根が炎症を起こしている。インプラントor再根管治療? (アメリカ)

相談者: エンドどんさん (32歳:女性)
投稿日時:2009-05-14 23:05:59
はじめまして、私は現在アメリカ在住です。

10年以上前に日本で沢山の根管治療を受けてきて、クラウンをかぶってるも沢山あるのですが、昨年10月頃から下6番が少し腫れており、その前の歯はクラウン、後ろの歯は一部アマルガム?(銀歯)です。


最初のエンドドンティスとでは歯軋りによる腫れだといわれ様子を見ていましたが、日本でレントゲンをとって頂いた所、根が炎症を起こしていました。

再びアメリカの別のエンドドンティストに行きドライアイスをあててもらいましたが感じず、ポケットもなく、痛みもありませんが、疲れたりすると違和感があり、腫れてるのも柔らかい状態ではなく少し硬くなっています。



問題は根が曲がっていて、その先で炎症を起しているらしいのです。

日本の先生にはクラウンも残せるので歯茎を切開して、そこから治療をする方法になるかもしれないといわれていたのですが、アメリカのエンドドンティストには3つの方法を提案されました。


?切開をして、根の3分の1を切り取る。
問題は回復に時間がかかるし、土台が短くなるので歯が弱くなることだが炎症を治す成功率は75%。

?再び歯の上からルートキャナルを行う。
でも再根幹治療は難しく、成功率は50%。

?抜歯してインプラントにする。


エンドドンティストの先生には2番を進められましたが、一般歯科の先生には成功率が低いのならばインプラントにしたほうが安く済むし、先を考えると長持ちするといわれました。


私は親知らずを全部抜きましたが、それ以外の半分以上の歯はクラウンをかぶっているもののまだ抜いたことはなく、インプラントに少し抵抗があります。

治療後はまだ子供がいないので今年中には欲しいと考えていますし、できれば歯は残しておきたいと思ってるので2番を選択しようかと思っています。

しかし妊娠中に炎症が再発することが心配でもあります。


日本の先生には切開かもしれないと言われていて覚悟していたのですが、アメリカではそれをすすめられなかったことに少し拍子抜けしました。

そんなにも切開する方法はデメリットが大きいのでしょうか。

また、成功率というのはエンドドンティストの先生によっては変わってくるものなのでしょうか。


先生方のご意見を教えていただけると嬉しいです。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-05-14 23:19:32
確かに確実性を求めると、抜歯してインプラントの方が不確実性が下がります。
そのあたりは、高額な治療となる米国では普通の判断でしょう。


日本人の女性で口が小さくて口が開く量も白人よりも小さいとなると、白人の先生でしょうか?やり難いと思います。

僕たちはそれに慣れていますからなんとも思いませんが、逆に白人の診察をすると口が大きいし、やり易いです。

根っこの先をカットする話が出なかったのは、そのせいもあるかも知れません。


50%でもいいのであれば、再度の根管治療
それでは、ダメなのであればインプラントをお考えになって下さい。

専門医が50%というのなら、あまりいい状態では無いように思いました。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 05:55:17
海外の方からのご相談で気を付けていただきたいのは、海外と日本国内では番号表示で指し示すの部位が違う事です。

なので海外のDRが言う番号をそのままご質問に書かれると、我々の認識、理解とずれる場合が多く存在しますので、日本語で”左下顎奥から数えて2番目の歯”と具体的に掛かれる事をお勧めします。


今回のご相談になっている方の番号でそのまま理解しようとすると、我々日本国内の歯科医は下顎の第一大臼歯であると理解します。


それで間違いがないと言う前提で書かせていただきますと、そのような奥歯での?のような外科処置は非常に難しくなると思いますので、選択肢から外して良いと思います。

?は、エンド根の治療の専門家が50%と言っているくらいですから、かなり厳しいと考えて良いと思います。

向こうの専門医達はエンドのやり直しの成功率は70%くらいであると報告を出しており、それよりも低く見積もられていると言う事はかなり厳しいと予想出来るからです。

なので、出来ましたら?の選択肢が妥当なのではないか、と私は勧めます。



海外の治療は高額に成りますし、予後を考えてもエンドの治療費が無に帰す可能性が高いのでしたらインプラントが良いのではないでしょうか?


