左上5番。歯根端切除後、意図的再植、もしくは抜歯を勧められています
相談者:
tomonさん (32歳:女性)
投稿日時:2009-04-12 12:09:58
こんにちは。
2年前に左上5番の神経を抜き、根菅治療後、セラミックを被せています。
その後フィステルができ、歯根端切除をして膿を出します、とのことでしたが、すぐにまたフィステルが出現しました。
(ラバーダム、マイクロスコープなし)
再度、そのかかりつけ歯科に行ったところ、
「顕微鏡などの設備が整った病院に行って、再度膿を出してもらってください」
とのことで、歯科大付属病院保存科への紹介状を渡されました。
先週、大学病院で診察を受けたところ、
○かなり歯根を切除してしまっていて、これ以上は切れない
(これ以上切除しても、すぐに抜けてしまうような状況になる)
○選択肢としては、
?歯茎を再度切開して、膿を出す
?意図的再植
?抜歯して、インプラントORブリッジ
と言われました。
?は勧めない、とのことでしたので、?か?を選択しなくてはいけないような状況です。
現在、痛みはありません。
私としては、何とか自分の歯を残したいと思っているのですが、意図的再植をしても、すぐに再発することもよくあります、と言われ、とても不安です。
○大学病院でこのような診断が出た場合、もう他の選択肢はないでしょうか。
(こちらのサイトでいろいろ情報を探したところ、四ツ谷の専門医の先生を紹介してもらった方などもいらっしゃったのですが、大学病院で見てもらった後、専門医でまた意見を聞くのも有効でしょうか?
それとも同じような診断になってしまうのでしょうか?)
○マイクロスコープを使うような自費診療だと、個人病院よりも大学病院の方が、費用が安くすむのでしょうか?
(始めのかかりつけ医が、そのようなことを言っていたのですが)
よろしくお願いいたします。
2年前に左上5番の神経を抜き、根菅治療後、セラミックを被せています。
その後フィステルができ、歯根端切除をして膿を出します、とのことでしたが、すぐにまたフィステルが出現しました。
(ラバーダム、マイクロスコープなし)
再度、そのかかりつけ歯科に行ったところ、
「顕微鏡などの設備が整った病院に行って、再度膿を出してもらってください」
とのことで、歯科大付属病院保存科への紹介状を渡されました。
先週、大学病院で診察を受けたところ、
○かなり歯根を切除してしまっていて、これ以上は切れない
(これ以上切除しても、すぐに抜けてしまうような状況になる)
○選択肢としては、
?歯茎を再度切開して、膿を出す
?意図的再植
?抜歯して、インプラントORブリッジ
と言われました。
?は勧めない、とのことでしたので、?か?を選択しなくてはいけないような状況です。
現在、痛みはありません。
私としては、何とか自分の歯を残したいと思っているのですが、意図的再植をしても、すぐに再発することもよくあります、と言われ、とても不安です。
○大学病院でこのような診断が出た場合、もう他の選択肢はないでしょうか。
(こちらのサイトでいろいろ情報を探したところ、四ツ谷の専門医の先生を紹介してもらった方などもいらっしゃったのですが、大学病院で見てもらった後、専門医でまた意見を聞くのも有効でしょうか?
それとも同じような診断になってしまうのでしょうか?)
○マイクロスコープを使うような自費診療だと、個人病院よりも大学病院の方が、費用が安くすむのでしょうか?
(始めのかかりつけ医が、そのようなことを言っていたのですが)
よろしくお願いいたします。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-04-12 12:34:21
?歯茎を再度切開して、膿を出す
対象療法と言い、膿が出てくる根本原因に迫ったものではないので無意味です。
?意図的再植
おそらく歯根周囲は汚れていて、歯根膜組織は破壊されていますから無理でしょう。
膿が出る状態の歯槽骨は異物の排除機構が働いていますから、骨も溶けていることから固定も難しく、おそらく失敗するでしょう。
となると抜歯するしか有りません。
虫歯などによる歯の実質欠損を生じさせないこと、出来るだけ早期に治療すること、なるべく神経を取らないこと、根管を歯髄炎から歯髄壊死に至らせ感染させないこと、感染等が起きてしまった時はしっかりした根管治療をする事、最悪歯根端切除術が有るが、臼歯部では難しい事による失敗が多い事、これらを通りすぎてしまい終点にたどり着いたと言うことです。
先端技術、先端治療器具を使用しても、治るとは限らない例だと思います。
悪しからず。
対象療法と言い、膿が出てくる根本原因に迫ったものではないので無意味です。
?意図的再植
おそらく歯根周囲は汚れていて、歯根膜組織は破壊されていますから無理でしょう。
膿が出る状態の歯槽骨は異物の排除機構が働いていますから、骨も溶けていることから固定も難しく、おそらく失敗するでしょう。
となると抜歯するしか有りません。
虫歯などによる歯の実質欠損を生じさせないこと、出来るだけ早期に治療すること、なるべく神経を取らないこと、根管を歯髄炎から歯髄壊死に至らせ感染させないこと、感染等が起きてしまった時はしっかりした根管治療をする事、最悪歯根端切除術が有るが、臼歯部では難しい事による失敗が多い事、これらを通りすぎてしまい終点にたどり着いたと言うことです。
先端技術、先端治療器具を使用しても、治るとは限らない例だと思います。
悪しからず。
相談者からの返信
相談者:
tomonさん
返信日時:2009-04-12 13:28:48
松山先生、ご回答ありがとうございます。
意図的再植も失敗する可能性が高いのですね、ショックです…。
私としては、大学病院まで行って、大変な事態だ、ということを認識しました。
かかりつけ医では、年2〜3回定期健診を行っており、虫歯が見つかったときも
「ごく初期のものです」
とのことだったのに、実際削り始めると
「神経とります」
と言われ、フィステルが出現して歯根端切除のときも、詳しい説明はないまま
「膿とりますね」
