5歳、乳歯埋伏歯の手術の時期、後遺症について教えてください

相談者: ごきげん丸さん (44歳:女性)
投稿日時:2009-07-21 13:41:27
こんにちは。
5歳の息子の埋伏歯についておたずねいたします。

息子の左下第2乳臼歯が今も生えていません。
3年前から通っている、市内の歯科大付属病院の小児歯科にて、レントゲンを撮りました。

担当医の話では、だいぶ深い位置にが埋もれており、低年齢ということで、全身麻酔にて手術を行う予定といわれました。
下顎の骨の中に歯があるので、これを取り出す手術です。

手術のためには、もう少し詳しくCTスキャンで、位置を確認しなければならないのですが、小さい子供なので、動いてしまってなかなか上手くCTが撮れません。

手術は小児歯科ではなく、口腔外科が担当するとの話で、口腔外科医は「8月下旬を予定しましょう」と手術時期を指定しました。
なぜか分かりませんが、医師は8月下旬がいいと強調します。

私と夫は手術は秋か冬頃の方が良い気がするのですが、専門医の話を受け入れてそのまま手術した方が良いのでしょうか。

また、手術の後遺症として、下唇に麻痺が残るといわれ、とてもショックを受けています。
動揺が大きく、私は精神内科に通っています。

小児歯科の担当医は、少し延期するのも可能とおっしゃるのですが、どう判断して良いのか迷っています。
先生方の意見を聞かせていただきたく質問を書きました。
アドバイスをよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-07-21 13:49:42
ごきげん丸 さん、こんにちは。

お子さんのことでご心配のことと思います。

状況が良くわからないのですが・・・

過剰な埋伏歯が原因で、第2乳臼歯が出てこないということでしょうか?
それとも第2乳臼歯が埋伏していて、それを取り出さなければならないということでしょうか?

いずれにしても、手術する時期については多少の延期は可能だと思いますが、お子さんが夏休みのうちに行うということではないでしょうか。

この件については直接手術を担当する口腔外科の先生に、良く確認をしたほうがよいですね。

あと、下唇の麻痺についても良く相談してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ごきげん丸さん
返信日時:2009-07-21 15:02:41
畑田先生ご回答ありがとうございます。

埋伏歯の状況は、レントゲンで見ると乳歯自体は下顎の骨の中にあります。
何らかの原因で上に生えてこないようです。

レントゲンで見ると第2乳臼歯の上の歯槽骨の辺りに、腫瘍のような影があり、これが原因で生えないのではないかとの口腔外科医の見解でした。(腫瘍も手術の時に同時に取り出すとの事です)

小児歯科医の話では、この状態では永久歯は生えない、ときっぱり言われました。(取り出しても欠損したままで、将来はブリッジインプラントを施すようにとのことでした)

もちろん、このまま乳歯を取り出さなければ、隣の歯列噛み合せ、そして、乳歯自体が原因で膿む可能性がある、などの問題をきかされました。

手術で切開し取り出すのですが、骨の中にある歯を取り出すのですから、取り出した後、骨に穴が開きます。
骨が修復するまでは、骨折しやすいので注意してください、とも言われました。

5歳の子供なので、説明しても分からないと思います。
まして、子供に説明をして逆に恐怖を与えてしまうのではないかと心配です。

しかし、年齢が上がるほど、この手術はリスクが高くなるので、小学校入学前迄に施術するように、と言われました。

<夏休み中に>の件ですが、保育園に通っているので、8月下旬は夏休みは終わっています。
このことは、医師にもお話いたしました。
その上で、8月下旬に、と言われたので、根拠が分かりません。

手術後の傷や、骨折のおそれのケアなどを、考えると、血の循環が良い夏より、秋〜冬の方が良いと思うのですが、どうお考えになられるでしょうか。

ちなみに骨折を防ぐ防具、プロテクターなどはないと、医師から言われました。
自分自身で気を付けるしか方法がないそうです。
5歳の子供に理解できるのか疑問です。

私は保育園の先生にも相談しました。保育士の先生と一緒に良い方法を探っていますが、これといった手段は期待できません。

乳歯の埋伏歯の例は珍しいようで「歯チャンネル」の投稿にも少ないので、驚きました。

私は子供がベストな状態で手術を受けられれば良いと思っています。

また、珍しい例なので、「歯チャンネル」をみて、同じ症例の方が読んで参考にしていただければと思っています。

どうぞ、宜しくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-07-22 19:07:30
今回のようなケースでの対処が可能な、他の医療機関での診察は受けてますでしょうか?

