インプラントでのCTの必要性はどの程度のものですか?
相談者:
koちゃんさん (58歳:男性)
投稿日時:2009-07-07 23:09:03
回答1
よしだデンタルクリニック(京都市左京区)の吉田です。
回答日時:2009-07-07 23:32:42
金額の事はそれぞれの歯科医院で設定額があるのでコメントはできませんが、私も学会員としてお答えするなら、CTの必要性があると考えています。
大学病院時代では、インプラント治療をするのにCTなしの治療は専門チームの一員として考えられませんでした。
無論今でもです。
ではなぜCTを必要としないのか。
骨が充分あって横幅があるから、デジタルレントゲンがある程度の縦の長さを測ることができるから、CTを近くで・自院でとる事が困難だからと言った理由からでしょう。
抜歯即時などの特殊な例は除きますが。
先日当院でインプラントオペを行った方もパノラマレントゲンでは骨の高さは充分でしたが、CTを撮影してみると何十・何百と見てきたCTの中で一番不思議な神経の形態をしていました。
顎の神経は時に途中から数本に分かれていたり、ループを描いていたり、オトガイ孔といった所から前にまだまだ伸びていたりします。
歯茎を開いてみたら、触診やCTの3次元画像よりも骨が薄かったといった事も経験しています。
しかし、CTがなければそれすらが勘や経験のみに頼る事になります。
また、より長いインプラント体を埋入出来るかもしれないのに、デジタルでもパノラマだけでは、必然的に短くなってしまうものです。
短いより長い方がインプラント補綴について言えば有利であるのは間違いありません。
以上の事より、現代においてCT撮影が近くの医院や病院でもできるなら、面倒だからしないと言うのは、私の中では到底考えられませんし、受け入れがたいものです。
個人的には、インプラント治療を行う歯科医院全てがCTを撮影する事を望んでいるほどです。
万が一医師が患者の神経を損傷してから説明責任を果たすのは不可能です。
双方のためにもCT撮影ならびに読解能力をつけるのは必要不可欠であると私は考えています。
大学病院時代では、インプラント治療をするのにCTなしの治療は専門チームの一員として考えられませんでした。
無論今でもです。
ではなぜCTを必要としないのか。
骨が充分あって横幅があるから、デジタルレントゲンがある程度の縦の長さを測ることができるから、CTを近くで・自院でとる事が困難だからと言った理由からでしょう。
抜歯即時などの特殊な例は除きますが。
先日当院でインプラントオペを行った方もパノラマレントゲンでは骨の高さは充分でしたが、CTを撮影してみると何十・何百と見てきたCTの中で一番不思議な神経の形態をしていました。
顎の神経は時に途中から数本に分かれていたり、ループを描いていたり、オトガイ孔といった所から前にまだまだ伸びていたりします。
歯茎を開いてみたら、触診やCTの3次元画像よりも骨が薄かったといった事も経験しています。
しかし、CTがなければそれすらが勘や経験のみに頼る事になります。
また、より長いインプラント体を埋入出来るかもしれないのに、デジタルでもパノラマだけでは、必然的に短くなってしまうものです。
短いより長い方がインプラント補綴について言えば有利であるのは間違いありません。
以上の事より、現代においてCT撮影が近くの医院や病院でもできるなら、面倒だからしないと言うのは、私の中では到底考えられませんし、受け入れがたいものです。
個人的には、インプラント治療を行う歯科医院全てがCTを撮影する事を望んでいるほどです。
万が一医師が患者の神経を損傷してから説明責任を果たすのは不可能です。
双方のためにもCT撮影ならびに読解能力をつけるのは必要不可欠であると私は考えています。
回答2
回答日時:2009-07-07 23:33:44
こんにちは。
CTは、撮った方がいいと思いますよ。。
それも歯科用の、精度の高いものが必須だと思います。
実は私自身、インプラントで数本だけ失敗(※その後きちんとリカバリーは出来てます)したことがあり、そのうちの1例は、医科用のCT撮影まではして安心していたけれど、歯科用のCTを撮れていれば防げた失敗だったと思っています。
要は、骨の中にあったのう胞を見落としていたのです。
術前に自分以外にも、複数の専門医の先生や複数の同僚の先生とも何度も相談していたケースでしたから、当時の自分的には不可抗力だったかとは思っているのですが、今なら歯科用CTもそこそこ普及してきていますからね。
都市部でしたら、ちょっと探せば近所で何軒か見つかると思いますよ。
ただし、日ごろからCT像を見慣れていない先生だと、肝心のところが確認出来ない可能性もあるかも知れません。
