5歳、歯医者を怖がるせいか虫歯(C3)の治療法が歯科医によって違う

相談者: rere_hiyoさん (39歳:女性)
投稿日時:2009-01-14 15:44:48
5歳の娘の虫歯治療について教えてください。

昨年の七月に左上5番目の乳歯に痛みがあったので歯科医院でみてもらったのですが、削るのを怖がったことと虫歯に物が挟まったりで痛むことがあるとのことで、進行止めを塗って様子をみていました。

その後12月24日にまた痛みがでたので歯科医院に行くと、また薬を塗って様子をみてとのことで、その後1月5日に頬が腫れて来たので別の歯科医院に行くと、虫が神経まで達しなかに膿が溜まっているとの事。

二回ほど削ったのですが、膿が出せるところまで削る前に娘が怖がってしまって、それ以降二回通ったのですが削ることができずにいます。

クラリスドライシロップで頬の腫れは引きましたが、歯茎は腫れている状態です。


二件目の病院では怖がって治療ができないので、大学病院で無理にでも治療してもらってとのことだったのですが、先生の

「お母さんと離れて一人で治療する。
必要であれば布でぐるぐる巻きにして治療する」

との言葉を娘が聞いていて、どうしても嫌だと言いもう一度一件目の病院で診てもらうことにしました。


その病院では薬を詰めるだけの治療で終わりだったので、今後の治療についてきいてみると

「怖がっているので徐々に慣らしていきましょう。
削るのが怖い様なので(昔ながらの)尖った棒でガリガリと削っていく方法で、穴を開け膿を出していきましょう。」

というので、前の病院で至急といわれたことと急がなくても永久歯は大丈夫なのかを聞いてみると

「大丈夫。子供の神経は横に広がっているので、大人の場合と違うから」

というような回答でした。

二件の歯科医院の対応が違うので戸惑っています。


棒でガリガリという方法は初めてで、そんなのんびりで大丈夫なのか心配で、今の病院にお任せしていいものかと悩んでいます。

やはり大学病院ではないにしても、無理にでも至急削って治したほうがいいのでしょうか?


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 18:23:12
こんにちは。
迷っておられるようですね。

この2つの医院の対応としては、どちらが正しいとか間違っているという印象は受けません。

治療方法の良し悪しで決めるお話ではないように思えます。

確かにお薬を塗ったり飲んだりでの対症療法だけでずっと過ごすことはお勧めできませんが、かといって今後ずっと歯医者さん嫌いのままで成長してしまっても困ってしまうでしょう。


確かに大学の小児歯科では、患児をネットで固定して治療を行うことがあります。

しかしこれは(医師から判断して)どうしても今治療を必要としている状態であるにもかかわらず、治療が困難な状態にあったり、何か障害があり本人の意思とは関係なく身体が動いてしまう場合などであると思います。

なので大学であっても余程急を要する場合でなければ、まずはじめに治療に際してユニットに座るという事に慣れていただく事からが、治療の始まりではないかと思います。


大学によって違いはあるかも知れませんが、小児科で基本的にはお子さんご自身の意思で診察に臨む、という習慣を身につけていただくためにも、大概は親御さんとは一緒に診療室には入れない事が多いようです。

今現在そのように歯科に通うという事で、今後もずっとお子さんに怖い思いをさせない。
歯医者さんを嫌いにさせない。
といった今後への配慮がご両親にも医院側にも必要と思います。


なのでいずれの医院でもかまわないと思いますが、まずはお子さんは何を怖がっているのかのお話をよく聞いてあげて下さい。

受診する時も騙し討ちのように連れて行かずに、泣きながらでもかまいませんから、ちゃんと自分の足で歯医者さんに行くという意識を持って来ていただかないとなりません。


しかしこに到達するまでには、まずは頑張りながらも歯医者さんという場に居ることに慣れる時間をもうけてあげたほうがよろしいでしょう。

この時間というものも、大人の判断では「まだ治療に進めないの?」とじれったくなる程であると思います。
なので、お子さんが少しでも頑張るような素振りを見せた時には、お母さんも辛抱の時間をもう少し延ばしてあげて下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 18:57:27
rere_hiyo さん
こんばんは。

