1歳半、虫歯のような黒い点。また乳幼児の虫歯と母乳の関係は?

相談者: yuukariさん (28歳:女性)
投稿日時:2009-04-22 23:04:21
こんばんは。
初めて投稿させていただきます。

1歳6ヶ月の子供がおります。
先日、健診にて初期の虫歯と言われ、早々に歯科医院へ行きフッ素を塗ってもらいました。

今夜、歯磨きをする際に前歯(虫歯部分)をみましたら、黒い点のようなものがあり、爪で擦ってみたところ簡単に取れてしまいました。

その黒い点を取ったところはが欠けてしまっています。
(欠けた部分は1mm程度で白い状態)

今朝までは白い状態でしたが、これは虫歯なのでしょうか?


※・おやつにゴマいりのおせんべいを食べた


また、まだ母乳を飲んでいます。
寝るときは必ず飲んでおり、これが虫歯の原因になるということは承知しています。

可能なときは子供が寝てから歯を拭いたりしていますが、やはりそろそろ断乳をするべきでしょうか?


回答、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-04-22 23:44:23
>今朝までは白い状態でしたが、これは虫歯なのでしょうか?

気になるようなら歯科医院を受診してください。
(見てみなければわかりませんので)


>また、まだ母乳を飲んでいます。
>寝るときは必ず飲んでおり、これが虫歯の原因になるということは承知しています。
>可能なときは子供が寝てからを拭いたりしていますが、やはりそろそろ断乳をするべきでしょうか?

前歯の裏側が虫歯になっているのなら(あるいはできるだけ虫歯にさせたくないのでしたら)卒乳されたほうが良いと思います。

ただ、虫歯になっていないのでしたら必ずしも即座に卒乳しなければならないとまでは言えないと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-04-23 05:05:13
yuukariさまおはようございます。

歯科検診むし歯といわれてフッ素を塗っていただいたわけですね、そしてについた黒い点を見つけて擦った所取れてしまい欠けて白いところが見えてむし歯ではないかと心配なさっているのですね。

これがむし歯かどうかとのことですが、拝見しないことには判断いたしかねます。

この次歯科を受診なさった時に診察していただくといいでしょう。


母乳とむし歯の因果関係ですが、私は母乳ではむし歯が出来るとは考えておりません、おそらくお菓子を与えているのが原因だと思います。

それより気になるのは、おやつにゴマ入りせんべいを食べていることの方が問題だと思います。

3歳まではお菓子を与えない育児をなさった方がいいと思います、これはむし歯予防が目的ではなく何でも好き嫌いなくパクパク食べる味覚に育てるのが目的になります。

そしてこのような育児をなさると結果として、おまけでむし歯ゼロがついてきます。


3歳までに食べ慣れた味が旨い味になります、したがって3歳までに日本の食文化の中で食べている色々な食品の味に慣れさせていただきたいと考えているわけです。

とりわけ野菜の味に慣れるのが難しいようです、したがって今の年齢では特に生野菜の味に慣れさせていただきたいと考えています。

これを味覚形成といいます、この味覚形成の期間に甘い味を覚えてしまうと味覚形成につまずいてしまい偏食が始まるきっかけになります。

甘い味は誰でも旨い味であるため赤ちゃんがお菓子の甘い味を知るともっともっととなってしまいます。

ですから3歳まではお菓子としての甘い味は取っておきましょうと言っているのです、このような育て方をすると甘党にはなりませんしむし歯にもなりません。


仕上げ磨きも必要ではありません、おそらく今の年頃は仕上げ磨きを嫌がると思います、食事の後は歯ブラシを与えて歯ブラシに慣れさせているだけで十分です。

お菓子を与えていなければ嫌がる仕上げ磨きを敢えてする必要はありません、しかしお菓子を与えているとお母さんは仕上げ磨きを無理やりにでもしようとします、これは親子ともどもいいことではありません。

是非むし歯予防は食べ物でなさってください。


むし歯をつくらない子育て
http://yamadashika.jp/prevent.html#01
 
子育てと砂糖に関する考え方
http://yamadashika.jp/prevent10.html

幼児の歯磨き 
http://yamadashika.jp/prevent11.html

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-04-23 11:53:11
yuukariさん、こんにちは。

