非定型歯痛と診断、歯を治療してみないと原因は判らないもの?
相談者:
maxblueさん (36歳:男性)
投稿日時:2009-02-20 22:49:14
初めまして。
近所の歯医者さんで、非定型歯痛の疑いが有るとの御判断で、都内の大学病院を紹介された者です。
右上7番(1番奥の歯です)なのですが、レントゲンで白い影(膿み?)が少し映っておりまして、痛みの原因の可能性が有るかも知れないとの事で、念のために治療しましょうという運びになりました。
その痛い歯は銀歯でして左に比べて少し高く、今は少し高さを削って前より下の歯に当たらなくなった状態です。
現在口の中は噛み合わせの違和感が有ります。
自分で気になって指で触ったせいか歯茎も少し腫れて痛いです。
しかし、銀歯を外し土台を外す(削る?)時に歯が薄いので、破損するかもしれないので、その時は抜歯になりますと言われました。
抜歯をしても痛みを訴える人もいるとおっしゃっておりました。
疑えるものから消去していくのだと思いますが、前の先生は、これがそんなに悪さしているとも思えず、むしろ削ったりして噛み合わせがおかしくなりかえって、症状が悪化した時の方が大変とおっしゃっておりました。
膿みを奇麗にしてその時、歯は破損しないで抜歯せずに済んで、痛みも解決すると言うのがベストだと思いますが、最悪抜歯後に痛くならないと言う保証も無いとも言われました。
やはり膿み等を完璧に取り去り、歯を削るったり抜かないと原因は分からないものなのでしょうか?
神経を取って、膿みも除去して、抜歯後も未だ痛かったら怖いです。
長文で誠に恐縮ですが、どのような治療がベストなのか宜しく御願い致します。
近所の歯医者さんで、非定型歯痛の疑いが有るとの御判断で、都内の大学病院を紹介された者です。
右上7番(1番奥の歯です)なのですが、レントゲンで白い影(膿み?)が少し映っておりまして、痛みの原因の可能性が有るかも知れないとの事で、念のために治療しましょうという運びになりました。
その痛い歯は銀歯でして左に比べて少し高く、今は少し高さを削って前より下の歯に当たらなくなった状態です。
現在口の中は噛み合わせの違和感が有ります。
自分で気になって指で触ったせいか歯茎も少し腫れて痛いです。
しかし、銀歯を外し土台を外す(削る?)時に歯が薄いので、破損するかもしれないので、その時は抜歯になりますと言われました。
抜歯をしても痛みを訴える人もいるとおっしゃっておりました。
疑えるものから消去していくのだと思いますが、前の先生は、これがそんなに悪さしているとも思えず、むしろ削ったりして噛み合わせがおかしくなりかえって、症状が悪化した時の方が大変とおっしゃっておりました。
膿みを奇麗にしてその時、歯は破損しないで抜歯せずに済んで、痛みも解決すると言うのがベストだと思いますが、最悪抜歯後に痛くならないと言う保証も無いとも言われました。
やはり膿み等を完璧に取り去り、歯を削るったり抜かないと原因は分からないものなのでしょうか?
神経を取って、膿みも除去して、抜歯後も未だ痛かったら怖いです。
長文で誠に恐縮ですが、どのような治療がベストなのか宜しく御願い致します。
回答1
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-02-20 23:15:59
maxblueさん、こんにちは。
治療方針について大変お悩みのことと思います。
【1】
非常に難しい問題だと思います。
非定型歯痛の診断・処置方針としては、確かに非定型歯痛以外の典型的歯科疾患(虫歯や歯周病など)の発見・治療から先に行っていくということがセオリーだと思います。
特に、明らかに虫歯・歯周病が疑われる場合は、その処置を優先させることが妥当だと思います。
【2】
一方で、虫歯・歯周病の治療を行っても痛みが消えない場合ということも確かに起こりうることで、特に抜髄・抜歯という不可逆的な治療を行う際には注意が必要だと思います。
また、患者さんが痛みを訴える部位に特に異常所見が見られないにも関わらず、安易に抜髄・抜歯をすることは避けなければなりません。
【3】
ただし、レントゲン上その他の診察結果により、抜髄・抜歯を含めた歯科治療の必要性があるならば、仮に治療後に痛みが消失しないことがあるとしても、トライする価値はあると、私個人的には思います。
この辺りの判断基準としては、
・他に痛みの原因として考えられることはないか?
