右上7番の根管治療中に上顎洞に貫通。今後の治療について

相談者: たままさん (41歳:女性)
投稿日時:2009-06-23 19:25:41
はじめて投稿します。
拙い文面ですが、どうぞ宜しくお願い致します。


右上7番の根幹治療を続けて約1ケ月になります。

ズキズキとした強い痛みが続いていて、ロキソニンが手放せないでいます。
そんな折、ハプニングが起きました。

4日前、歯科医師の奥を削っている際に、上顎洞に貫通してしまったようなのです。

顔にタオルを掛けていたので、使用器具は見ていないのですが、
ゴリゴリと歯の奥を削っている途中で、右の鼻から水と空気が漏れ鼻と歯が繋がったような感覚がありました。

医師に

「鼻に繋がったような感覚があります。」

と話しましたが、

「穴を開ける処置はしていませんよ」

と説明され、帰宅しました。


翌日になっても、鼻の違和感と薬の匂いのする鼻水が止まらず、耳鼻科を受診したい旨、担当の歯科医師に連絡したところ、

「耳鼻科受診前に来て欲しい」

と言われ、歯に詰めた薬を出してもらいました。
そこでも

「貫通はありえませんので、ご心配なく」

と説明がありました。


耳鼻科では症状を説明。

『上の奥歯の治療中に交通してしまったのでしょう』

と言われ、レントゲンで上顎洞に炎症がない事を確認し、予防の為の抗生物質が処方され、現在も服用中です。


歯科医師と耳鼻科の先生の話が一致しなかった事。
歯科医の先生が

「貫通させていない」

と言っている以上、次回治療の際にも同じ事になるのでは?との不安感から、歯科医を変える事を決意し、今日別の歯科に行ってきました。

新しい歯科医で、レントゲンを撮ったところ、右奥7番の歯の先が上顎洞と交通。


今後の治療について、大筋で次のような説明を受けました。

上顎洞炎を回避する為、器具を使っての根の治療はできない。

・上顎洞に入る可能性があり、歯の奥まで薬が詰められない。

・今後は歯の痛みが取れるまで、歯の先端部分に薬を詰めての治療。
 治療に時間がかかる事が予想される。

・薬でも治癒する見込みがない場合、もしくはひどい痛みが継続する場合は抜歯した方がよい。


長くなりましたが、ここからが質問です。

1.できれば抜歯は避けたいのですが、ひどい痛みも続いていて、精神的に長期間痛みに耐えての治療についていけるか自信がありません。

抜歯や時間をかけた薬での治療以外に、何か治療方法があるのでしょうか?


2.現在は上顎洞炎は起こしていませんが、歯科の治療を続ける以上、上顎洞炎になるリスクはなくならないのでしょうか?
また、歯科治療が終了するまで、抗生物質の服用は継続するのが望ましいのでしょうか?


3.当初通院していた歯科からは「貫通させていない」と説明を受けています。
上顎洞へ貫通したかどうかは、施術中の医師にもわからないのでしょうか?

私の歯は、上顎洞に歯が伸びていて、またこのような事があるのでは?と将来の歯科治療にとても不安があります。


お忙しいところ、お手数おかけしますが、どうぞお教え下さいますよう、宜しくお願い致します。

追記:現在通院中の歯科医院にはラバーダムマイクロスコープもありません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-06-23 21:23:42
こんばんは。
突然の偶発症で驚かれたでしょう。

たままさんのように、上顎のの根が上顎洞に交通するケースは稀にあります。

ただ元々根の先が上顎洞に突出していたのか、近かったから根管治療で交通してしまったのかはここでは判りません。

またどの程度の太さで交通しているのも判りませんので、あくまでも推測の上でのお話と思って下さい。


今現在上顎洞炎を起こしていないとして、根の中に強い薬剤等は入れられないでしょう。
しかし根管治療は行えるようにも思えます。

たとえ上顎洞炎を起こしてしまったとしても、この場合原因がハッキリしているわけですから、恐らくは根管治療が優先されるように思えます。

1.
抜歯は最終的に予後が取れない場合であると思います。

また治療期間中にずっとひどい痛みが続くという事は、無いとは言い切れませんが通常は無いと思います。

ただ治療期間に関しては、経過によっては長くかかるかも知れませんね。

抗生物質の服用は医師・歯科医師の判断で投薬されるでしょうから、ご自身でこれについてはご心配する必要はないでしょう。


2.
上顎洞炎に移行するリスクは確かにありますが、きちんとした治療が施される事でその確立はグンと減ると思います。


3.
その場で判る場合、判らない場合様々であると思います。
その歯科医師にそういったケースの経験が無ければ判らない人もいるかも知れません。

将来的に奥歯根の治療が必要であった場合、その時に担当する物には今回の経験を告げていただき、レントゲン等をよく診査して注意して治療していただくべきでしょう。

ただこの事で怖くなって、どうしても必要な治療を避けてしまうと、逆に別の問題が起こる可能性がありますので、まずはよくお話をし説明をよく受けていただくとよいでしょう。



今回のようなケース。

いま上顎洞に感染が起こっていようがいまいが、ラバーダムは使用していただいた方がよいかも知れませんね。
マイクロもあればよいと思いますが、見えたからといって何かが出来る歯科医師が全員とは限りません。

道具は万能ではありません。
診断する歯科医師の力量によると思います。


先にも書きましたが、治療そのものは一般的な事よりも長くかかるかも知れませんし、その経過と予後もなるべく長期間観察したいところです。

なのであまり怖がらず前向きに治療に臨んで下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-06-23 21:40:02
実際の根管の状況が把握出来ないので、推測でしかありませんが、解剖学的な根管から逸脱して削合されているのではないでしょうか。

根の形態が平均的な形ではなく、やや癖のある形なのではと想像します。


7番は意外にそう言う事が多く、通常のレントゲン写真だけでは根の形を把握し難かったりします。

現に私自身もかなり変な形の7番が生えています。
断面で言うと蛸のような形態です。


その為に非常に分かり難くて最初の先生は抜けていないと思いますよ、と説明し、次に行った先生は抜けていると聞いているからそう返答しているのでは、と考えました。


いずれにしても根管治療が上手く行っていないようですので、最後の手段としては、抜歯して根尖から逆に根管充填して完全に封鎖して、埋め戻すと言う手もあると思います。

残念ながら保険治療を逸脱している治療ですので、自費になるかと思いますが、根の治療の解決の最終手段として有効です。


繊細さを必要とする処置ですので、腕の立つ先生を探さないといけないかと思いますが、まだ諦めるのは早い、と言う事を知って、希望を持って欲しいと思います。

この方法で上手く治せれば上顎洞との交通も閉鎖出来ますし、根の治療も治せます。
実はこう言う臨床経験を何回か持っております。


辛いでしょうが、道はあります。
探されて下さい。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たままさん
返信日時:2009-06-24 09:25:53
田中先生、松元先生

おはようございます。
お忙しいところ、丁寧でわかり易く回答下さり、ありがとうございました。


抜歯は最終手段であり、時間をかけたり、手段によってはを残せる事、上顎洞との交通も稀にある事、などわかり、前向きな気持ちになりました。

また「上顎洞交通は稀にあること」「道はあります」という言葉はとても私の励みになりました。


一旦、気持ちをリセットして、気長に治療に励んでいきたいと思います。



ありがとうございました。



 



タイトル 右上7番の根管治療中に上顎洞に貫通。今後の治療について
質問者 たままさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療に関するトラブル
回答者




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