8歳、上顎に欠損歯が4本もあり将来的なことを含め今後の治療について

相談者: LILICAさん (45歳:女性)
投稿日時:2009-09-06 02:01:43
こんばんわ。
もうすぐ8才になる娘の欠損の治療について相談させてください。

今年の春、右上2番の乳歯がぬけた後、全く永久歯がはえる気配がなく、その隙間を埋めるように、右上1番が右上3番の方向へ移動してきてしまいました。


そのため矯正歯科にて検査をうけたところ、

右上2番、右上3番、右上5番
左上5番

の4本が欠損といわれました。
下の歯に欠損はありません。


欠損歯はよく聞く事ですが、「前歯」である右上2番と3番がないことにはショックを受けました。

女の子ですし、お金がかかっても、できる限りのことはしてあげたいと思っています。


現在、上の歯は左右の1番と6番が永久歯で、あとは乳歯です。

今後、欠損歯の治療が本格的に始まる前に、矯正を行う予定です。娘は顎が小さく、下の歯はすでに八重歯のような状態になっています。


現段階でご回答が難しいことも多いと思いますし、あくまで骨の状態次第かと思いますので、ご回答いただける範囲で結構です。
どうぞ宜しくお願い致します。



ご相談したいことは、主として以下の点です。

1)現段階で、大学病院等で詳しい検査をうけたほうがいいのか?

2)現在、どの程度まで治療(矯正)をしたらいいか?

3)将来的に、欠損歯をどのように治療するか?(インプラントブリッジか・・・?)

4)その治療方法に対し、どのような計画をたてるのがいいのか?


1)については、母親である私も過去に矯正をしており、とても信頼できる先生だったので、娘も矯正をお願いしようかと思っています。
そして将来、インプラントを考え始める前に、大学病院等で検査をしてもらおうかと思っています。

一方、主人は、現段階で大学病院に行き、詳しい検査を受けてから判断するべきとの考えです。

やはり大学病院等々で見てもらった方がいいのでしょうか?
普通の矯正歯科と比べ、大学病院は、どのような点が異なり、すぐれているのでしょうか?



2)については、矯正歯科の先生いわく、現時点で矯正を始めるか始めないかは、私たちの考え次第とのことです。


今、矯正をスタートする場合、以下のように計画しています。

・第一段階:右上1番を元の場所に戻し、前歯の位置を固定する

・第二段階:永久歯が生えそろう3〜4年後に再スタート。
右上5番と左上5番の欠損については、もともと顎が小さく十分なスペースがないので、矯正で隙間を埋める予定。
それにあわせ、下の歯の左右5番を抜歯し、歯並びを整える。


先生は、第二段階からスタートする選択肢もあるとのことですが、すでに欠損している右上2番の隙間を1番が埋め始めており、今後歯の中心が右にずれる可能性が高いので、私としては今からスタートしたいと思っています。

今から矯正を初めて問題はありませんでしょうか?

また、矯正をして左右1番を正しい位置に固定した場合、欠損歯の治療がはじめるまでの間、右上2番の隙間はどのように対処すればいいのでしょうか?

できる限り見栄えを良くしたいのですが、良い方法はありますか?

他に、現時点で、しておいた方がいいことはありますか?



3)ですが、欠損歯についての治療は、右上2番と3番が対象になります。
選択肢として、インプラントかブリッジになるかと思います。

私としては、インプラントを希望しています。

しかし骨の厚み等に懸念はあります。
特に右上2番は、骨の薄い場所だときいており、かつ、すでに乳歯は抜けてしまっています。

この場合、選択肢として考えられるのは、

?右上2番と右上3番をインプラント
?右上3番のみインプラントにして、右上1番〜3番をブリッジ
?右上1番〜4番をブリッジ

になるかと思います。


どうしてもインプラントを希望する場合、骨造成などで対応することになるのでしょうか?

インプラントかブリッジ以外に、何か方法はありますか? 

矯正の先生はインプラントを扱っていません。「高度な技術の先生」はどのように見つければ宜しいのでしょうか?



4)について、治療は長い期間となることが予想されます。

特に矯正後のインプラントやブリッジの開始時期などについて、どのような治療計画が考えられますでしょうか?
ベストなタイミングな何を判断材料にすればいいのでしょうか?


■インプラントの場合
矯正の先生いわく、インプラントは早くても17〜8才以降になるだろう、とのことでした。

右上3番の乳歯は、どの時点でインプラントにするのがいいでしょうか?

自然に抜けるまで放置し、抜けてからインプラントにした方がいいのか、あるいは、抜けるまでまたずに抜歯し、ある時点でインプラントにした方がいいでしょうか? 
ベストな時期はどのように判断すればいいのでしょうか?

右上2番の骨の状態が悪い場合、10代後半でも骨造成手術等は可能でしょうか? 


■ブリッジの場合
どうしてもインプラントが難しい場合、ブリッジになるかと思います。

前述の、
?右上3番のみインプラントにして、右上1番〜3番をブリッジ
?右上1番〜4番をブリッジ

については、どちらがベターでしょうか? 
後者の4本ブリッジの場合、早くていつ頃から治療可能でしょうか?