5歳の娘さんの感染根管治療ですね。
なので、大変です。

-----------------

昨年の七月に痛みがあった
12月24日にまた痛みがでたので
1月5日に頬が腫れて来た
虫歯が神経まで達しなかに膿が溜まっている
二回ほど削ったのですが、膿が出せるところまで削る前に娘が怖がってしまって
クラリスドライシロップで頬の腫れは引きましたが、歯茎は腫れている状態です。

-----------------

もしも、娘さんのお口の中にその1本だけ問題があるのであれば、無理して治療しても良いのかもしれませんが。
やはり、歯科恐怖症を引き起こしてしまうという可能性があるので、じれったく感じられるかもしれませんが、無理しないように進める方が良いと思います。


乳歯に限らないのですが、の中まで細菌が侵入してしまっていても、部分的には神経がまだ残っていて、削った際に、お子さんにとっては「痛い」こともあります。
ちょうどそういう時期に2回ほど削ったのだと思います。

しかし、最終的には、もう歯の中に多くの細菌が侵入していますので、大人で言う「根管治療」が必要となってしまっています。


この歯は10歳くらいまでは使いたいのですが、後5年もあるので、ご心配だと思いますが、田中先生も書かれたように慌てず、しっかりと慣れていってもらう方が良いのではないでしょうか。


それでも、慣れて実際に治療が始まると、やはり「痛い」と感じると思います。
ただ、お母さんの言うことが聞けない子は、普通には治療出来ないです。
そうすると、無理やり、、、ということになるのです。


ここは、その歯を失うことになっても、じっくりと対応してもらい、それよりも大切な「子供のブラッシング」にお母さんが取り組まれることの方をお勧めします。

おそらく、それなりにされているとは思いますが、10歳くらいまでは、手伝うのではなく、お母さん中心にされた方が、良い結果になるはずですから。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 19:11:11
子供診療に関してもさまざまな考え方があると思います。

少々強引でも強制的でも、必要なことはやりきってしまう考え。
歯科恐怖症になることで大人のの健康を害しないか心配なので、強制的には行わない考え方。

どっちが間違っていて、どっちが正しいと言えないと思います。


5歳の女の子であれば、十分精神的に問題ない事が多いので、歯科治療の前の段階に鍵があるのではないか?と思いました。


田中先生の
『今現在そのように歯科に通うという事で、今後もずっとお子さんに怖い思いをさせない。歯医者さんを嫌いにさせない。
といった今後への配慮がご両親にも医院側にも必要と思います。

なのでいずれの医院でもかまわないと思いますが、まずはお子さんは何を怖がっているのかのお話をよく聞いてあげて下さい。

受診する時も騙し討ちのように連れて行かずに、泣きながらでもかまいませんから、ちゃんと自分の足で歯医者さんに行くという意識を持って来ていただかないとなりません。

しかしこに到達するまでには、まずは頑張りながらも歯医者さんという場に居ることに慣れる時間を、もうけてあげたほうがよろしいでしょう。

この時間というものも、大人の判断では「まだ治療に進めないの?」とじれったくなる程であると思います。

なので、お子さんが少しでも頑張るような素振りを見せた時には、お母さんも辛抱の時間をもう少し延ばしてあげて下さい。 』



宮下先生の
『もしも、娘さんのお口の中にその1本だけ問題があるのであれば、無理して治療しても良いのかもしれませんが、やはり、歯科恐怖症を引き起こしてしまうという可能性があるので、じれったく感じられるかもしれませんが、無理しないように進める方が良いと思います。』

に同意致します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: rere_hiyoさん
返信日時:2009-01-15 00:35:20
丁寧なご回答をありがとうございました。

ここ数日娘は「大きな病院行くの?」と聞いてはしくしく泣いており、私は早く治療しなくてはという気持ちと、できれば無理やりは避けたいという気持ちで、どうしたらいいのか思い悩んでおりました。

