感染が予想される上2番のインプラントの是非

相談者: wahaha_wahahahaさん (45歳:男性)
投稿日時:2009-09-07 13:00:11
ご相談させて下さい。
 
まずは経過です。

1年半前に左上2番に差し歯を作成しました。

3ヶ月前に槽の痛みあり、触っているうちに差し歯が自然抜去しました。

差し歯を作った歯科に行き、X線を撮影して歯根嚢胞は以前に比べて拡大なく、感染ではないだろうとして、同じ差し歯を再度挿入しています。

しかし次第に同様の歯槽痛が再発、やがて歯槽部に小さな膿瘍形成し、自壊-再発を繰り返しています(瘻孔形成と思われます)。


そこで別の歯科にいったところ、診察で土台の歯が割れているとのことで抜歯が必要と言われました。

その後の処置としてインプラントが最も良いのではとのことでした。

インプラントを行うならば、抜歯と同時の装着を勧められました(抜歯後時間が経つと骨が縮小するので一期的が良いとの説明)。



質問は、

1)一般論として、インプラントが最も勧められるのでしょうか(部位、コストとリスク・耐久性に対してのインプラントの優位性)。


2)おそらく感染創です。

異物であるインプラントを使用した場合のリスクはどのようなものでしょうか。
徹底的に掻爬して装着とのことですが、掻爬で完全に無菌状態にはならないように思います。

また、骨髄炎などに至るケースはないのでしょうか。


3)早期の合併症は生じなかったとして、感染創で行った場合に遅発性の合併症が起こりやすいのでしょうか。


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-07 16:05:22
を失った場合には、歯根に近い物が入れば歯全体が戻ると言う意味では、インプラントがお奨めです。

歯根破折を来している場合は、唇側歯槽骨に裂開を来していることが多く、そのことに関していかに対応するかで、抜歯即時埋入するか、抜歯後ある程度創が治癒してから埋入手術をするかは、骨の状態、先生の考え方、技術により異なります。


骨髄炎になるようなことは有りませんよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-09-07 17:44:45
こんにちは。


インプラントに関して北欧で教育をうけたので、北欧の考えかたを書かせていただきます。

以下に書くことのうち、まだ日本では完全に受け入れられていない意見もあることを、
ご承知ください。


*インプラントVSその他

私はを失った場合はインプラントは「第一選択」ではなく、「選択肢の一つ」と捉えています。

この場合、一般的にはインプラントかブリッジか?という、問題になりますが、この掲示板でもとても質問の多いトピックですね。


どちらが優れているかは、個々の問題になりますので、お答えしかねますが、私の知る限り国際論文でもどちらが優れているとは言い切れていません。
それはそれぞれ条件が違うからです。



*上顎2番のインプラントについて

そして経験上、上顎の2番ですと、唇側(外側)の骨が薄いケースがあり、松山先生のご指摘の通り骨の裂開が起こる場合があります。

私たちはインプラント部が一部露出しても、歯肉がカバーしていて外観上問題なければ、それもあまり気にする必要はないという立場です。

これまでの研究で、その予後には大きな違いはないことが、分かってきたからです
(臨床論文のリビューになってしまうので、ここでは省略します)。

インプラントを早期に埋めても、それが骨の吸収を防ぐことにはならない、という見解も出されています。


また、私の診療室では「隣の歯の状態」によっては通常のブリッジをお薦めする場合もあります。

ですので担当の先生に幾つか選択肢を出していただき、それぞれのメリット、デメリットをお聞きになるといいと思います。


またどんな治療も100%の成功はありえないので、「上手くいかなかった場合はどうフォローするか?」についても納得いくまでお話を聞いてみてください。



感染について

wahaha_wahahahaさんの場合、「歯」自体が感染源と考えられますので、「抜歯」が一番感染の再発防止には効果的です。

感染した根を残しさえしなければ、あまりご心配する必要はありません。

治療の成功をお祈りしております。




タイトル 感染が予想される上2番のインプラントの是非
質問者 wahaha_wahahahaさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:2番(側切歯)
インプラント治療法
インプラントその他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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