[写真あり] 7歳、床矯正するか乳歯(犬歯)を抜くか治療法に迷っている
相談者:
ひろはるさん (7歳:女性)
投稿日時:2009-02-27 10:43:49
はじめまして。
娘7歳についてです。
下乳歯4本が抜け、真ん中2本はきちんとはえてるのですが両脇2本が入るスペースがなく1本は斜めに、もう1本は全く入らず後ろからはえてきてしまっています。
近くの歯科医院3ヶ所に診ていただいたのですが
1 すぐに床矯正をはじめる。
2 スペースを作る為乳歯の犬歯を抜いて様子を見る。
3 このまま様子を見る。
と言われました。
1の先生は、犬歯を抜いてしまうとすぐにはえてきてしまいスペースもないので、絶対抜かないほうがよいと言われました。
2の先生は、今は抜いてみて中高生くらいで矯正した方がいいという感じでした。
レントゲンでは乳歯の犬歯は、 自然にはまだまだ抜けないそうです。
いろいろな考え方があってどうしたらよいか、わからなくなってしまいました。
よろしければアドバイスいただけないでしょうか。
〔7歳の娘の乳歯(犬歯)、抜くかどうかで意見が分かれ迷っています〕
は読ませていただきました。
それではよろしくお願いいたします。
娘7歳についてです。
下乳歯4本が抜け、真ん中2本はきちんとはえてるのですが両脇2本が入るスペースがなく1本は斜めに、もう1本は全く入らず後ろからはえてきてしまっています。
近くの歯科医院3ヶ所に診ていただいたのですが
1 すぐに床矯正をはじめる。
2 スペースを作る為乳歯の犬歯を抜いて様子を見る。
3 このまま様子を見る。
と言われました。
1の先生は、犬歯を抜いてしまうとすぐにはえてきてしまいスペースもないので、絶対抜かないほうがよいと言われました。
2の先生は、今は抜いてみて中高生くらいで矯正した方がいいという感じでした。
レントゲンでは乳歯の犬歯は、 自然にはまだまだ抜けないそうです。
いろいろな考え方があってどうしたらよいか、わからなくなってしまいました。
よろしければアドバイスいただけないでしょうか。
〔7歳の娘の乳歯(犬歯)、抜くかどうかで意見が分かれ迷っています〕
は読ませていただきました。
それではよろしくお願いいたします。
回答1
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2009-02-27 10:51:07
診察していないので、やはり個別の状況に関してのアドバイスというのはちょっと難しいです。
1と2の先生は矯正専門医なのでしょうか?
下顎の一番成長する時期にはまだ時間がありますので、先生によってお考えは様々なので、いろいろなご意見があると思います。
間違いではなく、アプローチの仕方で治療法は分かれますので、混乱されるとは思います。
ちなみに写真のアップロードは困難でしょうか?
宜しくお願い致します
1と2の先生は矯正専門医なのでしょうか?
下顎の一番成長する時期にはまだ時間がありますので、先生によってお考えは様々なので、いろいろなご意見があると思います。
間違いではなく、アプローチの仕方で治療法は分かれますので、混乱されるとは思います。
ちなみに写真のアップロードは困難でしょうか?
宜しくお願い致します
回答2
ひたちの矯正歯科医院(茨城県牛久市)の秋山です。
回答日時:2009-02-27 12:18:56
それぞれの治療方法
1 すぐに床矯正をはじめる。
2 スペースを作る為乳歯の犬歯を抜いて様子を見る。
3 このまま様子を見る。
私の場合も、上記3パターンを症例によって使いわけます。
私には、それぞれの治療方法を選択する時の選択基準(理由)があります。
もちろん、これらを提示した先生もお考えがあると思います。
担当する先生から処置方法のみを聞くのではなく、なぜその処置方法になるのかを直接確認してしっかり理解するべきでしょう。
そこで一番納得できる治療方法を提示された先生を信じて、治療を受けるのがよろしいかと思います。
ここで私のその上記判断基準をお伝えするのは、更なる混乱を招く恐れがありますので控えさせて頂きます。
1 すぐに床矯正をはじめる。
2 スペースを作る為乳歯の犬歯を抜いて様子を見る。
3 このまま様子を見る。
私の場合も、上記3パターンを症例によって使いわけます。
私には、それぞれの治療方法を選択する時の選択基準(理由)があります。
もちろん、これらを提示した先生もお考えがあると思います。
担当する先生から処置方法のみを聞くのではなく、なぜその処置方法になるのかを直接確認してしっかり理解するべきでしょう。
そこで一番納得できる治療方法を提示された先生を信じて、治療を受けるのがよろしいかと思います。