・現在の痛みに対するアプローチが他に存在しないか?
・処置をせずに、痛みや症状に耐える(慣れる)ことができるか?
・症状(痛み)消失の可能性があるならば、抜歯まで視野に入れた治療を行うか?
など、これらの要素を総合考慮して決めることになると思います。
【4】
maxblueさんのケースでは、状況がこれ以上は分からないため、具体的なコメントをすることは困難です。
大学病院・かかりつけ歯科医院双方の先生とよくご相談の上、処置方針を決められてください。
【5】
なお、あくまで私見ですが、非定型歯痛自体の発生率は決して高くは無いと思います。
特に20・30代の男性での発生率は、その他の歯科疾患(虫歯・歯周病など)や噛みあわせからくる痛みに比較すれば、かなり低いのではないか、と思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
お大事にどうぞ。
治療方針について大変お悩みのことと思います。
【1】
非常に難しい問題だと思います。
非定型歯痛の診断・処置方針としては、確かに非定型歯痛以外の典型的歯科疾患(虫歯や歯周病など)の発見・治療から先に行っていくということがセオリーだと思います。
特に、明らかに虫歯・歯周病が疑われる場合は、その処置を優先させることが妥当だと思います。
【2】
一方で、虫歯・歯周病の治療を行っても痛みが消えない場合ということも確かに起こりうることで、特に抜髄・抜歯という不可逆的な治療を行う際には注意が必要だと思います。
また、患者さんが痛みを訴える部位に特に異常所見が見られないにも関わらず、安易に抜髄・抜歯をすることは避けなければなりません。
【3】
ただし、レントゲン上その他の診察結果により、抜髄・抜歯を含めた歯科治療の必要性があるならば、仮に治療後に痛みが消失しないことがあるとしても、トライする価値はあると、私個人的には思います。
この辺りの判断基準としては、
・他に痛みの原因として考えられることはないか?
・現在の痛みに対するアプローチが他に存在しないか?
・処置をせずに、痛みや症状に耐える(慣れる)ことができるか?
・症状(痛み)消失の可能性があるならば、抜歯まで視野に入れた治療を行うか?
など、これらの要素を総合考慮して決めることになると思います。
【4】
maxblueさんのケースでは、状況がこれ以上は分からないため、具体的なコメントをすることは困難です。
大学病院・かかりつけ歯科医院双方の先生とよくご相談の上、処置方針を決められてください。
【5】
なお、あくまで私見ですが、非定型歯痛自体の発生率は決して高くは無いと思います。
特に20・30代の男性での発生率は、その他の歯科疾患(虫歯・歯周病など)や噛みあわせからくる痛みに比較すれば、かなり低いのではないか、と思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
お大事にどうぞ。
回答2
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2009-02-20 23:47:27
中本先生のご意見に賛同します。
特に30代の男性であれば、まず、合致しないのではないか?
何かの物理的な疾患があるのではないか?
と思います。
特に30代の男性であれば、まず、合致しないのではないか?
何かの物理的な疾患があるのではないか?
