母親をミュータンス菌に神経質にさせる情報。サリバテストは有効ですか?
相談者:
ハーブさん (31歳:女性)
投稿日時:2009-09-05 19:41:55
初めまして。
こんにちは。
8月29日の、のばらさんと先生方とのやり取り、読ませていただきました。
参考:歯が生えてなくてもミュータンス菌に感染するのでしょうか?
我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
と教えられました。
以前、テレビでもどこかの歯医者さんが、そのような事を熱弁していました。
しかし、のばらさんに返答している先生方の文章を読んで、あれ?そんなに気にしなくていいものなの?と驚き、少し気持ちが楽になりました。
でも それなら何故、今こんなにもミュータンス菌ミュータンス菌と騒ぎ立て、母親を神経質にさせる事を言うのだと思いますか?
熱い食べ物をフーフーしても菌はうつる、などと言われ、周りのママ友達は、私以上にものすごく神経質になっている方も多くいます。
菌なんて気にせず大らかに子育てしてください、と言ってもらえる方がはるかに良い気がするのですが…。
それと、菌がうつったか調べる方法は無いと書いてありましたが、私が通っている歯医者さんに
「サリバテストをやれば、歯が生えてなくてもミュータンス菌の有無が調べられる」
と以前言われました。
間違っている情報でしょうか?
こんにちは。
8月29日の、のばらさんと先生方とのやり取り、読ませていただきました。
参考:歯が生えてなくてもミュータンス菌に感染するのでしょうか?
我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
と教えられました。
以前、テレビでもどこかの歯医者さんが、そのような事を熱弁していました。
しかし、のばらさんに返答している先生方の文章を読んで、あれ?そんなに気にしなくていいものなの?と驚き、少し気持ちが楽になりました。
でも それなら何故、今こんなにもミュータンス菌ミュータンス菌と騒ぎ立て、母親を神経質にさせる事を言うのだと思いますか?
熱い食べ物をフーフーしても菌はうつる、などと言われ、周りのママ友達は、私以上にものすごく神経質になっている方も多くいます。
菌なんて気にせず大らかに子育てしてください、と言ってもらえる方がはるかに良い気がするのですが…。
それと、菌がうつったか調べる方法は無いと書いてありましたが、私が通っている歯医者さんに
「サリバテストをやれば、歯が生えてなくてもミュータンス菌の有無が調べられる」
と以前言われました。
間違っている情報でしょうか?
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-09-06 08:32:24
ハーブさま、おはようございます。
ミュータンス菌を感染させない方法を、母親教室で教えられたわけですね、もちろんそれが可能ならする意味は有るとは思うのですが・・・。
推測ですがおそらく不可能だと思います、無菌動物を飼育するように出産時帝王切開で出産して、無菌室にでも入れて無菌の餌を与えるような育て方が求められるように思います。
そもそもミュータンス菌は口腔常在菌といって、誰の口の中にも住みついている菌なので、それを感染させないという考え方には無理が有るように思います。
>何故、今こんなにもミュータンス菌ミュータンス菌と騒ぎ立て、母親を神経質にさせる事を言うのだと思いますか?
主旨は分かりかねますが、もう少しむし歯予防のことを勉強なさると分かってくることなのですが、少し視野が狭いのではないでしょうか。
>サリバテストをやれば、歯が生えてなくてもミュータンス菌の有無が調べられる
個人的にはサリバテストは意味がないと考えているので、やったことはありません。
従ってよくわかりませんが、調べたところで誰にでも住み着いていると思います、蝕食活性を調べることは可能だと思いますが、それは子どもの口の中を見れば分かることです。
むし歯予防のためなら、3歳までお菓子を与えない育児が一番効果的だと個人的には思います。
そのような育児をなされば甘党にもならないので、一生むし歯と歯周病のリスクは低いと思います。
このような育て方をなされば好き嫌いが出来ないことです、これこそ丸森賢二先生が強調なさっていた所以です。
仰るように、子育ては子どもの個性を受け入れておおらかに育てるのが一番いいと考えています、あれやこれやと子どもをいじりすぎないことです。
子どもの可能性を信じましょう。
むし歯ゼロ育児インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171
ミュータンス菌を感染させない方法を、母親教室で教えられたわけですね、もちろんそれが可能ならする意味は有るとは思うのですが・・・。
推測ですがおそらく不可能だと思います、無菌動物を飼育するように出産時帝王切開で出産して、無菌室にでも入れて無菌の餌を与えるような育て方が求められるように思います。
そもそもミュータンス菌は口腔常在菌といって、誰の口の中にも住みついている菌なので、それを感染させないという考え方には無理が有るように思います。
>何故、今こんなにもミュータンス菌ミュータンス菌と騒ぎ立て、母親を神経質にさせる事を言うのだと思いますか?
