[写真あり] 転勤の可能性があり、インプラントをする時期に悩みます

相談者: masiroさん (37歳:女性)
投稿日時:2009-04-06 16:37:03
こんにちは、お世話になります。

15年程前、右上1番のの治療後、ハイブリッドセラミッククラウンを入れました。

3か月ほど前に、中の土台になっていた自分の歯がぽっきり折れてしまい、今回は保険での硬質レジン前装冠を入れてもらいました。

その後、他の歯の治療で通っていたんですが、右上一番の上部にフィステルがあるからと言われ、レントゲンを撮りました。

レントゲンでは、歯の根の中間に穴があいていて、周りの骨が少し溶けてきているとのことです。
(レントゲンで見たものを絵に描いてみたんですが、解りにくかったらすみません。斜線部分が穴です)

こうなっては治療が出来ないから、インプラントをするべきだと言われました。

どのみち差し歯の歯ですから、インプラントをするのは良いのですが、5ヶ月後に転勤で引っ越すことになるかも知れないので、その旨を担当医に伝えましたところ

「5か月でも頑張れば出来ますよ」

と言われました。

放置すると、細菌が周りの骨をどんどん侵食していくので、今後、インプラントをお考えなら、成功率が高いうちに治療された方がいいと言われました。

しかし、治療途中で何か起きた場合に5か月の短期間しか無いとなると、治療ができなくなるのではないかと心配です。

今の所、我慢出来る程度のジンジンした痛みが、少しあるくらいです。

転勤までこの穴を様子見たまま置いておいて、引っ越し後にインプラントをした方が良いのかとは思うんですが、転勤も5ヶ月後ではなく、来年の3月になるかもしれませんので穴をそのままにしておくのが不安で仕方ありません。

こちらのサイトで色々見せた頂いたところ、これは根管治療で治まるものなのかなと思ったのですが…

どうすれば良いのか判らず行き詰っています。

長くなりましてすみません、どうぞよろしくお願いします。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-04-06 16:50:56
画像1の部分に本当に大きな穴があるのであれば、特殊なケースで修復可能でなければ、抜歯が最適応になるのは妥当であると思われます。

まずは、そののリカバーが効かないのか?否か?の診断の為に、専門医の診断を受けられることをできれば、お勧めします。

松元先生風だと、CTも良いかも知れません。
(絶対ではないですが、あればあった方がいいです。)

過去にも同様の質問が多数ありますが、インプラント等の大きな治療を受けられる際は、その後のメインテナンスを受けられることのできる場所の先生にしてもらって下さい。

手術後に問題発生したら、やはり手術をした先生に診察して頂くことが順当であるからです。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-04-06 17:25:21
残り5ヵ月ではチョット期間としては、短いかも知れません。

私がする場合には、抜歯してから3ヵ月してインプラント(埋入)、3ヵ月後にフイクチュアーとクラウン装着、2〜3ヵ月はその後の経過観察を最低限しています。

経過観察無しでぎりぎりと言うことでしょうか。

ある程度、通年で診てもらえるところを考慮してください。

その方が良いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-04-06 18:23:54
抜歯後にどのくらいでインプラントをすべきか??は、その時代によってまちまちで、必ずしもこれ!!っていうものはありません。

最近の流れでは、抜後1〜2ヶ月後にインプラント埋入がよいとされています。

また、力をかけるのは、

下顎では1〜2ヶ月
上顎では2〜3ヶ月

で、問題無いとされていますので、治療期間はギリギリと言うところでしょうね。

最悪は、インプラントの上に土台を立てて仮歯で転院ということをありかもしれません。

ただ、問題が起きた場合に、責任の所在を明確にしておく必要はあると思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-04-06 23:09:57
右上1番の前歯ですか?
根っ子が2本に分かれているのでしょうか?
かなり珍しいかと思いますが。

右上1番と言われると、我々は鼻の下にある上顎の一番前のの右側を連想します。
合っていますか?