と思います。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-02-21 09:32:18
中本先生の意見に同意です。
まずは歯科疾患を徹底的に治されることが重要だと思います。
しかし、実際には僕は非定形歯痛(厳密には違うかも知れませんが)は結構あるような気がします。
僕の思う非定形歯痛のパターンは‥
歯が痛い→歯医者さんで治療
↓
しかし、痛みが取れない
しかも毎日のように痛み止めを服用しなければならない
その状態が長期に(半年から数年)続いている
↓
それなりに(僕なりに?)しっかり治療
↓
一度は痛みが無くなるが、再び痛くなる
(つまり、僕の治療としては、一度は成功していると思う)
↓
再治療をするが、今度は全く痛みが引かない
しかも痛み止めも効かない
↓
このまま様子を見るか抜歯するかの決断を迫られる
↓
ペインクリニックを紹介
抗不安薬などの投与(時には数種類を試す事になるらしい)
↓
意外とあっさり痛みが無くなる
と。
完治するのは難しいらしい(再発する?)のですが、とりあえず、日常生活に支障は無くなるようです。
なので、長期にわたり痛みが持続してしまった場合、脳のスイッチが入ってしまい、そのスイッチを解除しないことには痛みが引かないのではないかと‥。
このようなケースが昨年1年間で数例(4名)ありました。
もちろん、僕の治療が甘かったのかもしれませんが、ペインクリニック受診で患者さんの負担が無くなった(軽くなった)というのは事実だと思います。
どうです? (;一_一) >佐藤先生
もちろん、maxblue さんのケースが僕の考えるパターンと同じかどうかはわかりません。
とにかくセオリー通り「原因と思われる歯科疾患の治療を行う」事が先決だとは思います。
まずは歯科疾患を徹底的に治されることが重要だと思います。
しかし、実際には僕は非定形歯痛(厳密には違うかも知れませんが)は結構あるような気がします。
僕の思う非定形歯痛のパターンは‥
歯が痛い→歯医者さんで治療
↓
しかし、痛みが取れない
しかも毎日のように痛み止めを服用しなければならない
その状態が長期に(半年から数年)続いている
↓
それなりに(僕なりに?)しっかり治療
↓
一度は痛みが無くなるが、再び痛くなる
(つまり、僕の治療としては、一度は成功していると思う)
↓
再治療をするが、今度は全く痛みが引かない
しかも痛み止めも効かない
↓
このまま様子を見るか抜歯するかの決断を迫られる
↓
ペインクリニックを紹介
抗不安薬などの投与(時には数種類を試す事になるらしい)
↓
意外とあっさり痛みが無くなる
と。
完治するのは難しいらしい(再発する?)のですが、とりあえず、日常生活に支障は無くなるようです。
なので、長期にわたり痛みが持続してしまった場合、脳のスイッチが入ってしまい、そのスイッチを解除しないことには痛みが引かないのではないかと‥。
このようなケースが昨年1年間で数例(4名)ありました。
もちろん、僕の治療が甘かったのかもしれませんが、ペインクリニック受診で患者さんの負担が無くなった(軽くなった)というのは事実だと思います。
どうです? (;一_一) >佐藤先生
もちろん、maxblue さんのケースが僕の考えるパターンと同じかどうかはわかりません。
とにかくセオリー通り「原因と思われる歯科疾患の治療を行う」事が先決だとは思います。
回答4
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-02-21 10:07:20
私もタイヨウ先生と同様で、結構経験しています。
最終的にはペインクリニックにご紹介するしかなく、脳のスイッチが入ってしまって痛みを記憶していると言うのはあると、結構あると思います。
痛みは、非常に精神衛生上良くないので、まずは歯科的に徹底的に治療をして、それでも治り難い場合は、速やかにペインクリニックを訪れた方が良いのではないでしょうか?
鎮痛剤の取り過ぎは効きを悪くしてしまいますし、胃腸にもかなり負担に成ると思います。
後、歯科的に出来る事では、その部位に局所麻酔をしてみるとその部位が痛いのか、それとも痛みを感じているだけなのか、判定がついたりします。
麻酔効果があるにもかかわらず痛い場合は、脳の記憶なのかもしれません。(宮下先生ご指摘ありがとうございます)
以上の事を先生にご相談いただいては如何でしょうか?
