上2番インプラント植立のための骨造成手術。自家骨使用が不安

相談者: ぴょんkichiさん (30歳:女性)
投稿日時:2009-08-25 10:26:17
こんにちは、インプラント骨造成手術についてご相談させてください。

昨日、左上2番の抜歯し、インプラント植立予定でしたが、歯の生えていた穴の表側の骨がなくなっていたため(裏側はある)、審美的な要素を追求するならば、骨造成手術が必要とのことで、抜歯のみとなりました。

説明を受けた骨造成手術は、親知らずが生えてきた辺りの下あごの骨を削って移植するという自家骨を利用する方法です。

大掛かりな手術になるためとても不安で、以下のことについてご相談させていただきたいと思います。


?削り取った部分の骨は再生するのか?後遺症は残らないのか?
?自家骨使用以外の方法は考えられないのか?
(人工骨をまぶす方法では、十分な高さが出るまで骨が再生しないと言われました)


ご回答いただきたく、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-08-25 11:38:00
>?削り取った部分の骨は再生するのか?後遺症は残らないのか?

勿論骨は再生してきますし,後遺症もほとんどないといって良いでしょう。


>?自家骨使用以外の方法は考えられないのか?
>(人工骨をまぶす方法では、十分な高さが出るまで骨が再生しないと言われました)

十分な高さが出るまで骨が再生しないと言うのは、ある意味では当たっています。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-27 10:37:00
骨を増大させる手術は、自家骨を移植する方法とそれ以外の骨補填材を使用する方法がありますが、増大量に関してはどちらが有利ということも言えないかもしれません。

どちらの手術を選択されてもよいと思うのですが、どちらもテクニックセンシティブなので、術者の技量が重要な要素となると考えます。

骨補填材を利用する場合、生体材料を使用する事が多いと思いますので、自分の体の中にそういったものを使用してもよいか否かで考えられるのも一つの選択方法ではないでしょうか。

ご参考になりましたでしょうか。
お大事になさってください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-27 13:34:50
上顎の骨であれば、抜歯によって唇側の骨が少なくなり、骨の移植になってしまうことは結構あります。

さて、その際の選択ですが、ネットでは個別の判断は出来ませんのであくまで一般的なお話とすると松山先生の御意見に同意致します。

喜多先生の書かれておられるように、術者のやり慣れている方法がこの場合には、適しているかも知れません。


無事治療終了致しますよう、ご祈念申し上げます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-27 14:00:15
>?削り取った部分の骨は再生するのか?後遺症は残らないのか?

再生する事もありますし、再生しにくいこともあります。
手術ですから違和感が残ることもありますし、残らないこともあります。
場合によっては神経の麻痺のような後遺症が出ることもありますし、うまく行くこともあります。


人の体に切開を加えるわけです。

いろいろな問題を抱えながら、必死で問題を起こさないように努力するのが歯科医師です。

ただ、人の体は千差万別です。
絵に描いたように全てがうまく行くとは限りません。 
リスクを承知でないと再生治療は不可能です。

嫌なら入れ歯にしたり、放置するのがもっとも安全です。


>?自家骨使用以外の方法は考えられないのか?
>(人工骨をまぶす方法では、十分な高さが出るまで骨が再生しないと言われました)

他にもカルシウムの粉を混ぜるような方法もありますし、人骨を使うこともありますし、牛の骨を使うこともあります。 

どの方法もそれぞれ利点欠点があります。

自分の骨だから絶対に良いともいえませんし、他人の骨だから絶対にダメともいえません。
リスクとベネフィットを天秤にかけて、よく考える必要があります。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-27 14:22:17
ぴょんkichi さん、こんにちは。

諸先生方が回答されているので補足的なことだけ答えさせていただきます。

>?削り取った部分の骨は再生するのか?後遺症は残らないのか?

再生するかしないかは採取した時の状態によると思います。
ただ、この部分は100%再生しなくてもあまり影響が出ない部位ではあります。


>?自家骨使用以外の方法は考えられないのか?

人工骨や牛骨などの代用骨もあります。
しかし、自家骨は感染しにくいというメリットがあります。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-08-27 17:24:27
ブロック移植の事なのかな?と想像して書かせていただきますが、かなり手術の技術レベルで高いものが要求され、難しいものです。

色々な考え方があるでしょうが、私でしたら本来抜歯したらその時点でソケットプリザベーションをして、骨造成する大変さを出来る限り減らす努力をします。

又、抜歯が決まった時点で、歯科用CTで診断して計画を立てて置いて、抜歯と同時にインプラント植立出来る方法を工夫すると思います。

現在かなり判明して来ている事ですが、使用するインプラントの種類で何処にどう植立するのか、インプラントポジション、3次元的立体的植立が最重要で、それでかなりの予後が決まると分かって来ています。

骨の状態とインプラントの立つ位置、周囲に如何に硬組織、軟組織を造る、もしくは再生するように出来るのか、が読み切れないと(予測が出来ないと)いけなくなっている、と言う事です。

今回、担当の先生はブロック移植を選択されたようですから、それが一番予後から考えても安全安心と診断されたのではないでしょうか。

骨を取ろうとしている位置は、確かに現在一番安全とされている部位ですので、その選択は間違っていないだろうと思います。

又、今回以外の方法、人工的な移植材とかでは、逆に時間とかが掛かり、難しくなる可能性も否定出来ません。

小さい範囲内のブロック移植も、レベル的にかなりの高さを求められるもので、小さい手術野の割りに難しくて、患者さんは時に大変です。

なので総合的に判断して、私自身は歯科用CTで治療計画を立てて置いて、一番楽に済むであろう抜歯時に同時に植立するか、最低限骨を造成して置いて次善の策を取れるようにします。

今回は残念ながら、抜歯されてしまっているので、歯茎が治癒する1ヶ月位待って、インプラント植立をして必要最低限の骨造成をすると思います。

が抜かなくてはいけなくなった場合、インプラント希望される場合は、抜歯時に計画を立ててしまってするのがベスト、更に言えば歯科用CTで診るべきだ、と考えています。

ご参考までに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴょんkichiさん
返信日時:2009-08-30 18:24:59
松山先生、喜多先生、佐藤先生、高田先生、畑田先生、松元先生

ご回答いただき、ありがとうございます。

先生方にコメントを頂き、骨移植についてより深い理解を得ることができました。
もう一度かかりつけ医に治療計画を説明してもらい、納得できたら骨移植をする方向で進めたいと思います。

ありがとうございました。



タイトル 上2番インプラント植立のための骨造成手術。自家骨使用が不安
質問者 ぴょんkichiさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントその他
回答者




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