上顎前突の歯列矯正、外科矯正か歯列矯正のみか選択に迷う

相談者: minmiceさん (24歳:女性)
投稿日時:2009-02-10 16:44:14
こんにちは。
始めて質問させて頂きます。


上の出っ歯奥歯噛み合わせたときの不快感から歯並び咬み合わせを治したいと思い、矯正歯科を受診しました。

矯正前の検査(X線、型など)を終えて

・下顎が後ろに下がっていること。
・下顎の歯列が全体に前に向かって生えていること。
(子供のころ指しゃぶりの癖があったのでその影響でしょうか)
・右側の歯列が1歯対1歯であること。

を指摘されました。
素人としては、単に上の前歯が前突しているわけではなく下顎の後退があるため出っ歯に見える。
さらに右側の歯列に不適切な咬合が見られる。
…という風に理解しております。


そこで、矯正について2つのプラン提示をされました。

A.矯正のみ
右上5、左上4番を抜歯して、上の前歯を後退させる。
同時に、下の歯列は全体に広げる。
これによって1歯対2歯が達成できる。
同時に、上顎が後退するため、出っ歯と下顎の後退は比較的気にならなくなるだろう。

B.矯正+外科手術
抜歯については現時点では分からないが。
術前矯正の段階で必要ならばAプランと同様の歯を抜歯する。
術前矯正終了後、手術(10−14日間入院)、術後矯正。


また、
※どちらにせよ右上8番、右下8番、左下8番については抜歯を勧められました。(左上にはもともと智歯がありません。)

※額関節症の既往がありますが、矯正によって改善されるか?との問いには噛み合わせが原因の部分は改善できるかもしれないが、原因がそれ以外なら、変わらない、との回答でした。

(ちなみに16歳の頃、ロック状態と稀に開口時の激痛がありました。
その頃、検診目的で行った近医で顎関節症を指摘され、そのまま下顎のみ内側に傾斜していた奥歯を矯正する治療を行いました。以降は、右のクリック音や疲れたときの顎のだるさ以外の大きな症状はありません。)


矯正を考え始めた頃にネットで情報を探し、下顎後退(アングル?級と呼ぶのでしょうか?)での手術適応症例もあったため、Bプランに特に驚いてはいません。

ただ、「矯正、外科」でgoogle検索すると下顎突出での症例が圧倒的に多く、上顎前突ならば口が閉じられないほどの下顎後退の症例しか見られません。

私のような上顎前突のボーダーラインタイプでは手術適応は珍しいのでしょうか?

他人から「出っ歯?」と指摘されたことはなく、「矯正したい」と言うと、気にするような歯並びじゃないよ!と言われる程度の上顎前突なので(口も普通に閉じれますし、口呼吸でもありませんが、Eラインは出来ません。)手術となると大袈裟な気もしてしまいますし、手術で仕事を休む際周りの理解が得られない気もします。

担当のDrにもAプランでも見た目に問題なく治療終了できるだろうが、学術的に完璧に治すならBプラン、と言われました。


ここからは自分自身で答えを出すべきだと思っていますが、大きな選択肢でありなかなか決断できません。
そこで、?から?についてご意見をお聞かせください。

?上記のような症例での手術適応はどの程度一般的なのか。

?そういった症例を見かけたことがあれば、ご紹介をお願いします。

?矯正のみの治療ではもちろん下顎の後退そのものは治療できないわけですが、咬み合わせを変えることで、奥歯を噛み締めるときの不快感(噛み締めに関係する筋肉が緊張するような感覚 および 間接に負担がかかっているような感覚。)は改善されるものでしょうか?


長文である上に、乱文乱筆申し訳ありません。
ご回答よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
自然歯科診療所の松村です。

【ご退会頂きました】
当コメントは医学的に問題がある可能性があるため、参考にしないようお願いいたします。
回答日時:2009-02-10 17:49:04
私達のは時間を掛け体全体でバランスを取りながら生えてきます。
矯正で見た目は綺麗に成っても機能的な面、体のバランスが崩れもっと深刻な問題を起こす事があります。

安易に手をつけずよく調べ慎重になさった方が良いと思います。
ネットでGVBDO 成人矯正のやり直し で調べてみて下さい

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-02-10 18:02:12
過去の回答を見て頂ければ、ご理解出来得ると思いますが、このサイト内で、個別の症例の判断に関して、特に矯正に関してはおおよその回答は一致していると思います。

?診察していませんので、個別にこれがイイ、あれがイイとは答えられません。

?緊急性がありませんので、主治医に聞くことが一番です。

?セカンドオピニオンが必要であれば、主治医に相談後に主治医より正式なルートでセカンドオピニオン医を紹介して頂き、正しいセカンドオピニオンを受けましょう。

?主治医とのコミュニケーションが十分に取れないようであれば、それは矯正を開始してはいけないということです。
自主的に、能動的に、コミュニケーションをとりましょう。



個別のお答えとしては、
『上の出っ歯奥歯噛み合わせたときの不快感』の原因は明確になっているでしょうか?
また、矯正で治療出来得るとの主治医の見解は?