ここで私のその上記判断基準をお伝えするのは、更なる混乱を招く恐れがありますので控えさせて頂きます。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-02-27 13:06:09
ひろはるさまこんにちわ。
お子さんの歯並びを治すにあったって、3軒の歯科医院で診てもらったところ、それぞれ意見が違うため困っていらっしゃるのですね。
拝見していないので断定はできませんが、文面からはおそらく犬歯の抜歯がいいように思います。
最終的には6歳臼歯のかみ合わせも診てからになるとは思いますが、下顎前歯については犬歯の抜歯をしておいて永久歯の萌出具合を見ながら、一番適当と思われるタイミングでワイヤーを使った矯正治療になるような気がします。
できたら写真をUPしていただけるといいと思いますが、できますでしょうか。
正面から上下をしっかり咬んだところと、下顎前歯、できたら右真横からしっかり咬んだところです。
連続抜去法
http://www.yamadashika.jp/ortho.html#a06
お子さんの歯並びを治すにあったって、3軒の歯科医院で診てもらったところ、それぞれ意見が違うため困っていらっしゃるのですね。
拝見していないので断定はできませんが、文面からはおそらく犬歯の抜歯がいいように思います。
最終的には6歳臼歯のかみ合わせも診てからになるとは思いますが、下顎前歯については犬歯の抜歯をしておいて永久歯の萌出具合を見ながら、一番適当と思われるタイミングでワイヤーを使った矯正治療になるような気がします。
できたら写真をUPしていただけるといいと思いますが、できますでしょうか。
正面から上下をしっかり咬んだところと、下顎前歯、できたら右真横からしっかり咬んだところです。
連続抜去法
http://www.yamadashika.jp/ortho.html#a06
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-02-27 13:21:15
乳犬歯を抜歯するのだけは止めてください。
次々とスペースが足りなくなっていきます。
連続抜去方といって、永久歯の4番を抜歯する予定で有れば話は違って来ます。
この場合は、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯の前後の幅を測定して、回帰方程式をもちいて永久歯の大きさを予想し、スペースの過不足を予想します。
そこまでしてないと思います。
乳犬歯を抜歯する事により顎の成長が損なわれる、と言う考え方が有ります。
次々とスペースが足りなくなっていきます。
連続抜去方といって、永久歯の4番を抜歯する予定で有れば話は違って来ます。
この場合は、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯の前後の幅を測定して、回帰方程式をもちいて永久歯の大きさを予想し、スペースの過不足を予想します。
そこまでしてないと思います。
乳犬歯を抜歯する事により顎の成長が損なわれる、と言う考え方が有ります。
相談者からの返信
相談者:
ひろはるさん
返信日時:2009-02-27 15:46:13
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-02-27 15:52:38
相談者からの返信
相談者:
ひろはるさん
返信日時:2009-02-28 09:32:26
歯科大学はとても遠くて通いきれないので、近くで治療して行きたいと思っています。
いろいろな考え方の良い点、悪い点をお聞きして最終的には親の判断になると思うので、このような掲示板で質問させていただきました。
写真も添付いたしましたので、よろしくお願いいたします。
いろいろな考え方の良い点、悪い点をお聞きして最終的には親の判断になると思うので、このような掲示板で質問させていただきました。
写真も添付いたしましたので、よろしくお願いいたします。
回答6
ひたちの矯正歯科医院(茨城県牛久市)の秋山です。
回答日時:2009-02-28 11:24:52
>いろいろな考え方の良い点、悪い点をお聞きして最終的には親の判断になると思うので、このような掲示板で質問させていただきました。
了解しました。
私の考えも述べさせて頂きます。
写真を拝見しました。
だいぶデコボコが強いように思います。
この添付写真のみで診断は出来ませんが、永久歯列期になった時に本格矯正治療が必要になるでしょう。
その場合は、現在の口元や前歯歯軸、上下骨格や上下歯列を精査して永久歯列完成後の状態を予想し、小臼歯抜歯、非抜歯治療どちらにするかを決定します。
通常、将来的に小臼歯抜歯治療になる場合は乳犬歯を抜歯します。
