再根管治療にてJ−OPENをしたリスクを排除する方法はありますか?

相談者: ninecoさん (26歳:女性)
投稿日時:2009-06-16 12:56:48
何年も前に治療した右上4番の根管に感染が見られるということで、先日再治療を開始しました。

初回がもっとも肝心なのが根管治療とも知らずに始めた治療ですが、初回にJ−OPENにされており、その後も治療中のうがい等々があり感染が心配です。

現在別の病院の専門医にかかっていますが、今後の治療次第でJ−OPENやうがい等で受けたリスクを排除することができるでしょうか?

洗浄・吸引の徹底とラバーダムマイクロスコープの使用はお願いしてありますが、それ以外に、どのような方法をお願いすること(個別具体的な薬剤指定や水硬性セメントの使用のお願い等)が良いでしょうか?

診察いただいている先生の考えを尊重しなければならないとは思うのですが、最初にやるべきでないことをされていたようだと知り、何を確認して良いやら分からず心配になっています。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-06-16 13:41:51
先生に言いにくかったら転院するしかないのですが、歯髄腔を外界に解放するのはごく初期にとどめ、しっかり仮封するのが原則です。
これを頼むしかないと思います。

黙っていても次回からしてくれるのではないでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-06-16 14:17:48
>初回がもっとも肝心なのが根管治療とも知らずに始めた治療ですが、初回にJ−OPENにされており、その後も治療中のうがい等々があり感染が心配です。

「初回が大切」と私はよく書いているのですが、ちょっと間違って解釈されているかもしれませんね^^;

初めとは「抜髄」のことであり、今のような感染根管であれば既にの中に細菌は入り込んでしまっています。

今回の場合J-Openにしたから細菌感染したということではありませんからね。
以前の根管治療の時、もしくは被せ物を入れてから何らかの細菌感染があり病変を作ってしまったのかもしれません。


>洗浄・吸引の徹底とラバーダムマイクロスコープの使用はお願いしてありますが、それ以外に、どのような方法をお願いすること(個別具体的な薬剤指定や水硬性セメントの使用のお願い等)が良いでしょうか?

ここまでしておけばいいと思いますよ。
と言うかあまりあれこれ言っても仕方がないと思います。

材料など指定してもそこの歯科医院になければどうしようもありません。
また先生の考え方・技術などの方が大きな要素になることの方が多いので、ある程度の所で先生にお任せした方がいいと思います。


もし設備・技術・考え方、高いレベルでのものを望まれれば東京の専門医にかかられた方が安心できると思います。

ですがどこまで追求されたところで、成功率が100%になる訳ではありませんから。

ご自身で妥協できない部分だけ考えられた方がいいと思います。

ラバー、マイクロがあえばかなり良い環境だと思いますが・・・


お大事に

 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-06-16 14:30:36
やり直しの根管治療ですから、元々バージン根管に比べて治り難い事は了解して下さい。

感染根管治療ですので、1回程度のJオープンでは、大きな影響はないと思います。

成功率を上げるのでしたら、やはり歯科用CTが良いと思います。
精密に根管が見える性能があるものでの撮影をお勧めします。

後マイクロですね。

お大事に。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-06-16 14:51:20
こんにちは。

井野先生も書かれてますが、

「初回が肝心」

と言うのは、抜髄処置のことですから、その時は過ぎてますね・・^^;

抜髄の段階だと、まだの中、根管の中には細菌がいないorほぼいない状況ですから、この時が最も重要となります。

新しい細菌を入れさえしなければ、感染根管にはならない訳ですからね。


ninecoさんの場合は、もう残念ながら根管の中には細菌が繁殖してしまって、感染根管となってしまった後ですから、その再治療の、一番最初にJ−OPENやうがいをしたとしても、好ましくはないですが、致命的とまでは言えないかと思います。

その後の消毒や洗浄が重要ですね。

ラバーもマイクロもあって、これ以上は・・
自分だったらこれを使うとかここに時間をかけるとか、些細なこだわりは各先生にあるかとは思いますが、どれも決定力には欠けますから、担当の先生にお任せして下さいね^^

お大事にどうぞ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-06-16 16:28:38
ninecoさまこんにちわ。

