虫歯治療後1年が経過、未だにしみるのですが、今後どうすればよい?

相談者: 美瑛さん (44歳:女性)
投稿日時:2009-05-23 15:56:35
こんにちは。

1年前、全く痛みもなかったのですが、レントゲンを取ってもらったところ、6番のが神経に届くほどの虫歯になっているということで治療していただきました。
(1年ぐらいは染みるかもしれないけれども)

神経はできるだけ残しておいた方が良いとのことでしたので、虫歯の部分を削り、金属でかぶせてもらいました。

その後、数回、染みないようにお薬を塗っていただいたりもしましたが、冷たい物や熱い物を飲むと、未だ染みますし、疲れがたまってくると、ズキズキする感覚も消えません。

ただ、真水でうがいができない等の不都合はありますが、普段は全く痛みはありませんし、神経を抜く場合のデメリットを考えると、今後の治療はどのようにしていただくのがBESTなのか?
悩んでいます。

もう暫くこのままの状態で様子を観た方が良いのでしょうか?
それとも1年という歳月を考えれば、回復の見込みは少ないということで、神経を抜いてもらうべきでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-23 18:39:03
虫歯象牙質内進行による刺激が続くと(治療後でも)歯髄表面に
有る象牙芽細胞が第二象牙質を作り歯髄は細くなっていきます。

その上に個人差が有るのですが、44才ともなると自然に根管部の歯髄が細くなってきます(これも第二象牙質による)。

こうなると、根尖部から血液が入ってくるのが困難になり、歯髄が失活する傾向になります。

この様なときは、私は根管治療が難しくなるので、早めに神経を取る処置を、説明了承の上、進める場合が多いです。

だんだん不可逆性の歯髄炎に移行するからです。
記された症状はそれに近いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 美瑛さん
返信日時:2009-05-24 08:50:34
松山先生、お忙しい中、ご回答有難うございました。
再度恐縮ですが、お伺いさせて頂きます。

Q1:今回のようなケースの場合、神経を取るとどのようなデメリットが考えられますか?

Q2:素朴な質問で申し訳ないのですが、全く本人に痛み、不快感がなくても、神経に届くほどの深い虫歯になっている場合もあり得るのでしょうか?
(すみません、虫歯=痛いものと思っているものですから)

Q3:もし、A2のご回答があり得るということでしたら、他にもC3以上の虫歯があるのでは?と疑ってしまいます。
どのような検査を受ければ早期発見が可能なのでしょうか?
最近、歯科の3DCTのことをよく耳にするのですが、一度お願いした方が良いのでしょうか?
  
  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-24 09:06:56
治療が相当期間前ですから、抜髄が必要な状態ではないか?
と、思われます。

?神経(歯髄)がなくなることの意味は。 
 『歯の神経を取ることによるデメリット』をお読みください。
  

?痛みの有無と虫歯のあるなしは関係しません。

?CTを撮影してもあまり意味がありません。
 口の中の虫歯を発見するには沢山の種類の検査を行わなくてはなりませんが、そのすべてを完璧に行ってもすべての虫歯を発見出来る訳ではないからです。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-24 09:08:46
Q1 
一般論です。
根管治療が成功しないことが有る。
が命を失ったので、破折しやすくなる。
虫歯になりやすくなる等です。
良く枯れ木にたとえて説明しています。

Q2 
深在性の表面に解放していない(大きくは)虫歯ではあり得ます。

Q3
肉眼による精査、探針による探索、レントゲンによる検査等です。
CTは、アーチファクトにより金属充填物が有る場合は不向きなことが多いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 美瑛さん
返信日時:2009-05-24 11:10:05
松山先生、2度もお返事有難うございます。
そして、佐藤先生にも感謝です。

やはり、今回は早めに神経を取って頂いた方が良さそうですね。
このような状態にならないようにと(悪くならないうちに!)、毎年定期検診も受けていたのに・・・ショックです。

歯の神経を取ることによるデメリット』も拝読させていただきました。

早速、「あなたに合った歯科医院」も検索させてもらいましたが、どこも遠方、又、ラバーダムマイクロスコープなるものをお持ちの歯医者さんを見つけるのは大変そうです。

今まで通っていた歯科医院では、私だけそう思っていたのかもしれませんが、あまり皆さん深刻に考えずに神経を取ってもらっていたように感じました。

最後に質問です。私の場合、やはり根幹治療の専門医を尋ねた方が良いのでしょうか?
 