術中のいざというときや、術後の管理までを考えると、より安心なのは院内に設備している医院かな・・と、個人的には思います。
でも術後のメインテナンスを引き続き、長年に渡ってお願い出来ると言う条件も重要ですね。
身体に埋め込んで棺桶の中にまで持っていくものですからね。
費用で決めるより、少しでも安心な方法を選ばれた方が良いかと思いますよ。
お大事にどうぞ。
CTは、撮った方がいいと思いますよ。。
それも歯科用の、精度の高いものが必須だと思います。
実は私自身、インプラントで数本だけ失敗(※その後きちんとリカバリーは出来てます)したことがあり、そのうちの1例は、医科用のCT撮影まではして安心していたけれど、歯科用のCTを撮れていれば防げた失敗だったと思っています。
要は、骨の中にあったのう胞を見落としていたのです。
術前に自分以外にも、複数の専門医の先生や複数の同僚の先生とも何度も相談していたケースでしたから、当時の自分的には不可抗力だったかとは思っているのですが、今なら歯科用CTもそこそこ普及してきていますからね。
都市部でしたら、ちょっと探せば近所で何軒か見つかると思いますよ。
ただし、日ごろからCT像を見慣れていない先生だと、肝心のところが確認出来ない可能性もあるかも知れません。
術中のいざというときや、術後の管理までを考えると、より安心なのは院内に設備している医院かな・・と、個人的には思います。
でも術後のメインテナンスを引き続き、長年に渡ってお願い出来ると言う条件も重要ですね。
身体に埋め込んで棺桶の中にまで持っていくものですからね。
費用で決めるより、少しでも安心な方法を選ばれた方が良いかと思いますよ。
お大事にどうぞ。
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2009-07-08 01:06:21
CTはできれば撮ったほうがいいでしょう。
私の場合はほとんど取りますが、下の奥歯で非常に条件のいいときはまれに撮らないこともあります。
最近お話をお聞きした、インプラントで有名な先生は、訴訟で裁判になったときにはCTが無いと負ける可能性が高いので必ず撮ったほうがいいといって見えました。
>またより長いインプラント体を埋入出来るかもしれないのに、デジタルでもパノラマだけでは、必然的に短くなってしまうものです。
短いより長い方がインプラント補綴について言えば有利であるのは間違いありません。
最近の研究では、ある一定の長さがあれば長さと予後は関係ないというのがあったと思います。
また、海外の有名な先生が6mmあれば大丈夫といって見えたと思います。
>CTは、撮った方がいいと思いますよ。。
それも歯科用の、精度の高いものが必須だと思います。
歯科用のものでは大切な3条件の一つである骨の密度が測れませんので、できれば医科用のもので撮られたほうがいいと思います。
さらに贅沢を言えばスライス幅の小さい機種がよろしいかと思います。
以上個人的な見解です。
私の場合はほとんど取りますが、下の奥歯で非常に条件のいいときはまれに撮らないこともあります。
最近お話をお聞きした、インプラントで有名な先生は、訴訟で裁判になったときにはCTが無いと負ける可能性が高いので必ず撮ったほうがいいといって見えました。
>またより長いインプラント体を埋入出来るかもしれないのに、デジタルでもパノラマだけでは、必然的に短くなってしまうものです。
短いより長い方がインプラント補綴について言えば有利であるのは間違いありません。
最近の研究では、ある一定の長さがあれば長さと予後は関係ないというのがあったと思います。
また、海外の有名な先生が6mmあれば大丈夫といって見えたと思います。
>CTは、撮った方がいいと思いますよ。。
それも歯科用の、精度の高いものが必須だと思います。
歯科用のものでは大切な3条件の一つである骨の密度が測れませんので、できれば医科用のもので撮られたほうがいいと思います。
さらに贅沢を言えばスライス幅の小さい機種がよろしいかと思います。
以上個人的な見解です。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2009-07-08 09:26:41
インプラント治療において術前にCTを撮ることは今では常識になりつつあります。
歯科用に限らず医科用のCTを含めれば全国どこでも撮影可能ですから(世界で販売されているCTの1/4が日本に存在しますから)術前にはゼヒCTで確認をするべきです。
また、問題が起きた際には裁判で非常に不利な立場に多々されますのでなお一層必要です。
ただ、技術的なことを申しますと、CTを必要としないケースが多いのは事実です。
