右上7番抜歯時に歯根が上顎洞へ迷入
相談者:
さくさんさん (28歳:男性)
投稿日時:2009-03-08 17:48:46
右上7番を抜歯した際に、歯根が鼻の空洞に入って見えなくなったと言われました。
生理食塩水等を入れたりしたものの出てこず、最終的には抜歯したところを縫合しました。
虫歯なので、炎症を起こした場合は、全身麻酔の手術により摘出が必要になるかもしれないが、異物ではなく吸収される場合もあるといわれています。
(吸収された方のネット相談も拝見したところです)
1)迷入した歯根はすぐにでも取り出すよう手術したほうがよいのか。
それとも、様子を見て、何も症状がなければほうっておけばよいのか。
2)手術を受ける場合は、口腔外科か耳鼻咽喉科のどちらがよいのか。
それとも他の科でよいのか。
誰にも誤りはあることですし、丁寧な対応をしていただいたと思いますので、その歯医者さんに特に何かするつもりはないのですが、その歯医者も初めてのことらしく、あまり経験上の対応はない様子なので、よろしくお願いいたします。
生理食塩水等を入れたりしたものの出てこず、最終的には抜歯したところを縫合しました。
虫歯なので、炎症を起こした場合は、全身麻酔の手術により摘出が必要になるかもしれないが、異物ではなく吸収される場合もあるといわれています。
(吸収された方のネット相談も拝見したところです)
1)迷入した歯根はすぐにでも取り出すよう手術したほうがよいのか。
それとも、様子を見て、何も症状がなければほうっておけばよいのか。
2)手術を受ける場合は、口腔外科か耳鼻咽喉科のどちらがよいのか。
それとも他の科でよいのか。
誰にも誤りはあることですし、丁寧な対応をしていただいたと思いますので、その歯医者さんに特に何かするつもりはないのですが、その歯医者も初めてのことらしく、あまり経験上の対応はない様子なので、よろしくお願いいたします。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-03-08 20:32:59
さくさんさん、こんにちは。
>1)迷入した歯根はすぐにでも取り出すよう手術したほうがよいのか。
>それとも、様子を見て、何も症状がなければほうっておけばよいのか。
上顎洞に歯根が迷入してしまったと言うことですね。
迷入した歯根は感染源になる可能性があります。
そして上顎洞で感染が起きると、上顎洞炎(蓄膿症)と言う状態になります。
従って感染を予防するためには、適切に歯根を除去することが望ましいです。
しかし、歯根が吸収されると言うことはないと思います。
>2)手術を受ける場合は、口腔外科か耳鼻咽喉科のどちらがよいのか。
>それとも他の科でよいのか。
耳鼻科でも行っていると思いますが、頻度的には口腔外科のほうが多く上顎洞への迷入歯根の除去を行っていると思いますので、口腔外科でよいでしょう。
比較的大きな病院(歯科大学付属など)の口腔外科のほうが望ましいです。
>1)迷入した歯根はすぐにでも取り出すよう手術したほうがよいのか。
>それとも、様子を見て、何も症状がなければほうっておけばよいのか。
上顎洞に歯根が迷入してしまったと言うことですね。
迷入した歯根は感染源になる可能性があります。
そして上顎洞で感染が起きると、上顎洞炎(蓄膿症)と言う状態になります。
従って感染を予防するためには、適切に歯根を除去することが望ましいです。
しかし、歯根が吸収されると言うことはないと思います。
>2)手術を受ける場合は、口腔外科か耳鼻咽喉科のどちらがよいのか。
>それとも他の科でよいのか。
耳鼻科でも行っていると思いますが、頻度的には口腔外科のほうが多く上顎洞への迷入歯根の除去を行っていると思いますので、口腔外科でよいでしょう。
比較的大きな病院(歯科大学付属など)の口腔外科のほうが望ましいです。
回答2
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2009-03-08 20:48:39
こんばんは。
上顎洞に迷い込んだ歯根は、吸収されるということはまず無いと思われます。
と書いているうちに畑田先生の回答が入りましたね^^;
私も同意見です。
歯根の今現在ある位置にもよりますが、それほどの大手術はせずとも取り出せる事が多いので、一度歯科大学を受診されてみたらよいのではないかと思います。
上顎洞に迷い込んだ歯根は、吸収されるということはまず無いと思われます。
と書いているうちに畑田先生の回答が入りましたね^^;
私も同意見です。