   
  
     
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-05-24 11:25:59
専門医が全ての人に必要だとは思いません。

ただ、丁寧に診察してくれる先生、良質の根管治療の経験の深い先生、根管治療の困難さをよくよく理解している先生。

そういった先生の治療がどなたにも必要であると思います。


ただ、そのような先生はあまり多くありませんし、そのような先生に出会うのが実際上、難しいので、私を含めた多くの先生が、専門医の先生をお勧めすることになるわけです。

もし、そういった先生に出会われたら、専門医の治療ではなくても十分以上だと思います。

私は根管治療を研修医時代の専門としてましたが、日本保存学会の認定医資格を取りませんでしたし、もちろん専門医でもありません。

でも、保険のふつうの先生方よりはかなりマシだと思います。
(異議ある方もおられるかも知れませんが、、、)


そういった先生は結構おられると思いますよ。

回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-24 11:29:27
前にも書いたことが有るのですが、根管治療専門医での治療後、転医
して来た人がいました。
短期間の治療のようでしたが、仮歯がしっかり入れてないため、明らかに上下周囲のの咬み合わせが狂っていました(が動いてしまう)。

まずは時間約束性を守っている歯科医院で診てもらったらいかがですか。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-05-24 11:51:01
こんにちは。

記載の症状からすると、未練は残るんですがやっぱり・・他の先生と同じ感想ですね。

未練は残るんですが・・。

「熱い物にもしみる」とか、「疲れがたまると・・」のあたりは、特に良くない兆候です。

でも根管治療に関しては、初回が死ぬほど重要なので、このタイミングでゆっくり調べて考えられる、と言うのは非常に幸運だと思いますよ。

大抵は考える余裕もない状況ですからね。

それに初回であれば根管の中は元々無菌の状態なので、専門医とまで言わなくても新たな細菌を進入させない様な配慮さえあれば、理屈の上では大丈夫ですよ^^



>今まで通っていた歯科医院では、私だけそう思っていたのかもしれませんが、あまり皆さん深刻に考えずに神経を取ってもらっていたように感じました。

↑日本人の95%ぐらいは同じだと思います^^;

何も命に関わる様なことではありませんから、深刻になる必要もないですし無理をなさる必要もないとは思いますが、一度立ち止まって、冷静には判断された方が良いと思います。



ちなみに6番と言うのが上顎の6番だとすると、お口の中で最も根管治療が難しく、おそらく失敗率も最多のだと思いますよ。

下の6番でも結構大変な方ですから、まずは一時的にでも神経を残して貰えたことに感謝、だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 美瑛さん
返信日時:2009-05-24 14:19:25
先生方、お休みのところ、いろいろと有難うございました。

知識のない私は、今まで、たかが歯の神経と簡単に考えておりましたが、難しい治療を要するんですね。特に6番は(苦笑)

もう暫く勉強させて頂いた後、残念ではありますが、神経さんともお別れしたいと思っております。
本当にお世話になりました。

最後になりましたが・・・先生方の益々のご活躍お祈り致しております。
  
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-05-24 15:21:27
ちょっとそんな・・まるでこの世との別れみたいな・・^^;

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 美瑛さん
返信日時:2009-05-25 18:26:29
ちょっとそんな・・・まるで6番の治療に失敗して天国に行ってしまうような・・・怖いよ〜渡辺先生。 

もし何かハプニングが起こりましたら、又お力をお借し下さい。

有難うございました!



タイトル 虫歯治療後1年が経過、未だにしみるのですが、今後どうすればよい?
質問者 美瑛さん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療後の痛み
歯科治療後の歯の痛み
むし歯 治療後の痛み
回答者




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