が何回か東京で話がありますが、私が凄いと思う先生でも保険で治療している先生と、自費専門で治療をされている先生がいます。

学会の高名な先生でさえこの辺りの自費歯内療法の考え方も分れていました。

森川先生がおっしゃられる様に腕がキーになることは確かです。
 
 

我々30代の歯科医師から1つ言言わせてください。
世界一高い材料をメーカーから買って、(歯科材料の多くは海外製品でそれを問屋をいくつも経由してくるので世界一高い材料費になります)世界でも類を見ないほど安い治療費で根の治療を行っているので、借金を抱えた我々30代世代は苦しいところなのですTT
良い治療は誰もがしたい所です。


もう1点

日本の保険治療は全ての人に平等な医療を行っています。

アメリカは理想の治療の追及をしていますが、これが受けられるのは極一部のお金持ちだけで、他の人は最小限の公的医療保険となります。

高額の治療費が払えない人は痛みがあってもすぐに治療してくれません、まず病院の順番待ちをしなければなりません、聞いた話では何週も待つこともあるそうです。

また医療へ国がつぎ込む研究費もアメリカとは全く異なります。
日本は・・・


ですから、どこの医療にも欠点はあります。

100点を全ての人の提供することはどの国を見ても不可能です。


私から言えば、60〜70点のレベルでも誰でも治療が受けられる国の方が幸せだと思いますよ。

残念ながら、保険治療とは現代人のニーズをくみ取った治療ではありません。


ですが、日本は調べれば宮下先生のように海外水準で治療している自費歯科医院もありますから、平均以上の治療の上には更に選択の選択肢があります。



他の国に出れば、日本人が恵まれていることが分かると思います。
日本人は器用だと思います、しかし良い治療は大量生産出来ないことは事実です。
少しでも効率的に良い治療がしたいのでエビデンスと言う方法を勉強するのだと思います。


で更に脱線しますが。

昔、AAEアメリカ歯内療法学会)でカルホルニアの専門医の先生に、いくらで根管治療しているか聞いたら

前歯600ドル
小臼歯700ドル
大臼歯800ドル

と言っていました。
(この他検査代、レントゲン代は別途かかります。)

で、あなたはと聞かれたので

前歯40ドル
小臼歯70ドル
大臼歯90ドル

と話したら
「よく飛行機代が出たね」(ハワイ開催された年でした)と大笑いされました。

むこうの先生から見れば大笑いされるぐらい低コストの治療費なのです。。。



国も今後の方針を中負担中福祉とかかげていますので、ラバーなどを張らずに治療をしても、あまり不信感を持たないでくださいね^^;

ラバーを張れば必ず成功するという道具ではないですから^^;





すみません超ロング回答になりました^^;
 

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-01-10 12:19:19
保険診療に関して言うと、比較的地方の方が当たり障りが小さいかなっと思っています。

しっかりとしたエンドをしたからと言って、被せもの自費になるでしょう。
ということは保険医療機関である以上、あり得ないことです。


当院では、何回も何時間もかけて一生懸命、根管治療をして、

「じゃあ保険でかぶせます」

なんて人は結構います。

はっきり言って、大赤字です。

しかし、その分を、自費診療していただける患者様や、その他によって補っているという、ひずみの中で診療してます。

こういうのは、やはり地方でないと、出来にくいスタイルだと思います。



僕が言いたいのは、保険診療の中で、ちゃんとした治療を受けているということは、必ず、その負担を歯科医院なり、他の患者様だったりがしてくれているからこそ、成り立っているということを是非、分かっていただきたいものです。

ちょっと、論点がずれました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かうさん
返信日時:2009-01-12 17:38:43
先生方、回答有難う御座います。

投稿した時は突然の事で焦っていました。
文章がおかしくて申し訳ありませんでした。

冷静になって考えると無理なことを無理に通そうとしてました。
治療して治してもらえるだけでも、幸いだと思います。

貴重なご意見有難う御座います。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-12 18:15:32
すみませんね、私の書き方がマズかったです^^;

日本の安くてみんなが受けられると言う制度は、世界が見本としようとするぐらい素晴らしいシステムであることは知っておいてくださいね。

WHOも太鼓判を押しています^^




タイトル 保険内での根管治療と治療途中での転院について
質問者 かうさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療その他
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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