>寝るときは必ず飲んでおり、これが虫歯の原因になるということは承知しています。

このフレーズが気になって、私なりに調べてみました。

母乳はムシ歯の原因になるのか・・・
 ⇒ http://www.breath-design.com/?eid=1384532


「母乳とむし歯の因果関係ですが私は母乳ではむしが出来るとは考えておりません、おそらくお菓子を与えているのが原因だと思います。」という山田先生の意見に同意します。


1歳6ヶ月で「初期のむし歯」という診断がつくようでは、先が心配です。

母乳以外のポイントで食生活などを見直されてみてはいかがでしょうか。
何か思い当たることはありませんか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-04-23 23:40:23
吉岡先生>

>母乳はムシ歯の原因になるのか・・・
 ⇒ http://www.breath-design.com/?eid=1384532

の下記リンクにも書かれてますが、

http://www.jspd.or.jp/public/about_pediatrics_03.htm

一般的には、卒乳の遅れは虫歯リスクを上げると考えられてます。(EBMレベルは低いと思いますが)

「母乳が虫リスクを上げるとまでは言えない」というのでしたらまだわかるのですが、どのような根拠から母乳では虫歯が出来ないとお考えなのでしょうか?
(炭水化物を摂取すれば虫歯になる可能性があることは立証されていると思いますが)

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 00:00:50
森川先生>

ご指摘ありがとうございます。

哺乳類は母乳を飲んで成長していきますが、母乳がムシ歯の原因と考えるなら、他の哺乳動物もムシになるはずです。

人乳の糖質が牛乳より多いことが分かったので、その成分である乳糖についても調べた(というか情報を集めた)次第です。

ミュータンス菌が乳糖を分解利用できるそうなので、確かにノーリスクとは言えませんが、他の糖質(炭水化物)が共存する環境であれば、利用しやすい糖質を利用するのではないでしょうか。

そういう観点で、母乳とムシ歯とに因果関係を見い出すことは難しく、むしろ、他の因子に目を向けるべきだと考えています。

この考え方には無理がありますか?

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 00:32:50
↑ と書きながら、考え直しもしてみました。

たとえ、炭水化物がなくても、乳糖をミュータンス菌などが分解利用すると、口内pHが低下しますから、バクテリア活性は上がりますね。(これは十分なリスクです)

乳幼児のバクテリア量って、成人と比べて同等なのでしょうか・・・

寝ている間に”よだれを垂らす”位に唾液が出るようであれば、pH低下のリスクは薄まるように思えます。

睡眠時の唾液分泌量を増やせれば、良さそうに思います。
睡眠時の唾液の量は、個人差で終わってしまう話なのでしょうか・・・
(これは『他の因子』のひとつではないでしょうか)

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 07:38:37
糖類はミュータンスに分解されて乳酸を産生しますが、プラークが無いと唾液で薄められてむし歯の原因にはなりません。

しかし蔗糖を摂取しているとプラークが作られて面に付着して、その中で乳酸が産生されてむし歯になると考えられています。

これはプラークの下で平滑面カリエスが見られることでわかるかと思います。

したがって蔗糖を摂取していなければプラークが産生されないため、乳糖(母乳)でむし歯にはなら無いと思います。

鍵は蔗糖です。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 19:01:28
>哺乳類は母乳を飲んで成長していきますが、母乳がムシ歯の原因と考えるなら、他の哺乳動物もムシになるはずです。

人間以外の哺乳類は母乳で育つ期間が人間よりも圧倒的に短く、かつ離乳食を母乳といっしょに取らないからではないでしょうか。

もし、母乳を1歳半まで飲みつづけ、野生の食事ではなくて、やわらかくて糖類に富んだ食事をだらだらと与えつづければ、人間以外の哺乳類でも虫歯になる可能性は十分あると思います。

実際、野生の犬には虫歯はまず見られないようですが、飼い犬には数%くらいの頻度で虫歯が見られるようです。



おそらく母乳単独の場合は母乳を栄養源として虫歯を作るような細菌は定着していないが、一旦、哺乳以外の食事を摂取するようになると口腔内の細菌叢が変化して、母乳を栄養源として虫歯を作れるような細菌が増加してくるのではないかと考えます。

ミュータンス菌は母乳を栄養源としては、それほど酸を産生しないといった報告もありますが、これは母乳は虫歯の原因とはならないといったことではなくて、母乳はミュータンス菌以外の細菌が主に作用して虫歯を作るのではないかと個人的には解釈してます。


>ミュータンス菌が乳糖を分解利用できるそうなので、確かにノーリスクとは言えませんが、他の糖質(炭水化物)が共存する環境であれば、利用しやすい糖質を利用するのではないでしょうか。

以前は私もそう考えていたのですが、卒乳が遅れている子に多く見られる上顎前歯口蓋側のカリエスの説明がつかないように思うのですがいかがでしょうか?

