夫婦とも同じ中等度の歯周病だが、各々の医院で治療内容が異なる
相談者:
xrkubytpoさん (40歳:男性)
投稿日時:2009-05-19 21:27:19
こんにちは。
はじめて利用します。
先日、左下奥歯のインプラント埋入の治療が終わり、歯周病検査をしたところ、ポケットが4ミリ、5ミリの箇所が上下奥歯方面に結構あり中度歯周病と診断されました。
さらにレントゲン検査で、10年ほど前に別の医院で右下6番を抜歯し567番を銀ブリッジにしていましたが、現在の先生いわく、そのときの7番(神経は抜いてある)の根元の処置が不完全だったため、根元が少し膿んできていることがわかり、その処置をするためブリッジを付け直すことになりました。
そこで、これからの治療について先生からの説明を受けたのですが、次の2点疑問があります。
1.歯周病治療について
まず、
? 麻酔をして歯垢除去を行い、
? 1ヶ月後再評価し、
? 経過の良くない部位については外科手術で深部の除去を行い、
? その際、場合によっては骨再生剤塗布をする
という流れで、?の処置のみ保険適応外となるとのことなのですが、インプラント治療をしたばかりということもあり、保険外治療は金銭的に厳しいので、もし骨再生剤塗布を勧められた場合でも、できれば保険内で収まる?の処置までで終了したいのですが、治療の効果を考えた場合、そういう選択はすべきではないでしょうか?
ちょうど先日、別の医院で妻も歯周病(私と同じ中度)と診断されたのですが、その医院では、
「まずは、正しいブラッシングとデンタルフロス活用で様子を見て半年後にまた来てください」
と言われたこともあり、私の場合も本当に?〜?の治療が今必要なのかと、正直疑問が少しあるのです。
また、歯茎が今より下がるとか、ぐらつきだすとかいう掲示板の書込みも見ると更に心配になります。
それでも、今の医院でインプラントはしっかり治療していただいたので、今度の治療計画にも間違いはないのだろうと思うこともあり、間をとって、保険内でできる?〜?まで治療してあとは様子を見ることはできないかと思っています。
2.ブリッジの材質について
先生いわく、保険適用の銀のブリッジだと精度が悪いので、歯と被せ物の境目に少しすきまが残ってしまうため、そこにまた歯垢が溜まりやすいので、精度のよい保険適用外の金属(確認しませんでしたが、おそらく金)を使用することを勧めるとのことなのですが、その差はどれほどのものなのでしょうか?
銀だとまた不具合が出る可能性が高いのなら、大事な奥歯なので保険外の金属でもやむを得ないのかもしれませんが、これからプラークコントロールの指導も受けることもあるので、少々の違いなら、できれば保険内の銀にしたいと思っています。
長文になってしましましたが、どうかよろしくお願いいたします。
はじめて利用します。
先日、左下奥歯のインプラント埋入の治療が終わり、歯周病検査をしたところ、ポケットが4ミリ、5ミリの箇所が上下奥歯方面に結構あり中度歯周病と診断されました。
さらにレントゲン検査で、10年ほど前に別の医院で右下6番を抜歯し567番を銀ブリッジにしていましたが、現在の先生いわく、そのときの7番(神経は抜いてある)の根元の処置が不完全だったため、根元が少し膿んできていることがわかり、その処置をするためブリッジを付け直すことになりました。
そこで、これからの治療について先生からの説明を受けたのですが、次の2点疑問があります。
1.歯周病治療について
まず、
? 麻酔をして歯垢除去を行い、
? 1ヶ月後再評価し、
? 経過の良くない部位については外科手術で深部の除去を行い、
? その際、場合によっては骨再生剤塗布をする
という流れで、?の処置のみ保険適応外となるとのことなのですが、インプラント治療をしたばかりということもあり、保険外治療は金銭的に厳しいので、もし骨再生剤塗布を勧められた場合でも、できれば保険内で収まる?の処置までで終了したいのですが、治療の効果を考えた場合、そういう選択はすべきではないでしょうか?
