歯の詰め物が取れ、治療を受けた後に疼痛が発現。納得できません
相談者:
Kazuyaさん (36歳:男性)
投稿日時:2009-05-04 13:01:06
よろしくお願いいたします。
3月下旬に奥歯の詰め物が食事中に取れてしまいまして、忙しいのが落ち着いた4月25日に歯科で新たに詰めてもらいました。
4月25日、詰める際に、
「歯軋りのせいで取れたようだ」
「食いしばっても取れないように若干削ってしっかり埋める」
と言われ、麻酔をかけられ
「わざわざ削りを入れてから」
詰められました。
詰め物が取れてから治療するまでは全く痛くなかったのに、麻酔が切れた後からズキズキとずっと疼痛が続いています。
5月2日、詰め物の表面の研磨で通院した際に、それを訴えたところ、
「痛くなることは予想していた」
「セメントで詰め物をふさいでおこう」
などと言われ、セメントで塞いでもらいましたが、まだズキズキと疼痛が続いています。
麻酔が切れた直後が痛いのだから、食いしばりや歯軋りに詰め物が取れた原因であったとしても今の疼痛とは関係ないでしょう?
明らかに治療が原因による痛みでしょう?
整形外科で貰った鎮痛薬やナロンエースで疼痛を凌いでいます。
薬を飲むと耐えられるレベルまで痛みが和らぐのが救いです。
ただ、せっかくのゴールデンウィークに気分は最悪です。
かなりその歯科医に不信感を抱いています。
問い合わせ
?
神経は抜きたくないのですが、薬の服用以外に痛みから逃れるにはもうそれしかないのでしょうか。
?
詰める前に削りすぎていると言う医療ミスも考えられないでしょうか。
3月下旬に奥歯の詰め物が食事中に取れてしまいまして、忙しいのが落ち着いた4月25日に歯科で新たに詰めてもらいました。
4月25日、詰める際に、
「歯軋りのせいで取れたようだ」
「食いしばっても取れないように若干削ってしっかり埋める」
と言われ、麻酔をかけられ
「わざわざ削りを入れてから」
詰められました。
詰め物が取れてから治療するまでは全く痛くなかったのに、麻酔が切れた後からズキズキとずっと疼痛が続いています。
5月2日、詰め物の表面の研磨で通院した際に、それを訴えたところ、
「痛くなることは予想していた」
「セメントで詰め物をふさいでおこう」
などと言われ、セメントで塞いでもらいましたが、まだズキズキと疼痛が続いています。
麻酔が切れた直後が痛いのだから、食いしばりや歯軋りに詰め物が取れた原因であったとしても今の疼痛とは関係ないでしょう?
明らかに治療が原因による痛みでしょう?
整形外科で貰った鎮痛薬やナロンエースで疼痛を凌いでいます。
薬を飲むと耐えられるレベルまで痛みが和らぐのが救いです。
ただ、せっかくのゴールデンウィークに気分は最悪です。
かなりその歯科医に不信感を抱いています。
問い合わせ
?
神経は抜きたくないのですが、薬の服用以外に痛みから逃れるにはもうそれしかないのでしょうか。
?
詰める前に削りすぎていると言う医療ミスも考えられないでしょうか。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-05-04 13:43:58
Kazuyaさまこんにちわ。
充填物が脱離して、削りなおして詰めてもらった所ズキズキと痛みが出てお困りなのですね。
文面から推測すると歯髄炎が起きているように思います。
程度によっては抜髄しなくてはならないかもしれません。
痛みが治まってくるようなら抜髄が避けられるかもしれません。
あるいは麻酔をしたために歯肉炎を起こした可能性も考えられます。
いずれにしろ原因がわかればそれなりに対処することになります。
医療ミスについては判りかねます。
休日診療をしているところで診察を受けられた方がいいように思います。
お大事になさいませ。
充填物が脱離して、削りなおして詰めてもらった所ズキズキと痛みが出てお困りなのですね。
文面から推測すると歯髄炎が起きているように思います。
程度によっては抜髄しなくてはならないかもしれません。
痛みが治まってくるようなら抜髄が避けられるかもしれません。
あるいは麻酔をしたために歯肉炎を起こした可能性も考えられます。
いずれにしろ原因がわかればそれなりに対処することになります。
医療ミスについては判りかねます。
休日診療をしているところで診察を受けられた方がいいように思います。
お大事になさいませ。
相談者からの返信
相談者:
Kazuyaさん
返信日時:2009-05-04 16:42:03
山田先生、ご回答ありがとうございます。
歯髄炎、抜髄など聞き慣れない言葉を目にし、検索してみて少々不安になっているところです。
