エルビウムヤグレーザーとウォーターレーザーによる虫歯治療について

相談者: キミさん (33歳:女性)
投稿日時:2009-07-15 08:12:06
右下の6番にアマルガムの隙間から虫歯ができて穴があいてしまったので、また2次カリエスができないようにレーザー治療をしてくれる所を探して、家から1時間半かかるところへ相談に行きました。(近所にはなかったので)
 
その先生はあまり説明をしない感じの先生でデンタルを撮った後、

「レーザーをやりたいんです。」

と言っても小さな声でモゾモゾ言っていましたがよく分からず、虫歯も小さいので普通に削ってレジンでつめるだけで大丈夫です、といって治療してもらいました。 
  

やっぱりレーザーって難しいなあと思いながら、今度は近所の歯医者さん検診に行った所、虫歯はないけどアマルガムが入っている所はレジンに詰め替えた方がいいというので、他の上下6番を3本詰め替えました。

あまり削りたくなかったのですが体に良くないというので。
  


それから半年後、下の親知らずが痛みだし抜歯しに違う歯医者に行った所(検診に行った近所の歯医者さんでは抜歯できないと言われた為)半年前に直した右上6番が虫歯になってるというんです。

どうしても納得できなくてデンタルを撮ってもらったら、確かにつめた中で遠心の方から虫歯になっていました。

先生が言うには象牙質までいっているそうです。自覚症状はありません。
 
まだ直して半年なのに…というショックとまた削るのかという感じで悩んでいます。


今迄抜随したことがなく、矯正も5年ほど前にしていたのでに対しては意識しているつもりです。
 
そこでまたレーザーに対して色々調べるようになったのですが、私のようにレジンでつめた歯の中が虫歯になった場合、レジンをタービンで削って、中にレーザーをあてて虫歯を除去するというのは可能ですか?

エルビウムヤグレーザーは虫歯の部分にしか作用しないし、殺菌作用もあると聞いたので2次カリエスを防げるのでは?と思ってしまいました。

別に痛いのが嫌だとか麻酔が嫌だとか言うのではなく、単に削りすぎない事と歯質を丈夫にするという事の為にレーザーを希望しています。 
  

レーザーについて調べても無痛ですとか、キーンという音がありませんとかいう説明だけなので、私は痛いのも削るのも大丈夫なんです。

ただ、普通に削ってつめるよりは効果があるのでは?と思いまして。(素人判断ですが) 
 

調べているうちに更に進化したウォーターレーザーを扱う所も都内にありました。


長々書きましたが、

1、つめたレジンを削って中をレーザーで虫歯除去する事は可能でしょうか?
 
2、ウォーターレーザーはエルビウムヤグレーザーのように虫歯だけに反応するレーザーなのでしょうか?
(調べた範囲では歯随の方迄削れてしまうという事が書いてあったため)


あまり色々な歯医者さんに相談にいくのも大変なので、こちらに相談させて頂きました。

虫歯の状態は6番と7番の間から中に広がっていました。
7番は大丈夫だそうです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-07-15 12:03:10
こんにちは。

レーザーのお話の前に、まずその新たに発見されたカリエスが以前治療した際にその部分も治療が必要であると判断されたのかどうか。

以前詰めたとは、同じ歯の中の違う場所のようですがいかがでしょうか。

もしそれらの進行状態に差があり、2つが中でつながっていたりしない場合。
当然治療が必要とされる時期も違うので、治してから半年なのにという事には関係はなく、診た先生の判断なのではないかなと思います。


私はウォーターレーザーは使用した事はありませんが、理論的には水の分子レベルでの爆発によって硬組織を除去してゆくようです。

Er.YAGレーザーも炭酸ガスレーザーも水に反応することを利用しております。


さて1.のご質問ですが、理屈ではそれが可能です。

が、実際にレーザーで除去された部分の周囲に二次カリエスを防げるような効果があったという確固たる証拠が発表されていないと思いますし、実際にはエンジンや手用のエキスカベータなどで除去してゆく方がはるかによく除去出来るのが実際でしょう。


2.のご質問にも関係する事ですが、今現在の科学をもってしてもカリエスを臨床的にですら確実に除去出来たと思われる器機は存在しません。

よって臨床成績で一番良いのは、熟練した歯科医師が手指の感覚で手用のスプーンエキスカベータを用いて、カリエスの除去を行った時であるといわれております。

確かにレーザーはエンジン等で削る場合と比べ、無麻酔ではエンジンよりも深い場所まで痛みは少なく除去できます。

ただ切削能率は体感的には10分の1以下といった感触でしょうか・・・

要するに痛くないイメージをアピールするには効果は大きいと思いますが、その使用方法と理論までを熟知していなければどれ程の臨床的効果を得られるのかはやや疑問に思っております。


大事なのは、Er:YAGレーザー等の高出力のレーザーは「歯を切削するための道具」であって、広い意味ではタービン・エンジン・手用の切削器具と目的は同じであり、「虫歯予防のための道具」ではありません。

そういう効果が理論上は期待できるという事は事実ですが、実証されていません。


レーザーがダメな器械という意味は全くありません。
軟組織に対しては非常に便利しています。
私も使わない日はないでしょう。


きちんと問題部分が除去できるのであれば、麻酔する事や多少のお痛みに関しては別に嫌ではないとおっしゃるのであれば、むしろ一番歴史と実績のある方法をお選びいただいた方が結果はよいように思えます。




タイトル エルビウムヤグレーザーとウォーターレーザーによる虫歯治療について
質問者 キミさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
う蝕関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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