ちょうど先日、別の医院で妻も歯周病(私と同じ中度)と診断されたのですが、その医院では、
「まずは、正しいブラッシングとデンタルフロス活用で様子を見て半年後にまた来てください」
と言われたこともあり、私の場合も本当に?〜?の治療が今必要なのかと、正直疑問が少しあるのです。
また、歯茎が今より下がるとか、ぐらつきだすとかいう掲示板の書込みも見ると更に心配になります。
それでも、今の医院でインプラントはしっかり治療していただいたので、今度の治療計画にも間違いはないのだろうと思うこともあり、間をとって、保険内でできる?〜?まで治療してあとは様子を見ることはできないかと思っています。
2.ブリッジの材質について
先生いわく、保険適用の銀のブリッジだと精度が悪いので、歯と被せ物の境目に少しすきまが残ってしまうため、そこにまた歯垢が溜まりやすいので、精度のよい保険適用外の金属(確認しませんでしたが、おそらく金)を使用することを勧めるとのことなのですが、その差はどれほどのものなのでしょうか?
銀だとまた不具合が出る可能性が高いのなら、大事な奥歯なので保険外の金属でもやむを得ないのかもしれませんが、これからプラークコントロールの指導も受けることもあるので、少々の違いなら、できれば保険内の銀にしたいと思っています。
長文になってしましましたが、どうかよろしくお願いいたします。
回答1
回答日時:2009-05-19 22:03:30
はじめまして。
まず歯周病についてですが、厳密な話をすると、歯周治療が終わってからインプラントの埋入手術をするべきです。
なぜなら、インプラントの周りにも、歯周病と同じ様な病気(インプラント周囲炎)が発生する可能性があり、その場合の周囲骨へのダメージが大きくなってしまうからです。
ですので、プラークコントロールがきちんと出来て、お口の中から歯周病菌(インプラント周囲炎にも関与)を極力排除した状態で、初めてGOサインが出せます。
・・と言うのが本当なのですが、埋入手術終了から、2次手術までは数ヶ月もの期間がありますので、先に埋入だけしておいて、2次手術までにプラークコントロールの徹底と、歯周治療を終了させておく・・と言うのはよくやられる手法です。
と言う前提で、
>1.について
?〜?の流れについては、順当なところかと思います。
保険治療の流れに則った、一般的な流れです。
?で使用する骨再生剤・・おそらくエムドゲインのことだと思いますが、これは歯肉剥離掻爬術に、保険のきかないお薬を+αで使う感じをイメージしていただければ良いと思います。
なくてはならない・・ものではありませんが、あくまで+αですので、歯によって、価値観によって、様々な理由で使用するかしないかを判断していくことになるかと思います。
参考⇒歯周病治療の際の、エムドゲインの使用について
エムドゲインを使用しなければ、保険でも手術自体は可能にはなります。
奥様の話、他院での話にまでなると、資料も何もないので判断不能ですが、同じ「中等度」でも、個人によって、方針は変わる可能性がありますね。
>歯茎が今より下がるとか、ぐらつきだすとかいう掲示板の書込みも見ると更に心配になります。
↑これは心配する必要もない様な気もするのですが、直接担当の先生にお聞きになるのが一番かと思いますよ。
>2.について
厳密に言えば素材による違いではないのですが、概ね担当の先生のご説明の通りだと思いますよ。
参考⇒歯科の保険治療と保険外治療の違いって?
