ひどい歯周病なのに、歯石除去は2回だけで自費のPMTCへ移行?
相談者:
okayuさん (26歳:女性)
投稿日時:2009-09-03 00:54:07
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-09-03 07:36:36
okayuさまおはようございます。
歯周病と診断されて除石を行った後PMTCをすることになり保険外と告げられて困惑なさっているのですね。
通常、保険証を提示して保険診療を希望なさっているのであれば保険医はPMTCを保険診療として行う義務があります。
次回診察の前に保険適応外となる理由について説明を求めたほうがいいと思います。
もうひとつの質問の治療手順についてですが、歯周病の原因は歯石ではなくてプラークなので、治すためにはプラークをきれいに除去する必要があります。
スケーリング(歯石取り)でプラークを除去することは可能ですがたとえ除去した所ですぐにプラークは付着し始めます。
従って毎日のように歯科医や歯科衛生士にスケーリングをしてもらう必要があります、しかしこのようなことは現実的ではありません
毎日歯磨きをしてご自分でプラークを取る必要があります。
つまりプラークを取る方法は歯ブラシで歯をきれいに磨くことなのです。
しかし歯周病になっているということは、とりもなおさず今の歯磨きではプラークが十分落とせていなかったということになります。
きれいにプラークを落とせる歯磨きの方法を身につけることが求められるのです。
磨いたらきれいに磨ける歯磨き技術の習得が必要なのです。
即ち歯石取りやPMTCをする前に歯磨き練習をなさるのことが大切なのです。
そしてできれいに磨けるようになってくれば磨けるようになった分だけ歯周病は治ってきます。
歯周病が治ってしまえば歯石を取るのは簡単です、出血することもないし痛みもありません、PMTCも必要はありません。
またプラークを落とせるようになっているので歯周病の再発もありません。
このような歯周病の治療が一番合理的で患者さんにも優しい方法で費用も安く済むでしょう。
もうひとつ歯周病の原因であるプラークはお菓子を減らすことによって出来にくくなります、砂糖の摂取量にも配慮が必要です。
間食が多いのなら減らされ方がむし歯の予防にも効果的です、お菓子は一日一種類一個が適切な量だと考えています、たくさん食べたら翌日は控えられた方がいいと思います。
歯周病やむし歯になるほどお菓子を食べ過ぎるのは考え物です。
参考になれば幸いです。
歯周病 http://yamadashika.jp/perio.html
プラーク http://yamadashika.jp/perio01.html
歯周病を歯磨きで治す?? http://yamadashika.jugem.jp/?cid=159
むし歯の出来ない砂糖の量 http://yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ http://yamadashika.jp/prevent09.html
歯周病と診断されて除石を行った後PMTCをすることになり保険外と告げられて困惑なさっているのですね。
通常、保険証を提示して保険診療を希望なさっているのであれば保険医はPMTCを保険診療として行う義務があります。
次回診察の前に保険適応外となる理由について説明を求めたほうがいいと思います。
もうひとつの質問の治療手順についてですが、歯周病の原因は歯石ではなくてプラークなので、治すためにはプラークをきれいに除去する必要があります。
スケーリング(歯石取り)でプラークを除去することは可能ですがたとえ除去した所ですぐにプラークは付着し始めます。
従って毎日のように歯科医や歯科衛生士にスケーリングをしてもらう必要があります、しかしこのようなことは現実的ではありません
毎日歯磨きをしてご自分でプラークを取る必要があります。
つまりプラークを取る方法は歯ブラシで歯をきれいに磨くことなのです。
しかし歯周病になっているということは、とりもなおさず今の歯磨きではプラークが十分落とせていなかったということになります。
きれいにプラークを落とせる歯磨きの方法を身につけることが求められるのです。
磨いたらきれいに磨ける歯磨き技術の習得が必要なのです。
即ち歯石取りやPMTCをする前に歯磨き練習をなさるのことが大切なのです。
そしてできれいに磨けるようになってくれば磨けるようになった分だけ歯周病は治ってきます。
