上顎6番抜歯。インプラントもブリッジもリスクありと言われ悩んでいます

相談者: ぐりこちゃんさん (44歳:女性)
投稿日時:2009-08-17 11:58:07
こんにちは。初めて投稿させていただきます。

6月中旬頃、右上6番を虫歯のため抜歯しました。

銀のクラウンの中が虫歯になっていたのを長年放置していて、の上部分が欠けて土台だけが残っているような状態だったため、先生に、

「勢いで抜いてしまいましょう」

と言われ、あまりよく考えもせずに抜いてしまいました。

その後、ブリッジ部分入歯インプラントの選択をしなければならなくなりましたが、前後の歯を削るのには非常に抵抗があったため、インプラントを希望しました。

抜歯した病院ではインプラントを手掛けていなかったので、その後病院を替えて診ていただいたところ、私の場合は上顎の骨が1ミリあるかどうかという状態のようで、かなり治療にリスクがあると言われました。
安易に抜歯してしまったことを悔やんでいます。

先生の話によると、通常はブリッジの選択肢もありだということでしたが、私の歯槽骨はかなり短くなっているので、それを考慮するとブリッジでも不安が残る、ということでした。

今後はCTを撮ってからの判断になるかと思うのですが、おそらくサイナスリフトという方法で骨を作って定着させることになりそうです。

ただ私の場合、骨の状態がよくない(歯槽骨が短い・上顎の骨が薄い)ため、いずれの方法(インプラントかブリッジか)にしてもリスクがあるようで、今後どうしたらいいのか判断ができず、とても悩んでいます。

そこで質問させていただきたいのですが、サイナスリフトを用いた場合のリスクというのは、具体的にどのようなことなのでしょうか? 
ちなみに病院の先生からは「日本で認可されていない薬を使うので、その点でのリスク」としか聞いていません。

また私の場合、幼少期に蓄膿症にかかっていたことがあり、週に3回4年間ほど病院に通い続け、大変な思いでようやく治した経緯があります。

他の質問で、インプラント手術の前には蓄膿症を治しておいたほうがいいとの記載もあり、インプラントと蓄膿症には関連性があるみたいで気になっています。
上顎部のインプラントが完治した蓄膿症を誘発させるようなことがあると心配なのですが、そのあたりはいかがなものでしょうか?


また質問が前後してしまいますが、私のようにインプラントもブリッジもリスクがあるという場合、消去法で部分入れ歯にするのが最も望ましいのでしょうか?

なお、私は小学校のときに歯列矯正をしており、4本抜歯してスペース調整したため、本来32本あるべき歯が25本しかありません。
(処置上、右上と左上の5番を抜歯。右下4番と左下5番を抜歯。)

そのため右上6番といっても位置的には右上5番にあたるのではないかと思っています。
これは質問とは関係ない事柄ではありますが、歯の状態をお知らせするために書き添えさせていただきました。

たいへん長くなってしまって申し訳ありません。
どうかご助言いただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 12:32:10
『私のようにインプラントブリッジもリスクがあるという場合、消去法で部分入歯にするのが最も望ましいのでしょうか?』

確かに悩ましい状況ですが、入れ歯にしても、Brでもインプラントでも、ノーリスクのものはありません。

リスクの大小ではなく、どのリスクなら耐えられ、どのリスクならイヤなのか?
御自身のことを一番御存じであるはずの主治医にキチンとぶつけましょう。
それが出来ないのであれば、自費治療を受けない方が宜しいかと存じます。

ネットでは解らない情報が多すぎて、判断できません。
また、主治医とのコミュニケーションが不十分なまま、治療を進めるのは、絶対に行ってはいけません。

どういったリスクがあり、どうようなことを行うのか?
実際に主治医に説明して頂きましょう。
それで理解不能、もしくは十分な説明がなされない場合は再度御質問下さるか、セカンドオピニオンを求められることをお薦め致します。