主訴とその後の展開にズレがあります。


不快感を矯正で解決可能と主治医が判断しているのであれば、矯正治療について論じるのも意味がありますが、どのような状態で不快感が発生しているのか?我々には明確に情報とバックブランドが解りませんので、その辺を主治医をお話して、クリアになれば、再度、ご質問下さいますか?
宜しくお願い致しますね。


御快癒を御祈念しております。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-02-10 18:15:51
こんにちは、minmiceさん

主治医の先生に心配事は全てご相談され、治療方針を一緒に決定する事がよろしいかと思いますが、一応回答させて頂きます。


>?上記のような症例での手術適応はどの程度一般的なのか。

外科矯正を適応する基準は担当するDrによって違います。
ちなみに欧米では日本より不正の度合いが低くても、外科矯正治療の適応とすることが多くあるみたいです。



>?そういった症例を見かけたことがあれば、ご紹介をお願いします。

私の場合は外科矯正治療において手術をすること自体にリスクを感じますので、外科矯正の適応症はあまり多くはありません。



>?矯正のみの治療ではもちろん下顎の後退そのものは治療できないわけですが、咬み合わせを変えることで、奥歯を噛み締めるときの不快感(噛み締めに関係する筋肉が緊張するような感覚 および 間接に負担がかかっているような感覚。)は改善されるものでしょうか?

矯正治療のみの場合は「カモフラージュ治療」といって、の傾斜や、位置を歯槽骨内で変化させる事によってかみ合わせを改善します。

咬み合わせがずれているため、咬む時に下顎を前方に持っていくことが原因で口腔周囲の筋肉が緊張状態になっているのであれば、矯正治療のみでもその不快感が改善すると思います。

ただ顎骨の前後的位置は改善しないため、その影響による筋肉の疲労の場合は改善が困難でしょう。

詳しくは主治医にご相談下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: minmiceさん
返信日時:2009-02-10 21:00:32
松村先生、佐藤先生、秋山先生、お忙しい中迅速な回答有難うございます。

松村先生

確かに、安易に考えるべきではないですね。
今一度、必要かどうかを考えてみますね。
貴重なご意見有難うございます。



佐藤先生

”個別のお答えとしては、
『上の出っ歯奥歯噛み合わせたときの不快感』の原因は明確になっているでしょうか?
また、矯正で治療出来得るとの主治医の見解は?
主訴とその後の展開にズレがあります。”

とのことですが、指摘されて始めてズレに気づきました。
漠然と矯正しなくては!と感じており、何を治療したいのかを忘れていますね…お恥ずかしい限りです。

その点について主治医によく説明してもらうことの必要性を感じました。

個別の症例への判断はなさらない中での、丁寧なご回答有難うございます。
主治医とコミュニケーションをとり、治療を決める過程で、また具体的な疑問が出てきたときは、よろしくお願いします。



秋山先生

私は、主治医に心配事をちゃんと相談することから始めるべきなようです…。
ところで、
 
”私の場合は外科矯正治療において手術をすること自体にリスクを感じますので、外科矯 正の適応症はあまり多くはありません。”

矯正治療のみの場合は「カモフラージュ治療」といって、の傾斜や、位置を歯槽骨内 で変化させる事によってかみ合わせを改善します。”

とのことですが、秋山先生は矯正治療のみで対応されることが多いようですね。
よろしければ、外科矯正治療において秋山先生がリスクと捉える事柄について教えてください。

次回歯科に行った際には

「奥歯で噛んだときの不快感について、顎骨の位置関係がどれだけ影響しているのか。」

について主治医に聞いてみようと思います。


誕生日が近いせいか、焦りを感じて矯正するなら一刻も早く、と冷静さを失っていた自分に気づきました。

また、自分にとって治療する上でのポイントが見えてきた気がします。
再度、主治医に治療内容についての疑問点を投げかけてみようと思います。


皆様、本当に有難うございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-02-10 21:58:52
自分がどうなっていて、自分はどうするのが必要なのか?
これさえ解れば、あとはシンプルです。


まずは、その不快感の正体を調べてもらって下さい。

治るといいですね。

回答 回答5
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-02-10 22:01:16
minmiceさん、こんにちは。