↑こちらをお読み下さい。
実のところ、その差は、医院によってそれぞれだと思います。
「高い保険」「安い保険」、「高い自費」「安い自費」も、どちらもありますね。
xrkubytpoさんが担当の先生との会話の中で、信頼出来そうかどうか、その先生の本気の仕事に金額なりの価値を感じられるかどうか、それとその奥歯にどれぐらいの投資価値を感じるか・・なかなか答えはないですね。。
>今の医院でインプラントはしっかり治療していただいたので、今度の治療計画にも間違いはないのだろうと思う・・
↑のあたりからは、良い仕事をされそうな、予感はなんとなくしますけどね。
でもとても大事なことですから、よく検討されて下さいね。
お大事にどうぞ。
まず歯周病についてですが、厳密な話をすると、歯周治療が終わってからインプラントの埋入手術をするべきです。
なぜなら、インプラントの周りにも、歯周病と同じ様な病気(インプラント周囲炎)が発生する可能性があり、その場合の周囲骨へのダメージが大きくなってしまうからです。
ですので、プラークコントロールがきちんと出来て、お口の中から歯周病菌(インプラント周囲炎にも関与)を極力排除した状態で、初めてGOサインが出せます。
・・と言うのが本当なのですが、埋入手術終了から、2次手術までは数ヶ月もの期間がありますので、先に埋入だけしておいて、2次手術までにプラークコントロールの徹底と、歯周治療を終了させておく・・と言うのはよくやられる手法です。
と言う前提で、
>1.について
?〜?の流れについては、順当なところかと思います。
保険治療の流れに則った、一般的な流れです。
?で使用する骨再生剤・・おそらくエムドゲインのことだと思いますが、これは歯肉剥離掻爬術に、保険のきかないお薬を+αで使う感じをイメージしていただければ良いと思います。
なくてはならない・・ものではありませんが、あくまで+αですので、歯によって、価値観によって、様々な理由で使用するかしないかを判断していくことになるかと思います。
参考⇒歯周病治療の際の、エムドゲインの使用について
エムドゲインを使用しなければ、保険でも手術自体は可能にはなります。
奥様の話、他院での話にまでなると、資料も何もないので判断不能ですが、同じ「中等度」でも、個人によって、方針は変わる可能性がありますね。
>歯茎が今より下がるとか、ぐらつきだすとかいう掲示板の書込みも見ると更に心配になります。
↑これは心配する必要もない様な気もするのですが、直接担当の先生にお聞きになるのが一番かと思いますよ。
>2.について
厳密に言えば素材による違いではないのですが、概ね担当の先生のご説明の通りだと思いますよ。
参考⇒歯科の保険治療と保険外治療の違いって?
↑こちらをお読み下さい。
実のところ、その差は、医院によってそれぞれだと思います。
「高い保険」「安い保険」、「高い自費」「安い自費」も、どちらもありますね。
xrkubytpoさんが担当の先生との会話の中で、信頼出来そうかどうか、その先生の本気の仕事に金額なりの価値を感じられるかどうか、それとその奥歯にどれぐらいの投資価値を感じるか・・なかなか答えはないですね。。
>今の医院でインプラントはしっかり治療していただいたので、今度の治療計画にも間違いはないのだろうと思う・・
↑のあたりからは、良い仕事をされそうな、予感はなんとなくしますけどね。
でもとても大事なことですから、よく検討されて下さいね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
xrkubytpoさん
返信日時:2009-05-19 23:17:41
渡辺先生
お忙しいところ早速のご回答、とてもありがとうございます。
歯周病治療とインプラント治療の順番のことですが、インプラント治療は実は被せ物まですべて終わっていますので、先生のご指摘からすると余計にイレギュラーな流れなのかもしれません。
治療した医院のホームページでインプラントの治療の流れを再確認してみたら、そこでもまずは歯周病治療をすると書いてあるのに、なぜ逆になったのか、今となってはよく覚えていません。
歯周病検査の結果説明の際、
「思ったより歯周病が進んでいたので、治療が必要」
とおっしゃっていたので、目視検査とかその他の状況で、インプラント先行にすると判断されたのかなぁと思います。
エムドゲインのこと、よく過去のを見ていなくてすみませんでした。
イメージがつかめました。
いまのところ、+αはやめておこうかという気持ちになっています。
むしろ、初期治療の効果で外科治療も不要となることを期待しておこうと思えてきました。
ブリッジの素材のことは、判断がむずかしそうです。
(金だと銀よりも、いやらしく目立つのではないのかという心配も実はあります。)
いずれにしましても、治療の方向性への漠然とした不安がなくなって、自分で何を考えて判断するべきかがわかりました。
大変ありがとうございました。
お忙しいところ早速のご回答、とてもありがとうございます。
歯周病治療とインプラント治療の順番のことですが、インプラント治療は実は被せ物まですべて終わっていますので、先生のご指摘からすると余計にイレギュラーな流れなのかもしれません。
治療した医院のホームページでインプラントの治療の流れを再確認してみたら、そこでもまずは歯周病治療をすると書いてあるのに、なぜ逆になったのか、今となってはよく覚えていません。
歯周病検査の結果説明の際、
「思ったより歯周病が進んでいたので、治療が必要」
とおっしゃっていたので、目視検査とかその他の状況で、インプラント先行にすると判断されたのかなぁと思います。
エムドゲインのこと、よく過去のを見ていなくてすみませんでした。
イメージがつかめました。
いまのところ、+αはやめておこうかという気持ちになっています。
むしろ、初期治療の効果で外科治療も不要となることを期待しておこうと思えてきました。
ブリッジの素材のことは、判断がむずかしそうです。
(金だと銀よりも、いやらしく目立つのではないのかという心配も実はあります。)
いずれにしましても、治療の方向性への漠然とした不安がなくなって、自分で何を考えて判断するべきかがわかりました。
大変ありがとうございました。
回答2
宇藤歯科医院(町田市)の宇藤です。
回答日時:2009-05-20 00:04:38
こんばんは
渡辺先生と同意見です。
>精度のよい保険適用外の金属(確認しませんでしたが、おそらく金)を使用することを勧めるとのことなのですが、その差はどれほどのものなのでしょうか?
