[写真あり] 抗生物質で症状が緩和されても再根管治療は必要?(イギリス)
相談者:
kimさん (48歳:女性)
投稿日時:2009-04-04 19:26:27
現在イギリス在住です。
18年ほど前にアメリカで、エンドドンティストの先生に根管治療をしていただいた左下6番の歯の歯茎が、4週間前に腫れ痛むようになり、イギリスの保険歯科医に見てもらいました。
レントゲンで、ひとつの根の先の再感染が認められ、抜歯をすすめられました。
なんとか、歯を残すことはできないか、たずねたところ、イギリスの保険適用外になるが、マイクロスコープを使用し、紹介の患者だけを診察している根管治療の専門医に紹介状を書いてもらい、4週間後の診察の予約をとりました。
保険歯科医はこの間、炎症をおさえるための、抗生物質として、5日間分のメトロニダゾール錠400mgを処方してくれ、一日3回、5日間服用しました。
抗生物質服用後は痛みはほとんどなくなり、歯茎の腫れもかなりひきました。
健康な歯茎にくらべると、まだほんのすこし腫れてますが、痛みもほとんどありません。
(質問1ー左下6番)
抗生物質によって、再感染が広がるのをふせいでいる状態なのでしょうか。
それとも、痛みはなくとも、感染がひろがっていて、骨の吸収は進行しているのでしょうか。
(質問2)
抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
(質問3)
来週から、2週間弱、日本に帰国するので、4週間後のイギリスの専門医の診察の前に、日本で根管治療に力をいれている歯科医に診ていただいたほうが、いいのか、悩んでいます。
(質問4ー右下6番)
それから、やはり15年ほど前に、根管治療をした右下6番は、セラミッククラウンを被せたあとで、根管治療をしたのですが、そのときの根管専門医は(左下6番とは別の専門医)セラミッククラウンをはずさず、ドリルで穴をあけて、根管治療をしました。
セラミッククラウンの穴はその後、そのクラウンをつけた歯科医が緑色の詰め物でふさぎました。
15年たった今も、まったく問題ありません。
このように、セラミッククラウンを外さずに、根管治療を行うことは、まだめずらしいのでしょうか?
左下6番もセラミッククラウンをかぶせてあり、とても調子がいいので、なんとか、このクラウンを外さずに、再治療してもらいたのですが。
クラウンを外さずに根管治療するのは、特別なことなのでしょうか?
18年ほど前にアメリカで、エンドドンティストの先生に根管治療をしていただいた左下6番の歯の歯茎が、4週間前に腫れ痛むようになり、イギリスの保険歯科医に見てもらいました。
レントゲンで、ひとつの根の先の再感染が認められ、抜歯をすすめられました。
なんとか、歯を残すことはできないか、たずねたところ、イギリスの保険適用外になるが、マイクロスコープを使用し、紹介の患者だけを診察している根管治療の専門医に紹介状を書いてもらい、4週間後の診察の予約をとりました。
保険歯科医はこの間、炎症をおさえるための、抗生物質として、5日間分のメトロニダゾール錠400mgを処方してくれ、一日3回、5日間服用しました。
抗生物質服用後は痛みはほとんどなくなり、歯茎の腫れもかなりひきました。
健康な歯茎にくらべると、まだほんのすこし腫れてますが、痛みもほとんどありません。
(質問1ー左下6番)
抗生物質によって、再感染が広がるのをふせいでいる状態なのでしょうか。
それとも、痛みはなくとも、感染がひろがっていて、骨の吸収は進行しているのでしょうか。
(質問2)
抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
(質問3)
来週から、2週間弱、日本に帰国するので、4週間後のイギリスの専門医の診察の前に、日本で根管治療に力をいれている歯科医に診ていただいたほうが、いいのか、悩んでいます。
(質問4ー右下6番)
それから、やはり15年ほど前に、根管治療をした右下6番は、セラミッククラウンを被せたあとで、根管治療をしたのですが、そのときの根管専門医は(左下6番とは別の専門医)セラミッククラウンをはずさず、ドリルで穴をあけて、根管治療をしました。
セラミッククラウンの穴はその後、そのクラウンをつけた歯科医が緑色の詰め物でふさぎました。
15年たった今も、まったく問題ありません。
このように、セラミッククラウンを外さずに、根管治療を行うことは、まだめずらしいのでしょうか?