秋山先生ではありませんが、外科矯正に関して私個人のコメントを加えておきます。

私は、外科矯正を多数行っていた口腔外科にいました。

ですから、外科矯正そのものの必要性は強く認識しています。
特に、強度の顎変形症や、一部の先天異常の患者さんに対しては、外科矯正は必須だと考えています。


一方で、美容外科的な感覚で行う安易な外科矯正には反対です。

全身麻酔で行う外科矯正は、肉体的精神的苦痛をかなり伴います。
尿道カテーテルなどは、人によっては特に負担に感じられます。

手術直後は、大変腫れますし痛みも強いです。
一時的ですが、どす黒く変色することも多いです。
自分の顔の腫れ具合と痛みで、大きなショックを受けられる方もおられます。


また、手術内容にもよりますが、術後は上と下の顎を固定するため、鼻からチューブを入れて栄養を補給することになります。

加えて、minmiceさんもお書きの通り、入院期間は数週間単位と長く、お仕事などの問題も少なからず出てきます。

術前矯正以外にも入院前の検査、また退院後もしばらくの期間通院は必須です。


そして、術後の神経症状(感覚麻痺など)などの後遺症の可能性は、決してゼロではありません。

本来、このようなリスク・外科矯正を受けることのデメリットは、手術を受ける病院で詳しく説明されて然るべきだと思いますが、それが充分行われていない場合は注意が必要と思います。

また、こういったリスク・デメリットを乗り越えて、それでも外科矯正を必要とするケースはあるわけで、前述の通り、私の個人的意見としては、保険適応となる顎変形症や先天異常の場合と考えています。


あらゆる医療行為には多かれ少なかれリスクを包含しており、医療を受けることで得られる(と予測される)効果が、そのリスクを上回っていると医学的に判断できる場合に行うものだと思います。

以上、一意見としてご参考になれば幸いです。


minmiceさんにとってベストの選択ができればいいですね。
納得のいく治療を受けられることを願っています。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-02-11 06:03:36
minmiceさまおはようございます。

矯正治療を考えていらっしゃって、外科矯正を取るべきか矯正単独で治療をすすめるべきか悩んでいらっしゃるのですね。

先ず矯正治療をしてみようと考えたのはどうしてなのでしょうか。

矯正治療は基本的には形態を正常に近づけるためにするものであって、機能的な改善は目的ではありません。

したがって奥歯を噛み締めるときの不快感を治すのが目的なら、お勧めいたしかねます。


上顎前突を治すのが目的なら考えてみてもいいでしょう。

その際外科矯正を選ぶかどうかは、秋山先生や中本先生が仰っているようにリスクの高い治療法なので、十分検討なさってからお決めになられることをお勧めいたします。


文面からは下顎の後退による上顎前突のようなので、外科手術まではしなくてもある程度の形態の修正はできるように思いますが、正確な所は拝見していないので断定いたしかねます。


参考になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: minmiceさん
返信日時:2009-02-11 23:11:35
佐藤先生、中本先生、山田先生、
お忙しいところご回答頂き、ありがとうございます。


佐藤先生含め、皆様のご意見を伺っているうちに、自分の根本としている問題が見えてきました。

奥歯で咬んで口を閉じたときの筋肉の緊張が不快で、無意識のとき(筋肉の緊張お緩めたとき)はいつも奥歯で咬まずに、下顎を前にずらして口を閉じている」

「するといつも、どこで咬めば良いのか分からなくなる」

美醜は女性としてはもちろん気になりますが、女優になりたいわけではないので、出っ歯感が軽減される程度。
そこそこで十分です。

奥歯で噛んだときに何の無理もなく口が閉じられて、その上で出っ歯感が軽くなれば良い、と思っております。


この時点で、主治医に確認すべきは、どちらの治療で上記のことをどの程度改善できるか…
ということですね。
 


山田先生のご意見と照らし合わせると。
矯正治療そのものでは、咬み込んだときの不快感の改善は難しいということになるのでしょうか?
(となると、もしかして私の行くべき先は口腔外科だったのでしょうか…。)

ただ、上顎前突の治療ということになると、矯正治療の出番(形態的な改善)ということになるのですね。

私に欠けていたポイントですね、非常に分かりやすく説明して頂き、ありがとうございます。


また、中本先生の経験からくる率直なご意見は非常に考えさせられるものがあり、外科矯正を考えるなら、相当な覚悟がいる、と気づきました。

外科矯正に関しては、もしこちらを選択した場合にお世話になるであろう大学病院口腔外科に、詳しい説明を聞く機会が得られそうです。

現時点でははっきりとどちらを選択することはまだ出来なさそうですが、次回主治医に確認する事柄がかなり明確に分かりました。
その結果によって、最終的に決めることになりそうです。



早朝から返信を下さった先生。
仕事明けでお疲れのところを返信くださった先生。

皆様の意見がとても参考になりました。
お忙しいところ、本当に有難うございました。
とても助かりました。



タイトル 上顎前突の歯列矯正、外科矯正か歯列矯正のみか選択に迷う
質問者 minmiceさん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
外科矯正
上顎前突(出っ歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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