主旨は分かりかねますが、もう少しむし歯予防のことを勉強なさると分かってくることなのですが、少し視野が狭いのではないでしょうか。
>サリバテストをやれば、歯が生えてなくてもミュータンス菌の有無が調べられる
個人的にはサリバテストは意味がないと考えているので、やったことはありません。
従ってよくわかりませんが、調べたところで誰にでも住み着いていると思います、蝕食活性を調べることは可能だと思いますが、それは子どもの口の中を見れば分かることです。
むし歯予防のためなら、3歳までお菓子を与えない育児が一番効果的だと個人的には思います。
そのような育児をなされば甘党にもならないので、一生むし歯と歯周病のリスクは低いと思います。
このような育て方をなされば好き嫌いが出来ないことです、これこそ丸森賢二先生が強調なさっていた所以です。
仰るように、子育ては子どもの個性を受け入れておおらかに育てるのが一番いいと考えています、あれやこれやと子どもをいじりすぎないことです。
子どもの可能性を信じましょう。
むし歯ゼロ育児インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2009-09-06 12:29:04
最初に、このサイトについて勘違いがあるようですのでお話しておきます。
このサイトに書かれている回答は、一般の開業医の先生方の個人的な意見に過ぎません。
もちろんコンセンサスの得られていることや、客観的な研究の結果などが述べられていることもありますが、それらも、表現の違いや読む側の認識の違いによって、内容が本来のものと違ってきているものもあります。
このサイトに書かれていることが、すべて正しいことではありません、むしろ間違っているかもしれないぐらいに思って読んでいただいたほうがいいと思います。
また、回答者同士の意見のすり合わせもしておりませんので、ここに書かれていることが歯チャンネルの公式見解というわけではありません。
たとえ1つの回答しかなくても、その回答は歯チャンネルの意見ではなく、回答した先生の意見です。
これらのことを前提に以下のことをお読みください。
>我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
>「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
>と教えられました。
私は賛成です。
>しかし、のばらさんに返答している先生方の文章を読んで、あれ?そんなに気にしなくていいものなの?と驚き、少し気持ちが楽になりました。
しかし、育児のノイローゼになりそうな、お母さんに対しては、控えめな表現になったりします。
つまり質問者によって回答を変えていますので、直接質問された方以外にその回答が適当かどうかは分かりません。
感染症には、外因感染と内因(日和見)感染があります。
例を挙げれば、胃の中に常在菌として住み着いているピロリ菌が、ストレスなどの環境が整うと、胃潰瘍を発症します。
これは、内因感染です。
体の中に普段はいない、O−157によって下痢を起こす。
これは外因感染です。
虫歯はほとんどが、内因感染です。
常在菌の中にいる、虫歯菌が口の中の環境、生活習慣など条件がそろえば虫歯という病気を発症します。
しかし、常在菌がまだ決まっていない乳児の口の中に、虫歯菌が入って虫歯を起こすことは、私は外因感染と考えてもいいのではないかと思っています。
では、細菌はどこからやってくるのでしょうか。
細菌は虫歯菌のように悪さをする菌ばかりでなく、常在菌叢を作って、病原性の細菌の進入を防いでくれるものもあります。
そこで、私は”感染”という言葉より“伝播”という言葉のほうが適当なように思います。
親子間や夫婦間で口の常在菌の何割かが一致することから、親子・夫婦で細菌が伝播することが”予測“できます。
しかし、同じ生活環境の中で、食物などから伝播することも否定できません。
また、細菌の伝播はわずかな菌が口の中に入っただけで起こることはありません。
多量の菌の、頻繁な接触により、さらに新たに住み着く環境が整っている場合に、伝播するものと思います。
しかし、生まれたばかりの無菌に近い赤ちゃんの口の中には、容易に伝播することも考えられます。
無菌ラットを無菌室から出せば感染症にかかってしまうということと似ています。
そのことから、乳幼児の虫歯と、成長してからの虫歯を同じに考えてはいけないと思います。