治しに行ったのにまだ治療が必要なのかという脱力感もあります。
現在の状況に補足ですが、強く噛んでも痛みは強くなりません。
ただ、暖かい食べ物でも冷たい食べ物でもしみてしまいます。
一度しみてしまうとズキズキと脈を打つ感じが強まり、歯痛特有の不快な痛みが生じます。
市販の頭痛薬(ナロンエース)の服用でかなりおさまっています。
10年ほど前に親不知を抜いたときにもその後1ヶ月、抜いた箇所の周囲や首が痛んだのですが、私自身治療箇所を気にしすぎなのかもしれません。
刺激しない方がいいだろうとは思うのですがセメントを付けられさらに気になってしまいその歯を舌で舐めたり噛み合わせたりしてしまっています・・。
歯痛110番にあるように、歯を削る際に発生する熱で歯の神経がダメージを受けてしまったのでしょうか。。
詰め物が取れても痛くなかったのが、せっかくの治療で痛くなったというのがどうにも納得できません。。
休日診療先は若干遠く、通院はGW明けになりそうです。
歯髄炎、抜髄など聞き慣れない言葉を目にし、検索してみて少々不安になっているところです。
治しに行ったのにまだ治療が必要なのかという脱力感もあります。
現在の状況に補足ですが、強く噛んでも痛みは強くなりません。
ただ、暖かい食べ物でも冷たい食べ物でもしみてしまいます。
一度しみてしまうとズキズキと脈を打つ感じが強まり、歯痛特有の不快な痛みが生じます。
市販の頭痛薬(ナロンエース)の服用でかなりおさまっています。
10年ほど前に親不知を抜いたときにもその後1ヶ月、抜いた箇所の周囲や首が痛んだのですが、私自身治療箇所を気にしすぎなのかもしれません。
刺激しない方がいいだろうとは思うのですがセメントを付けられさらに気になってしまいその歯を舌で舐めたり噛み合わせたりしてしまっています・・。
歯痛110番にあるように、歯を削る際に発生する熱で歯の神経がダメージを受けてしまったのでしょうか。。
詰め物が取れても痛くなかったのが、せっかくの治療で痛くなったというのがどうにも納得できません。。
休日診療先は若干遠く、通院はGW明けになりそうです。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-05-04 17:50:33
>暖かい食べ物でも冷たい食べ物でもしみてしまいます。
>一度しみてしまうとズキズキと脈を打つ感じが強まり、
このような症状からやはり歯髄炎の可能性が高いように思います。
今後経過を見ないことには断定は出来ませんがおそらく抜髄することになりそうに思います。
納得できないお気持ちは理解できますがこのようなことを経験することは時々あります。
>歯を削る際に発生する熱で歯の神経がダメージを受けてしまったのでしょうか。。
生身の歯を削るわけですから歯髄に何らかの影響は有ると思います。
それが回復すればどうって事はないのですが回復できない時は不快な症状がでてきます。
>一度しみてしまうとズキズキと脈を打つ感じが強まり、
このような症状からやはり歯髄炎の可能性が高いように思います。
今後経過を見ないことには断定は出来ませんがおそらく抜髄することになりそうに思います。
納得できないお気持ちは理解できますがこのようなことを経験することは時々あります。
>歯を削る際に発生する熱で歯の神経がダメージを受けてしまったのでしょうか。。
生身の歯を削るわけですから歯髄に何らかの影響は有ると思います。
それが回復すればどうって事はないのですが回復できない時は不快な症状がでてきます。
相談者からの返信
相談者:
Kazuyaさん
返信日時:2009-05-05 19:52:00
市販の頭痛薬の効果が薄れてきたのか痛みが強くなり、痛みに耐えかね、休診でしたが痛み止めだけでも欲しくなり歯を削られた歯科医に連絡しました。
連絡は取れ、結果処方箋を書いてもらい、痛み止めを数日間分入手することができました。
木曜金曜は仕事なので、土曜まで痛み止めで凌ぐことにしました。
歯科医の話の要約は以下のとおりです。
◎歯髄炎であろう。
続くようなら抜髄するしかない。
◎4月25日には左の第二大臼歯の側面の削りと充填を行ったのですが、抜髄の際は20代のときに被せた金属製の充填物も取る。
最終的には銀歯にする。
◎4月25日に削った理由は強く噛んでも充填物が取れないようにするため。
虫歯だったわけではない。
◎睡眠中に強く噛んだり、歯軋りしているどうかはわかるわけがないだろう。
あくまでそれが原因で歯髄が細くなっているという推測だ。
>納得できないお気持ちは理解できますがこのようなことを経験することは時々あります。
時々でもあっては困ります。