左下6番もセラミッククラウンをかぶせてあり、とても調子がいいので、なんとか、このクラウンを外さずに、再治療してもらいたのですが。
クラウンを外さずに根管治療するのは、特別なことなのでしょうか?
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-04-04 22:36:10
kimさん、こんにちは。
(質問1ー左下6番)
>抗生物質によって、再感染が広がるのをふせいでいる状態なのでしょうか。
>それとも、痛みはなくとも、感染がひろがっていて、骨の吸収は進行しているのでしょうか。
抗生剤によって症状は緩和されているようですが、感染源は存在すると思います。
しかし、骨吸収が進行しているかどうかというのはわかりかねますね。
(質問2)
>抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
可能性としてはわずかにあるかもしれませんが、感染源の除去(根管治療)を行わなければ完治は難しいと考えます。
(質問3)
>来週から、2週間弱、日本に帰国するので、4週間後のイギリスの専門医の診察の前に、日本で根管治療に力をいれている歯科医に診ていただいたほうが、いいのか、悩んでいます。
根管治療は短時間でできるものではありません。
2週間では治療は難しいと思います。
長期にわたって診てもらえる歯科医師の下で行うことが望ましいです。
(質問4ー右下6番)
>それから、やはり15年ほど前に、根管治療をした右下6番は、セラミッククラウンを被せたあとで、根管治療をしたのですが、そのときの根管専門医は(左下6番とは別の専門医)セラミッククラウンをはずさず、ドリルで穴をあけて、根管治療をしました。
>セラミッククラウンの穴はその後、そのクラウンをつけた歯科医が緑色の詰め物でふさぎました。
>15年たった今も、まったく問題ありません。
>このように、セラミッククラウンを外さずに、根管治療を行うことは、まだめずらしいのでしょうか?
珍しいです。
>左下6番もセラミッククラウンをかぶせてあり、とても調子がいいので、なんとか、このクラウンを外さずに、再治療してもらいたのですが。クラウンを外さずに根管治療するのは、特別なことなのでしょうか?
特別なことだと思います。
根管治療を行った歯科医師が被せたセラミックでしたら、根管の位置を把握しているために可能だとは思いますが、他の歯科医師に根管治療を委ねるのならば、はずすことになると思います。
根管治療は非常に難しい治療です。
確実に視野を確保して根管を開けるためには、セラミックをはずしたほうが良いと考えます。
(質問1ー左下6番)
>抗生物質によって、再感染が広がるのをふせいでいる状態なのでしょうか。
>それとも、痛みはなくとも、感染がひろがっていて、骨の吸収は進行しているのでしょうか。
抗生剤によって症状は緩和されているようですが、感染源は存在すると思います。
しかし、骨吸収が進行しているかどうかというのはわかりかねますね。
(質問2)
>抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
可能性としてはわずかにあるかもしれませんが、感染源の除去(根管治療)を行わなければ完治は難しいと考えます。
(質問3)
>来週から、2週間弱、日本に帰国するので、4週間後のイギリスの専門医の診察の前に、日本で根管治療に力をいれている歯科医に診ていただいたほうが、いいのか、悩んでいます。
根管治療は短時間でできるものではありません。
2週間では治療は難しいと思います。
長期にわたって診てもらえる歯科医師の下で行うことが望ましいです。
(質問4ー右下6番)
>それから、やはり15年ほど前に、根管治療をした右下6番は、セラミッククラウンを被せたあとで、根管治療をしたのですが、そのときの根管専門医は(左下6番とは別の専門医)セラミッククラウンをはずさず、ドリルで穴をあけて、根管治療をしました。
>セラミッククラウンの穴はその後、そのクラウンをつけた歯科医が緑色の詰め物でふさぎました。
>15年たった今も、まったく問題ありません。
>このように、セラミッククラウンを外さずに、根管治療を行うことは、まだめずらしいのでしょうか?
珍しいです。
>左下6番もセラミッククラウンをかぶせてあり、とても調子がいいので、なんとか、このクラウンを外さずに、再治療してもらいたのですが。クラウンを外さずに根管治療するのは、特別なことなのでしょうか?