腫瘍がメインだとすると納得ですが、そうでないとすると、それだけのリスクを冒してあえて早期に摘出手術を行うのは一般的ではないようにも感じます。(もちろん、埋伏乳歯の経験のない私が言うのですから、それほどあてにはなりませんが)

可能なら、セカンドオピニオンを受けられてからのほうが、納得して手術に臨めるように思います。

回答 回答3
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2009-07-22 20:13:05
あまりないケースなので、具体的なことは、あくまでも診察を受けた先生と相談してくださいね。

さて、気になる点の一般的な話しのみします。

>>
手術後の傷や、骨折のおそれのケアなどを、考えると、血の循環が良い夏より、秋〜冬の方が良いと思うのですが、どうお考えになられるでしょうか。
>>

現在の医学で、夏より冬のが膿まないから良いとか、循環が良いとか、まったく関係ありません。
抗菌剤の点滴なども行いますので、時期の制約は、全くないと考えてください。

その病院にクーラーがないとなると、寝苦しいだけです。



>>>
また、手術の後遺症として、下唇に麻痺が残るといわれ、とてもショックを受けています。
>>>

残る可能性は、あります。
しかし、見た目は、まったくわかりません。
動きの神経ではありません。
しかも、ほとんどの方(麻痺を納得して手術された方)は、なんとか、慣れていただいています。

大人でも、慣れるので、子どもなら、ほとんど気にしない可能性が高いと思います。
子どもの時からですと、ほとんどの方が、大人になっても、気にならないと思います。
100人中100人が、そうなるということではありませんが、ほとんどの子どもが、気にしないと思います。

ごきげん丸さんの子供さんが、気にする、まれなタイプかどうかわかりませんので、必ずとはいえませんが・・・。


>>>
骨が修復するまでは、骨折しやすいので注意してください、とも言われました。
>>>

必ず、そのように説明します。
しかし、多くの場合は、普通の子供が、外傷で骨折するのと、ほぼ同等の力がかかったときに骨折するぐらいで、普通は、骨折しません。
しかし、可能性は、若干でも高くなるので、必ず説明します。

こんなことを書くと、不安が増すかもしれませんが、骨折したとしても、手術のためというより、たまたまと思ってよいぐらいのリスクでしょう。


特に、近年では、何かと不信感をもたれたり、手術が成功しても、経過が悪いと、手術のミスと訴えられる方が増えているので、患者さんが不安になるように、説明をする傾向があります。

たぶん、僕も同じ説明をします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ごきげん丸さん
返信日時:2009-07-23 14:55:44
森川先生、湯浅先生、ご回答ありがとうございました。

特に湯浅先生の詳細なご回答には、心が救われたような思いがしました。
とても貴重な回答をいただき感謝しております。

近日中に、歯科医大学病院に行って、教えていただいたことを参考に、担当医に質問をしてみようと思います。

森川先生のおっしゃっていた、<セカンドオピニオンを受けては>とのご意見ですが、他の歯科医大病院が近くにないので、遠くまで小さな子供を連れて通うのは、無理なのであきらめました。

せっかくアドバイスをいただいたのに、申し訳ありませんでした。

珍しいケースなので、同じ症状の方がいて、私の投稿を見て少しでも役に立てたらと、いいなと思います。

私が、担当医から聞いた話の捕捉になりますが、乳歯の根の部分は形が永久歯とは異なり、末広がり、というか、大の字形になっています。
そのため、切開手術でもを抜くのが難しいそうです。
広がった形の歯の根が、引っかかるからです。

そのため取り出すのにも、まず、切開した後、取り出す歯を割ってから、引き出す方法になるそうです。

多少、根の部分が残るそうですが、残っていても、まるごと歯が残っているより、この先、将来その部分が化膿する可能性は少ないそうです。


私が心配している「神経の麻痺」は、歯を取り出すために、歯を割る衝撃や、引き抜くために、揺さぶるため、下顎の神経を刺激、もしくは傷つける恐れがあるので起こりうる後遺症です。

他にも、後遺症として、隣に位置する歯にも影響があるかもしれないとの事を担当医から説明されました。

子供なので新しい歯が、歯として形成される前の、タマゴの段階で(レントゲンでみると本当に卵のような丸い形です)、衝撃で傷付くと奇形、もしくは成長が止まる可能性があり、永久歯が望めなくなるかもしれないというのです。

これほどのリスクがあるのに、なぜ今手術をするのか?

それは大人になれば、あごの骨が厚くなり、しかも永久歯がきっちり生えてしまうと、切開して歯を取り出すのがとても困難になるためと、永久歯が生えるまでの段階を考慮している結果なのです。

永久歯が生えるまで、埋伏歯をそのままにしていると、隣の歯が、曲がって生えたり、噛み合せがわるくなるので、歯列矯正、欠損部分の歯の補足、そして、いつ化膿するかわからない埋伏歯を残して、治療し続けなければいけないということです。

担当医の話をここまで聞いて、頭では理解していますが、子供の親として現実を受け入れ、決断をしなければなりませんので、相当なストレスがかかりました。

この手術をした後も、永久歯は欠損したままです。
大人になるまでの過程で歯列を矯正しながら、通院しなければなりません。
欠損部分のケアは、ブリッジまたはインプラントとなりますが、そこに至るまでは10年〜15、6年後です。(埋伏歯を残したままではインプラントは不可能)

その間、ずっと通院となると、遠い病院は無理かと思います。
私のの場合、同じ市内に歯科大病院があった事が、幸いだったと思います。

歯チャンネルをとおして、専門医の回答は宝物です。
先生方、本当にありがとうございました。



タイトル 5歳、乳歯埋伏歯の手術の時期、後遺症について教えてください
質問者 ごきげん丸さん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の生えかわり(生え変わり)
小児歯科その他
抜歯:乳歯(子供の歯)
乳歯(子供の歯)が抜けた・抜歯予定
歯の数が足りない(先天欠損)
歯が骨に埋まっている(埋伏歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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