将来的に小臼歯非抜歯治療になる場合は、乳犬歯を保存して積極的に拡大します。
伝統的な矯正のトレーニングをうけた矯正専門医にとって、基本的な原則の中の1つに「下顎犬歯の拡大は安定しない」というものがあり、多くの研究結果がこれを証明しています。
これは大幅な拡大が一時的な現象であり、その後に必ず後戻りを生じる事を意味しています。
その為、犬歯間の拡大は軽度か中等度(1〜4mm程度)デコボコ症例には有効であるが、重度の症例には不向きと言えます。
結果、お子様の場合は前歯のデコボコ度合いから推測すると、拡大の治療は不適当に考えます。
ですので、舌側転位した切歯が舌にあたって咬傷が出来るとかがなければ、このまま様子をみても良いと思います。
もちろん将来、抜歯ケースになると判断した場合は、早期から戦略的に抜歯を行っていきますので乳犬歯の抜歯も適当な治療だと考えます。
了解しました。
私の考えも述べさせて頂きます。
写真を拝見しました。
だいぶデコボコが強いように思います。
この添付写真のみで診断は出来ませんが、永久歯列期になった時に本格矯正治療が必要になるでしょう。
その場合は、現在の口元や前歯歯軸、上下骨格や上下歯列を精査して永久歯列完成後の状態を予想し、小臼歯抜歯、非抜歯治療どちらにするかを決定します。
通常、将来的に小臼歯抜歯治療になる場合は乳犬歯を抜歯します。
将来的に小臼歯非抜歯治療になる場合は、乳犬歯を保存して積極的に拡大します。
伝統的な矯正のトレーニングをうけた矯正専門医にとって、基本的な原則の中の1つに「下顎犬歯の拡大は安定しない」というものがあり、多くの研究結果がこれを証明しています。
これは大幅な拡大が一時的な現象であり、その後に必ず後戻りを生じる事を意味しています。
その為、犬歯間の拡大は軽度か中等度(1〜4mm程度)デコボコ症例には有効であるが、重度の症例には不向きと言えます。
結果、お子様の場合は前歯のデコボコ度合いから推測すると、拡大の治療は不適当に考えます。
ですので、舌側転位した切歯が舌にあたって咬傷が出来るとかがなければ、このまま様子をみても良いと思います。
もちろん将来、抜歯ケースになると判断した場合は、早期から戦略的に抜歯を行っていきますので乳犬歯の抜歯も適当な治療だと考えます。
回答7
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-02-28 12:05:33
写真拝見いたしました。
これから判断すると、このまま永久歯列になると犬歯間距離の拡大が必要になります。
このような症例では犬歯間距離を広げることになって、秋山先生が仰っているようにほぼ100%後戻りすることが知られています。
したがって乳犬歯を抜歯して犬歯を自然に萌出させていい位置に持っていったあと、小臼歯を抜歯したほうが矯正治療後の安定がいいことがわかっています。
したがって最初にお答えしたように、乳犬歯の抜歯が適応と考えます。
これから判断すると、このまま永久歯列になると犬歯間距離の拡大が必要になります。
このような症例では犬歯間距離を広げることになって、秋山先生が仰っているようにほぼ100%後戻りすることが知られています。
したがって乳犬歯を抜歯して犬歯を自然に萌出させていい位置に持っていったあと、小臼歯を抜歯したほうが矯正治療後の安定がいいことがわかっています。
したがって最初にお答えしたように、乳犬歯の抜歯が適応と考えます。
相談者からの返信
相談者:
ひろはるさん
返信日時:2009-03-02 08:34:28
回答8
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-03-02 12:33:37
>犬歯間の拡大は後戻りする
下顎の側方拡大は、床矯正を用いてもそんなに出来ないと言うのが信じられていますが、機能的拡大装置、または拡大床の使用によりある程度出来るものです。
この場合の矯正は歯槽内の移動と異なり安定性が増すものと思われます。
矯正後後戻りするからといっても、自然歯列で加齢に伴い常に見られることです。
また上顎の拡大に伴い下顎が拡大してくること、犬歯間の咬合様式、咬合の深さ、矯正後の接着によるワイヤーでの長期間保定をする事など、解決勘案する事項が多くあります。
矯正後後戻りするからと言うのは、あまりにも皮相的見方だと思います。
>乳犬歯を抜くと永久歯犬歯はすぐにはえてきてしまうのでしょうか。
永久歯の萌出は早まります。
そのため他歯のスペースが足りなくなる傾向が強まります。
体は歯科医の介入をしなくても自然に成長を遂げていくものです。
乳犬歯抜歯により犬歯間の成長が阻害される恐れの方が、大きな因子になると思います。