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 20:29:30
yuukariさん>

相談掲示板、という趣旨から外れてしまっているように思えていますが、ちょっと貸していてください。

参考になるかどうか分かりませんが・・・気になることがあったら遠慮なく質問してきてください。ツッコミでも。
母親の意見というのも重要だと思いますので。。。



森川先生>

>野生の犬には虫歯はまず見られないようですが、飼い犬には数%くらいの頻度で虫が見られるようです。

同じようなことを耳にしています。同意です。
野性的な食事をすることで、ムシ歯のリスクを低下させられることを示唆している例だと思います。

山田先生が言われた『生野菜を食べましょう』というのも、こういう観点で重要だと思います。
(味覚形成については勉強不足で、コメントできません)



>母乳を栄養源として虫歯を作れるような細菌が増加してくる

『β−ガラクターゼを持っていて、グルコースから不溶性グルカンを作ることができる細菌』もしくは、ただ単に、『乳糖から乳酸などの有機酸を効率よく産生できる細菌』が勢力を増してくる、という仮説ですね?

何か、こういう可能性を示唆する情報があればお願いします。



>母乳はミュータンス菌以外の細菌が主に作用して虫歯を作るのではないか

ミュータンスレンサ球菌以外となると乳酸桿菌ですか?
もしくは他に考えられる細菌種をご存知できたらご教授ください。


>卒乳が遅れている子に多く見られる上顎前歯口蓋側のカリエスの説明

哺乳における一連の動作では、舌を口蓋に押し付けると思うのですが、睡眠中も舌を口蓋に押し付けがちなのかと思います。
吸引動作の影響もあわせて、舌の動きがストップし、唾液分泌が減ることが推測されます。

唾液量の低下で、口内pHが緩衝されにくいことがあると思います。

あわせて、舌が上顎前歯の口蓋面に密着した状態であれば、舌表面にいる細菌の影響も無視できないのか、と。


もし、分泌される唾液量に差が見られないにしても、舌を歯牙に押し付けた状態であれば、唾液流が接面にはなくなるので、相対的に接面部分の唾液が少ない状態になると思います。


1.睡眠時唾液量が少ないのではないか
2.睡眠時の口内pHが低く、バクテリア活性が高いのではないか
3.舌が上顎前歯口蓋に密着している影響
4.舌に棲息するバクテリアの影響

このあたりを考えると、説明がつけられるかも知れません。
・・・となると『母乳自体』というよりも『哺乳行動が残っている影響』が大きいように思えてきます。

どうでしょうか。。。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-04-24 23:13:49
ミュータンスレンサ球菌以外となると乳酸桿菌ですか?
>もしくは他に考えられる細菌種をご存知できたらご教授ください。

まず、多くの歯科関係者が信じて疑わない?「虫歯ミュータンス菌のみにより作られる、もしくはミュータンス菌が増えなければ虫にはならない」 ということ自体が仮説です。

これは無菌動物による実験でミュータンス菌のみが単独で虫歯を発生させたという結果から言われていることかと思いますが、この実験結果からは、ミュータンス菌は単独で虫歯を作るということは言えると思いますが、ミュータンス菌が存在しなければ虫歯が発生しないことの証明にはなってません。

虫歯が単一の細菌によってのみ発生すると決まっているわけではありませんので、ミュータンス菌のみに着目していれば十分だとは思えません。

下記サイトは参考になります。
http://www.toothfriendly-sweets.jp/letter/uso/uso.html



>哺乳における一連の動作では、舌を口蓋に押し付けると思うのですが、睡眠中も舌を口蓋に押し付けがちなのかと思います。

母乳を飲んでいる間は、舌と前歯の間に乳首があるわけですし、眠くなれば密着させるということもないように思います。

また、もしも母乳がまったく虫歯を作らないとすれば、唾液腺開口部(下顎前歯舌側、上顎臼歯頬側)とまではいかないまでも、少なくとも他部位よりも虫歯になり難いはずでは?