歯周病が治ってしまえば歯石を取るのは簡単です、出血することもないし痛みもありません、PMTCも必要はありません。
またプラークを落とせるようになっているので歯周病の再発もありません。
このような歯周病の治療が一番合理的で患者さんにも優しい方法で費用も安く済むでしょう。
もうひとつ歯周病の原因であるプラークはお菓子を減らすことによって出来にくくなります、砂糖の摂取量にも配慮が必要です。
間食が多いのなら減らされ方がむし歯の予防にも効果的です、お菓子は一日一種類一個が適切な量だと考えています、たくさん食べたら翌日は控えられた方がいいと思います。
歯周病やむし歯になるほどお菓子を食べ過ぎるのは考え物です。
参考になれば幸いです。
歯周病 http://yamadashika.jp/perio.html
プラーク http://yamadashika.jp/perio01.html
歯周病を歯磨きで治す?? http://yamadashika.jugem.jp/?cid=159
むし歯の出来ない砂糖の量 http://yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ http://yamadashika.jp/prevent09.html
回答2
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。
回答日時:2009-09-03 08:49:51
歯周病の治療にあたっては山田先生がご回答のように歯磨きが重要です。
ブラッシングの改善後に治療を進めていく方法もありますが、ブラッシング時の出血に恐怖感がある場合などで(あくまで一例としてですが)なかなか磨けない場合に先行してPMTCを進める場合もあろうかと思います。
また、2回で終わったとの事ですが簡単な除石が終了しただけであってブラッシングの好転後にもう少し細かい処置(SRP)を行う可能性が高いと思われます。
PMTCの保険適応については2カ月に1回であれば可能ですが、どこまですれば適応になるといった規定がありませんので極端な話をすればペーストを使用して1分行っただけでも30分かけて行っても費用は一緒です。
本気でPMTCすればするほど手間がかかりますから保険外という設定なのかもしれません。
ただ、歯周病治療の一環としてPMTCをするのであれば歯周病治療自体が保険外になる可能性(混合治療の禁止)もありますのでどのような理由で保険適応・適応外になるのかについては担当医にご質問されるのが良いと思います。
ブラッシングの改善後に治療を進めていく方法もありますが、ブラッシング時の出血に恐怖感がある場合などで(あくまで一例としてですが)なかなか磨けない場合に先行してPMTCを進める場合もあろうかと思います。
また、2回で終わったとの事ですが簡単な除石が終了しただけであってブラッシングの好転後にもう少し細かい処置(SRP)を行う可能性が高いと思われます。
PMTCの保険適応については2カ月に1回であれば可能ですが、どこまですれば適応になるといった規定がありませんので極端な話をすればペーストを使用して1分行っただけでも30分かけて行っても費用は一緒です。
本気でPMTCすればするほど手間がかかりますから保険外という設定なのかもしれません。
ただ、歯周病治療の一環としてPMTCをするのであれば歯周病治療自体が保険外になる可能性(混合治療の禁止)もありますのでどのような理由で保険適応・適応外になるのかについては担当医にご質問されるのが良いと思います。
回答3
中山歯科医院(石川県金沢市)の中山です。
回答日時:2009-09-03 10:18:06
まずは、通常の状態がどういう状態で、現在の自分がどういう状態だから、ひどい状態だ。
というような説明を受けてはいかがでしょうか?
本当に、相当にひどい状態であれば、3回目(スケーリング後)に自費のPMTCは、あまり行わないと思いますし、もしその都度その都度PMTCを行って、キレイにしていくという方針であれば。
治療終了までにあと数回かはPMTCを行うでしょうから、最終的に何回ほどのPMTCを行って、トータルいくらぐらいになるか?
聞いてみてもよいかもしれないですね。
というような説明を受けてはいかがでしょうか?
本当に、相当にひどい状態であれば、3回目(スケーリング後)に自費のPMTCは、あまり行わないと思いますし、もしその都度その都度PMTCを行って、キレイにしていくという方針であれば。
治療終了までにあと数回かはPMTCを行うでしょうから、最終的に何回ほどのPMTCを行って、トータルいくらぐらいになるか?
