総入れ歯が歯茎に当たって痛い。柔らかい素材の入れ歯はありますか?

相談者: hidekoさん (41歳:女性)
投稿日時:2009-03-21 17:32:13
歯槽膿漏で上下とも総入歯を使用しています。

かなり古くなってしまったので、新しく入歯を作りました。


前は入歯安定剤を使用していて、直接歯茎に入歯があたっていませんでした。

でも、今回作った入歯は、入歯安定剤は使わず、直接入歯を装着するので、硬い入歯が歯茎にあたって痛いのです。


歯茎に触れる部分がやわらかければと思うのですが、そういった入歯はありませんか?

もし無ければ、この入歯を入歯安定剤を使用する形に変更してもらうことは可能でしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-03-21 17:55:58
基本的に入れ歯歯茎に当たる面を細かく調整すれば、安定剤の必要性はありません。

また、長期間の安定剤の使用は歯茎がぶよぶよになり、その下の骨の吸収を促進するので、ますます入れ歯が合わなくなる最悪の循環システムです。

ですので、安定剤に頼る方向ではなく、とても小まめに歯科医院で入れ歯と粘膜の接触関係や、噛み合わせ関係の調整をされることをお勧め致します。


入れ歯の内面(歯茎に当たる部分)を軟性の樹脂で作成する入れ歯の作成方法もあります。

保険で作成することは出来ませんので、数十万から時には百万円を超える値段になるので、出来れば、こまめな調整で済まされる方が宜しいかと存じます。


キチンと調整すれば、硬い素材の方が力が伝わるので、噛めるそうです。

両親共に入れ歯ですので、数種類を作成しましたが、その結果、一番硬い素材(金属製もの)が、噛めて、邪魔にならなくて、一番気持ちいいそうです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-03-21 18:28:36
こんばんは

>基本的に入れ歯歯茎に当たる面を細かく調整すれば、安定剤の必要性はありません。

>また、長期間の安定剤の使用は歯茎がぶよぶよになり、その下の骨の吸収を促進するので、ますます入れ歯が合わなくなる最悪の循環システムです。


佐藤先生の言葉がすべてです。

ポイントは
(1)型の取り方
(2)入歯の高さ
(3)の並べ方
(4)完成後の調整
です。


>今回作った入歯は、入歯安定剤は使わず、直接入歯を装着するので、硬い入歯が歯茎にあたって痛いのです。

調整不足であれば調整しだいで治まります。
調整で治まらなければポイントを外している入歯だと思います。


基本的に完成したばかりの入歯には安定剤が入る隙間がありません。
そして、安定剤を使うと咬み合わせが狂います。


>キチンと調整すれば、硬い素材の方が力が伝わるので、噛めるそうです。

これが正論です。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-03-21 20:14:12
こんばんは。
総義歯好き田中です。

入れ歯、特に総義歯は型を取れば作れますが、その調整に時間と回数がかかります。

粘膜面が当たってしまい痛い場合でも、粘膜に当たる部分のせいではなく、咬み合せの不具合であることもかなりの確率で多いので、必ずしも柔らかい義歯だから当たらないかというと、そういうわけでもありません。


また作る時にも、できれば今までの義歯を改造しながら噛める義歯に作り変えていって、その上でどんな形がフィットし易いのかを見極めてから、新義歯の製作にかかるほうがより良い形で出来上がるものです。


粘膜面が柔らかい義歯はありますが、佐藤先生もお書きになられているように保険では出来ないうえに、硬い普通の義歯よりもその柔らかい素材が思ったほど長持ちはしません。

なので余程の症例でない限りはお勧めできない事が多いと思います。


どうしても今の義歯の調整を重ねてもフィットが悪いようでしたら、総義歯の臨床に長けている先生をお探しになってみることも視野に入れておいた方がよいかも知れません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-03-22 07:49:24
どうしても粘膜面が柔らかい物をお探しになる時には「コンフォートデンチャー」「LOOPデンチャー」などをキーワードにして探してみてください。

通常の物と柔らかい物の比較については、上記先生方の回答に同意します。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-03-22 08:24:40
桜田先生の

『基本的に完成したばかりの入歯には安定剤が入る隙間がありません。
そして、安定剤を使うと咬み合わせが狂います。』

に同意です。


田中先生の

『作る時にもできれば今までの義歯を改造しながら噛める義歯に作り変えていって、その上でどんな形がフィットし易いのかを見極めてから、新義歯の製作にかかるほうがより良い形で出来上がるものです。』

新しい入れ歯を作る際には今の入れ歯を利用して、調整を行いつつ作成することが肝要だと思います。
また

保険では出来ないうえに、硬い普通の義歯よりもその柔らかい素材が思ったほど長持ちはしません。
なので余程の症例でない限りはお勧めできない事が多いと思います。』

激しく同意です。

ちゃんと調整すれば、柔らかい入れ歯は不必要ですよ。



荒木先生へ
LOOPは知りませんでした、ありがとうございます。


入れ歯の名人、上手と呼ばれる先生は、まず、使われないと思います。
リペアが効かないし、不必要に高いので、入れ歯の治療の得意な先生には嫌われる方法ですね。

入れ歯の得意な先生であれば、そんなもの不要だと思いますよ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-03-22 08:28:25
おはようございます。