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-04-25 00:04:11
森川先生>

ミュータンス菌が存在しなければ虫歯が発生しないことの証明にはなってません。

そういうことになりますね。勉強になりました。
乳糖からムシ歯を作る能力を持つバクテリアの存在。。。
このあたりは新たな見解が出てくるのを待つばかり・・・でしょうか。


>もしも母乳がまったく虫を作らないとすれば・・・

すみません、この部分はよく理解できませんでした。
下顎前歯舌側、上顎臼歯頬側がムシ歯になり難いのは同意です。
このことと母乳との関連付けが分かりませんでした。


個人的には、安静時もしくは睡眠時の唾液分泌量と、口腔内のpHがプラークおよびバクテリアの総量に次いで、ムシ歯のリスクを左右させるものだと考えています。

この考えは「口臭の発生メカニズム」に準じたものです。
バクテリアの量と、その活動性に比例して口臭ガスが出てきやすいという考えです。

ムシ歯が「バクテリアの活動による産物」であれば、この考えが準用できると思っています。


卒乳が遅れている子ども、もしくは、かつて卒乳が遅かった子どもの唾液分泌量との相関性を調べると、面白い結果が出るかも知れないな、と思います。
(唾液検査に協力してもらえる年齢にならないと難しいでしょうが)

卒乳が遅い子どもの食生活や家庭環境に特徴的な点があるのか。
同じように卒乳が遅くても、ムシ歯ができる子、できない子の違いはなんなのか。


母乳本体よりも、こういう点が『鍵』を握ってそうに思えてならないのです。
母乳は悪いものではないと思っています。
(推測と問題提起ばかりで申し訳ないのですが。。。)

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-04-25 00:46:32
>すみません、この部分はよく理解できませんでした。
>下顎前歯舌側、上顎臼歯頬側がムシ歯になり難いのは同意です。
>このことと母乳との関連付けが分かりませんでした。

食後にお茶を飲むといったことと同じで、母乳と言う無害なもので、物理的に細菌の栄養素を洗い流せば虫歯にはなり難いはずでは?といったような意味合いです。


>卒乳が遅い子どもの食生活や家庭環境に特徴的な点があるのか。
>同じように卒乳が遅くても、ムシができる子、できない子の違いはなんなのか。
>母乳本体よりも、こういう点が『鍵』を握ってそうに思えてならないのです。
>母乳は悪いものではないと思っています。

そういう部分も当然関係していると思いますが、母乳を含めた炭水化物はすべて、口腔内細菌によって酸を産生し、その母乳が大量に供給される部分に特徴的に虫歯ができているわけですから、母乳だけは悪くないとは考え難いと思います。

つまり、母乳以外の虫歯の原因を取り除けば母乳を続けていても虫歯にならないようにすることは可能だという意見には賛成ですが、だからといって母乳は虫歯とは無関係だとは言えないと思います。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2009-04-25 01:38:32
森川先生>

>食後にお茶を飲むといったことと同じで、母乳と言う無害なもので、物理的に細菌の栄養素を洗い流せば虫歯にはなり難いはずでは?といったような意味合いです。

解説ありがとうございました。
理解できました。


>母乳以外の虫の原因を取り除けば母乳を続けていても虫歯にならないようにすることは可能だという意見には賛成です

賛同いただきありがとうございます。


>母乳は虫歯とは無関係だとは言えないと思います。

母乳には乳糖が含まれている分、『口内pHを下げる可能性があるリスクのある液体』という解釈をします。
もちろん、森川先生の『他のバクテリアの影響があるかも』という仮説も含めて。。。

いろいろご教授いただき有難うございました。


yuukariさん>

ちょっと質問の趣旨からズレた議論もさせてもらいましたが、この辺も含めて参考にしてもらえれば幸いです。

(って、シメちゃって良かったですかね??)




タイトル 1歳半、虫歯のような黒い点。また乳幼児の虫歯と母乳の関係は?
質問者 yuukariさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児歯科その他
う蝕関連
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
授乳中の歯科治療
回答者




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