聞いてみてもよいかもしれないですね。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-09-03 10:56:55
そうですね。
PMTCを推進したい僕としてはちょっと懸念される事がありまして‥。
あくまでも私見ですが「PMTC」と言う言葉がいろんな意味に捉えられ、使われている‥と。
PMTCはそのまま訳せば「専門家による機械的歯面清掃」となるわけですが、「歯のクリーニング全般を指す言葉」として使われてもいます。
それは治療の一環であったり、定期的なメインテナンスであったり‥。
本来の役割(目的)は違うはずなのですが、同じ「PMTC」と言う言葉で表現されているわけです。
これが、okayu さんが
>ネットで調べたところ、PMTCは治療の仕上げとしてすると書いてあったのですが
という混乱の一つになっていると思います。
また、荒木先生も書かれているように保険でも「機械的歯面研磨(2ヶ月に1回算定80点)」という項目もあり、これも「PMTC」と表現される事があります。
コレも
>PMTCは歯周病の治療の一環として行う場合は保険は適用されないのでしょうか。
と言う疑問に繋がっていると思います。
保険の範囲で歯周病治療を行うのであれば、「治療の一環」であり「機械的歯面研磨」になるはずですから、そこに「保険適用外で1万円」と言うのは荒木先生が書かれているように混合診療にあたり、不適切であるとは思います。
それがたとえ1時間かかろうとも80点(800円)で行わなければならないのが保険のルールです。
逆に歯周病治療全てを保険外で行うのであれば「どのタイミングで」「何回、何時間行っても」自由なわけですから、
歯周検査
スケーリング×2回
PMTC
本格的(外科的)歯周治療
と言う流れでも全く問題ありません(むしろ、僕はこちらの方が現実的な気がしますが‥)。
そして、費用も自由に設定できますから、800円でやろうと1万円だろうと構いません。
おそらく、担当の先生は「しっかりやってあげたい」とお考えだとは思いますが、それでは混合診療になってしまう可能性があり、患者さんと歯科医院の双方にとって将来的に不利益を産んでしまう恐れがあります。
そのあたりが「現状の保険制度に対するジレンマ」なのだと思いますが‥。
以上、私見でした。
いずれにしても、諸先生方が書かれているように費用の面に関しても治療の流れに関しても担当の先生と良く相談された方が良いと思いますよ。
PMTCを推進したい僕としてはちょっと懸念される事がありまして‥。
あくまでも私見ですが「PMTC」と言う言葉がいろんな意味に捉えられ、使われている‥と。
PMTCはそのまま訳せば「専門家による機械的歯面清掃」となるわけですが、「歯のクリーニング全般を指す言葉」として使われてもいます。
それは治療の一環であったり、定期的なメインテナンスであったり‥。
本来の役割(目的)は違うはずなのですが、同じ「PMTC」と言う言葉で表現されているわけです。
これが、okayu さんが
>ネットで調べたところ、PMTCは治療の仕上げとしてすると書いてあったのですが
という混乱の一つになっていると思います。
また、荒木先生も書かれているように保険でも「機械的歯面研磨(2ヶ月に1回算定80点)」という項目もあり、これも「PMTC」と表現される事があります。
コレも
>PMTCは歯周病の治療の一環として行う場合は保険は適用されないのでしょうか。
と言う疑問に繋がっていると思います。
保険の範囲で歯周病治療を行うのであれば、「治療の一環」であり「機械的歯面研磨」になるはずですから、そこに「保険適用外で1万円」と言うのは荒木先生が書かれているように混合診療にあたり、不適切であるとは思います。
それがたとえ1時間かかろうとも80点(800円)で行わなければならないのが保険のルールです。
逆に歯周病治療全てを保険外で行うのであれば「どのタイミングで」「何回、何時間行っても」自由なわけですから、
歯周検査
スケーリング×2回
PMTC
本格的(外科的)歯周治療
と言う流れでも全く問題ありません(むしろ、僕はこちらの方が現実的な気がしますが‥)。
そして、費用も自由に設定できますから、800円でやろうと1万円だろうと構いません。
おそらく、担当の先生は「しっかりやってあげたい」とお考えだとは思いますが、それでは混合診療になってしまう可能性があり、患者さんと歯科医院の双方にとって将来的に不利益を産んでしまう恐れがあります。
そのあたりが「現状の保険制度に対するジレンマ」なのだと思いますが‥。
以上、私見でした。
いずれにしても、諸先生方が書かれているように費用の面に関しても治療の流れに関しても担当の先生と良く相談された方が良いと思いますよ。
相談者からの返信
相談者:
okayuさん
返信日時:2009-09-04 02:21:34
たくさんのご回答ありがとうございます。