下顎の側方拡大は、床矯正を用いてもそんなに出来ないと言うのが信じられていますが、機能的拡大装置、または拡大床の使用によりある程度出来るものです。
この場合の矯正は歯槽内の移動と異なり安定性が増すものと思われます。
矯正後後戻りするからといっても、自然歯列で加齢に伴い常に見られることです。
また上顎の拡大に伴い下顎が拡大してくること、犬歯間の咬合様式、咬合の深さ、矯正後の接着によるワイヤーでの長期間保定をする事など、解決勘案する事項が多くあります。
矯正後後戻りするからと言うのは、あまりにも皮相的見方だと思います。
>乳犬歯を抜くと永久歯犬歯はすぐにはえてきてしまうのでしょうか。
永久歯の萌出は早まります。
そのため他歯のスペースが足りなくなる傾向が強まります。
体は歯科医の介入をしなくても自然に成長を遂げていくものです。
乳犬歯抜歯により犬歯間の成長が阻害される恐れの方が、大きな因子になると思います。
回答9
ひたちの矯正歯科医院(茨城県牛久市)の秋山です。
回答日時:2009-03-03 11:36:02
ひろはる様
まず前述の松山先生と私のように、基本的なスタンスが違う先生が多く存在する事をご理解下さい。
スタンスの違いというのは、永久歯列期の矯正治療時に小臼歯抜歯をしてもいいのか、いけないのかという治療理念に基づいたものです。
この論争は19世紀から今まで行われており、今も結論がでていません。
ただ間違いのない事実は症例によったら抜歯が必要であるし、ある程度の歯槽骨の拡大も可能だということでしょう。
さてご質問の件ですが、
>1「犬歯間の拡大は後戻りする」との事ですが、床矯正して前歯がきれいに並んだとしても、すぐに元のようになってしまう、という事でしょうか。
口腔周囲筋の影響が主だと思いますが、犬歯間幅径というのは元にあった状態に戻ろうとする傾向があります。
ひろはる様のご指摘同リ(すぐには変化しないかもしれませんが)前歯のデコボコが再発してしまう恐れが非常に高いという事です。
>2 今、乳犬歯を抜くと永久歯犬歯はすぐにはえてきてしまうのでしょうか。
>また、はえてくる場所がほとんどないので八重歯のように出てくる可能性が高いのでしょうか。
また、犬歯はずれて生えてくるかと思います。
ですので乳犬歯を抜歯した後は確実に将来的に、小臼歯抜歯ケースとなります。
この場をお借りして。
松山先生へ
「犬歯間の拡大は後戻りする」に関して、お伝えしたいと思います。
>下顎の側方拡大は、床矯正を用いてもそんなに出来ないと言うのが信じられていますが、機能的拡大装置、または拡大床の使用によりある程度出来るものです。
側方拡大は出来るのですが、その後の安定性がないという事です。
これはエビデンスに基づいた確実な事実です。
また歯は、歯槽骨の頬舌的なニュートラルな位置に安定します。過度な拡大は、安定以外に種々の悪影響が懸念されると思います。
世界的なスタンダードであると認められている「プロフィトの現代歯科矯正学」によれば、
下顎歯列弓での安定性の記述があるのですが、切歯の前方(唇側への)拡大を2mm以上行うと口唇圧が急増し、安定上の問題があるとなっています。
犬歯に関しては「多くの報告で、例え犬歯部を横方向に拡大しても、その状態はほとんど維持されない事が示されている。
実際、患者が成熟するとともに、矯正治療を受けたかどうかに関わらず、おそらく口角部の口唇圧のために、犬歯間幅径は普通減少する」とあります。(片側0-1mm)
小臼歯、大臼歯の側方拡大は頬圧が比較的低いため維持されやすいとあります。(片側2-3mm)
また「上顎歯列弓の拡大により、上顎歯列弓を拡大しない場合よりも、下顎歯列弓を大きく拡大することが可能になると論理づける(何らそのことを支持する証拠もなしで)者もいる」バッサリといっています。
これは上顎の狭窄歯列を拡大した場合に舌側傾斜した下顎歯列が自然にアップライトすることを言っているのですが、それに関連している事項として
マクナマラの「混合歯列期の矯正治療」では、単独な下顎歯列拡大装置の使用は軟組織の圧の影響に依存する事になり、あくまでも上顎狭窄歯列に対しての下顎のディコンペンゼーション(上顎狭窄歯列に対し下顎の舌側傾斜している歯への整直)のために使用すると効果的であり、その量は3〜4mmとあります。
これらからやはり下顎歯列の拡大、特に犬歯間に関しては慎重に考えていかないといけないと思います。
以上、「犬歯間の拡大は後戻りする」についての私の見解を述べさせて頂きました。
まず前述の松山先生と私のように、基本的なスタンスが違う先生が多く存在する事をご理解下さい。
スタンスの違いというのは、永久歯列期の矯正治療時に小臼歯抜歯をしてもいいのか、いけないのかという治療理念に基づいたものです。
この論争は19世紀から今まで行われており、今も結論がでていません。