佐藤先生が書いて下さっているので、歯科用CTに関してはその通りだと思います。
立体的に捉えた上で、骨の状態、病巣の状態を把握して、対処方法を考えるべきでしょう。

但し、現時点での治療方法でも色んな流派が混在しており、何がベストなのか今後の動向次第です。

担当の先生が説明のように、放置して骨がなくなる可能性もかなり高いでしょう。
前側の骨が失われると、治療の難易度は何倍にも一気に上がってしまいます。

当然、治療期間、費用もその分嵩む可能性が高くなると思います。

個人的治療方法を書かせていただくなら、まず間違いなく抜歯と同時にインプラント植立すると思います。
骨の問題、歯肉の問題も可及的に増やして置いて、後から審美的に解決できる素地を造って置くと思います。

色んな先生が色んな解決方法を主張していますので、担当の先生に詳しく相談して、今後の事も含めて出来る限り早く解決するべきではないか、と思います。

お大事に。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-04-07 09:25:18
そうですね。

根っこの、しかも途中に黒い影があったとすると、「パーフォレーション」が疑われます。
難しい場所かも知れませんね。

実際に拝見しないと何とも言えませんが、もしかしたら僕も「抜歯」を選ぶかもしれません。

ただ、松元先生と違い、インプラント埋入の時期はもう少し遅らせるように思います。


理由は

「僕が松元先生と違い、即時埋入の実績が少ないから」
「5か月で転勤される可能性がある」

の2点でしょうか。

責任の所在と言うのは、佐藤先生や中山先生も書かれている通り「万が一のトラブル」の時には、はっきりしておかなければならないですからね。

ただ、このまま放置されていても病巣は拡大すると思いますので、転勤の時期が決まり次第、抜は早めにされた方が良いような気がしますよ。


お大事にされてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: masiroさん
返信日時:2009-04-08 20:14:10
御世話になっております。

通っていた歯科医院では、納得いく説明が受けられなかったので転院しました。

転院先でレントゲンを見ていただいた段階で、回復の確率は50%ほどだけれど、MTAセメントを埋めての治療のアリだと言われたので受けるつもりでいたんですが、CTを撮った結果、MTAセメントを利用した治療でも長くはもたないだろうとのことでした。
(影は、絵に描いたより大きかったです)

抜歯後、外れやすいのを覚悟で仮歯を左右のに繋げて転勤までもたせ、転居先でインプラントする予定でいます。


松元先生、記憶があいまいな状態で絵を描いた絵でしたので、歯根を2本に分けてしまったようです。
失礼いたしました。

先生方、返信をありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-04-09 10:54:29
抜歯する事に決めたのでしたら、是非その部分の組織がかなり保たれるソケットプリザベーションと言う治療を抜と同時にお受けに成る事をお勧めします。

ニューヨーク大のD.ターナー教授が主張している方法とか、九州の先生方が特に良くしていて効果のある方法とかがお勧めできます。

個人的には非吸収性膜ゴアの膜を使用する方法は、お勧めしません。
理由は、患者さんが大変辛い思いをしてしまう可能性が高いからです。
ゴア膜を使う先生の場合、相当のスペシャリストを選ばないと難しいので、現状の状態を維持する事が最善であると、考えられます。

CT画像上でもっと大きいと言う事はとても良くある事で、その状態で抜歯だけしてしまうと、かなり骨とか歯肉が減ります。
そうなると、当然審美的治療が凄く難しくなります。
なので、難しくし過ぎないように保持する事が、とても大切です。

例えが難しいのですが、アントニオ猪木のプロレスのような治療はしない方が良いですよ、と言う事です。

説明すると、悪役レスラーにコテンパンにやられて、ギリギリの状態まで追い詰められてから、この野郎ー!!!と逆転KOとかフォール勝ちするプロレスのような治療はしない方が良いですよ、と言う事です。

水戸黄門の時代劇とも言っています。
悪役が散々悪さして、良い人達が殺されたりしるのに、まあ待て様子見ようとしていて、いよいよになってから乗り込んで解決する、と言うやり方です。

つまり、ギリギリの条件にまでしてから、さあ始めようで治療始めるのはお勧めしません、と言う事です。

それよりも必殺仕掛人のように、悪い者を人知れず始末するような治療の方が、善人が必要以上に死なないで済むのですから、そう言う治療を受ける事をお勧めします。
残せる可能性が高い組織を維持して置いて、悪いものだけは取ってしまって、次に繋げる時にやり易くして置く、こっちの方をお勧めします。