⇒参考:セカンドオピニオン

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-08-17 12:58:06
蓄膿症は治癒したということですが、術前にCT撮影を行い、粘膜の肥厚、嚢胞の有無、自然孔開存の有無などを、よく調べて行う必要が有ります。

わずかな肥厚であれば問題とはなりませんが、相当量であれば、耳鼻科的対応が必要となるかも知れません。


受診したところが記載されていませんが、しかるべきところにいって、しっかり診断してもらう事をお奨めします。
ネットの相談では,心配が増すだけかも知れません。

経験的に上顎洞が大きく、深い場合には、粘液の排出が働きにくく、その構造的な事から上膊洞炎になりやすいタイプなのでしょう。

であれば洞内にはそう問題がないかも知れません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 15:00:23
そうですね。

佐藤先生が書かれているように

「どのリスクなら耐えられ、どのリスクならイヤなのか?」

でしょうね。


サイナスリフトも実績のある先生が行えば、問題無くインプラント治療が出来ますしね‥。

むしろ、前後のの状況がわからないので何とも言えませんが、僕ならブリッジは出来るだけ避けるでしょうね。


いずれにしても担当の先生ともう少しお話をされた方が良さそうですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぐりこちゃんさん
返信日時:2009-08-17 20:24:43
佐藤先生、松山先生、タイヨウ先生、お忙しい中をアドバイスいただきまして本当にありがとうございます。

前回の治療の際、主治医の先生にインプラントの方法等を質問したのですが、

「ご自分でもPCで(サイナスリフト法で検索して)調べたうえで、知識を得てからにしてください」

と言われています。
そのため、お盆休み中にいろいろネットで調べていてこちらのサイトを知り、今回質問させていただいた次第です。
そのため曖昧な質問だったかも知れませんが、どうかお許しください。


>「どのリスクなら耐えられ、どのリスクならイヤなのか?」

とにかくを削ることだけは避けたいので、ブリッジには非常に抵抗があります。

サイナスリフト法の施術中の痛みや腫れなどは、ある程度覚悟の上ですので、その点でのリスクは耐えられると思います。

ただ、その先生は移植の際に自家骨は使わず、日本で認可されていないアメリカの移植材を使うらしいのですが、安全性が確認できない「ウシ成分由来の」粉砕骨などであれば不安があります。
また自分の骨を使わない方法の場合、自分の骨を使う場合に比べて骨の定着性が劣るらしいので、そのあたりでも心配です。

つまり、手術中の痛みや治療の難易度・治療の長期化などのリスクには耐えられますが、安全性や有効性に不安があるリスクに関しては躊躇があります。


>サイナスリフトも実績のある先生が行えば、問題無くインプラント治療が出来ますしね‥。

そうなんですか! 
それを聞いて少し安心しています。

先生の話では、せっかくインプラントの手術をしても、骨が定着しない場合・神経を傷つけて顔面麻痺などが残ってしまう・上顎洞の空間に留めていたネジが落ちてしまう、等のリスクもあり得ると言われていて、なんだか恐ろしいネガティブなイメージばかりが頭に広がっていました。

難しい手術なので成功率も低いのではないかと心配になっていました。


蓄膿症が治癒したと言うことですが、術前にCT撮影を行い、粘膜の肥厚嚢胞の有無、自然孔開存の有無などを、よく調べて行う必要が有ります。

具体的なアドバイスをありがとうございます。
次回来院の際にCT撮影をする予定ですので、蓄膿症の既往症のことを伝えた上で詳しい撮影をお願いしようと思います。


ここでまた質問させていただきたいのですが、先生に今までの症例数や症例写真を見せてもらえるか頼んでみることは、失礼にあたるでしょうか?