最終的にはペインクリニックにご紹介するしかなく、脳のスイッチが入ってしまって痛みを記憶していると言うのはあると、結構あると思います。
痛みは、非常に精神衛生上良くないので、まずは歯科的に徹底的に治療をして、それでも治り難い場合は、速やかにペインクリニックを訪れた方が良いのではないでしょうか?
鎮痛剤の取り過ぎは効きを悪くしてしまいますし、胃腸にもかなり負担に成ると思います。
後、歯科的に出来る事では、その部位に局所麻酔をしてみるとその部位が痛いのか、それとも痛みを感じているだけなのか、判定がついたりします。
麻酔効果があるにもかかわらず痛い場合は、脳の記憶なのかもしれません。(宮下先生ご指摘ありがとうございます)
以上の事を先生にご相談いただいては如何でしょうか?
回答5
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2009-02-21 13:22:11
maxblue さん
こんにちは
このサイトでは、あまりにも(異常に)非定型歯痛という言葉が氾濫していますが、実際に、では、非定型歯痛がどのくらい報告されているかというと、中本先生が書かれたように非常にまれです。
通常2%程度ですし、複雑な治療経験や急性疼痛経験に関わっています。
局所麻酔を行って、痛みが消える場合は歯原性の疼痛であって、消えない場合は非歯原性の疼痛というだけです。
決して、すぐに、「脳の記憶」ではありませんし、「非定型歯痛」ではありません。
非歯原性の疼痛の中のごくわずかの可能性として、非定型歯痛というものがあります。
通常は、痛みの原因は見つけることができますし、可能性の高いものから考えるのが一般的です。
そして、可逆的な治療ができるものから行うのが普通です。
こんにちは
このサイトでは、あまりにも(異常に)非定型歯痛という言葉が氾濫していますが、実際に、では、非定型歯痛がどのくらい報告されているかというと、中本先生が書かれたように非常にまれです。
通常2%程度ですし、複雑な治療経験や急性疼痛経験に関わっています。
局所麻酔を行って、痛みが消える場合は歯原性の疼痛であって、消えない場合は非歯原性の疼痛というだけです。
決して、すぐに、「脳の記憶」ではありませんし、「非定型歯痛」ではありません。
非歯原性の疼痛の中のごくわずかの可能性として、非定型歯痛というものがあります。
通常は、痛みの原因は見つけることができますし、可能性の高いものから考えるのが一般的です。
そして、可逆的な治療ができるものから行うのが普通です。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-02-21 14:55:06
>消えない場合は非歯原性の疼痛というだけです。
なるほど‥。
そうですね。
非定形歯痛と言う事では無いわけですね。
(つい使ってしまう言葉だったので、こちらの言い方に変えたいと思います)
勉強になります。
では「非歯原性の疼痛」の原因として考えられる事と言うのはどのようなものなのでしょうか?
ご教授いただければ幸いです。>宮下先生
なるほど‥。
そうですね。
非定形歯痛と言う事では無いわけですね。
(つい使ってしまう言葉だったので、こちらの言い方に変えたいと思います)
勉強になります。
では「非歯原性の疼痛」の原因として考えられる事と言うのはどのようなものなのでしょうか?