でも、 ”手術可能”という解釈と”手術を安全に”とではちょっとニュアンスが異なりますので予防線を張る上でも撮影は重要です。
歯科用に限らず医科用のCTを含めれば全国どこでも撮影可能ですから(世界で販売されているCTの1/4が日本に存在しますから)術前にはゼヒCTで確認をするべきです。
また、問題が起きた際には裁判で非常に不利な立場に多々されますのでなお一層必要です。
ただ、技術的なことを申しますと、CTを必要としないケースが多いのは事実です。
でも、 ”手術可能”という解釈と”手術を安全に”とではちょっとニュアンスが異なりますので予防線を張る上でも撮影は重要です。
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-07-08 11:19:16
今回のご相談のような症例では、歯科用CT撮影なしのインプラント治療はするべきではないと考えます。
解剖学的な状態を把握するのに、歯科用CTほど強力な機器はありません。
更に言えば、歯科用CTの存在が、劇的にインプラント手術を低侵襲に変えてしまう時代が来ようとしていますので、そう言う意味からも、必ず歯科用CT撮影をして下さい。
今回のQは長く閲覧されるQとなる事が間違いないでしょうから、それを意識して書かせていただきますが、インプラント手術を低侵襲で手術自体も、、治癒期間でも患者さんが痛んだり腫れたりの苦痛が殆どなく、快適に過ごせるような治療を出来る根本に、歯科用CTがある、と私は確信しています。
今後劇的にインプラント治療は生まれ変わるのです。
このサイトが、10年以上存続してくれれば、私の預言は証明されるでしょう。
又、私自身も証明する為に頑張っております。
これは、従来の歯科治療が強拡大鏡や顕微鏡で生まれ変わった、のと同等以上の変革を齎すものなのです。
10年後には何力説しているんだ、と笑われる事でしょう。
しかし、2009年現時点で尚、こう言うQが出る時代である事を証明出来る現状でもあるのです。
大変革の時代には、正しく行動するには勇気が必要です。
はっきり言って、賭けに勝つ、と言う”運”も必要でしょう。
それは、治療費では判断出来ないものです。
完璧な治療を受ければ生涯のものとなるものです。
それには、歯科用CTは必須です。
そして再度強調しますが、どう言う具体的な手術方法を採用するのかで判断して下さい。
キーワードは”低侵襲”です。
お大事に。
解剖学的な状態を把握するのに、歯科用CTほど強力な機器はありません。
更に言えば、歯科用CTの存在が、劇的にインプラント手術を低侵襲に変えてしまう時代が来ようとしていますので、そう言う意味からも、必ず歯科用CT撮影をして下さい。
今回のQは長く閲覧されるQとなる事が間違いないでしょうから、それを意識して書かせていただきますが、インプラント手術を低侵襲で手術自体も、、治癒期間でも患者さんが痛んだり腫れたりの苦痛が殆どなく、快適に過ごせるような治療を出来る根本に、歯科用CTがある、と私は確信しています。
今後劇的にインプラント治療は生まれ変わるのです。
このサイトが、10年以上存続してくれれば、私の預言は証明されるでしょう。
又、私自身も証明する為に頑張っております。
これは、従来の歯科治療が強拡大鏡や顕微鏡で生まれ変わった、のと同等以上の変革を齎すものなのです。
10年後には何力説しているんだ、と笑われる事でしょう。
しかし、2009年現時点で尚、こう言うQが出る時代である事を証明出来る現状でもあるのです。
大変革の時代には、正しく行動するには勇気が必要です。
はっきり言って、賭けに勝つ、と言う”運”も必要でしょう。
それは、治療費では判断出来ないものです。
完璧な治療を受ければ生涯のものとなるものです。
それには、歯科用CTは必須です。
そして再度強調しますが、どう言う具体的な手術方法を採用するのかで判断して下さい。
キーワードは”低侵襲”です。
お大事に。
回答6
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-07-08 13:28:13
koちゃんさん、こんにちは。
私も皆さんと同様、インプラント治療にはCTは欠かせないと考えています。
インプラントというのは骨の中にフィクスチャーと言う人工の歯根を埋入する手術を行います。
平面的なレントゲン(オルソパントモやデンタル)というのはいわゆる影絵なので、実際には骨の中がどうなっているのかはわからないのです。
その点CTは骨の中の様子をうかがい知ることができます。
また、神経や上顎洞までの距離もほぼ正確計測することができますし、より安全な手術を行うためには必要不可欠なものと考えています。