特別なことだと思います。
根管治療を行った歯科医師が被せたセラミックでしたら、根管の位置を把握しているために可能だとは思いますが、他の歯科医師に根管治療を委ねるのならば、はずすことになると思います。
根管治療は非常に難しい治療です。
確実に視野を確保して根管を開けるためには、セラミックをはずしたほうが良いと考えます。
相談者からの返信
相談者:
kimさん
返信日時:2009-04-05 09:08:32
畑田先生、ていねいなご回答ありがとうございました。
そうですよね、抗生物質を呑むだけで歯根が治るなら、みなさんとっくにされてますよね。
はかない希望でした。
右下6番、クラウンを外さずに根管治療したケースは、やはり、めずらしいんですか。
この歯は(私にとっては)高額だったセラミッククラウンを入れて、一年もしないうちに、再び痛み出して、そのクラウンを入れた歯科医に根管治療が必要だ、と言われ、ショックをうけていたら、その先生は、
「大丈夫、クラウンの上から root canal できるから」
と言われました。
もしかしたら、私の気持ちを推し量って、根管の先生に特別に頼んでくださったのかもしれません。
今度のイギリスの根管専門医にも、一応、お尋ねしてみます。
ありがとうございました。
そうですよね、抗生物質を呑むだけで歯根が治るなら、みなさんとっくにされてますよね。
はかない希望でした。
右下6番、クラウンを外さずに根管治療したケースは、やはり、めずらしいんですか。
この歯は(私にとっては)高額だったセラミッククラウンを入れて、一年もしないうちに、再び痛み出して、そのクラウンを入れた歯科医に根管治療が必要だ、と言われ、ショックをうけていたら、その先生は、
「大丈夫、クラウンの上から root canal できるから」
と言われました。
もしかしたら、私の気持ちを推し量って、根管の先生に特別に頼んでくださったのかもしれません。
今度のイギリスの根管専門医にも、一応、お尋ねしてみます。
ありがとうございました。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-04-05 11:09:14
クラウンを外さずに根管治療は出来ない事もないのですが、大きく穴を開けたくないために、根管の走向状態によっては、器具が入りづらく治療不可能な時も有ります。
6番は3〜4根管で、すべての根管の治療をし直すわけではないので、1根管の時などでは可能なときも有ります。
出来るだけ抜歯は避けるように頑張ってください。
6番は3〜4根管で、すべての根管の治療をし直すわけではないので、1根管の時などでは可能なときも有ります。
出来るだけ抜歯は避けるように頑張ってください。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-04-05 14:32:26
基本的に畑田先生に同意です。
>(質問1)
>(質問2)
>抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
急性症状は抑える事が出来るとは思いますが、根本的な改善にはならないと思います。
(質問3)
畑田先生もお書きのように、根管治療は数か月の治療が必要となる場合が多いです。
現地のエンドドンティストに診てもらった方が良いと思います。
(質問4)
特殊な条件を満たしている時だけですね。
きっちり根管治療を行いたいのであれば、クラウンを除去して治療する事が望ましいと思います。
画像1
これは様々な条件の中、メタルボンドを壊さずに根管治療を行おうとしているところです。
実際、非常にやりにくいです^_^;。
画像1
>(質問1)
>(質問2)
>抗生物質によって、感染が治るという可能性はあるのでしょうか?
急性症状は抑える事が出来るとは思いますが、根本的な改善にはならないと思います。
(質問3)
畑田先生もお書きのように、根管治療は数か月の治療が必要となる場合が多いです。
現地のエンドドンティストに診てもらった方が良いと思います。
(質問4)
特殊な条件を満たしている時だけですね。
きっちり根管治療を行いたいのであれば、クラウンを除去して治療する事が望ましいと思います。
画像1
これは様々な条件の中、メタルボンドを壊さずに根管治療を行おうとしているところです。
実際、非常にやりにくいです^_^;。
画像1
回答4
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2009-04-05 15:35:59
クラウンの装着をしたままでの根管治療は、偶発症の原因にもなりかねませんので、止めておかれることをお勧めします。
また症状が治まっても、感染源の外科的除去がない限り完治することはありませんので、再度根管治療をされるようお勧めさせて頂きます。
また症状が治まっても、感染源の外科的除去がない限り完治することはありませんので、再度根管治療をされるようお勧めさせて頂きます。
相談者からの返信
相談者:
kimさん
返信日時:2009-04-06 03:48:00
松山先生、
コメント、ありがとうございました。
クラウンを外さずにする根管再治療のケース、可能性と難しさ、なるほどと、わかりました。
私もなるべく抜歯は避けたいと思ってますので、コメント、力づけられました。ありがとうございました。
タイヨウ先生、
コメント、ありがとうございました。
長期治療の可能性を見込んで、イギリスの先生に見ていただくまで、待つことにします。