歯根の今現在ある位置にもよりますが、それほどの大手術はせずとも取り出せる事が多いので、一度歯科大学を受診されてみたらよいのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
さくさんさん
返信日時:2009-03-08 22:37:01
ありがとうございます。
レントゲンを撮ったのですが、歯根が生理食塩水で動いてはいたようですが、右上8番の上の奥のほうの空洞にすぽっと入っている感じでした。
他の相談等では、全身麻酔をしたり、蓄膿症の手術で3日から1週間ほどの入院との記述を見ました。
最近は内視鏡を使う簡単な方法もあるような記述も見ましたが、
(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
大学病院は、実験台になるようなこともあり、論文等も見られ手術経験もないため、少々戦々恐々としています。
あまり大掛かりな手術はリスクもあると思うので、したくないのですが、具体的な方法をお教えくださいますようよろしくお願いします。
あと、(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
それとも、大学病院で再度撮るので不要でしょうか。
レントゲンを撮ったのですが、歯根が生理食塩水で動いてはいたようですが、右上8番の上の奥のほうの空洞にすぽっと入っている感じでした。
他の相談等では、全身麻酔をしたり、蓄膿症の手術で3日から1週間ほどの入院との記述を見ました。
最近は内視鏡を使う簡単な方法もあるような記述も見ましたが、
(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
大学病院は、実験台になるようなこともあり、論文等も見られ手術経験もないため、少々戦々恐々としています。
あまり大掛かりな手術はリスクもあると思うので、したくないのですが、具体的な方法をお教えくださいますようよろしくお願いします。
あと、(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
それとも、大学病院で再度撮るので不要でしょうか。
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-03-08 22:58:45
こうして情報を得るといろいろと心配なことも出てきてしまうと思いますが、具体的には実際に診察してくれる(口腔外科か耳鼻科)担当の先生にお尋ねになることが一番の解決方法になると思います。
これを前提に私の意見を参考にしてください。
>(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
抜いたところを大きく開けてとることを試みます。
その際に内視鏡を使う可能性もあります。
しかし、それが困難な場合には・・・
一般的な摘出方法としては、犬歯窩と言う部分から骨を開けて上顎洞にアプローチして歯根を摘出します。
蓄膿症の手術とほぼ同じような感じです。
麻酔方法や入院については、実際に現在の状況や手術方法によっても変わってきます。
>(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
これはかかる科の担当の先生にお尋ねになるべきでしょう。
施設によって方法は少しずつ違う可能性もあります。
>(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
診察を受ける科でCTなどを含めて撮影すると思いますので、特に必要ないと思われます。
いろいろとご心配だと思いますが早く問題が解決することを願っております。
これを前提に私の意見を参考にしてください。
>(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
抜いたところを大きく開けてとることを試みます。
その際に内視鏡を使う可能性もあります。
しかし、それが困難な場合には・・・
一般的な摘出方法としては、犬歯窩と言う部分から骨を開けて上顎洞にアプローチして歯根を摘出します。
蓄膿症の手術とほぼ同じような感じです。
麻酔方法や入院については、実際に現在の状況や手術方法によっても変わってきます。
>(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
これはかかる科の担当の先生にお尋ねになるべきでしょう。
施設によって方法は少しずつ違う可能性もあります。
>(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