J-Openのことが気になっていらっしゃるのですね。

そもそも感染根管というくらいなので、井野先生も仰っているように感染しているわけですから関係ないと思います。

ラバー、マイクロにしたところで、それが感染根管を治すわけではないので関係ないといえば関係ないでしょう。

マイクロは目の悪いDrが根管口を見つけるのには威力を発揮するでしょうけど、それ以上でもそれ以下でもありません。

むしろ手用ファイルでワンステップずつ指先の感覚でファイリングをしたほうがいいでしょう。

エンジンリーマーでいじったと思われる症例によく遭遇します、今日も初診でお越しになった方の左下7番に、ファイルかリーマー用の物が2本折れ込んでいました。

CTやラバーを使ったところでこれが防げるとは到底思えません、要するに曲がったファイルは伸ばさずにすぐ捨てる事です。

指先の感覚を研ぎ澄まし集中してファイリングをすることに尽きます。

根管形成がきれいにできれば一部の例外を除いてきれいに治ります。

ラバーを使ったところで、下顎の第二大臼歯などラバーのすきまから唾液が漏れてきますよ。

上顎前歯などラバーを使うのは、資源の浪費と個人的には考えています。

要するにラバーやマイクロ、CTが技術を助けるような代物ではありません。

もちろんマイクロもCTもできたら買いたいとは思っていますが、マイクロは大臼歯歯根破折の接着修復に使いたいと思いますし、CTはインプラントの診断には不可欠とは考えています。

いかんせんわが社はそれほど資金的な余裕はないので、CTなどまだまだ先になりそうです。


とりあえずあったらあったで重宝することはあるでしょうが、それだけのものでしかありません。

勘違いなさらないほうがいいように思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-06-16 23:19:30
資源の浪費ときましたか(苦笑)

お金のかかるものや、保険の適応から外れてしまうものもありますし、どこまで求めるか、何を優先されるかは身を委ねる患者さんの判断で良いかと思うのですが。


>ラバーを使ったところで、下顎の第二大臼歯などラバーのすきまから唾液が漏れてきますよ。

↑それは気になったことはないですね、張り方の問題だと思いますよ。



私や田尾先生等が何度も書いていると思いますが、患者さんが歯科医院歯科医師を選ぶ時に、腕が良いかどうかや、頭の中の話は非常に分かりづらいです。

根管治療で悩んだ際に、客観的に見ても参考となりやすい、目立つものがラバーやマイクロ、と言うことで、個人的には良いと思います。

本当に上手いかどうかは分かりませんが、他よりも期待はしていいと思いますよ。

で、ここにきてCTはまた議論の分かれるところなのですが・・個人的には、ないよりはあった方が・・と言う気が実はしています。

(と言うか根管治療のために欲しくて投資してしまったんで、後悔出来ないだけかも知れませんが^^;)



ですが、個人的にこのキーワードの中に限って重要度のランキングをつけるなら、


◎簡単な症例(※特に抜髄 「回答4」にヒントがあります)

ラバー>>>>>>>>>>>マイクロ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>CT

◎難症例

ラバー≧マイクロ>CT

で、CTについては、飛びぬけて技術のある専門医にとっては無用の長物と言っても良いかと思いますよ。


矛盾する様ですが、普通のレントゲン写真を角度を変えて複数枚撮ることと、マイクロや専門的な知識・技術・経験でCTから得たい情報については十分カバー出来ますからね。

飛びぬけてる専門医の頭の中には、CTが内臓しているとイメージしてもらっても良いかと思いますよ。
(私の頭の中には残念ながら・・)

それと素人の患者さんに、「頭の中のイメージを見せられる」と言うメリットは実感としてあります。



ラバーやマイクロへの投資というのは≒根管治療への情熱と捉えられなくもないと思うのですが、CTへの投資は山田先生もお書きの様に、ほとんどの場合でインプラントへの情熱のことが多いと思います。
(※もちろん、これらの機器がない=情熱がない、とは全く捉えられませんので念のため)

