抜歯箇所にできた瘻孔が8年経って再発。外科処置しか方法はない?

相談者: あやさきさん (41歳:女性)
投稿日時:2009-09-13 10:09:40
はじめまして。

先日歯肉に白い出来物が出来受診したところ、ろう孔形成と言われ、外科的処置が必要といわれました。

場所は右上6番にあたる、歯肉の全面でそこは10年前に虫歯抜歯後、その2年後今回同様にろう孔が出来、感染を除去する手術(上顎洞にいたる)をした経過があります。

定期受診で経過は見ていたのですが、今回このような状況になってしまいました。

主治医のお話では、病巣はごく一部で、骨が不均一にうつっており、病巣除去と骨の形状を整えること、5番目のの根本も場合によっては一部除去が必要かもしれないとのことでした。
周囲の歯(第5.7)には異常はなしとのことでした。

歯科処置が苦手(極度の緊張と局麻後の数十秒間の動悸)主治医に話をして、体調の良い時にと一時帰宅しました。


周囲に虫歯など、原因がないのに、8年たって感染がおこることもあるのでしょうか?
また、今後再発する可能性はありますか?

原因歯が残っている場合の相談はよく拝見していますが、全く歯がない場所で、骨の形状を整える(レントゲンでは確かに不均一でした)ことや、関係のない隣の歯の根元の処置が必要なこともあるのでしょうか?

ろう孔が出来ている以上、外科的処置に踏み切るしか方法はないものでしょうか? 
処置の時期も半年、1年後ですと悪化、全身への影響などリスクも考えられますか?

麻酔に関しては、エピネフリンの一時定期な影響かとは思います。
主治医も、処置に1時間くらい要するので我慢してほしいと言っていました。
過緊張には安定剤を使用するつもりでいます。

長くなってしましました。
申し訳ありません。
診察を受けた日は動揺が強く、冷静に判断できずにいましたが、ご意見、ご指導よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-13 10:32:54
瘻孔形成と言われたそうですが、原因がどのような事かはっきりしません。

文面からは
>5番目のの根本も場合によっては一部除去が必要かもしれないとのことでした。

であれば5番の根尖病巣が有り、それが隣接部に瘻孔を形成したのだと思われます。

それならごく普通の事になります。
瘻孔形成の原因を先生に確認するのが良いでしょう。

上顎洞口腔との開口も瘻孔にはなります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あやさきさん
返信日時:2009-09-13 10:54:01
松山先生 ありがとうございます。

ろう孔の原因ですが、第5 7に病巣原因病巣はない言っていました。
第5の根本が、病巣と隣合わせなので、治療の経過でその部分も処置するかもとの話でした。
抜歯後の第6の骨が不均一でそこが気になる、慢性の炎症があって、このタイミングで悪化したのだろうという話でした。


松山先生のおっしゃるようにこれだ、というお話はなかったのですが、第5.7の治療は不要で、先に第5.7の型取りをして、切開後すぐ、ブリッチをかけられるよう準備せてから、外科処置に入る、もしくは、ブリッチは外さず、側面がらアプローチする方法もある。

今回は上顎洞まで至るようなことはないといわれました。
歯肉を切開し、古い慢性病変を取り除く処置との話でした。

仮に第5の根尖病変があった場合、私が受けた治療方針では矛盾が生じますか?
第5も詰め物をはずし、治療が必要ということになるのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-13 12:02:53
やはり瘻孔形成の原因がわからないのですね。
あと考えられる原因は、6番抜歯の際に極小さな歯牙破折辺を取り残した可能性があります。

細心の注意を払っていても取り残してしまうことが有り、レントゲンでもわかりにくい事が有ります。
きちんとした診断がなされていないのが気になります。

精査できる能力のあるところの受診が必要かもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あやさきさん
返信日時:2009-09-13 13:41:22
明日 子供の歯科受診がある為 冷静な状態でもう一度原因についてはお話を聞いてみようと思います。

原因によっては処置方法が違ってくるということですよね?

5番に原因があれば、そちらを治療するだけで改善の可能性はあり、外科処置は必要なく、仮に外科処置をしても5番に原因があれば、再発の可能性はがあり、その辺の原因をはっきりさせることは必要という解釈でよろしいでしょうか?

精査となると、今の時点では、ろう孔の深さ、位置を確認する写真とパノラマ写真だけです。

あとはどんな方法がありますか?
主治医は、5番に問題はないので、開けてみて必要な部分をデブリするとのことだったので、処置中の判断となると思って聞いていました。

外科処置しか根本治療法がないと思っていたので、いつまでも問題を抱えているのも精神的に辛いので、早々の処置と思っていましたが、もう少し検査をしたほうが良いということですね。

あと話は違いますが、歯科でいうセカンドオピニオンとは、保険診療でできるのでしょうか?