悪さをしない常在菌が定着するまで、虫歯菌の伝播を防ぐことが大切だと考えます。
では実際にどうしたら防げるのでしょうか。
まだ確実に防げる方法はわかっていません。
常在菌叢が定着してしまえば、濃厚な接触が無ければ大きな変化はありませんので、定着するまでが問題です。
授乳中は、お母さんの乳首を消毒したり、哺乳瓶を消毒したりして、衛生状態に気をつけているのに、離乳食が始まったとたんいきなり多量の細菌に接触させるのはいかがなものでしょう。
食器を消毒する必要はありませんが、きれいに洗って清潔なものを使用すべきでしょう。
大人でも、お箸や歯ブラシを共有することはほとんど無いと思いますので、乳幼児ではなおさらです。
親が使っているお箸で乳幼児に食べさせる、子供のスプーンを親が使うなどは、大人同士では考えられないと思います。
ただ、一度の接触で伝播するわけではないので、たまにする分には問題ありません。
恒常的に行ってはいけないということです。
また、フーフーして冷ますのも、わずかに唾液が飛ぶかもしれませんがそれほど問題になる量ではありませんので、さほど神経質になることは無いと思います。
「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
これも程度問題です。
完全伝播を阻止することは不可能でしょうから、神経質にならずに普通に実行できることをしていけばいいのではないでしょうか。
もうひとつの、方法として母親の口腔清掃を強化することを推奨されます。
母親の口の中の虫歯菌が少ないと、子供の虫歯菌が少ないようです。
そこで、母親の虫歯菌を除菌して、子供の虫歯を減らそうという研究がありますが、なかなか成功しません。
一度常在菌化してしまったものを、恒常的に変えることは不可能です。
ですから、お母さんが一生懸命歯磨きしても、そのことで細菌数を減らして、伝播を阻止することはできないように思います。
しかし、子供の口腔清掃をする上で、母親自身が自分の口腔清掃もできないのにうまくできるわけがありません。
ですから、母親にもきちっと口腔清掃をするように勧めます。
平均的な日本人で、歯医者で定期的に指導を受けていない人の口の中は、汚い人が多いです。
プラーク指数が2割程度という基準がありますが、それを達成している人はごくわずかです。
一般の日本人の口腔衛生に対する認識は非常に低いことから、お母さん方にはまず自身の口腔に対する認識を高くしていただいて、その上で、お子さんの口腔の健康に留意するのが、本筋だと思います。
サリバテストについて。
今一般の歯科医院で行われているサリバテストは、細菌数を正確に測るのが目的ではありません。
いくつかある、虫歯リスクを評価するためのテストの中のひとつの方法です。
細菌試験という観点から見れば、非常に大まかで不正確です。
他の虫歯リスクの診査とあわせて、初めて有用になるテストで、これ単独で虫歯を評価できるものではありません。
また、サリバテストの大きな目的のひとつは、目の前で色の変わった試験紙や培養結果を視覚的に見せることで、患者さんの動機付けをするという効果があります。
わざわざサリバテストをしなくても、ほとんどの場合リスク評価できるのですから、細菌がいるかどうかより、動機付けの効果のほうが高いのかもしれません。
要するに、細菌数を知るためだけに、サリバテストをするのは、あまり意味がありません。
そこで、歯が生える前に、ミュータンス菌が伝播したかどうかを調べることはできるかもしれませんが、サリバテストでは非常に不正確です。
もし正確に調べるなら、もっと厳密な検査が必要です。
但し、調べたところで無意味のように思います。
以上、私の私見です。
このサイトに書かれている回答は、一般の開業医の先生方の個人的な意見に過ぎません。
もちろんコンセンサスの得られていることや、客観的な研究の結果などが述べられていることもありますが、それらも、表現の違いや読む側の認識の違いによって、内容が本来のものと違ってきているものもあります。
このサイトに書かれていることが、すべて正しいことではありません、むしろ間違っているかもしれないぐらいに思って読んでいただいたほうがいいと思います。
また、回答者同士の意見のすり合わせもしておりませんので、ここに書かれていることが歯チャンネルの公式見解というわけではありません。