診察を受ける科でCTなどを含めて撮影すると思いますので、特に必要ないと思われます。
いろいろとご心配だと思いますが早く問題が解決することを願っております。
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-03-08 23:00:34
さくさん、こんにちは。
手術となると、確かに大変ご不安ですね。
ですが、
>(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
>(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
とのご質問に関しては、実際に診察を受けた口腔外科で説明を受けるべき事項です。
事前に内容を知っておきたいというお気持ちは、よく分かります。
ですが、ご質問の文面のみでお答えしてしまうと、実際の診察内容との間にズレが出ることもあり、現実の診療の妨げになりかねません。
まず、口腔外科を受診されて診察を受けられてください。
いきなり手術なんてことにはなりません。
検査を受けた上で、担当の先生から説明があります。
なお、
>、(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
>それとも、大学病院で再度撮るので不要でしょうか。
とのご質問に関しては、受診される大学病院でもう一度詳しい検査を受けられた方が良いです。
したがって、レントゲンの持参は必須ではないと思います。
ただ、可能であれば、抜歯を受けられた先生に紹介状を書いていただければよいと思います。
お大事になされてくださいね。
…と、畑田先生と重なりました。
手術となると、確かに大変ご不安ですね。
ですが、
>(1)具体的にはどのような手術になるのでしょうか。
>(2)手術の方法にいくつかの選択肢はあるのでしょうか。
とのご質問に関しては、実際に診察を受けた口腔外科で説明を受けるべき事項です。
事前に内容を知っておきたいというお気持ちは、よく分かります。
ですが、ご質問の文面のみでお答えしてしまうと、実際の診察内容との間にズレが出ることもあり、現実の診療の妨げになりかねません。
まず、口腔外科を受診されて診察を受けられてください。
いきなり手術なんてことにはなりません。
検査を受けた上で、担当の先生から説明があります。
なお、
>、(3)現在の歯医者からレントゲン写真をもらうようにしたほうがよいでしょうか。
>それとも、大学病院で再度撮るので不要でしょうか。
とのご質問に関しては、受診される大学病院でもう一度詳しい検査を受けられた方が良いです。
したがって、レントゲンの持参は必須ではないと思います。
ただ、可能であれば、抜歯を受けられた先生に紹介状を書いていただければよいと思います。
お大事になされてくださいね。
…と、畑田先生と重なりました。
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-03-08 23:16:31
この解決にこそ歯科用CTをお勧めします。
但し、手術する先生が撮影したら、そのままの姿勢で手術しないといけないので、結構大変だと思います。
水平位治療(患者さんが横に寝ている姿勢での治療)をすると上顎洞に迷入した場合、奥の方に行ってしまって探し難くなります。
これの解決は、患者さんが体を起こして座っている姿勢、座位になっていただいて手術する先生が責任上頑張って覗き込んでして差し上げる他ないでしょう。
そうすれば、迷入させた部位が一番深い部位になって生食水等で洗えば穴のそばに来る筈です。
実は、これは最近富に増えているインプラントの迷入事故の解決方法でもあります。
セミナーとか症例発表の場で、迷入させてそのままで半年とか見掛けたりしていますが、怖い事だと思っています。
傷口次第ですが、出来るだけ早急に取り除く手術を受けるべきですし、本当のベテランでしたら、結構苦もなく取り出してくれます。
はっきり申し上げれば、リカバリー出来ない先生がそう言う危険性が高い手術をするべきではない、と私は思いますが、パントモと言う大きなレントゲンだけでは把握出来ないので、現状では止むを得ないとしか申し上げられないでしょう。
先生に全く悪気がある筈がないからです。
だからこそ、歯科用CTの普及と術前診断、術中診断、そして術後診断、確認が大変に重要である、と提案致します。
話が変わりますが、高い自費治療であるインプラント等では最早なしでは、相当に恐い、と言う事です。
しかし、内情では持っててもね・・・???と言う先生方ばかりなので、私は非常に憂いております。