特にマイクロは、今の日本の保険医療中心の社会で、買ってしまうと投資額もさることながら、損失も物凄く大きい(ただでさえ赤字の根管治療に時間がかかるなど)ので、上手い下手は別としても、心意気は評価してもらっても良いのではないかと。(自分で言うな、って感じですね^^;)

でも良さは、日常的に使う様にならないとわかりにくいのも事実ですね。
慣れてしまうと、これなしでは不安すぎて夜も寝られなくなりそうな程です。



一方のインプラントはを抜かないと始まらないのですから、歯を残すための根管治療とはなんだか相容れませんし、その歯科医の性格がわからない患者さんにとって、根管治療の際の選択キーワードにまではしない方が良さそうな気がしますよ。

以上、極めて個人的な考えです。

・・あくまで個人的な考えです。




あー、怒られそう。。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 02:05:55
渡辺先生>、あー、怒られそう。。

怒りゃーしませんよ。


>張り方の問題だと思いますよ。

今後の課題としておきます。

しかし上顎前歯のラバーなんざやっててむなしさを感じませんか、私なんてばかばかしくてやってられません。

これも患者にアピルと考えるならそれはそれで意味が有るとは思いますが・・・・。


>これなしでは不安すぎて夜も寝られなくなりそうな程です。

そうみたいですね、マイクロ買う時は相談に乗ってください。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 08:39:10
渡辺先生の

ラバー>>>>>>>>>>>マイクロ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>CT

に同意致します。


>しかし上顎前歯のラバーなんざやっててむなしさを感じませんか、私なんてばかばかしくてやってられません。

ラバーダムは防湿以外に薬液の漏洩防止、器具の誤飲防止などの役目があります。
私はラバーダムをしていないと怖くてできません。

あるエンドの先生は例えで

「飲酒した人が車を運転してはいけないのと同様、ラバーダムをしないのであれば根管治療をしてはいけない」

とおしゃっていました。
倫理的な問題もあるようです。
とても記憶に残る言葉でした。

現在の日本の保険診療ではラバーの評価がなくなりましたので、多くの先生がむなしさを感じているのも事実だと思います。
私自身が昔そうでしたから。

ということで現在ラバーダムは必須と考えています。


質問から逸れてしまったでしょうか。
ninecoの参考になっているでしょうか?

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 09:11:19
>「飲酒した人が車を運転してはいけないのと同様、ラバーダムをしないのであれば根管治療をしてはいけない」

私も含めてほとんどすべての歯科医は飲酒運転ですね、困ったことです。


>倫理的な問題もあるようです。

へたくそな根管充填こそ倫理的に問題だと思いますよ、実際私が再治療している感染根管はそれこそすべてといっていいほど医原病です。

これこそ歯医者失格ではないでしょうか、こちらのほうが大問題のように思います。

患者さんこそいい面の皮です。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 09:27:14
知識+技術+経験+勘>ラバー>マイクロ≒高倍率ルーペ>CT 

かなと思います。

道具で決まるわけではなく、道具を使うDrによって決まります。

ですので、ninecoさんが信頼して体を任せることができるのでしたら、あとは、Drのいいようにしてもらう方がよろしいかと思います。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 10:30:44
上記の先生方のご意見に賛同します。

このサイトでは、「CT、マイクロスコープラバーダム防湿」の3点が非常にクローズアップされて、良く話題になります。

道具も大事だと思いますが、多くの歯科医師が実は真面目にやっている診療生活の中で、患者さんがこれだけに固執すると真面目な先生方には、非常に迷惑な話かも知れません。

多くの歯科医師が感じているであろう、根管治療の非常に貧困な治療跡の再治療のむなしさ。

3つの道具を使えば イコール いい治療ではなく、現実的には、それ以前貧相な治療が跋扈している話です。

不十分な、明らかにやる気のない、意識的なら犯罪とも感じられる貧困な治療が非常に多いです。



『現在別の病院の専門医にかかっていますが、今後の治療次第でJ−OPENやうがい等で受けたリスクを排除することができるでしょうか?
洗浄・吸引の徹底とラバーダム、マイクロスコープの使用はお願いしてありますが、それ以外に、どのような方法をお願いすること(個別具体的な薬剤指定や水硬性セメントの使用のお願い等)が良いでしょうか?』