たとえ1つの回答しかなくても、その回答は歯チャンネルの意見ではなく、回答した先生の意見です。
これらのことを前提に以下のことをお読みください。
>我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
>「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
>と教えられました。
私は賛成です。
>しかし、のばらさんに返答している先生方の文章を読んで、あれ?そんなに気にしなくていいものなの?と驚き、少し気持ちが楽になりました。
しかし、育児のノイローゼになりそうな、お母さんに対しては、控えめな表現になったりします。
つまり質問者によって回答を変えていますので、直接質問された方以外にその回答が適当かどうかは分かりません。
感染症には、外因感染と内因(日和見)感染があります。
例を挙げれば、胃の中に常在菌として住み着いているピロリ菌が、ストレスなどの環境が整うと、胃潰瘍を発症します。
これは、内因感染です。
体の中に普段はいない、O−157によって下痢を起こす。
これは外因感染です。
虫歯はほとんどが、内因感染です。
常在菌の中にいる、虫歯菌が口の中の環境、生活習慣など条件がそろえば虫歯という病気を発症します。
しかし、常在菌がまだ決まっていない乳児の口の中に、虫歯菌が入って虫歯を起こすことは、私は外因感染と考えてもいいのではないかと思っています。
では、細菌はどこからやってくるのでしょうか。
細菌は虫歯菌のように悪さをする菌ばかりでなく、常在菌叢を作って、病原性の細菌の進入を防いでくれるものもあります。
そこで、私は”感染”という言葉より“伝播”という言葉のほうが適当なように思います。
親子間や夫婦間で口の常在菌の何割かが一致することから、親子・夫婦で細菌が伝播することが”予測“できます。
しかし、同じ生活環境の中で、食物などから伝播することも否定できません。
また、細菌の伝播はわずかな菌が口の中に入っただけで起こることはありません。
多量の菌の、頻繁な接触により、さらに新たに住み着く環境が整っている場合に、伝播するものと思います。
しかし、生まれたばかりの無菌に近い赤ちゃんの口の中には、容易に伝播することも考えられます。
無菌ラットを無菌室から出せば感染症にかかってしまうということと似ています。
そのことから、乳幼児の虫歯と、成長してからの虫歯を同じに考えてはいけないと思います。
悪さをしない常在菌が定着するまで、虫歯菌の伝播を防ぐことが大切だと考えます。
では実際にどうしたら防げるのでしょうか。
まだ確実に防げる方法はわかっていません。
常在菌叢が定着してしまえば、濃厚な接触が無ければ大きな変化はありませんので、定着するまでが問題です。
授乳中は、お母さんの乳首を消毒したり、哺乳瓶を消毒したりして、衛生状態に気をつけているのに、離乳食が始まったとたんいきなり多量の細菌に接触させるのはいかがなものでしょう。
食器を消毒する必要はありませんが、きれいに洗って清潔なものを使用すべきでしょう。
大人でも、お箸や歯ブラシを共有することはほとんど無いと思いますので、乳幼児ではなおさらです。
親が使っているお箸で乳幼児に食べさせる、子供のスプーンを親が使うなどは、大人同士では考えられないと思います。
ただ、一度の接触で伝播するわけではないので、たまにする分には問題ありません。
恒常的に行ってはいけないということです。
また、フーフーして冷ますのも、わずかに唾液が飛ぶかもしれませんがそれほど問題になる量ではありませんので、さほど神経質になることは無いと思います。
「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
これも程度問題です。
完全伝播を阻止することは不可能でしょうから、神経質にならずに普通に実行できることをしていけばいいのではないでしょうか。
もうひとつの、方法として母親の口腔清掃を強化することを推奨されます。
母親の口の中の虫歯菌が少ないと、子供の虫歯菌が少ないようです。
そこで、母親の虫歯菌を除菌して、子供の虫歯を減らそうという研究がありますが、なかなか成功しません。
一度常在菌化してしまったものを、恒常的に変えることは不可能です。
ですから、お母さんが一生懸命歯磨きしても、そのことで細菌数を減らして、伝播を阻止することはできないように思います。