話を戻しまして、上顎洞に迷入した歯根は感染源となる可能性がありますから、取り除くべきでしょう。
吸収する事はない筈です。
但し相当に過去に起きた事で、上顎洞の内面の粘膜がかなり肥厚して包み込んでしまってて、現時点で臨床的に何も患者さん自身が不調を訴えない場合は、判断が難しいと思います。
こう言う場合、取り除くならそれこそ全身麻酔でしょう。
今回の場合、まだ起きたばかりですし、早急に対処して内視鏡や歯科用CTで何処にあるのか把握して、その位置で動かさないようにして取り除く手術を受ける事をお勧めします。
外科の腕の立つ先生が、解決の鍵を握っていると思います。
お大事にどうぞ。
但し、手術する先生が撮影したら、そのままの姿勢で手術しないといけないので、結構大変だと思います。
水平位治療(患者さんが横に寝ている姿勢での治療)をすると上顎洞に迷入した場合、奥の方に行ってしまって探し難くなります。
これの解決は、患者さんが体を起こして座っている姿勢、座位になっていただいて手術する先生が責任上頑張って覗き込んでして差し上げる他ないでしょう。
そうすれば、迷入させた部位が一番深い部位になって生食水等で洗えば穴のそばに来る筈です。
実は、これは最近富に増えているインプラントの迷入事故の解決方法でもあります。
セミナーとか症例発表の場で、迷入させてそのままで半年とか見掛けたりしていますが、怖い事だと思っています。
傷口次第ですが、出来るだけ早急に取り除く手術を受けるべきですし、本当のベテランでしたら、結構苦もなく取り出してくれます。
はっきり申し上げれば、リカバリー出来ない先生がそう言う危険性が高い手術をするべきではない、と私は思いますが、パントモと言う大きなレントゲンだけでは把握出来ないので、現状では止むを得ないとしか申し上げられないでしょう。
先生に全く悪気がある筈がないからです。
だからこそ、歯科用CTの普及と術前診断、術中診断、そして術後診断、確認が大変に重要である、と提案致します。
話が変わりますが、高い自費治療であるインプラント等では最早なしでは、相当に恐い、と言う事です。
しかし、内情では持っててもね・・・???と言う先生方ばかりなので、私は非常に憂いております。
話を戻しまして、上顎洞に迷入した歯根は感染源となる可能性がありますから、取り除くべきでしょう。
吸収する事はない筈です。
但し相当に過去に起きた事で、上顎洞の内面の粘膜がかなり肥厚して包み込んでしまってて、現時点で臨床的に何も患者さん自身が不調を訴えない場合は、判断が難しいと思います。
こう言う場合、取り除くならそれこそ全身麻酔でしょう。
今回の場合、まだ起きたばかりですし、早急に対処して内視鏡や歯科用CTで何処にあるのか把握して、その位置で動かさないようにして取り除く手術を受ける事をお勧めします。
外科の腕の立つ先生が、解決の鍵を握っていると思います。
お大事にどうぞ。
回答6
回答7
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2009-03-09 03:14:43
方法についてですが、私も畑田先生と同じくまずは抜いた部分をさらにもう少し大きく開けて、ユニットを起こした状態で洗浄と吸引を試みるかなと思います。
ただ情報が過多になり過ぎても余計に混乱するのも事実です。
ここで皆が○○と言ったからそうして欲しいと言われても、担当医は困るばかりで治療の本質からかけ離れた問題となってしまいます。
ちなみに大学病院で実験台になどなりません。
またこういったケースは歯科大の口腔外科では比較的よく見かけるものであると思いますので、過度なご心配は無用かと思われます。
ただ情報が過多になり過ぎても余計に混乱するのも事実です。
ここで皆が○○と言ったからそうして欲しいと言われても、担当医は困るばかりで治療の本質からかけ離れた問題となってしまいます。
ちなみに大学病院で実験台になどなりません。
またこういったケースは歯科大の口腔外科では比較的よく見かけるものであると思いますので、過度なご心配は無用かと思われます。
タイトル | 右上7番抜歯時に歯根が上顎洞へ迷入 |
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質問者 | さくさんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯後の痛み・異常・トラブル 抜歯:7番(第二大臼歯) 口腔外科関連 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。