医療は絶対ではないと思いますが、治療しておかしくなっちゃった→さらに治療が必要だねと言われ、余計に治療費がかかることに納得などできるはずがありません。
お前が悪いと言わんばかりに言われた4つ目の◎の発言には呆れてしまいました。
どういう治療をするか削る前に確認しない私も悪かったかもしれませんが、そこは歯科医を信頼していたので裏切られた思いがあります。
抜髄するにしても同じ歯科医に任せるつもりは一切ありません。
連絡は取れ、結果処方箋を書いてもらい、痛み止めを数日間分入手することができました。
木曜金曜は仕事なので、土曜まで痛み止めで凌ぐことにしました。
歯科医の話の要約は以下のとおりです。
◎歯髄炎であろう。
続くようなら抜髄するしかない。
◎4月25日には左の第二大臼歯の側面の削りと充填を行ったのですが、抜髄の際は20代のときに被せた金属製の充填物も取る。
最終的には銀歯にする。
◎4月25日に削った理由は強く噛んでも充填物が取れないようにするため。
虫歯だったわけではない。
◎睡眠中に強く噛んだり、歯軋りしているどうかはわかるわけがないだろう。
あくまでそれが原因で歯髄が細くなっているという推測だ。
>納得できないお気持ちは理解できますがこのようなことを経験することは時々あります。
時々でもあっては困ります。
医療は絶対ではないと思いますが、治療しておかしくなっちゃった→さらに治療が必要だねと言われ、余計に治療費がかかることに納得などできるはずがありません。
お前が悪いと言わんばかりに言われた4つ目の◎の発言には呆れてしまいました。
どういう治療をするか削る前に確認しない私も悪かったかもしれませんが、そこは歯科医を信頼していたので裏切られた思いがあります。
抜髄するにしても同じ歯科医に任せるつもりは一切ありません。
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2009-05-05 20:39:39
お気持ちは分からなくもないのですが、歯科治療とは小外科処置になりますから、治療後に痛みが出てしまうことはあります。
>抜髄するにしても同じ歯科医に任せるつもりは一切ありません。
すでにご自身で結論を出されているようですが^^;
痛みが出ているようだとなんらか処置を受けなければならない状態ですので、早目に他の歯科医院でいいので診て頂いてもらってください。
日本人に多いのですが、仕事と言う理由で放置してしまうのは良くないですよ。
時間が経てば経つだけ処置は難しくなる時がありますからね。
早く痛みだけでもなくなるといいですね^^
お大事に
>抜髄するにしても同じ歯科医に任せるつもりは一切ありません。
すでにご自身で結論を出されているようですが^^;
痛みが出ているようだとなんらか処置を受けなければならない状態ですので、早目に他の歯科医院でいいので診て頂いてもらってください。
日本人に多いのですが、仕事と言う理由で放置してしまうのは良くないですよ。
時間が経てば経つだけ処置は難しくなる時がありますからね。
早く痛みだけでもなくなるといいですね^^
お大事に
回答4
湯浅です。
回答日時:2009-05-05 21:48:17
処置後に、事前に説明を聞いてない、疼痛や麻痺などの症状が生じて、さらに苦痛と治療が必要になり、歯科治療に不信感と不安を抱くという、質問が多いので、一般的に、回答させていただきます。
下記は、僕が、以前、すべての患者さんに、お渡しして、待ち時間に読んでいただいていた文書です。
歯科医師の言い訳のために、この回答を書いているのではありませんが、こんなに、歯科治療での処置には、不安になる事項があるのが現実で、実際には、説明されないのが、日本の一般的な歯科治療の現状であることを伝えるために書きました。
もっとも、この文章は、かえって、不安になる方が多いこととなど、人気がなかったのでやめました。
また、これを個別の治療ごとに説明することは、それこそ、患者さんの不安を増すばかりで行っていません。
外科手術の直前に、患者さんの不安を増し、かつ頻度がきわめて少ない内容、たとえば、もしかしたらケロイド体質だったり、痛みに敏感で術後疼痛が強い場合があるかもしれません、などの説明を行いません。
また、ガンで取り切っても再発することがあります、などの説明は、直前でなく、事前の診察日に説明されます。これを歯科にあてはめると、たとえ簡単な処置でも、説明日と、処置の日をわけることが必要になりますが、現実不可能です(それをすると、何度も受診させる悪徳歯科医の評判がたちます)。