ご教授いただければ幸いです。>宮下先生
相談者からの返信
相談者:
maxblueさん
返信日時:2009-02-21 18:54:10
御忙しいところ、諸先生方の敏速なアドバイス誠に感謝しております。
長文で恐縮ですが、この歯の痛みによる治療につながります経緯をお話ししますと、まず幼少の頃から精神的肉体的ストレスが過多になると何故か今治療中の歯(右上7番)が痛む事が多々有りました。
酷いときは下の奥歯も。
しかし今回は噛むといつもの鈍痛以外に、それが束になった様な重く鈍い痛みが歯の根元からもっと奥の方に響き、左側で噛んでばかりで食事もしずらくなり限界で病院に行きました。
それとこれが原因をややこしくしている点だと思いますが、5年前に転倒して、顔面骨折(右頬骨弓骨折)をしてしまい形成外科で整復手術を致しました。
目の奥の方も折れていたそうですが、それは何もしていないです。
それ以来、右側顔面の不調(目の奥や顎等の鈍痛)が発症したかも知れない点です。
今となっては判定は難しいですが形成外科では、この骨折の後遺症では限りなく無いと言えるが、100%無いとも言えないとおっしゃっておりました。
自分自身これが原因ですと仕方が無いといった感じで、理由付けとして納得しやすいです。
眼科では問題無いでした。
顎関節症に似た症状もありまして(顎の関節には問題無かったです)、右目奥やこめかみ、耳の裏、咀嚼筋、側頭部、首、肩に鈍痛や極度の緊張が有るとの事でロキソニン、ボルタレン、ノイロトロピン、ミオナール等の痛み止めや筋弛緩剤も服用しましたが特に効果が無いので中止になり、現在マッサージをして戴いております。
実際に治療中の右側奥歯(7番)の方が、左より少し高い感じで今まで過ごしてきたので、その高さが痛みを誘発したのかな?とも勝手に思い込んでおります。
今はすこし削り当たらなくなりましたが、新たに今度はとなりの歯(右上6番)が高くなり噛み合わせや高低差の違和感がキツい状況です。
(これは何とかなりますでしょうか?)
中本先生や佐藤先生のおっしゃる通り物理的な疾患であれば、直ぐに治療したいのですが、治療中に歯の破損が起こるかもしれないので、その時は抜歯になると先生がおっしゃっておりまして、それが原因の抜歯となりますと正直ショックが大きいのが事実です。
歯が持つかどうかは懸けてみないと分からないのが現状です。
抜歯しても痛みが消える保証も無いと説明されましたし、それは百も承知です。
今の状況で痛みが治まれば保留しておきましょうともおっしゃっておりました。
一方、タイヨウ先生や松元先生のおっしゃる通り以前整形外科で首と肩の痛みでペインクリニックを訪れて局所麻酔を、首と肩の数カ所に注射していただいたところ、何故か噛み合わせ違和感や、奥歯の痛みがかなり和らいだ事がありました。
効果は有った感じがしました。
身体表現性障害(疼痛性障害)で歯にも痛み等が出れば、歯を削る前に先に心療内科や精神科に行った方が良いのかなとも今は思えております。
以上長々と書いてしまいましたが
1)運良く歯を削っても歯が割れず、抜歯せずに治療が出来る事に懸けてみるか?
(痛みが消失すれば尚)
2)ペインクリニックで様子をみるか?
3)心療内科等で処方されるお薬で軽減できるか?
の3点でもう一度整理して治療を考えてみようかと思います。
諸先生方の貴重な御意見アドバイスを戴けただけでも、少し気が和らいだ感もございます。前向きで行こうと思った次第でも有ります。
乱筆、長文誠に恐縮です。
失礼致します。
長文で恐縮ですが、この歯の痛みによる治療につながります経緯をお話ししますと、まず幼少の頃から精神的肉体的ストレスが過多になると何故か今治療中の歯(右上7番)が痛む事が多々有りました。
酷いときは下の奥歯も。
しかし今回は噛むといつもの鈍痛以外に、それが束になった様な重く鈍い痛みが歯の根元からもっと奥の方に響き、左側で噛んでばかりで食事もしずらくなり限界で病院に行きました。
それとこれが原因をややこしくしている点だと思いますが、5年前に転倒して、顔面骨折(右頬骨弓骨折)をしてしまい形成外科で整復手術を致しました。
目の奥の方も折れていたそうですが、それは何もしていないです。
それ以来、右側顔面の不調(目の奥や顎等の鈍痛)が発症したかも知れない点です。
今となっては判定は難しいですが形成外科では、この骨折の後遺症では限りなく無いと言えるが、100%無いとも言えないとおっしゃっておりました。
自分自身これが原因ですと仕方が無いといった感じで、理由付けとして納得しやすいです。
眼科では問題無いでした。
顎関節症に似た症状もありまして(顎の関節には問題無かったです)、右目奥やこめかみ、耳の裏、咀嚼筋、側頭部、首、肩に鈍痛や極度の緊張が有るとの事でロキソニン、ボルタレン、ノイロトロピン、ミオナール等の痛み止めや筋弛緩剤も服用しましたが特に効果が無いので中止になり、現在マッサージをして戴いております。
実際に治療中の右側奥歯(7番)の方が、左より少し高い感じで今まで過ごしてきたので、その高さが痛みを誘発したのかな?とも勝手に思い込んでおります。
今はすこし削り当たらなくなりましたが、新たに今度はとなりの歯(右上6番)が高くなり噛み合わせや高低差の違和感がキツい状況です。
(これは何とかなりますでしょうか?)