なので先生方のご意見は本当にありがたく思っております。


娘は赤ちゃんのときから大きな音に異常に敏感で怖がることが多く、機械で削るときのキーンという音と風が怖いと言っています。
痛みはなかったようです。

なので”棒でガリガリと削る”やり方が間違いでないのなら、娘には有効なのかなと思います。
しばらくこの歯科医院にまめに通って慣れさせていきたいと思います。


あともう少し教えていただきたいのですが・・・。

田中先生へ
>確かにお薬を塗ったり飲んだりでの対症療法だけでずっと過ごすことはお勧めできませんが、

今の状態でどのくらい大丈夫なのでしょうか?
歯科恐怖症にならないようじっくり慣れさせようと決めたものの「死んでしまった(感染している)神経をそのまま放置しておく事によって感染が根の先に出てしまい、後続永久歯に悪影響を与えます。」との書き込みを見つけて、心配になってしまいまして・・・。



宮下先生へ
>ここは、そのを失うことになっても、じっくりと対応してもらい、それよりも大切な「子供のブラッシング」にお母さんが取り組まれることの方をお勧めします。

虫歯になってしまった歯は先生にお任せして、今健康な歯を「ブラッシング」で守っていく事に専念して、ととらえてよいですか?

娘はジュースがあまり好きではなく、仕上げ磨きも毎日欠かさずやってきたのですが、4歳半で次々と虫歯が見つかりました。

やはり仕上げ磨きの仕方に問題があるのか・・・今後どうしていったらよいのか戸惑っています。
今後のために是非参考にしたいので、お教えいただけますでしょうか?



佐藤先生へ
>5歳の女の子であれば、十分精神的に問題ない事が多いので、歯科治療の前の段階に鍵があるのではないか?と思いました。

”歯科治療の前の段階に鍵がある”とは?たとえばどういうことでしょうか?
娘は相当の怖がりで、治療に慣れるのには時間がかかりそうです。
なにかいいヒントになればと思い・・お教え願います。


お忙しいところたびたび申し訳ありませんが、是非参考にしたいのでご教示の程よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-01-15 06:28:15
rere_hiyoさまおはようございます。

お子さんのむし歯の治療でずいぶん悩んでいらっしゃるようですね、心中お察しいたします。

問題を今どのようにするかと、今後どのようなことに配慮すれば永久歯にむし歯を作らなくてすむかに分けて、お話したいと思います。

今そのの状態については宮下先生が仰っているように、感染根管という状態だとおもいます。

対処の方法は根管治療なのですが文面からは治療は不可能のように思います、もちろん押さえつけて無理やりするというなら可能ですが、私もそのような方法をとるのはお勧めいたしません。

したがって抗生剤でとりあえず対処することになるでしょう、余りにも腫脹が大きくなって切開が必要な状態になったのなら、浸潤麻酔をしたうえで切開することになります。

そのとき可能なら髄腔を開放すればいいでしょう。


おそらく現在5歳なので、この処置をするとき多少押さえつけられても理解してもらえる可能性が高いと思います。

これもお子さんの精神状態を見ながら、是非を判断したほうがいいと思います。


このような応急処置でしのいでいくことになるでしょう、私のところではこの間お子さんとは歯磨き練習という形で来院していただいて、スタッフとの信頼関係を築いていきます。