ただ間違いのない事実は症例によったら抜歯が必要であるし、ある程度の歯槽骨の拡大も可能だということでしょう。
さてご質問の件ですが、
>1「犬歯間の拡大は後戻りする」との事ですが、床矯正して前歯がきれいに並んだとしても、すぐに元のようになってしまう、という事でしょうか。
口腔周囲筋の影響が主だと思いますが、犬歯間幅径というのは元にあった状態に戻ろうとする傾向があります。
ひろはる様のご指摘同リ(すぐには変化しないかもしれませんが)前歯のデコボコが再発してしまう恐れが非常に高いという事です。
>2 今、乳犬歯を抜くと永久歯犬歯はすぐにはえてきてしまうのでしょうか。
>また、はえてくる場所がほとんどないので八重歯のように出てくる可能性が高いのでしょうか。
また、犬歯はずれて生えてくるかと思います。
ですので乳犬歯を抜歯した後は確実に将来的に、小臼歯抜歯ケースとなります。
この場をお借りして。
松山先生へ
「犬歯間の拡大は後戻りする」に関して、お伝えしたいと思います。
>下顎の側方拡大は、床矯正を用いてもそんなに出来ないと言うのが信じられていますが、機能的拡大装置、または拡大床の使用によりある程度出来るものです。
側方拡大は出来るのですが、その後の安定性がないという事です。
これはエビデンスに基づいた確実な事実です。
また歯は、歯槽骨の頬舌的なニュートラルな位置に安定します。過度な拡大は、安定以外に種々の悪影響が懸念されると思います。
世界的なスタンダードであると認められている「プロフィトの現代歯科矯正学」によれば、
下顎歯列弓での安定性の記述があるのですが、切歯の前方(唇側への)拡大を2mm以上行うと口唇圧が急増し、安定上の問題があるとなっています。
犬歯に関しては「多くの報告で、例え犬歯部を横方向に拡大しても、その状態はほとんど維持されない事が示されている。
実際、患者が成熟するとともに、矯正治療を受けたかどうかに関わらず、おそらく口角部の口唇圧のために、犬歯間幅径は普通減少する」とあります。(片側0-1mm)
小臼歯、大臼歯の側方拡大は頬圧が比較的低いため維持されやすいとあります。(片側2-3mm)
また「上顎歯列弓の拡大により、上顎歯列弓を拡大しない場合よりも、下顎歯列弓を大きく拡大することが可能になると論理づける(何らそのことを支持する証拠もなしで)者もいる」バッサリといっています。
これは上顎の狭窄歯列を拡大した場合に舌側傾斜した下顎歯列が自然にアップライトすることを言っているのですが、それに関連している事項として
マクナマラの「混合歯列期の矯正治療」では、単独な下顎歯列拡大装置の使用は軟組織の圧の影響に依存する事になり、あくまでも上顎狭窄歯列に対しての下顎のディコンペンゼーション(上顎狭窄歯列に対し下顎の舌側傾斜している歯への整直)のために使用すると効果的であり、その量は3〜4mmとあります。
これらからやはり下顎歯列の拡大、特に犬歯間に関しては慎重に考えていかないといけないと思います。
以上、「犬歯間の拡大は後戻りする」についての私の見解を述べさせて頂きました。
相談者からの返信
相談者:
ひろはるさん
返信日時:2009-03-09 16:26:19
ご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなってしまってすみませんでした。
2つの方法のいろいろなことがわかり、とても参考になりました。
実はまだ、私たち親の結論は出ていないのですが、娘に最適な治療法を選ぶことができそうです。
ありがとうございました。
お礼が遅くなってしまってすみませんでした。
2つの方法のいろいろなことがわかり、とても参考になりました。
実はまだ、私たち親の結論は出ていないのですが、娘に最適な治療法を選ぶことができそうです。
ありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 7歳、床矯正するか乳歯(犬歯)を抜くか治療法に迷っている |
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質問者 | ひろはるさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 7歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
矯正で抜いた・抜く予定 歯列矯正の治療法 小児矯正(子供の矯正) 歯の生えかわり(生え変わり) 子供の歯並び その他(写真あり) 抜歯:乳歯(子供の歯) 子供の歯列矯正 歯並びが悪い |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。