現状、専門医の診察加療であれば、これ以上のことは不要に思いますし、openの問題も影響しないと思われます。


専門医も必ず、いつでも必要とは思いませんが、医師法上、どの先生がどのくらいの熱心さでどの治療を行っておられるか?プロアマ問わず判別不可能な玉石混交状態なので、しかたなく専門医を勧めざるを得ません。

本来は熱心に根管治療を行っている先生でも解決できないような状況の患者さんのみを、専門医の先生に紹介すべきなのですが、これもネットでは不可能な話なので、こういった状況にありますことを、これをお読みの皆様にはご理解賜りたいと存じ上げます。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 11:38:42
>玉石混交状態なので

石ころが多すぎます。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2009-06-17 12:30:05
磨けば光る石もあると信じています。




質問者さんへ

十分な対応だと思いますので、過剰に心配されないようになさってください。
心病むようなことはありません。

無事治療終了致しますよう、ご祈念申し上げます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ninecoさん
返信日時:2009-06-17 19:13:51
松山先生
井野先生
松元先生
渡辺先生
山田先生
宇藤先生
タカタ先生
佐藤先生

ご回答ありがとうございます!
こんなに丁寧なレスをいただけるとは…

本来ならば個別にお礼のレスをつけるべきですが、どうしてよいやら分からない部分もあるのでまとめてのレスとなってしまったことをお許しください。

根管治療初回重要説の誤解は大変申し訳ございませんでした。

最初の数回ラバーダムが無くても、うがいをしても、J−OPENでも大丈夫なんですね。
治療後しばらくたってからの痛みの悪化に、若干パニックになっていました^^;

現在かかっているのがまったく初めての医師でもあり、あまり気さくに質問してはいけないような雰囲気があるような気がして(気にしすぎなのかもしれませんが^^;)、医師ときちんとコミュニケーションが取れていないのが不安の原因なのかもしれません。

お忙しいであろうと思うと、なんだかさらに聞きづらくなってしまって…。

今回は、治療の際希望があれば言ってくださいというスタンスなようで、何をどうリクエストしたり質問してよいのか分からず相談させていただきました。

ちなみにその病院ではラバーダムは使うのが基本のようです。
リクエストをしたら、当然ですが!?のようなリアクションでした^^;

医師の技術と取り組む姿勢次第と言うのは本当にその通りであろうと思うのですが、先生方のおっしゃるとおり素人であり初対面の私には、到底推し量り難い部分です。今の先生は専門の先生なので、きっと技術も熱意もおありだと思うのですが…。

ちゃんとした治療は、今週末に開始なのでお願いしたことをやっていただけるかはまだ分からないのですが、とりあえず設備、薬剤とも非常に充実した環境の病院ですので、ご回答いただいたことは一度勇気を出して聞いてみようと思います。

先生方のように熱い気持ちで治療に取り組んでいらっしゃる方がいらっしゃること、非常に嬉しく、頼もしい気持ちです。本当にありがとうございます。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2009-06-18 16:20:29
ご丁寧にありがとうございます。

怖がらず、遠慮し過ぎず、主治医と一緒に考えないといい治療にはたどり着きません。

自分のことを考えてくれる、リアルの先生にキチンとお話をされるクセをお持ちになられるようにアドバイスさせていただきます。

無事に根管治療が終了致しますよう、ご祈念申し上げます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ninecoさん
返信日時:2009-06-22 18:56:41
佐藤先生

再度アドバイスいただきありがとうございます。

本当にしっかり医師と話すことは大切ですよね。

高圧的な方が苦手なものであまりしっかり話さないことが多いのですが、これからは自分の身を守るためにも頑張ってみます!

器具や治療内容について、遅ればせながらこのサイトを通して学ばせていただきました。

甚だ不十分ではありますが、医師と話す際のツールとして使わせていただこうと思っています。

本当にありがとうございました。



タイトル 再根管治療にてJ−OPENをしたリスクを排除する方法はありますか?
質問者 ninecoさん
地域 非公開
年齢 26歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療の専門医
歯医者への不信感
マイクロスコープ
根管開放(J-OPEN)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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