と軽い感じで言われ、これが最後の手段である、臼歯部では難しい、最悪抜歯もあり得る、などとは夢にも思っていませんでした。
右上一番の歯を、子どものときに事故で折ってしまい、抜歯しました。
それ以来、歯ではいろいろ治療でも大変な思いをしてきましたし、人一倍歯には気を使い、大事にしてきたつもりなので、とても残念です。
大学病院でまた相談してみます。
意図的再植も失敗する可能性が高いのですね、ショックです…。
私としては、大学病院まで行って、大変な事態だ、ということを認識しました。
かかりつけ医では、年2〜3回定期健診を行っており、虫歯が見つかったときも
「ごく初期のものです」
とのことだったのに、実際削り始めると
「神経とります」
と言われ、フィステルが出現して歯根端切除のときも、詳しい説明はないまま
「膿とりますね」
と軽い感じで言われ、これが最後の手段である、臼歯部では難しい、最悪抜歯もあり得る、などとは夢にも思っていませんでした。
右上一番の歯を、子どものときに事故で折ってしまい、抜歯しました。
それ以来、歯ではいろいろ治療でも大変な思いをしてきましたし、人一倍歯には気を使い、大事にしてきたつもりなので、とても残念です。
大学病院でまた相談してみます。
回答2
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2009-04-12 23:50:49
現実的には抜歯が最終的なジャッジになるような、そんな気がします。
積極的に残すお気持ちがお有りならば、たとえ同じ診断結果でも専門医の診察を受けられることは決して無駄ではないと思います。
ただ、費用も高額になるでしょうから、経済的に躊躇されるのであれば、大学病院の保存科の診断に従われるほうがいいと思います。
大学病院での抜歯後の補綴の計画をお尋ねになり、必要であれば補綴科の診察を受けられてから抜歯をするようにして下さいね。
積極的に残すお気持ちがお有りならば、たとえ同じ診断結果でも専門医の診察を受けられることは決して無駄ではないと思います。
ただ、費用も高額になるでしょうから、経済的に躊躇されるのであれば、大学病院の保存科の診断に従われるほうがいいと思います。
大学病院での抜歯後の補綴の計画をお尋ねになり、必要であれば補綴科の診察を受けられてから抜歯をするようにして下さいね。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-04-13 12:32:22
佐藤先生の
「積極的に残すお気持ちがお有りならば、たとえ同じ診断結果でも専門医の診察を受けられることは決して無駄ではないと思います。」
に同意です。
ただし「専門医に診てもらえば絶対に治る」と言うより「抜歯になるかも知れない」と言う事は頭の隅に入れて置かれた方が良いように思います。
>○マイクロスコープを使うような自費診療だと、個人病院よりも大学病院の方が、費用が安くすむのでしょうか?
これは何とも言えません。
自費治療の費用に関しては、各歯科医院で直接お訊ねいただくよりほかありません。
「積極的に残すお気持ちがお有りならば、たとえ同じ診断結果でも専門医の診察を受けられることは決して無駄ではないと思います。」
に同意です。
ただし「専門医に診てもらえば絶対に治る」と言うより「抜歯になるかも知れない」と言う事は頭の隅に入れて置かれた方が良いように思います。
>○マイクロスコープを使うような自費診療だと、個人病院よりも大学病院の方が、費用が安くすむのでしょうか?
これは何とも言えません。
自費治療の費用に関しては、各歯科医院で直接お訊ねいただくよりほかありません。
回答4
回答5
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2009-04-13 19:52:54
こんばんは。
歯根端切除術を受けた歯に対して次の手として意図的再植術が提案されたようですが、歯根端切除術がしっかりできないような状況があったので、次は意図的再植ということになったのでしょうか。
例えば、5番が内側にはみ出したような歯並び(口蓋側転位)であれば、4番と6番が邪魔になって歯根端切除や逆根充が行いにくくなります。
このような場合は意図的再植をすれば今度はうまくいくかもしれません。
そのような状況なのでしょうか。
意図的再植ならば、うまくいくというような理由を説明されましたか。
そうでなければ歯根端切除を再度行うのと、意図的再植術を行うのでは効果に差がないように思われます。
意図的再植は一たん歯を抜く際に歯が割れたり、歯根膜に大きなダメージが加わることもあり、歯根端切除術より良い選択にはならないように思います。
歯根端切除術を受けた歯に対して次の手として意図的再植術が提案されたようですが、歯根端切除術がしっかりできないような状況があったので、次は意図的再植ということになったのでしょうか。
例えば、5番が内側にはみ出したような歯並び(口蓋側転位)であれば、4番と6番が邪魔になって歯根端切除や逆根充が行いにくくなります。
このような場合は意図的再植をすれば今度はうまくいくかもしれません。
そのような状況なのでしょうか。
意図的再植ならば、うまくいくというような理由を説明されましたか。
そうでなければ歯根端切除を再度行うのと、意図的再植術を行うのでは効果に差がないように思われます。
意図的再植は一たん歯を抜く際に歯が割れたり、歯根膜に大きなダメージが加わることもあり、歯根端切除術より良い選択にはならないように思います。
タイトル | 左上5番。歯根端切除後、意図的再植、もしくは抜歯を勧められています |
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質問者 | tomonさん |
地域 | 千葉 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
抜歯:5番(第二小臼歯) 根管治療の治療法 歯根端切除術 意図的再植 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。