なんども書きますが、この文書は、歯科医師の言い訳や、免罪符(だから、術後に痛くなってもしかたがない)などのことを言いたいわけではないので、誤解しないようにお願いします。
*********************
歯科治療・手術前の説明
歯科治療は、麻酔などを頻回に利用します。そのような行為によって、医療ミスでないにもかかわらず、いろいろなトラブルがおこることがあります。そのため、当科では、そのような問題(偶発症(ぐうはつしょう)と言います)を十分に知ってもらい、それらを理解した上で治療を安心して受けていただくことを願っています。
しかし、歯科治療などで麻酔をするなどの場合、毎回の治療の度に、毎回同意書に記入していただくなどのことは現実的でなく、実際に日本の歯科医院で行われてはいません。
そのため当科では、診察・治療に先立ち、本日そのような治療をしない方も含めたすべての方に、本パンフレットをお読みいただいております。このような文書を読まれて、不安が増すという方も多いですが、現在の社会情勢より必要だと考えております。
これは、明らかな医療ミスの場合を除く、一般的な治療行為での場合の偶発症を対象としています。
(1)顔面の重要な解剖学的な問題点を理解について
上顎(じょうがく)洞(どう)(蓄膿の時に膿がたまる空洞)
下顎(かがく)神経(しんけい)(下口唇の触った感じの神経)
(2)おこりうる偶発症と、その経過・治療について
・上の歯の治療:歯の根の治療・抜歯・麻酔によって、上顎洞に穴が開くことがあります(事前のX線写真では不明です)。多くの方が、1ヶ月ほどで自然に治癒しますが、手術で閉鎖させる必要があります。
・下の歯の治療:歯の根の治療・抜歯・麻酔によって、下口唇にしびれが生じることがあります。ほとんどの方が、6ヶ月以内で自然に治癒しますが、治らない方もみえます。歯科の医療訴訟の多くが、この下口唇のしびれの問題であります。すなわち、医療ミスと違っても、神経が歯の根に接していた、歯の炎症が神経まで波及していた(事前の検査でわかりません)場合など、上記の解剖学的な位置関係より、避けられない場合も多く、普通の治療行為でもおこりうることがあります。その他に、舌神経・頬神経の障害の可能性も否定できません。
・抜歯・切開・縫合・麻酔などの治療を行った場合、その行為によって、治療前より、痛みが増加したり、感染したり、現在の感染が悪化することがあります。その場合、新たな処置が必要となります。
・むし歯が神経に近い場合、細菌の感染が神経に行っているかどうかは肉眼では不明ですし、その後に詰める材質は、どれだけ良いものでも天然の歯よりは質が落ちます。よって、治療前は痛くなかったのに後で、痛い・しみるなどの症状が出ることがあります(歯医者に行ったらかえって痛くなった、など)(その結果、他の治療が追加になることも少なくありません)。
・痛い部位が明確でない場合(複数の歯が同時に痛いなど)や所見がない場合、診断が不可能なことがあります。特に、経過を見なければ診断できない場合、ある程度痛みを我慢してもらうことになります。
・どんな薬剤(麻酔剤)にも、アレルギーがあることがあります。
・治療中に、顔や舌を動かすと、治療以外のところが傷つくことがあります。特に、痛みに関しては、100%効果がある局所の麻酔がないため、痛くても動かずに手をあげて教えてください。また、むし歯が歯肉の下まで進行していると、歯を削る時に、歯肉の一部も取ることになります。
・治療の結果、痛みなどの症状がゼロにならなくても、日常の生活で問題がない程度を目指す病気も多いです。たとえば、顎関節症や根の治療などです。根の治療の場合、神経を切り、根の中を消毒するため、神経を切った後の傷の痛み(古傷が痛むような感じ)や、体の中に使うので、すべての細菌を殺すような強烈な消毒剤を使うことができません。
・治療の多くが、患者さんの努力による病気もあります。知覚過敏症は、冷たいものを避けることが重要な治療ですし、歯周病は、歯ブラシをしないと、歯科医院で歯石を取ってもなおりません。
・簡単に説明できない病気や治療もあります。たとえば、歯周病や歯の根にあるむし歯などの、歯ブラシについて、数分での説明は無理です(その程度の説明で良いのなら歯科医師はいりませんから)。よって、説明だけのために、診察の予約をしてもらいます。
・検査や経過観察の結果がでないと説明できない病気や治療の場合、「もし、○○だったら・・・」という仮定の説明は、返って不安感を増すことが多いので、行っておりません。説明は、次回の診察時になりますので、ご了承ください。
上記の偶発症を説明しました。歯科医師:
-----------------------------------------------------------