中本先生や佐藤先生のおっしゃる通り物理的な疾患であれば、直ぐに治療したいのですが、治療中に歯の破損が起こるかもしれないので、その時は抜歯になると先生がおっしゃっておりまして、それが原因の抜歯となりますと正直ショックが大きいのが事実です。
歯が持つかどうかは懸けてみないと分からないのが現状です。
抜歯しても痛みが消える保証も無いと説明されましたし、それは百も承知です。
今の状況で痛みが治まれば保留しておきましょうともおっしゃっておりました。
一方、タイヨウ先生や松元先生のおっしゃる通り以前整形外科で首と肩の痛みでペインクリニックを訪れて局所麻酔を、首と肩の数カ所に注射していただいたところ、何故か噛み合わせ違和感や、奥歯の痛みがかなり和らいだ事がありました。
効果は有った感じがしました。
身体表現性障害(疼痛性障害)で歯にも痛み等が出れば、歯を削る前に先に心療内科や精神科に行った方が良いのかなとも今は思えております。
以上長々と書いてしまいましたが
1)運良く歯を削っても歯が割れず、抜歯せずに治療が出来る事に懸けてみるか?
(痛みが消失すれば尚)
2)ペインクリニックで様子をみるか?
3)心療内科等で処方されるお薬で軽減できるか?
の3点でもう一度整理して治療を考えてみようかと思います。
諸先生方の貴重な御意見アドバイスを戴けただけでも、少し気が和らいだ感もございます。前向きで行こうと思った次第でも有ります。
乱筆、長文誠に恐縮です。
失礼致します。
回答7
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2009-02-26 14:01:19
こんにちは。
タイヨウ先生の質問にも関連するのですが、非定型歯痛ではない非歯原性歯痛の多くは筋通・筋膜痛といわれています。
私の臨床実感でもそうです。
非歯原性歯痛の大部分はこれだと思います。
歯の痛みが歯にないとしたら、筋膜痛に対する治療をもっと積極的に受けられるのがよいのではないでしょうか。
筋肉のストレッチ、筋トレ、自己暗示、スプリント療法、中枢性筋弛緩薬、向精神薬などいろいろありますので、これらを適切に組み合わせる治療をしてもらえるところを受診されるのがよいかと思います。
タイヨウ先生の質問にも関連するのですが、非定型歯痛ではない非歯原性歯痛の多くは筋通・筋膜痛といわれています。
私の臨床実感でもそうです。
非歯原性歯痛の大部分はこれだと思います。
歯の痛みが歯にないとしたら、筋膜痛に対する治療をもっと積極的に受けられるのがよいのではないでしょうか。
筋肉のストレッチ、筋トレ、自己暗示、スプリント療法、中枢性筋弛緩薬、向精神薬などいろいろありますので、これらを適切に組み合わせる治療をしてもらえるところを受診されるのがよいかと思います。
タイトル | 非定型歯痛と診断、歯を治療してみないと原因は判らないもの? |
---|---|
質問者 | maxblueさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 原因不明の歯の痛み |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。