その治療方法が、ソケットプリザベーションです。

この方法に関しても、色々な先生がそれぞれの方法を主張しているので、本当の正解は今後確立してくれるでしょうが、今はまだ論争中です。

患者さんには大変気の毒なのですが、患者さんご自身が納得行く方法を探して下さって解決するしかないのです。

解決済みになっていたのですが、ご参考までにと思い書かせてていただきました。

お大事に。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-04-09 10:57:08

なかなか興味深い比喩表現ですね、日常臨床の参考にさせて頂きます。

ありがとうございました。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-04-09 13:18:59
変人として有名な私としましては、光栄です。

かなり悪くしてから治療始めよう、と言う考え方をされる患者さんが余りにも多いので、辛い思いをお互いにしたくないでしょう、と言う事で考え付きました。

笑い話として出来る説明、とても重要ではと考えておりまして、手の内には色々ありますので、失礼にならなければ折に触れて書かせていただきます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: masiroさん
返信日時:2009-05-07 10:35:25
松元先生へ

ご返答を、ありがとうございます。

抜歯をすると決めたものの、インプラントをする時期が5か月先になるか1年先になるのか分からず、そこばかりに悩んで穴の部分がどうなるのかまでは考えが及びませんでした。

松元先生に教えていただき、慌てて検索したのですがソケットプリザベーションとは、とても良い方法のように感じました。

まだ抜歯はしていないので、穴の部分は一体どうなるのかを担当の先生に聞いてみたいと思います。


そこで質問なんですが、

1:もし違う方法をお考えの先生でしたら、ソケットプリザベーションをお願するのは、担当の先生に対して失礼にあたる二でしょうか…。


2:抜歯後に、インプラントで使用する接着剤で左右のを接着された場合、もちろん外れやすいのは承知の上なんですが、実際にはどの程度の強度があると思われますか?

抜歯予定の歯の、丁度、右下1番の歯が少し前に出ているので、かみ合わせもあまりよくないです。

この点は担当の先生に聞いてみたんですが、この状態で治療を終わらせたことが無いので判らないと言われました。


3:抜歯後、転勤が1年先になってしまった場合、そのままの状態でもインプラントはきちんと出来るんでしょうか。
 

4:他になにか良い方法がありましたら、ぜひ教えていただきたいです


よろしくお願いします。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:35:25
ご指名ありがとうございます。(笑)
でも、私の意見だけではなく、他の先生方のとても素晴らしい方々ですので、ご意見をいただく事をお勧めします。
私は業界の中でも、怪しい人物ですから(笑)

私の意見を述べさせていただきます。

ソケットプリザベーションのお話が出て来ないのでしょうか?
もしそうなら、気を悪くされてしまうかもしれないですね。
話し方として、そう言う事を試していただけないかどうか、と言う振り方が良いんじゃないでしょうか?

要するに、試しでも良いのでやって欲しいと言う事を言葉優しく伝える、と言う事です。

接着剤の強度に関しては今のはかなり強力です。
しかし、ご心配なように噛み合わせの掛かり方の方が重要なので、そちらの調整も含めて考えて下さい。

抜歯後、ソケットプリザベーションがチャンと出来ていれば、骨がある状態に治りますから、その後インプラントは出来ると思います。
不足していたり、出来が悪い場合は追加の治療でインプラントになるでしょう。

他に良い方法となると、抜と同時の植立を探る事しかないでしょうが、この方法は必ず歯科用CTで精密に診査して、その上で治療計画を立てる事が重要でしょう。

この方法が患者さん側から見た場合ベストでしょうが、治療上一番難易度が高い方法でもあります。
これが出来る先生を探すのは至難の業かも知れません。

インプラント本数を物凄くしている先生だから出来る、とは限らないのが難しい所です。
治療の質と量が素直に比例していない事は、今後のインプラント業界の大きな問題かも知れません。

以上私見ですので、その分割り引いて受け取って下さい。

お大事に。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:39:16
抜歯後に、インプラントで使用する接着剤で左右のを接着された場合、もちろん外れやすいのは承知の上なんですが、実際にはどの程度の強度があると思われますか?』

これは抜歯後の抜けた部分への処置でしょうか?