この課程で治療を承諾してもらえるようになることもあります。



長期的には歯磨き技術の習得と、お菓子との付き合い方を学習していただくことになります。

これはお子さんが二度とむし歯にはしたくない、と決心してもらうのが目的になります。

その決心が出来たら、間食の食べ過ぎはなくなってきますがそんなに簡単な作業ではありません。

おそらく甘党だと思うので食べたいけどむし歯は嫌だし・・・という風に心はゆれ動くと思います。

そのような葛藤の中で徐々に食習慣の改善が出来てきます、この辺りは個人差が大きいところなので、いっぺんにお菓子を全く食べなくなる子どもさんもいらっしゃいます。


またいつまでたってもお菓子を食べ過ぎるお子さんもいます、こればかりは経過を注意深く見守るしかありません。

親が強く禁止してしまうと隠れて食べるようになってしまうのでよくありません、あくまでも本人の自覚を待つのがコツです。

そのためにむし歯が増えることがあっても仕方がないと考えています、これは授業料です。


それから歯磨きですが、私は親が仕上げ磨きをするのはよくないと考えています。

少なくとも現在5歳ですから、上手に教えてあげれば技術の習得は大人より癖がないだけ早く身に付きます。

このためにはスタッフとの信頼関係がなければなりません、そのためにも強制的な治療は避けるべきだと考えています。


今まで長い臨床経験の中で一切治療が出来なかったお子さんも何人かいますが、歯磨き練習を続けてこられた子どもさんは全員永久歯むし歯ゼロになっています。

これは歯磨き技術を習得したこともあるとは思いますが、生活習慣の改善が出来たことが大きかったと考えています。

そのためにも我々スタッフと子どもさんとの信頼関係を作り上げていくことが、一番大切なことだと考えています。


参考になさってください。

永久歯むし歯ゼロを達成したお子様 
http://www.yamadashika.jp/smile_02.html

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-01-15 10:21:05
今の状態でどのくらい対症療法でよいかと言われれば、直接拝見させていただいていないためにお答えは難しいです。


>神経をそのまま放置しておく・・・・

これは無いとも言い切れませんが、ケースとしては少ないと思われます。

また最悪この状態が予想される場合は、お子さんの心情は別の話になってしまいますが、抜歯することで回避できると思われます。


また山田先生が書かれているように、腫れが大きくなり急性症状を起こす場合は、切開などもあり得る処置であると思います。

ただ医院によっては、レーザー等の装置があるところでは必ずしも麻酔が必要とは限りませんし、万が一麻酔をしなくてはならない場合でも、上手な先生はほぼ痛みは無く麻酔も可能な場合も多いと思いますので、どうか「切開」「麻酔」・・・等々の言葉にお母さんが過敏にならぬようにして下さい。

何故なら必要な時期にあると思われる必要な処置は、ちゃんと達成出来なければ意味が薄いですかね。



ご家庭で何をすれば良いというということもないですが、強いていうとすればお子さんがまず治療させてくれる事よりも、自分からお口を開いて見せてくれることが第一歩のように考えています。

ですので、ご家庭で歯磨き後にお母さんお父さんが歯磨きのチェックをする際に、正座したひざの上にお子さんの頭を乗せるようなかたちで仰向けに寝かせて、お口の中を頭の方向から覗き込めば歯医者さんと同じポジションが出来、歯医者さんごっこが出来るのではないでしょうか。
実際この位置から見た方が良く見えると思いますしね。


またこれは可能であればお母さんだけではなく、日によって他の家族の方がしていただけると、お口の中を見るのはお母さんだけではないという認識もいずれは出来てくると思っています。



今回受けたの治療の経緯については、宮下先生のおっしゃる通りであると思います。

しかしこういった問題。。。
なかなか直接的な回答が得られにくいので、まだまだrere_hiyoさんもあれこれと頭を悩ますことでしょうが、とにかく急ぎすぎてはお子さんは苦痛にしか感じないかも知れませんので、頑張ってください。

回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-01-15 11:26:40
子供が歯医者きらいにならないように治療を進めていくことは、非常に大事なことです。

大げさに言えば一生に渡り影響するでしょう。

実際そのような人を多く見て来ました。

細かい事にこだわらないことです。
皆さん非常によい回答をされていると思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-15 12:27:44
rere_hiyoさんのお子さんのようなケースは、うちでは日常的に治療を行ってます。

ですので、小児を普通に治療できる歯科医院であれば、即座に問題は解決すると思います。


適切な時期に適切な治療を行ったほうは良いに決まってますが、(これはどんな治療においても言えることですが)治療を勧めない歯科医院で、無理をして治療を行ってもらうことは、歯科医師、患者ともに望ましい結果は得にくいですから、残念ながら近くに、小児を普通に治療できる歯科医院が見つからない場合は、大学病院のような施設に行かれるか、そうでなければ、悪い状態のまま放置し、むし歯の予防に努めざるをえないと思います。




タイトル 5歳、歯医者を怖がるせいか虫歯(C3)の治療法が歯科医によって違う
質問者 rere_hiyoさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
根管治療の治療法
小児歯科治療
歯科恐怖症
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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