幸い、現在は炎症はおさまっており、念のため、また痛みが出てきたときのためにと、保険歯科医がもう一コース抗生物質の処方を出してくださったので、これを携行して、日本に行ってきます。
お写真、確かに見にくいですね。右下6番のクラウンを外さずに根管治療をしたアメリカの歯科医は、治療自体は一回(一時間半くらいかかったように記憶してます)の治療で6番の根管治療を終わらせました。
確か、何回か、レントゲンで、根の位置、数など、確認しながら治療をすすめていってたように覚えています。
「アジアの人はときどき一本余分に根があることがあるんだよねー」
みたいな事を言ってたのを覚えています。
人種によっても違うんですかね。
佐藤先生、
コメント、ありがとうございました。
そうですよね、やはり、病気の元はやはり、きちんと治療しないとだめですよね。
おかげさまで、覚悟はできました。
ありがとうございました。
コメント、ありがとうございました。
クラウンを外さずにする根管再治療のケース、可能性と難しさ、なるほどと、わかりました。
私もなるべく抜歯は避けたいと思ってますので、コメント、力づけられました。ありがとうございました。
タイヨウ先生、
コメント、ありがとうございました。
長期治療の可能性を見込んで、イギリスの先生に見ていただくまで、待つことにします。
幸い、現在は炎症はおさまっており、念のため、また痛みが出てきたときのためにと、保険歯科医がもう一コース抗生物質の処方を出してくださったので、これを携行して、日本に行ってきます。
お写真、確かに見にくいですね。右下6番のクラウンを外さずに根管治療をしたアメリカの歯科医は、治療自体は一回(一時間半くらいかかったように記憶してます)の治療で6番の根管治療を終わらせました。
確か、何回か、レントゲンで、根の位置、数など、確認しながら治療をすすめていってたように覚えています。
「アジアの人はときどき一本余分に根があることがあるんだよねー」
みたいな事を言ってたのを覚えています。
人種によっても違うんですかね。
佐藤先生、
コメント、ありがとうございました。
そうですよね、やはり、病気の元はやはり、きちんと治療しないとだめですよね。
おかげさまで、覚悟はできました。
ありがとうございました。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-04-06 10:37:12
>「アジアの人はときどき一本余分に根があることがあるんだよねー」
>みたいな事を言ってたのを覚えています。人種によっても違うんですかね。
1921年のデータですが「下顎6番が4根管である確率は30%」と報告されています。
「アジア人だから‥」かどうかはわかりませんが。
>みたいな事を言ってたのを覚えています。人種によっても違うんですかね。
1921年のデータですが「下顎6番が4根管である確率は30%」と報告されています。
「アジア人だから‥」かどうかはわかりませんが。
回答6
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-04-06 13:36:20
帰国されている間に、その歯の歯科用CT撮影をしてその情報をいただいて、イギリスで見れるように相談されては如何でしょうか?
日本は諸外国の中でもトップクラスの歯科用CT普及国に短期間で成りました。
今現在、国内で1000台以上が稼動しています。
データの移し方次第で世界中で見れますので、検討下さい。
日本は諸外国の中でもトップクラスの歯科用CT普及国に短期間で成りました。
今現在、国内で1000台以上が稼動しています。
データの移し方次第で世界中で見れますので、検討下さい。
相談者からの返信
相談者:
kimさん
返信日時:2009-04-07 00:01:39
タイヨウ先生、再び、コメントありがとうございます。
なるほど、そのようなデータがあるのですか。
おもしろいですね。
松元先生、コメントありがとうございます。
そのような設備を整えている歯科医がどこにいるか、よくわからないのですが、一応、考えてみます。いろいろと、勉強になりました。
ありがとうございました。
治療終了後、また、ご報告させていただきます。
諸先生方、本当にありがとうございました。
なるほど、そのようなデータがあるのですか。
おもしろいですね。
松元先生、コメントありがとうございます。
そのような設備を整えている歯科医がどこにいるか、よくわからないのですが、一応、考えてみます。いろいろと、勉強になりました。
ありがとうございました。
治療終了後、また、ご報告させていただきます。
諸先生方、本当にありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 抗生物質で症状が緩和されても再根管治療は必要?(イギリス) |
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質問者 | kimさん |
地域 | 海外 |
年齢 | 48歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 自営業・フリーランス |
カテゴリ |
根管治療の失敗・再治療 根管治療その他 その他(写真あり) 抗生剤(抗生物質)・化膿止め イギリス |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。