上記の偶発症につき、説明を受けました。
署名: : 年 月 日
************************
下記は、僕が、以前、すべての患者さんに、お渡しして、待ち時間に読んでいただいていた文書です。
歯科医師の言い訳のために、この回答を書いているのではありませんが、こんなに、歯科治療での処置には、不安になる事項があるのが現実で、実際には、説明されないのが、日本の一般的な歯科治療の現状であることを伝えるために書きました。
もっとも、この文章は、かえって、不安になる方が多いこととなど、人気がなかったのでやめました。
また、これを個別の治療ごとに説明することは、それこそ、患者さんの不安を増すばかりで行っていません。
外科手術の直前に、患者さんの不安を増し、かつ頻度がきわめて少ない内容、たとえば、もしかしたらケロイド体質だったり、痛みに敏感で術後疼痛が強い場合があるかもしれません、などの説明を行いません。
また、ガンで取り切っても再発することがあります、などの説明は、直前でなく、事前の診察日に説明されます。これを歯科にあてはめると、たとえ簡単な処置でも、説明日と、処置の日をわけることが必要になりますが、現実不可能です(それをすると、何度も受診させる悪徳歯科医の評判がたちます)。
なんども書きますが、この文書は、歯科医師の言い訳や、免罪符(だから、術後に痛くなってもしかたがない)などのことを言いたいわけではないので、誤解しないようにお願いします。
*********************
歯科治療・手術前の説明
歯科治療は、麻酔などを頻回に利用します。そのような行為によって、医療ミスでないにもかかわらず、いろいろなトラブルがおこることがあります。そのため、当科では、そのような問題(偶発症(ぐうはつしょう)と言います)を十分に知ってもらい、それらを理解した上で治療を安心して受けていただくことを願っています。
しかし、歯科治療などで麻酔をするなどの場合、毎回の治療の度に、毎回同意書に記入していただくなどのことは現実的でなく、実際に日本の歯科医院で行われてはいません。
そのため当科では、診察・治療に先立ち、本日そのような治療をしない方も含めたすべての方に、本パンフレットをお読みいただいております。このような文書を読まれて、不安が増すという方も多いですが、現在の社会情勢より必要だと考えております。
これは、明らかな医療ミスの場合を除く、一般的な治療行為での場合の偶発症を対象としています。
(1)顔面の重要な解剖学的な問題点を理解について
上顎(じょうがく)洞(どう)(蓄膿の時に膿がたまる空洞)
下顎(かがく)神経(しんけい)(下口唇の触った感じの神経)
(2)おこりうる偶発症と、その経過・治療について
・上の歯の治療:歯の根の治療・抜歯・麻酔によって、上顎洞に穴が開くことがあります(事前のX線写真では不明です)。多くの方が、1ヶ月ほどで自然に治癒しますが、手術で閉鎖させる必要があります。
・下の歯の治療:歯の根の治療・抜歯・麻酔によって、下口唇にしびれが生じることがあります。ほとんどの方が、6ヶ月以内で自然に治癒しますが、治らない方もみえます。歯科の医療訴訟の多くが、この下口唇のしびれの問題であります。すなわち、医療ミスと違っても、神経が歯の根に接していた、歯の炎症が神経まで波及していた(事前の検査でわかりません)場合など、上記の解剖学的な位置関係より、避けられない場合も多く、普通の治療行為でもおこりうることがあります。その他に、舌神経・頬神経の障害の可能性も否定できません。
・抜歯・切開・縫合・麻酔などの治療を行った場合、その行為によって、治療前より、痛みが増加したり、感染したり、現在の感染が悪化することがあります。その場合、新たな処置が必要となります。
・むし歯が神経に近い場合、細菌の感染が神経に行っているかどうかは肉眼では不明ですし、その後に詰める材質は、どれだけ良いものでも天然の歯よりは質が落ちます。よって、治療前は痛くなかったのに後で、痛い・しみるなどの症状が出ることがあります(歯医者に行ったらかえって痛くなった、など)(その結果、他の治療が追加になることも少なくありません)。
・痛い部位が明確でない場合(複数の歯が同時に痛いなど)や所見がない場合、診断が不可能なことがあります。特に、経過を見なければ診断できない場合、ある程度痛みを我慢してもらうことになります。
・どんな薬剤(麻酔剤)にも、アレルギーがあることがあります。
