根管治療後、「穴の開いたクラウン」を被せることはありますか?

相談者: 暖炉さん (27歳:男性)
投稿日時:2009-04-25 21:40:04
こんにちは。
初めて投稿させて頂きます。

現在、左下6番の根管治療を受けている最中です。

このは10年前に神経を取っています(根管治療)。

最初の治療が完了してからも何度か膿による痛みが発生しており、その度に根幹治療を受けています。
(今は3回目の根管治療中です)

今回の歯医者さんは根管治療後の処理として3案を提示してくれました。

?通常のクラウンをかぶせる
?穴の開いたクラウンをかぶせる
?歯根端切除術をする

?と?の内容は本サイトのおかげで理解したのですが、?についてよくわからないため、質問させて下さい。

歯医者さんが言うには、

「既に3回再発しているので、また再発する可能性が高い。
再発したときにクラウンを全て外さなくても治療できるように、穴の開いたクラウンを被せる方法もある」

ということでした。

歯chにも本掲示板にも?の治療法についての記事は載っていないのですが、このような治療法はよく行われるのでしょうか?
また、強度や細菌の侵入の点から問題はないのでしょうか?

最終的には通っている歯医者さんと相談して決めるつもりですが、そのための予備知識としてアドバイスをお願い致します。

(なお、ラバーダムなどは使用していません。
いわゆる一般的な根管治療を受けています)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-04-26 03:51:25
暖炉 さん
はじめまして。

「再発したときにクラウンを全て外さなくても治療できるように、穴の開いたクラウンを被せる方法もある」

と説明を受けたのだが、聞いたこと無い治療方法で心配ですね。

-----------

「このような治療法はよく行われるのでしょうか?」

いいえ。
普通は行いません。
普通に冠を被せてもらって良いと思います。

もしも再発した場合は、冠に穴をあけて治療してもらえれば、同じことですから。

それよりも、再発しないようにしっかり治療を受けた方が良いように思いますが。


「強度や細菌の侵入の点から問題はないのでしょうか?」

強度は弱いです。

細菌の侵入に関しては、あまり配慮されていないようですから、冠がどうであれ、気にしても仕方ないでしょうね。

細菌が後から(根管治療後)入ってくることよりも、根管が開いている時(根管治療中)に入ってくる確率が断然高いですから。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-04-26 06:02:51
はじめまして。

色々な方法を提示して下さって、良い先生ですね。



私も宮下先生と同じ意見です。

最初から穴をあけなくても必要になった時に開ければ済む話ですから、ちょっと「?」です。

おそらく後から穴を開けた場合に方向を見失わないか、不安を感じておられるのかも知れませんね。

コアをどうされるのか分かりませんが、メタルコアが入っている場合などに、

?クラウンに穴をあけ、
?コアをくり抜いて、

の再治療は、マイクロスコープを使用して慎重に行わないと、確かに危ないですからね。
この件はこのサイトでも過去に何度か話題にはなっていますが、実際は非常に難しいです。
(下に画像を貼り付けます)


また宮下先生がご指摘の通り、ラバーダムを普段使用されない先生であれば、細菌の侵入に対しての配慮はそこまで慎重とは思えません(※それが普通ですが・・)。

おそらくマイクロスコープもお持ちではない(※それも普通です・・)でしょうから、歯根端切除術もお止めになった方が良いでしょうね。

これも過去に書いたことがありますが、歯根端切除を受ける場合は、

?出来ればまずは専門医、あるいは非常に得意そうな先生による普通の感染根管処置根管治療)を検討する

?それでも結果が出ない場合や、再治療が不可能な場合に、歯根端切除術を考える
 【患者さんから判断出来る最低条件】
  ・マイクロスコープの使用

?歯根端切除が無理な場合(奥歯など)、意図的再植術も?

※?、?は10万円前後ぐらいの費用負担を想定されて下さい。
※その後同じ医療機関で保険治療には戻れません。
 (例;銀歯にしたい場合は要転院)

と言うイメージです。

ですので歯根端切除術自体は結構アドバンスな処置と考えられた方が良いでしょう。

さらに言うと、下顎の6番の歯根端切除は本来適応部位ではありません。
場所も奥まっている上に、患部までの顎の骨厚がかなりあって、直視出来る前歯部とは訳が違いますからね。

厳密に言えば、よほど条件の良い場合で、物凄く高いレベルの技術をお持ちの先生、という2つの条件が揃わないと、十分な処置は不可能な部位です。



ですので成功率は残念ながらどれも低いとは思いますが、

>?通常のクラウンをかぶせる
>?穴の開いたクラウンをかぶせる
>?歯根端切除術をする

の中から選ぶのなら、やはり?がベターだと思いますよ。

コストの問題も当然ありますので、十分に検討されて下さい。

お大事にどうぞ。

画像1画像1

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-04-26 06:10:42
暖炉さま、おはようございます。

左下6番の3回目の根管治療中との事で大変ですね、これが最後になればいいと思います。

再発を繰り返すのは、治療がきっちり出来ていないのだと思うのですが、術者のほうとしては治療していけば治療が奏功したかどうかは判るように思うのですが・・・・。

私の場合は治療がうまく行かなければ、その時点でうまく行かなかった理由と、今後の対処方法をお話して患者さんと相談の上治療方針を決めるようにしています。


そのようなアイデアは無かったので、穴の開いたクラウンを被せたことは有りません。

根管治療がうまく行っていないのなら、クラウンを被せてもまた再治療になると思います。

参考になさってください。

回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-04-26 09:20:01
根管治療の結果が心配なときは、冠を仮着して様子を見る方法が
有るのですが。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-04-26 16:19:16
諸先生方と同意見です。

「?穴の開いたクラウンをかぶせる」

始めて聞きました。
まあ、面白いアイディアだとは思いますが‥。

だったら「ふつうに仮歯を作って半年から1年くらい使ってもらって判断すればいいじゃん」と思うのですが‥。


あ、保険だから? (゜o゜)

補管中に再根治出来るように‥」って事ですかね?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 暖炉さん
返信日時:2009-04-26 20:38:00
宮下先生、渡辺先生、山田先生、松山先生、タイヨウ先生

アドバイスを頂きありがとうございます。
まとめてお礼を申し上げることをお許し下さい。

どの先生方にとっても、穴の開いたクラウンをかぶせるというのは、なじみのない手法のようですね。

今通っている歯医者さんが独自に編み出した有効な治療法…と考えることもできますが、やはり不安なので、通常のクラウンをかぶせる方法をメインに考えようと思います。

とりあえず今は根管治療に専念して、クラウンをかぶせる段階になったら改めて詳しく聞いてみます。

お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。



タイトル 根管治療後、「穴の開いたクラウン」を被せることはありますか?
質問者 暖炉さん
地域 千葉
年齢 27歳
性別 男性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




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