ブリッジを作製するまでは大まかに言っても形成、印象、技工操作など沢山のステップがあります。
そのひとつひとつのステップをいかに丁寧に精密にやるかが大切になります。何の金属を使用するかは最後の問題であり、それ以前のステップがきちんとされた上で生かされるものです。
保険診療では金属の問題というよりはひとつひとつの治療に時間をかけられないというのが実情だと思います。
以上参考にしてください。
渡辺先生と同意見です。
>精度のよい保険適用外の金属(確認しませんでしたが、おそらく金)を使用することを勧めるとのことなのですが、その差はどれほどのものなのでしょうか?
ブリッジを作製するまでは大まかに言っても形成、印象、技工操作など沢山のステップがあります。
そのひとつひとつのステップをいかに丁寧に精密にやるかが大切になります。何の金属を使用するかは最後の問題であり、それ以前のステップがきちんとされた上で生かされるものです。
保険診療では金属の問題というよりはひとつひとつの治療に時間をかけられないというのが実情だと思います。
以上参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
xrkubytpoさん
返信日時:2009-05-20 09:44:55
宇藤先生
こんにちは。
ご多忙とお疲れのところ、ご回答をいただき本当にありがとうございます。
>保険診療では金属の問題というよりはひとつひとつの治療に時間をかけられないというのが実情だと思います。
なるほど、そういう事情もあるのですね。
今付けている銀ブリッジは10年以上持ちましたし、今回やり直す理由もブリッジそのものではなく歯の根元の問題なので、それがなければもっと長持ちしたのだと思います。
おそらく今後ブリッジを何度も付け直すことは物理的にできないで
しょうから、今回のはさらに長持ちして欲しいと思っております。
そこでもう少しお伺いしたいのですが、保険治療でも、保険外治療ほどではないにしても、標準的なある一定のレベル(この定義が難しいのかもしれませんが)に達していて、歯磨きや定期健診をしっかりしたとして、銀ブリッジは通常どのくらいもつものなのでしょうか?
あるいは、歯の状態にもよるので一概には言えないということでしたら、標準的なレベルの銀ブリッジと、さらに緻密に作られたブリッジとでは、耐用年数の差が10年、20年といったほどにもなることもあるのでしょうか?
こうした質問は意味がないのかもしれませんが、率直にご質問させていただきました。
ご回答いただければ大変有難いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。
ご多忙とお疲れのところ、ご回答をいただき本当にありがとうございます。
>保険診療では金属の問題というよりはひとつひとつの治療に時間をかけられないというのが実情だと思います。
なるほど、そういう事情もあるのですね。
今付けている銀ブリッジは10年以上持ちましたし、今回やり直す理由もブリッジそのものではなく歯の根元の問題なので、それがなければもっと長持ちしたのだと思います。
おそらく今後ブリッジを何度も付け直すことは物理的にできないで
しょうから、今回のはさらに長持ちして欲しいと思っております。
そこでもう少しお伺いしたいのですが、保険治療でも、保険外治療ほどではないにしても、標準的なある一定のレベル(この定義が難しいのかもしれませんが)に達していて、歯磨きや定期健診をしっかりしたとして、銀ブリッジは通常どのくらいもつものなのでしょうか?
あるいは、歯の状態にもよるので一概には言えないということでしたら、標準的なレベルの銀ブリッジと、さらに緻密に作られたブリッジとでは、耐用年数の差が10年、20年といったほどにもなることもあるのでしょうか?
こうした質問は意味がないのかもしれませんが、率直にご質問させていただきました。
ご回答いただければ大変有難いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
タイトル | 夫婦とも同じ中等度の歯周病だが、各々の医院で治療内容が異なる |
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質問者 | xrkubytpoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病(歯槽膿漏)治療 歯周病その他 その他(保険と保険外) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。