長くなって申し訳ございません。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-09-06 02:23:29
LILICAさまこんばんわ。

お子様の先天性欠損があって、どのような治療方法が適切なのか迷っていらっしゃるのですね。

個人的には焦らずに永久歯萌出をじっくり待ってから、治療方法を考えた方がいいように思います。


右側に3本の欠損が有るわけですから、この部分については何らかの補綴処置は必要になって来るでしょう。

インプラントにするにしてもブリッジにするにしても、成長が止まるまでは補綴は待ってやる必要があります。


矯正治療については下顎が叢生になって来そうな感じがするので、そのところをどのような治療計画で進めるかがポイントのような気がします。

一度大学病院で診察していただくのもいいように思います。



参考になさってください。

数の異常 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=64

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-09-06 02:32:01
LILICAさん、こんにちは。

大変な状況で困惑されていることと思います。

実際に拝見していませんので具体的な治療計画については触れませんが、一言だけアドバイスをさせていただきます。


私の個人的な意見を言わせていただければ、大学病院での治療をおすすめします。

理由としては(歯科大学付属)大学病院はそれぞれの専門家が集まったところです。
また設備に関しても最先端のものが導入されていることと思います。

つまり小児歯科の専門家と矯正の専門家とインプラントの専門家と補綴ブリッジ入れ歯)がすべていると言うことです。


将来、どのような形で欠損しているを補うにしても、お子さんの今回の困難な状況にも対応してもらえるのではないでしょうか。



参考になれば幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-09-06 10:38:39
お二方の意見に賛成です。

各科の橋梁が必要になりますので、歯学部大学病院のようなところか、現在の矯正医が、総合的な治療をするネットワークをお持ちならばそれでもいいでしょう。



細かい部分について補足します。





>・第一段階:右上1番を元の場所に戻し、前歯の位置を固定する

固定の種類にもよりますが、強固な固定をしてしまうとあごの骨や歯槽骨の成長を妨げる可能性がありますので注意が必要です。



>・第二段階:永久歯が生えそろう3〜4年後に再スタート。
>右上5番と左上5番の欠損については、もともと顎が小さく十分なスペースがないので、矯正で隙間を埋める予定。
>それにあわせ、下のの左右5番を抜歯し、歯並びを整える。

インプラントブリッジ以外に、何か方法はありますか?



下の5番2本を抜く予定なら、その2本を右上の2・3番に移植するという方法もあります。

予知性は高くありませんが、インプラントやブリッジと違い成長期でもできます。

条件が合えば、まず移植を行い、成人してからインプラントにするという方法も考えられます。
但し難しい手術になると思います。





>先生は、第二段階からスタートする選択肢もあるとのことですが、すでに欠損している右上2番の隙間を1番が埋め始めており、今後歯の中心が右にずれる可能性が高いので、私としては今からスタートしたいと思っています。

中心のずれはあとから矯正で戻すこともできますので、それほど心配されることは無いでしょう。

下の歯とのかみ合わせの関係によっては、右上2にずれた右上1をそのままにして、左上1を右上1に、左上2を左上1に、移動させて、左上1と左上2をパーシャルベニアなどで対象に作ることで、中心を合わせることができるかもしれません。




>欠損歯の治療がはじめるまでの間、右上2番の隙間はどのように対処すればいいのでしょうか?

しばらくの間、入れ歯が必要になるかもしれません。



>しかし骨の厚み等に懸念はあります。
>特に右上2番は、骨の薄い場所だときいており、かつ、すでに乳歯は抜けてしまっています。

>右上3番の乳歯は、どの時点でインプラントにするのがいいでしょうか?

>自然に抜けるまで放置し、抜けてからインプラントにした方がいいのか、あるいは、抜けるまでまたずに抜歯し、ある時点でインプラントにした方がいいでしょうか? 
>ベストな時期はどのように判断すればいいのでしょうか?

>どうしてもインプラントを希望する場合、骨造成などで対応することになるのでしょうか?



先天的にはがないところには歯槽骨はできません。
ですから、2番の位置にインプラントをするときには、おそらく骨造成が必要になると思います。

3番の乳歯はインプランとの手術の前までできるだけ残しておいたほうが、骨の吸収を防げます。






>?右上3番のみインプラントにして、右上1番〜3番をブリッジ

基本的に、インプラントと天然歯はつなぎませんので、この方法はお勧めできません。

最悪、インプラントが1本しか埋入できなかった場合は矯正でできるだけ2番の隙間を狭くしておいて、1本のフィクスチャーに対して2本の歯を作るという方法もあります。



>?右上1番〜4番をブリッジ

ブリッジの場合はもっと支台を増やす必要があります。
右上6番から左上1番までになるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: LILICAさん
返信日時:2009-09-10 14:18:06
回答いただきました先生方、本当にありがとうございます。


娘は、多方面での総合的な治療が必要となるため、現在の先生に紹介状を書いていただき、大学病院で見てもらう予定です。

こちらの歯チャンネルには、大変感謝しております。


医療現場において、閉鎖的になりがちな情報を、このような形でオープンにお話しいただき、医療に対する貢献度が非常に高いものと思います。

娘の治療は10年以上の長いスパンで行われると思います。これからも、ご相談させていただくことがあると存じますが、どうぞ宜しくお願いいたします。



タイトル 8歳、上顎に欠損歯が4本もあり将来的なことを含め今後の治療について
質問者 LILICAさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児歯科治療
歯の生えかわり(生え変わり)
小児歯科その他
歯の数が足りない(先天欠損)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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