転ばぬ先の杖といったところでしょう。
参考になれば幸いです。
私も皆さんと同様、インプラント治療にはCTは欠かせないと考えています。
インプラントというのは骨の中にフィクスチャーと言う人工の歯根を埋入する手術を行います。
平面的なレントゲン(オルソパントモやデンタル)というのはいわゆる影絵なので、実際には骨の中がどうなっているのかはわからないのです。
その点CTは骨の中の様子をうかがい知ることができます。
また、神経や上顎洞までの距離もほぼ正確計測することができますし、より安全な手術を行うためには必要不可欠なものと考えています。
転ばぬ先の杖といったところでしょう。
参考になれば幸いです。
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-07-08 16:18:49
6名の先生方に共通しているのは「インプラント治療にCTは必要ない」と、どなたも言っていないと言う事です。
僕も同じ考えですので「7名中7名の歯科医師の考え(=100%)」と思われて結構だと思います。
僕も一昨年まではCT無しでインプラント治療を行ってきましたが、正直言って「今思うとゾッとする」と言う事が多々あります。
確かに「下の奥歯で条件が良い時」などはCT撮影は必要無いと思われるかもしれません。
しかし大御所の先生から「重篤なトラブルが起こるのはそのような時だ」とレクチャーされた事があります。
まだまだ都市部と地方での地域差はあると思いますが、少なくともkoちゃんさんのお住まいの地域において、CT撮影が不可能なことはありません。
自院でCTを持っていなくても、大学病院の放射線科に依頼する、CT専門の画像センターに依頼するなどの手段はいくらでもあります。
僕はCT無しでのインプラント治療は「シートベルトをせずに車を走らせるようなもの」だと思っています。
タカタ先生の書かれた「 ”手術可能”という解釈と”手術を安全に”とではちょっとニュアンスが異なります」と言う事です。
これだけCTが普及してきた現在「CTなんて撮らなくても平気」は「認識が甘い歯科医」と言うレッテルを張られてもおかしくないと思いますよ(少なくとも都市部では)。
僕も同じ考えですので「7名中7名の歯科医師の考え(=100%)」と思われて結構だと思います。
僕も一昨年まではCT無しでインプラント治療を行ってきましたが、正直言って「今思うとゾッとする」と言う事が多々あります。
確かに「下の奥歯で条件が良い時」などはCT撮影は必要無いと思われるかもしれません。
しかし大御所の先生から「重篤なトラブルが起こるのはそのような時だ」とレクチャーされた事があります。
まだまだ都市部と地方での地域差はあると思いますが、少なくともkoちゃんさんのお住まいの地域において、CT撮影が不可能なことはありません。
自院でCTを持っていなくても、大学病院の放射線科に依頼する、CT専門の画像センターに依頼するなどの手段はいくらでもあります。
僕はCT無しでのインプラント治療は「シートベルトをせずに車を走らせるようなもの」だと思っています。
タカタ先生の書かれた「 ”手術可能”という解釈と”手術を安全に”とではちょっとニュアンスが異なります」と言う事です。
これだけCTが普及してきた現在「CTなんて撮らなくても平気」は「認識が甘い歯科医」と言うレッテルを張られてもおかしくないと思いますよ(少なくとも都市部では)。
回答8
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2009-07-08 19:21:53
ひとつフォローを。
リニア断層撮影を導入している医院に関しては 「悪く無いと思います」
リニア断層撮影はCTに比べても規格性では優れていますし、寸法精度も誤差が少ないです。
リニア断層撮影を導入している医院に関しては 「悪く無いと思います」
リニア断層撮影はCTに比べても規格性では優れていますし、寸法精度も誤差が少ないです。
タイトル | インプラントでのCTの必要性はどの程度のものですか? |
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質問者 | koちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 58歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラントその他 CT |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。