しかし、子供の口腔清掃をする上で、母親自身が自分の口腔清掃もできないのにうまくできるわけがありません。
ですから、母親にもきちっと口腔清掃をするように勧めます。
平均的な日本人で、歯医者で定期的に指導を受けていない人の口の中は、汚い人が多いです。
プラーク指数が2割程度という基準がありますが、それを達成している人はごくわずかです。
一般の日本人の口腔衛生に対する認識は非常に低いことから、お母さん方にはまず自身の口腔に対する認識を高くしていただいて、その上で、お子さんの口腔の健康に留意するのが、本筋だと思います。
サリバテストについて。
今一般の歯科医院で行われているサリバテストは、細菌数を正確に測るのが目的ではありません。
いくつかある、虫歯リスクを評価するためのテストの中のひとつの方法です。
細菌試験という観点から見れば、非常に大まかで不正確です。
他の虫歯リスクの診査とあわせて、初めて有用になるテストで、これ単独で虫歯を評価できるものではありません。
また、サリバテストの大きな目的のひとつは、目の前で色の変わった試験紙や培養結果を視覚的に見せることで、患者さんの動機付けをするという効果があります。
わざわざサリバテストをしなくても、ほとんどの場合リスク評価できるのですから、細菌がいるかどうかより、動機付けの効果のほうが高いのかもしれません。
要するに、細菌数を知るためだけに、サリバテストをするのは、あまり意味がありません。
そこで、歯が生える前に、ミュータンス菌が伝播したかどうかを調べることはできるかもしれませんが、サリバテストでは非常に不正確です。
もし正確に調べるなら、もっと厳密な検査が必要です。
但し、調べたところで無意味のように思います。
以上、私の私見です。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2009-09-06 21:00:46
>でも それなら何故、今こんなにもミュータンス菌ミュータンス菌と騒ぎ立て、母親を神経質にさせる事を言うのだと思いますか?
1.ミュータンス菌が虫歯にとって必要不可欠な細菌であるとは、証明されていないのに信じられている。
2.ミュータンス菌の口腔内へ定着するためには、大量のだ液が必要であると証明されていないのに信じられている。
3.ミュータンス菌の感染経路は不明であるのに、母親の食器やキスからであると信じられている。
4.ミュータンス菌の感染を防ぐのに、母親とのスキンシップを制限することが有効であるとは証明されていないのに、信じられている。
といったことがあげられるでしょうか。
以上より
>我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
>「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
>と教えられました。
これが有効な方法であるとは現段階では言えません。
また、その程度の努力で3歳までのミュータンス菌の感染が防げるのなら、その後、常在菌叢が安定し、濃厚な接触がほとんどなくなる小学生の時期に新たにミュータンス菌に感染することは考えにくく、それなのにその後も虫歯になる子が増えていくことの説明がつきません。
というわけで、3歳まではミュータンス菌をうつさないように努力することは無駄だと考えます。
ただし、同じ常在菌であっても株の違いにより酸を産生する能力に違いがあると言う報告もあるようですので、虫歯の多い人と接触することにより虫歯を作り易い菌を持ち込まれ、常在菌叢が変化して虫歯になりやすくなる可能性は否定できないと思います。
つまり、虫歯菌を感染させないためではなくて、より強力な虫歯菌を定着させないために虫歯の多い人との接触をさける(あるいは子供と接触したいのなら虫歯になり難い口腔内環境にする)ことは有効であるのかもしれません。
1.ミュータンス菌が虫歯にとって必要不可欠な細菌であるとは、証明されていないのに信じられている。
2.ミュータンス菌の口腔内へ定着するためには、大量のだ液が必要であると証明されていないのに信じられている。
3.ミュータンス菌の感染経路は不明であるのに、母親の食器やキスからであると信じられている。
4.ミュータンス菌の感染を防ぐのに、母親とのスキンシップを制限することが有効であるとは証明されていないのに、信じられている。
といったことがあげられるでしょうか。
以上より