とても忙しい先生ですので、いつもあまりお話ができる時間がとれず、相談に時間をとってしまうと先生にも迷惑をかけるので、そのほうがいいのでは?と考えています。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 20:31:02
>とても忙しい先生ですので、いつもあまりお話ができる時間がとれず、相談に時間をとってしまうと先生にも迷惑をかけるので、そのほうがいいのでは?と考えています。

いや。
ダメですよ。

大切なご自身の体の事です。
納得がいくまで説明してもらいましょう。

そうでなければ安心してお任せできませんよ。

もし、納得のいく説明が得られないのであれば、しっかり説明してくれる先生を探すべきだと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 21:25:21
こんにちは。

非常に悩ましいところです。。

実際こちらとしても資料が足りなさすぎますし、最終的には施術される先生とご自身の話し合いの中で妥協点を見つけて不時着するしかないでしょうね。

安全確実ノーリスクはあり得ません。

先生によって意見は割れますが、私個人としては、こういう場合のソケットリフトは結構躊躇する方です。

人工的に造った骨は、また溶けてくる可能性も高いと考えられますから、悪目に考えて、結局は1mmの骨で維持するものと自分なら考えます。
(※出来るだけ長時間保持しようとした場合、自家骨よりも牛由来のものを混ぜた方が長持ちはしそうです。日本の認可基準は意味がないですから、参考にする必要はありません。)

耐えられる・・可能性もあるとは思うのですが、やはり正直不安も感じます。
1mmでは、いくらなんでも足りない様な。。
まだこれから40〜50年使って貰わないといけないですからね。

ですから、可能なら2本埋入して連結したいです。
私の師匠の先生は、6番1本分のスペースで、工夫して2本埋入しているケースも持っていますが、これはかなり大変です。

あるいは当面の間ブリッジにしておいて、ダメになった時に2〜3本まとめて埋入して連結、と言うのもひとつの考え方ですよね。

とにかくインプラントは連結さえすれば強度が非常に上がりますからね。



そうは言っても、ソケットリフト自体は危なくない方の処置だと思いますし、今回の場合ブリッジのデメリットも考えれば、一概になしではないと思いますよ。

インプラント(の周囲骨)を守るために、せめてナイトガードの使用は一生してもらいたいところですけどね。

せっかく決まりかかっていたのにますます悩んでしまうかも知れませんが、これもひとつの見方ですので、参考とされて下さい。

よく納得して、何らかのリスクを受け入れてから治療を開始する様にして下さいね。

よくよく説明をしてもらう様にして下さい。

お大事にどうぞ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-08-18 15:53:49
歯科用CTでの精密検査を受ける事が良いと思います。
単純にCTと書かれているので、医科用ではとやや心配です。

歯科用CTの方が、現時点ではかなり精密に見られますので、その点を確認される事をお勧めします。

サイナスリフトの手術自体は、実績がある先生ならそんなに心配要らないはずですが、海外での移植材で心配されているとしたら、現在までの時点では骨の出来が悪いとかはない、強度的には差がないと言われていますので、安心して良いのではないでしょうか。

ソケットリフトは、1mmの骨ではかなりのゴッドハンドでないと厳しいでしょう。
但し探せば、実績のある先生もおられますので、サイナスが嫌なら検討して下さい。

又細かい点ですが、手術に当たって拡大鏡とか顕微鏡を使用している先生かどうか、も私は気になります。
細かい処置ですし、治り方を良くする為にも使用している先生をお勧めします。

蓄膿症の事も現時点での症状がどうなのか、上顎洞の自然孔がチャンとしているのか、粘膜が肥厚しているのか、サイナスリフトがやり難い状況なのかどうか、色々チェック事項をクリアにして手術されて下さい。

天然を削らないで修復出来るのが、インプラントの最大の利点です。
何を目的として治したいのか、をよく思い起こして、気持ちを強く持って下さい。

お大事に。




タイトル 上顎6番抜歯。インプラントもブリッジもリスクありと言われ悩んでいます
質問者 ぐりこちゃんさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
インプラントその他
ブリッジ治療法
ブリッジその他
回答者




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