歯肉縁上と縁下のスケーリングは同時に行えないのですか?

相談者: yuzurenさん (30歳:男性)
投稿日時:2009-02-22 19:03:03
初めまして、yuzurenと申します。

今月から歯科医院に通い始めまして、次回が4回目の通院となりますが、前回通院した際に今後の進め方のご説明を受けましたが、その内容に多少疑問が御座いましたので、当掲示板でご教授頂ければ幸いと思い投稿させて頂きました。


担当医からのご説明は下記の通りでした。

「次回から、の掃除を2段階(表面、奥)に分けて行った後、虫歯治療を行う。」

※1段階目の掃除(縁上と理解しました)を6ブロックに分け実施(6回通院)

 2段階目の掃除(縁下と理解しました)を6ブロックに分け実施(6回通院)

⇒歯の掃除(スケーリングと理解しました)だけで、12回通院


上記ご説明を受け、一度にまとめての治療は可能か聞いたところ、保険の制約で、できたとしても4ブロックに分けるまでが限界と仰られました。

その後、ブロック規制は納得し、ブロックを跨らない縁上と縁下を一日でできないかと聞いたところ、それも保険の制約でできないと仰られました。


掲示板を閲覧しましたが、前者の内容は御座いましたが、後者の内容が見当らなかったので、投稿致しました。

ブロック規制とは別に縁上、縁下も同時に行ってはいけないという規制が御座いますしょうか?


お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答の程よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-02-22 19:18:27
こんばんわ。


保険制度の縛りは私たちでさえも納得ゆきにくい内容もチラホラ・・・って、こぼしてちゃいけないのかも知れませんが。。。

解釈の仕方あるいは、する人によって多少の違いもありますがここでは細かい専門知識の範囲については割愛させていただきます。


さて歯肉縁上にある歯石の除去歯肉縁下の郭清はその意味合いが違います。

故にこれらは保険でも分けてあって、それぞれは別の内容の処置と点数があります。


そして順を追って行われる一連の処置ですので、順序が逆でも保険請求は不可ですし、同時に行ってもまた不可となります。



さらにその両方にブロックの分け方がこれまた違う制限がありますので「歯石取るだけなんだけどなぁ」と思われる方の方が多いのは重々承知しておりますが、

ここを急いでしてしまっては歯周病の治療は不完全なものとなり将来的にも予後不明瞭となってしまいますので、よくよくご理解いただこうと担当医の方もそのようなご説明に相成ったわけでしょう。


なのでお時間もなかなか大変でしょうけが、頑張って治療に臨んで下さいませ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuzurenさん
返信日時:2009-02-22 21:05:37
早速にご回答頂き有難う御座いました。

長期間になりますが、頑張って治療に臨みたいと存じます。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-02-22 21:23:00
縁上の歯石等を取り切って、更には患者さん自身がプラークコントロールを励行する事で、歯肉の表面上の炎症は一時的に改善します。

それから、縁下の歯石を麻酔を掛けたりして徹底的に取る、と言うのは保険の流れでも、学問的も正しいとされています。
それでも深い所が取り切れない時には、小手術で歯肉を開いて取る事もします。

これらが歯周病治療の治療の進め方で、担当の先生は丁寧で良い方ではないでしょうか。


頑張って若いうちに治して下さい。
どんな場合でも、患者さん本人のプラークコントロールが最重要なのをお忘れなく。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-02-23 00:49:45
スケーリングSRPルートプレーニング)は保険では別々に行うことになっております。

また、スケーリングを行った後、検査をしなければSRPをすることはできません。


スケーリングとSRPを区別して行うことは不可能で医学的に妥当なのかはわかりませんが、保険のルールなのでそれに従うしかありません。



それぞれ何回に分けて行うか回数については、県によって多少差がありますので、なんともいえませんが妥当な回数ではないでしょうか。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-02-23 10:36:02
悲しいかな、健康保険で治療を行う限り、保険のルールで治療をするしかないのが、現状です。

もちろん、保険外であれば可能ですので、お時間が無いようであれば、短期で行われる先生もおられるかも知れません。


医学的には縁上の歯石を取り、30日程度の期間を置いて、再度検査を行い、縁下の歯石を縁上に近い部分から取り除くことが求められますので、保険外であってもその医学的な原則からは逸脱することはありません。

それでも取れない部分には、松元先生がお書きになられた
縁上→縁下→小手術の流れ
の手術になります。


歯肉の縁上の歯石除去と、歯肉の縁下の歯石の除去は医学的にも保険制度上も違いがあり、それらの手技を同時に行うのは、医学的にも保険制度上も認められないので、その部分はご理解いただきたいと思います。




タイトル 歯肉縁上と縁下のスケーリングは同時に行えないのですか?
質問者 yuzurenさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ スケーリング(歯石取り)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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