>我が家には6ヶ月の子供が居て、私も母親学級で
>「3歳まではミュータンス菌をうつさないように」
>と教えられました。
これが有効な方法であるとは現段階では言えません。
また、その程度の努力で3歳までのミュータンス菌の感染が防げるのなら、その後、常在菌叢が安定し、濃厚な接触がほとんどなくなる小学生の時期に新たにミュータンス菌に感染することは考えにくく、それなのにその後も虫歯になる子が増えていくことの説明がつきません。
というわけで、3歳まではミュータンス菌をうつさないように努力することは無駄だと考えます。
ただし、同じ常在菌であっても株の違いにより酸を産生する能力に違いがあると言う報告もあるようですので、虫歯の多い人と接触することにより虫歯を作り易い菌を持ち込まれ、常在菌叢が変化して虫歯になりやすくなる可能性は否定できないと思います。
つまり、虫歯菌を感染させないためではなくて、より強力な虫歯菌を定着させないために虫歯の多い人との接触をさける(あるいは子供と接触したいのなら虫歯になり難い口腔内環境にする)ことは有効であるのかもしれません。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-09-07 13:08:00
僕は小牧先生の考えに同意ですね‥。
>私は”感染”という言葉より“伝播”という言葉のほうが適当なように思います。
>完全伝播を阻止することは不可能でしょうから、神経質にならずに普通に実行できることをしていけばいいのではないでしょうか。
>一般の日本人の口腔衛生に対する認識は非常に低いことから、お母さん方にはまず自身の口腔に対する認識を高くしていただいて、その上で、お子さんの口腔の健康に留意するのが、本筋だと思います。
ですね。
また、森川先生の書かれている
>虫歯菌を感染させないためではなくて、より強力な虫歯菌を定着させないために虫歯の多い人との接触をさける(あるいは子供と接触したいのなら虫歯になり難い口腔内環境にする)ことは有効であるのかもしれません。
もあるかもしれません。
実は、僕の所にメインテナンスでいらした方で、全く虫歯の無い方がいらっしゃいました。
「なんで?」と聞いたら、お母様が「3歳まで〜」を実行されたそうです。
もちろん、そんな一つの事象で全てを物語る事は馬鹿げた事ですが、そう言った事実もある、と。
ただ、そんな事で育児ノイローゼになってしまうようなら「知らない方がマシ」なのではないかと思いますよ。
なので、
>菌なんて気にせず大らかに子育てしてください、と言ってもらえる方がはるかに良い気がするのですが…。
だと思いますよ。
>私は”感染”という言葉より“伝播”という言葉のほうが適当なように思います。
>完全伝播を阻止することは不可能でしょうから、神経質にならずに普通に実行できることをしていけばいいのではないでしょうか。
>一般の日本人の口腔衛生に対する認識は非常に低いことから、お母さん方にはまず自身の口腔に対する認識を高くしていただいて、その上で、お子さんの口腔の健康に留意するのが、本筋だと思います。
ですね。
また、森川先生の書かれている
>虫歯菌を感染させないためではなくて、より強力な虫歯菌を定着させないために虫歯の多い人との接触をさける(あるいは子供と接触したいのなら虫歯になり難い口腔内環境にする)ことは有効であるのかもしれません。
もあるかもしれません。
実は、僕の所にメインテナンスでいらした方で、全く虫歯の無い方がいらっしゃいました。
「なんで?」と聞いたら、お母様が「3歳まで〜」を実行されたそうです。
もちろん、そんな一つの事象で全てを物語る事は馬鹿げた事ですが、そう言った事実もある、と。
ただ、そんな事で育児ノイローゼになってしまうようなら「知らない方がマシ」なのではないかと思いますよ。
なので、
>菌なんて気にせず大らかに子育てしてください、と言ってもらえる方がはるかに良い気がするのですが…。
だと思いますよ。
タイトル | 母親をミュータンス菌に神経質にさせる情報。サリバテストは有効ですか? |
---|---|
質問者 | ハーブさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
予防関連 その他(その他) 子供(子ども)の虫歯 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。