接着剤で張り付けるくらいでは、数日くらいしか持たないでしょう。


飲み込んだり、吸い込んだりすると危険なので、両側が無傷の歯であれば、部分入れ歯を治癒期間中使用して下さい。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:40:57
>抜歯後に、インプラントで使用する接着剤で左右のを接着された場合、もちろん外れやすいのは承知の上なんですが、実際にはどの程度の強度があると思われますか


丁度そのような患者さんの治療経験が数例ありますので、1例をアップします。

1枚目の写真の黄色い矢印の歯の根が割れて抜歯しました。

抜歯時にソケットリザベーションを行い、その場で歯が抜けたところに合成樹脂で直接歯をくっつけました。

当初は骨の直りを待ってインプラントを行う予定でしたが、くっつけた歯が取れませんでしたのでそのままで様子を見ています。

既に3年経っています。

お金にならなくて残念でしたが(笑い)、患者さんは大変喜んでいらっしゃいました。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:44:33
前の例のレントゲンもアップします。

画像1が治療前、画像2が治療後です

ご参考になれば幸いです。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:45:08
今後、この記録を読まれる方の為に記載しておきます。
あくまで記録用です。

十分に安定した物理的な保持の可能な仮歯であれば良いですが、上記の様なサイズの仮歯なら、万が一外れた場合、

?飲み込んで胃腸へ → 大便で排出。
ならいいですが、胃腸のどこかに引っかかった場合、口からか、肛門からファイバースコープをいれた摘出となります

?吸い込んで気管へ → 5分で脳に不可逆のダメージ、10分で死亡

この危険があります。

だから、患者さんは安易に仮歯を形だけ作るように担当医に強制してはいけません。

医療の基本は、『まず病気以上の害を与えないこと。』 です。

アメリカの非常に有名な医学校・病院に、ジョンズ・ホプキンス大学がありますが、その世界最高レベルの医学校のスローガンは『人にまず、害を為しては為らない。』です。

前歯を仮に作る方法は他にも沢山ありますので、安易な方法だけは避けることが私は必要だと思います。
また大学でそう習いましたし、私自身が指導した生徒さんには、そう教えてまいりました。

皆様にはご高配を賜れましたら幸いに存じます。

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:45:46
佐藤 修一郎 先生

この度は、先生の医療を実践するに当たっての哲学を開示していただきまして、ありがとうございます。

>医療の基本は、まず病気以上の害を与えないこと

まったくおっしゃるとおりだと思います。

最悪の事態を予想して、堅実で根拠があり本当に患者さんのためになる治療を選ばれている先生の生き方は、素晴らしいと思います。

今後、肝に銘じます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: masiroさん
返信日時:2009-05-07 10:46:40
先生方、いろいろなご意見をありがとうございます。

松本先生の患者さんの例を拝見して驚きました。
3年も取れずにいるんですね…!

私がやってみようかと悩んでいる将来が、ありのまま見る事が出来たのでとても参考になりました。

佐藤先生のご意見も、飲み込んだり吸い込んだりというのは私も、有り得るとは思っていたんですが、改めてこう言われるととても怖いですね;;


松元先生、藁にもすがる思いで、気が付いたら指名してました(笑)

先生の医院のHPを拝見して、是非とも私のインプラントもお願いしたいと思ったんですけど、大阪から通うには遠すぎて…本当に本当に残念です。

今は近場で、抜歯と同時の植立をして下さる腕の良い医師を探しておりますが、なかなか見つからず苦労しています。

見つかったとしても、インプラント後のメンテナンスの事もあるので不安が尽きません。

インプラントでなく、抜歯+仮歯の形になってしまった場合はソケットプリザベーションについて、抜歯予定の医院で控え目に一度聞いてみようと思います。

佐藤先生のおっしゃるような事になると怖いので、十分考えて治療を受けたいと考えています。

こちらの掲示板で質問して、色々な事を教えて頂けたので、自分が納得いく方法で治療していくことができそうです。

またなにか変ったことなどあったらご報告いたします。

先生方、ありがとうございました!!
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2009-05-07 10:46:40
ご理解を頂けまして嬉しく思います。

お住まいのエリアであれば、インプラントの非常に素晴らしい先生が沢山おられますので、十分にお話をして、良い先生にお出会いになられますことを心より祈念しております。




タイトル [写真あり] 転勤の可能性があり、インプラントをする時期に悩みます
質問者 masiroさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:1番(中切歯)
根管治療その他
インプラント治療法
インプラントその他
その他(写真あり)
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回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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