歯茎に触れる部分がやわらかければと思うのですが、そういった入歯はありませんか

生体シリコンを応用した物がありますが、長期的に考えると骨の吸収が通常の義歯に比べて多いと言われていますので、私もあまりお勧めしていません。

柔らかい材質に慣れてしまうと同じようにしたいという患者さんの気持ちは分かりますが、出来れば調整して頂いてそのまま使えるようにしてもらうのがベストだと思います。

それで駄目なら、皆さんお書きになっているように、きちんとした入れ歯を作るには色々なポイントがありますので、入れ歯の得意な先生に診てもらうのが良いと思います。

回答 回答7
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-03-22 11:56:29
別な観点から。

60年前にはまだゴム床といって、ゴムで出来た軟かい義歯が名残で残っていました。
当然軟かいです。

でもくさい事も有りますが姿を消しました。

と言う事は、軟かい義歯床材は何らかの欠点が有ると言うことです。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-03-23 11:18:20
え〜っと。
入れ歯(どちらかと言うと)苦手のタイヨウでございます。(^_^;)

こんな僕が言うのもなんですが、諸先生方の意見に同意です。


柔らかい入れ歯は一時的には楽なのでしょうが、長期的にみればデメリットが多いように思います。

なので、しっかりとした入れ歯を作ってくれる歯医者さんを探すのが良いとも思います。


どうしても入れ歯の安定が得られ無かったり、落ちてしまうような場合にはインプラントを併用した「アタッチメントデンチャー」と言うのもありますので、参考にされてください。
(ただ、これもキチッとした入れ歯が出来る事が前提です)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: hidekoさん
返信日時:2009-03-27 14:24:05
ご回答ありがとうございました。

柔らかい入歯はあまり良くないということは認識できました。

今の硬い入歯を、痛くない状態に調整してもらうには、作ってもらった歯科医院でしか調整してもらえませんか?


桜田先生のポイントでは、1番に「型の取り方」とあります。

今回作ってもらった入歯は、逆(うけ口)に出来上がってきてしまい、上の入歯を前に出すという調整をしました。
型の取り方からポイントがずれていると思うのです。
別の歯科医院で調整してもらうことは出来ないでしょうか?


他の掲示板を見たところ、保険の入歯は6ヶ月は再製できないとなっていたのですが、調整と再製は別と考えて良いのでしょうか?

もし、他の歯科医院を探すとすると、「自信度」はいくつ以上であれば安心できますか?
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-03-27 16:57:19
>別の歯科医院で調整してもらうことは出来ないでしょうか?

可能です。


>他の掲示板を見たところ、保険入歯は6ヶ月は再製できないとなっていたのですが、調整と再製は別と考えて良いのでしょうか?

その通りです。

また、医療費抑制と言う意味ではあまりお勧めはできませんが、転院しての入れ歯の作成は6か月以内でも可能です。

もし「どうしても‥」と言う事であれば転院して新たに入れ歯を作られてはいかがでしょうか?
(上述したように税金の無駄使いにならないように‥)


>もし、他の歯科医院を探すとすると、「自信度」はいくつ以上であれば安心できますか?

いくつでも。
「自信度」は治療技術の点数ではありませんから。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-03-27 20:36:54
> 「自信度」は治療技術の点数ではありませんから。

難しいですね。

ネットで義歯臨床のウデの良い医院を探す事は、他の治療法よりも更に難しいかも知れませんね。
現時点では他に比べて情報がネット上では少ない気がしています。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-03-27 21:11:24
>今回作ってもらった入歯は、逆(うけ口)に出来上がってきてしまい、上の入歯を前に出すという調整をしました。

これは、私のポイントで言えば「入歯の高さ」です。

高さを測るときに、咬合床と言うものを作り使います。
これで、咬み合わせの高さと歯の位置。
そして、口唇の状態から前歯の位置を決めます。


>「自信度」はいくつ以上であれば安心できますか?

これは、タイヨウ先生がおっしゃっているように、治療技術の点数ではありません。


>ネットで義歯臨床のウデの良い医院を探す事は、他の治療法よりも更に難しいかも知れませんね。
>現時点では他に比べて情報がネット上では少ない気がしています。

田中先生に同意します。
ネットでは、ほとんど保険外の義歯について書かれているだけです。
手技や技法について書かれているものはほとんどありません。


もし、悩まれるようでしたら、大学病院補綴科に受診してみてはいかがでしょう。

補綴科では、基本に忠実なはずです。
保険も保険外も材料の違いだけです。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-03-29 01:33:24
桜田先生の仰る

>ポイントは
>(1)型の取り方
>(2)入歯の高さ
>(3)の並べ方
>(4)完成後の調整
>です。

に尽きると思います。

義歯は各ステップを正しく行っていけば良い義歯ができます。
義歯の痛みに特に関係するのは、人工歯の並べる位置と咬み合せの調整です。

私の経験上、何度調整しても痛みが継続してしまうケースの多くは、噛み合わせに関係するものが多いです。
要するに横揺れの強い義歯は、直接痛いところを削っても問題は解決しません。


ご自身が『これで大丈夫』と言えるところまで調整を継続してもらってください。

義歯は仕上がったところで終了ではありません。
まだ、9合目です。
ご自分が『これで大丈夫』と感じたところがゴールです。


前記の諸先生がお書きのように、柔らかい材質が必ずしも歯茎や歯茎の下の骨に優しいとは限りません。
とにかく、基本に忠実が最善と思います。

頑張ってください・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: hidekoさん
返信日時:2009-03-30 16:24:59
沢山のご回答を、ありがとうございました。



タイトル 総入れ歯が歯茎に当たって痛い。柔らかい素材の入れ歯はありますか?
質問者 hidekoさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 総入れ歯のトラブル
総入れ歯 その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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