一般的な病院では、診療情報提供書と資料を持参し、保険診療外で扱っていますが、歯科医院でも同じでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-09-14 09:26:46
なるほど‥。

確かに難しい状況のようですね。


>精査となると、今の時点では、ろう孔の深さ、位置を確認する写真とパノラマ写真だけです。

>あとはどんな方法がありますか?


歯科用CTを取られてみてはいかがでしょうか?
結構、通常のレントゲン写真では写らない、意外なことが解る場合があります。
(と、言っても歯科用CTは現在、あまり普及はしておりませんが‥)
都市部の歯科医院、あるいは歯科大学付属の大学病院などにはあると思います。


あやさきさんはお医者さんですかね?


>歯科でいうセカンドオピニオンとは、保険診療でできるのでしょうか?

一応、歯科の保険でも「セカンドオピニオン(診療情報提供II)」という項目は存在しますし、あやさきさんの書かれている通り「診療情報提供書と資料を持参」すれば認められますが、まだまだ一般に普及しているものではありません。

基本的には「できない」と認識されておいた方がよろしいかと思います。

従って、現時点では保険での治療をご希望と言う事であれば「転院」と言う形をとられたほうがよろしいのではないかと思います。


また、歯科用CTを撮られる目的であれば、もともと保険適応にはなりません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-09-14 11:12:00
セカンドオピニオンについて補足します。
タイヨウ先生が書かれているように、

『一応、歯科保険でも「セカンドオピニオン(診療情報提供II)」という項目は存在しますし、あやさきさんの書かれている通り「診療情報提供書と資料を持参」すれば認められます。』


ただ、行った先での診察、相談に関しては保険適用になりません。

実際、大学病院でのセカンドオピニオンを希望されたため、歯科医が「セカンドオピニオン(診療情報提供II)」を算定して送ったのは良いのですが、行った先で初めて保険がきかない旨を知らされトラブルになった方がおられます。
(以前歯科医師会より「セカンドオピニオン(診療情報提供II)」を算定する場合は注意するよう通達がありました。)

ご参考にされてください

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あやさきさん
返信日時:2009-09-14 17:48:07
タイヨウ先生 田部先生 ありがとうございます。

私は看護師をしていますので、セカンドオピニオンに関しては、病院での対応に関しては、たまたま、知識があっただけです。

やはりいろいろと難しいことがわかりました。


今日、もう一度主治医に話を聞いてきました。

病巣の原因は、歯周病とのことです。

8年前の抜歯の後の処置の問題か?
(違う施設で抜歯している)
歯槽骨の処理がうまくなく、慢性の炎症を起こしている。
第5ではなく 第7の根の一本が歯槽骨にうまくおさまっていないように映っているので、そのような状況であれば、炎症と隣接した根を一緒に処置した方が、後々予後が良いだろうと話していました。

第5・7には問題はないとのことでした。
今日の話で、歯肉からのアプローチでいくしかないのだなと思いましたが、いかがでしょう?

もう少し、検査を追加した方がよいでしょうか?

麻酔に関しての不安も、勤務先の麻酔医に相談し、エピネフィリンによる動悸は、高血圧や、心、脳血管障害がなければ、不快症状さえ我慢できれば、キシロカイン中毒のリスクも回避できるので安全性は高い。
不安感が強いのであれば、安定剤と使用してみるよう説明され、少し安心し、後は 自分の覚悟を決めるだけか?とも思います。

CTに関してですが、歯科医の撮影指示で一般病院での撮影は無理ですか?
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-14 18:46:57
歯周病で瘻孔は出来ませんよ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-09-14 19:02:11
>CTに関してですが、歯科医の撮影指示で一般病院での撮影は無理ですか?

可能かと思いますが、問題点は二つ。



1 医科用CTのスライス幅

医科用のCTの解像度は通常、1〜2mmです。
歯科用のCTの解像度は0.1mm以下です。(ウチのCTは0.076mm)

まあ、外科的な処置に関しては1mmの解像度でも良いとは思いますが、医科用と歯科用ではヒトケタ精度が違うんです。


2 担当医の読像能力

CT画像は見慣れていないと読像が難しいです。
普通の歯医者さんですと、CTの読像がしっかりできるかどうか‥。

できれば「歯科用CTに日常的に接している先生」に診てもらえるのが理想という事になります。


「特に、そんなこと気にしない!」

という事であれば何もそこまでこだわる事は無いんですけどね‥。




タイトル 抜歯箇所にできた瘻孔が8年経って再発。外科処置しか方法はない?
質問者 あやさきさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯後の痛み・異常・トラブル
抜歯:6番(第一大臼歯)
歯の異常・トラブルその他
その他(診断)
歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル)
その他(セカンドオピニオン・カウンセリング)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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