早速昨日歯医者に行く日だったのですが、その歯医者さんから電話がかかってきて、お時間があるようでしたら、今日にでも歯石取りの後に、PMTCをしたいと言われましたので、なぜ保険外なのか質問したのですが、自費診療と決まっているとの一点張りで、詳しい説明は、今日来られた際にしますという話になりました。
それで歯医者に行ったのですが、そんなにひどくなってないので全然無理にする必要はないと言われ、詳しい説明はありませんでした。
また、だんだん良くなっています、今日で治療は終わりますと言われてしまいました。
本当に良くなっているのか不安です。
別の歯医者に行った方が宜しいのでしょうか。
度重なる質問で大変恐縮です。
早速昨日歯医者に行く日だったのですが、その歯医者さんから電話がかかってきて、お時間があるようでしたら、今日にでも歯石取りの後に、PMTCをしたいと言われましたので、なぜ保険外なのか質問したのですが、自費診療と決まっているとの一点張りで、詳しい説明は、今日来られた際にしますという話になりました。
それで歯医者に行ったのですが、そんなにひどくなってないので全然無理にする必要はないと言われ、詳しい説明はありませんでした。
また、だんだん良くなっています、今日で治療は終わりますと言われてしまいました。
本当に良くなっているのか不安です。
別の歯医者に行った方が宜しいのでしょうか。
度重なる質問で大変恐縮です。
回答5
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-09-04 02:45:39
こんばんわ。
>本気でPMTCすればするほど手間がかかりますから保険外という設定なのかもしれません。
保険医ならありえないでしょう。
>担当の先生と良く相談された方が良いと思いますよ。
相談にはならなかったようですね。
>別の歯医者に行った方が宜しいのでしょうか。
おそらく一度別の歯科医の診察を受けておかれた方がいいと思います。
>本気でPMTCすればするほど手間がかかりますから保険外という設定なのかもしれません。
保険医ならありえないでしょう。
>担当の先生と良く相談された方が良いと思いますよ。
相談にはならなかったようですね。
>別の歯医者に行った方が宜しいのでしょうか。
おそらく一度別の歯科医の診察を受けておかれた方がいいと思います。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-09-04 08:47:39
なるほど‥。
>そんなにひどくなってないので全然無理にする必要はないと言われ、詳しい説明はありませんでした。
>また、だんだん良くなっています、今日で治療は終わりますと言われてしまいました。
確かにどうなんでしょう?
キチンとしたブラッシング指導、スケーリングを行えば歯周病の炎症症状は消失します。
それが上手くいったとすれば良くなっているのかも知れません。
しかし、僕は「歯周病に終わりはない」と思っております。
セルフケアと並行してプロフェッショナルケアを定期的に行う事で歯周病の進行抑制になると思っているからです。
従って、今後は「メインテナンス」としてokayu さんの口腔管理をしてくれる歯医者さん(&衛生士さん)を探されてはいかがでしょうか?
(もちろん、その時にチェックしてもらうと良いと思います)
それこそ「歯周病予防」という事で「保険外のPMTC」をキッチリ行ってくれる所が良いのではないでしょうか?
>そんなにひどくなってないので全然無理にする必要はないと言われ、詳しい説明はありませんでした。
>また、だんだん良くなっています、今日で治療は終わりますと言われてしまいました。
確かにどうなんでしょう?
キチンとしたブラッシング指導、スケーリングを行えば歯周病の炎症症状は消失します。
それが上手くいったとすれば良くなっているのかも知れません。
しかし、僕は「歯周病に終わりはない」と思っております。
セルフケアと並行してプロフェッショナルケアを定期的に行う事で歯周病の進行抑制になると思っているからです。
従って、今後は「メインテナンス」としてokayu さんの口腔管理をしてくれる歯医者さん(&衛生士さん)を探されてはいかがでしょうか?
(もちろん、その時にチェックしてもらうと良いと思います)
それこそ「歯周病予防」という事で「保険外のPMTC」をキッチリ行ってくれる所が良いのではないでしょうか?
タイトル | ひどい歯周病なのに、歯石除去は2回だけで自費のPMTCへ移行? |
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質問者 | okayuさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病(歯槽膿漏)治療 歯周病の治療費・費用 歯周病その他 その他(保険と保険外) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。