・治療中に、顔や舌を動かすと、治療以外のところが傷つくことがあります。特に、痛みに関しては、100%効果がある局所の麻酔がないため、痛くても動かずに手をあげて教えてください。また、むし歯が歯肉の下まで進行していると、歯を削る時に、歯肉の一部も取ることになります。
・治療の結果、痛みなどの症状がゼロにならなくても、日常の生活で問題がない程度を目指す病気も多いです。たとえば、顎関節症や根の治療などです。根の治療の場合、神経を切り、根の中を消毒するため、神経を切った後の傷の痛み(古傷が痛むような感じ)や、体の中に使うので、すべての細菌を殺すような強烈な消毒剤を使うことができません。
・治療の多くが、患者さんの努力による病気もあります。知覚過敏症は、冷たいものを避けることが重要な治療ですし、歯周病は、歯ブラシをしないと、歯科医院で歯石を取ってもなおりません。
・簡単に説明できない病気や治療もあります。たとえば、歯周病や歯の根にあるむし歯などの、歯ブラシについて、数分での説明は無理です(その程度の説明で良いのなら歯科医師はいりませんから)。よって、説明だけのために、診察の予約をしてもらいます。
・検査や経過観察の結果がでないと説明できない病気や治療の場合、「もし、○○だったら・・・」という仮定の説明は、返って不安感を増すことが多いので、行っておりません。説明は、次回の診察時になりますので、ご了承ください。
上記の偶発症を説明しました。歯科医師:
-----------------------------------------------------------
上記の偶発症につき、説明を受けました。
署名: : 年 月 日
************************
相談者からの返信
相談者:
Kazuyaさん
返信日時:2009-05-05 23:32:25
井野先生、湯浅先生ご回答ありがとうございました。
#井野先生
>すでにご自身で結論を出されているようですが^^;
そうですね。
「わかるわけがないだろう」
と横柄に言われたというのもありますが、医師が説明の際に少々自信なさげな表情をしていましたので。
ちょっと信頼できなくなってしまいました。
そうなったらもう終わりだと思います。
>日本人に多いのですが、仕事と言う理由で放置してしまうのは良くないですよ。
当方、遠地(それも複数箇所)への出張ばかりで土曜日日曜日以外は時間が取れないのです。
今度の土曜日に近くの歯科をあたってみます。
#湯浅先生
>もっとも、この文章は、かえって、不安になる方が多いこととなど、人気がなかったのでやめました。
当然人気は出ないでしょうね。。
誤解しないようにとお断りされても、実際目にすると署名できないかもしれません。
参考にさせていただきます。
誤って違う歯を抜かれたという投稿等を見ていると私なんかはまだラッキーだったのかもしれません。
とはいえ正直今回の件にはガッカリしました。
説明するにもしにくい免責事項のようなものがあるのもわかりましたし、さらに歯科治療が怖く憂鬱になるような気がします。
ご回答ありがとうございました。
#井野先生
>すでにご自身で結論を出されているようですが^^;
そうですね。
「わかるわけがないだろう」
と横柄に言われたというのもありますが、医師が説明の際に少々自信なさげな表情をしていましたので。
ちょっと信頼できなくなってしまいました。
そうなったらもう終わりだと思います。
>日本人に多いのですが、仕事と言う理由で放置してしまうのは良くないですよ。
当方、遠地(それも複数箇所)への出張ばかりで土曜日日曜日以外は時間が取れないのです。
今度の土曜日に近くの歯科をあたってみます。
#湯浅先生
>もっとも、この文章は、かえって、不安になる方が多いこととなど、人気がなかったのでやめました。
当然人気は出ないでしょうね。。
誤解しないようにとお断りされても、実際目にすると署名できないかもしれません。
参考にさせていただきます。
誤って違う歯を抜かれたという投稿等を見ていると私なんかはまだラッキーだったのかもしれません。
とはいえ正直今回の件にはガッカリしました。
説明するにもしにくい免責事項のようなものがあるのもわかりましたし、さらに歯科治療が怖く憂鬱になるような気がします。
ご回答ありがとうございました。
タイトル | 歯の詰め物が取れ、治療を受けた後に疼痛が発現。納得できません |
---|---|
質問者 | Kazuyaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み 歯科治療後の歯の痛み 詰め物、インレー治療後の痛み 歯医者への不信感 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。