日本国内でしたら、保険があるので費用を掛けてもそれ程のなりませんからやってみる価値があるかも知れません。

それでも、根の状態が難しいのでしたら、歯科用CTとか顕微鏡とかで治療してくれる所とかに成って、多分自費に成ってしまうでしょう。


生涯コストと言う考え方で考えていただき、インプラントが宜しいのではないかと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 06:09:53
エンドどんさまおはようございます。

下の6番の治療方法についてどのような方法がいいのか迷っていらっしゃるのですね。

直接拝見したわけではないので、一般的な治療方法についてお話いたします。


個人的には?の根管治療を先ずトライすると思います、その上でうまく出来なければ状況によって考えるでしょう。

費用のことは別にすると、インプラントを躊躇なさっているのでルートキャナルがいいように思います。


歯根端切除はそれ単独で行っても成功しません、必ずルートキャナルやってみて出来なかった所を切除するというスタンスが必要です。

ただ6番なので遠心根はかなり困難だと思います、舌側根なら不可能でしょう。



>成功率というのはエンドドンティストの先生によっては変わってくるものなのでしょうか。

おそらく腕によって結果は全く違ったものになると思います。



参考になさってください。

感染根管治療 
http://yamadashika.jp/infection.html

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 10:51:47
僕もできれば山田先生と同様に根管治療ルートキャナル)から行いたいのですが、仮にダメだった場合に費用が二重にかかってしまうと言うデメリットがあります。

アメリカの民間保険の場合、1本のに対して2回の請求と言うのは出来るのでしょうか?

そうなると佐藤先生や松元先生のお書きになったように抜歯インプラントと言う選択の方が妥当とかと思います。


ジェネラルデンティストの言われた

「成功率が低いのならばインプラントにしたほうが安く済むし、先を考えると長持ちする」

と言う事ですね。


「外科処置」「体への侵襲」と言う意味では親知らずの抜歯を経験されているとすれば、そんなに大きく変わる物ではありません。
ほぼ、同程度と考えられて良いと思います。

もし、下顎埋伏親知らずを抜歯されたのだとすれば、インプラントの方が侵襲は少ないはずです。


>治療後はまだ子供がいないので今年中には欲しいと考えています

だとすれば、根管治療で長引くよりもインプラントで早めに決着をつける‥と言うのもアリかもしれませんね。


ちょっと、難しい選択かも知れませんが、慎重に、良く考えて結論を出されてください。

回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-15 12:59:30
アメリカは治療費が高く、根管治療をしてクラウンにする費用とインプラントの費用がそう変わらないのでは、と思われます。

確実性の低い根管治療をして、何とか冠を被せても、ヘミセクションしたは弱く長持ちしません。

私自身が治療を受けていると仮定しても、インプラントを選択します。
予知性が高いからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エンドどんさん
返信日時:2009-06-08 09:33:29
** 後日、お礼と結果を寄せて頂きました **

*********

1ヶ月ほどまえ、こちらで右下6番(日本式)の件で再根幹治療インプラントか切開手術かで、ご質問させていただきました者です。

今日はお礼と結果報告のため、質問欄を使わせて頂きました。


前回の質問時には沢山の先生方にご意見を頂くことができ、とても心強く思いました。

レントゲン写真が無かったため先生方の判断を迷わせてしまったのかもしれませんが、先生によってこれだけ意見が変わるのだなあとつくづく実感し、その後、こちらで再び違うエンドドンティスとの元で診て頂きました。


そちらのオフィスにいた2人の先生に診ていただいたのですが、お二人とも切開手術が良いとのご意見でした。

そちらの先生ご自身が行ってきた結果による調査では同じようなケースの切開手術をすると、老若男女、色々してきたけど、平均すると7年くらいはその後順調なのだそうです。


それにわたしのには日本でルートキャナルを受けた際に大きなポストが入っているらしく、そちらの先生方も日本製のポストを使っているのでいかにしっかりした物かよくわかってるため、それを再ルートキャナルで取り除いて行うとなると歯を折ってしまう可能性があるので、切開が良いとのことでもありました。

わたしもできるだけ歯が残せたら・・・という思いもあり、結局その先生に手術をお願いし、手術前から抗生物質をとることをすすめられ、術後の今3日後もまだとっておりますが、塩水でのうがいと共に腫れも痛みもひいてきて順調そうです。

1週間後の今週末、抜歯してあと数回予後経過の検査で完了です。



本当にこの度はご親切に沢山のご意見をいただきまして、どうもありがとうございました。
海外からこのように沢山の日本の先生方とお話できること、とても有り難い場所であり、大変心強い場所です。

またお世話になるかもしれませんが、その折もどうぞ宜しくお願い致します。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-06-08 09:33:29
こんにちは。

前回のご相談も読んでみたのですが、下顎の6番の歯根端切除ですか??

それは大変でしたね、良い結果が出るといいですね。


わざわざご報告もありがとうございました^^

まだ腫れも残っているかと思いますが、お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エンドどんさん
返信日時:2009-06-08 09:36:18
こんにちは、渡辺先生。

そうです、下顎の6番でした。
4針縫われましたが、術後の痛みももう殆ど無くてほっとしてます。


またお世話になるかもしれませんが、その際は宜しくお願いします。

この度はどうもありがとうございました。



タイトル 根が炎症を起こしている。インプラントor再根管治療? (アメリカ)
質問者 エンドどんさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
歯根端切除術
インプラント治療法
アメリカ(米国)
回答者




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