歯周病と指摘されている。培養骨を利用した再生治療を受けたい

相談者: なーみんさん (39歳:女性)
投稿日時:2009-04-21 17:23:50
2月に虫歯歯科にかかったところ、歯周病を指摘されました。

歯周病はほぼ全顎にわたり、大体中等度、2〜3本8mmのものもあったようです。
(3年前に左6番抜歯していますが、このときは歯周病は指摘されなかったのです)


現在は、定期的に超音波による歯石とりに通い、自分なりにブラッシングもがんばり、4mmが3本、1本は保存不可能か(歯石をとるとぐらついたということで、あまり触られておらず8mmのまま)、他は2mmになったそうです。

支持骨は全体的に水平吸収しているそうです。


私としては、まだそう年でもないし、できる限りの治療を受けたいと思っていますが、妊娠も希望しています。

今の歯医者では歯周病はあまり専門とはいえないようなので、大学病院に一度受診し相談してみました。

エムドゲインなどを使った治療は生体材料なので、妊娠を考えるなら出産後のほうがいいといわれました。
また私のように水平的な骨吸収では適応でないようですので、難しいのかなと。
(何箇所かは適応となる部分はあるらしいですが)


歯茎の退縮も気になりますし、重症な部分だけではなく、できるだけ骨の再生を希望しています。

やるなら名大の培養骨の再生医療しかないのでは、と思い始めてきました。


・名大の再生医療の現状、適応、費用などについての情報がありましたらお願いします
(遠方にてまだ出向くことができていません)

・妊娠したとしても歯周病治療は可能でしょうか?
やはり、再生治 療はできないのでしょうか?

歯周ポケットが2mmに改善したならば、この状態で妊娠〜出産が終わるのをまつべきでしょうか?
(年齢のこともあり、妊娠を 先延ばしにもしたくなく、何を最優先すべきなのかわからなくなっています)


長くなりましたが、よろしくおねがいいたします。


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-04-22 00:49:54
なーみんさん、こんにちは。

歯周病の治療等、色々とお考えのことと思います。

>名大の再生医療の現状、適応、費用などについての情報がありましたらお願いします

上記ご質問に関しては、こちらでは詳細は分からないため、直接名古屋大学にお尋ねになられる方がよろしいか、と思います(本当に検討されるのであれば)。



※名古屋大学口腔外科のホームページより以下引用

---------------------------------
この治療法は開発されたばかりであり,どなたにでも適用できる段階ではありません。また治療効果には個人差があり,費用や治療期間もさまざまです。担当歯科医師あるいは医師の説明を十分に理解された上で治療を受けていただきますようお願い致します。
--------------------------------

以上、引用終わり


なお、私見としてコメントします。

>やるなら名大の培養骨の再生医療しかないのでは、と思い始めてきました。

とのことですが、少々再生医療に期待をし過ぎかな?との感を持ちます。

再生医療というものは、そのネーミングや昨今のメディア報道による一般の方への認知のほどに比較して、歯科医師の間ではまだまだ一般的な治療法とは言い難いです。


少なくとも、「再生医療」という響きから連想される「失われた歯槽骨が以前と全く同じ状態に再生される夢の治療」、あるいは「従来の歯周病治療に取って代わる新治療」という段階には未だいたっていません。

既になーみんさんは、一般歯科医院大学病院の双方を受診されておられますが、そこで提示されたこと以上を望めるかどうかは、少々疑問です。


また、なーみんさんのご質問の内容をうかがう限り、なーみんさんと同年齢で、同じ程度の歯周病(中等度の病状)に罹患している方は、かなりおられます。

中程度の歯周病の治療法としては、通常はスタンダードな治療および自己ケアの徹底が主になると思います。


最後に、

>歯周ポケットが2mmに改善したならば、この状態で妊娠〜出産が終わるのをまつべきでしょうか?(年齢のこともあり、妊娠を先延ばしにもしたくなく、何を最優先すべきなのかわからなくなっています)

とのことですが、『何を最優先すべき』かは、正になーみんさんのお気持ち次第だと思います。

ただ、私の個人的意見とすれば、必要性および効果が不透明な特殊な治療を検討されるよりは、現状を診察された歯科医師のアドバイスに従った処置・自己ケアをなされた上で、妊娠のチャンスをうかがわれることが、一番現実的な選択肢ではないか、と考えます。


以上、ご参考になれば幸いです。
お大事になされてくださいね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-04-22 01:25:25
なーみんさん、こんばんわ。

中本先生の「少々再生医療に期待をし過ぎかな?との感を持ちます。」というのは、確かに私も感じます。

もし、再生医療を受けて、良くなったとしましょう。
ただ、歯周病が進んでしまった理由が分かっていないと、遅かれ早かれ元の状態に戻ってしまうでしょう。


再生医療は、受ければもう大丈夫というものではありません。

まずは身近な医院で「自分なりの予防方法」を確立させ、そこから初めて再生療法なりを検討された方が良いと思います。


ということなので、身近な医院で定期的な管理を受けながら妊娠〜出産を優先させてた方が良いかと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-04-22 09:08:49
僕の個人的な考えです。

もし、歯周病が急性期では無く、しっかりコントロールされているのであれば「歯周病の治療」は一時的にお休みをして、妊娠、出産を考えられてはいかがでしょうか?

これは「歯医者さんに行かなくてもよい」と言う意味では無く、吉岡先生も書かれているように「定期的な管理を受けながら」と言う条件です。


急性期でない限り、人間の体は多少の菌は抑制する事が出来ます。

従って、大学病院の先生の提示された「エムドゲインなどを使った治療は生体材料なので、妊娠を考えるなら出産後のほうがいい」と言うのは一つの適切な回答のような気がします。


再生療法に関しては中本先生、吉岡先生と同意見です。


具体的には、PMTC(+ポケットイリゲーション)を定期的に行い、バイオフィルムを可能な限り破壊、歯周病菌の少ない状態を維持しながら妊娠、出産に臨み、断乳してから、本格的な治療に進む‥と言う流れを提案するでしょうね。


参考までに。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-04-22 10:19:39
再生治療に関してはマスコミの罪が重いと思います。
あたかも夢の治療、今の問題が全部解決!みたいなミスリードをわざと以上にして、一般の患者さんの利益を損なっていると思います。

現状、臨床で実際の患者さんに応用できるには、かなりの年月と沢山のハードルをクリアする必要性があります。


スペースシャトルで宇宙には行ける様にはなりましたが、誰もが宇宙遊泳を出来ないるのではないのと同じように。

誰もが享受できる日は来世紀になっても来るのか?どうか?


そう思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-04-22 12:44:01
すみません、脱線します。

すみません、脱線します。


>あたかも夢の治療、今の問題が全部解決!みたいな

思います^^;
皮膚などの組織の再生と違って、やそれを取り囲む組織の構造非常に複雑ですからね。




私の疑問。
治療期間は!?
28種類ある歯の形はどう作るのか!?(多分クラウンを入れる形になると思いますが)
無くなった歯の周りの骨・歯ぐき再生療法と歯の再生同時に行えるのか!?
歯のポジショニングのために小矯正が必要になるのでは!?
歯1本作り直すのには何十万〜何百万かかるのでしょうか!?

全く未知の分野でとりとめもなく疑問が生まれます^^;
(勉強していないだけですが・・・)


でも早く現実化して欲しいですね。
夢の『再生歯』!!




タイトル 歯周病と指摘されている。培養骨を利用した再生治療を受けたい
質問者 なーみんさん
地域 神奈川
年齢 39歳
性別 女性
職業 家事手伝
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯周病その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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