歯根にヒビがあり歯茎が腫れた場合は、抜歯してインプラント?(フランス)

相談者: ボンジュールさん (50歳:男性)
投稿日時:2009-09-17 19:51:09
初めて質問させていただきます。

現在フランス在住です。
1年半後に帰国予定です。

右下6番の詰め物クラウンが、食事中に外れてしまいました。

外れたモノを持って歯科を訪れ復旧をお願いしたのですが、

歯根にヒビが入っていて、復旧すると歯根が割れる』

という説明を受けました。
レントゲンを撮ったうえで、ヒビは目視でも確認させてもらいました。

詰めていたモノは約3年前にも日本で外れ、その際に新しく日本で作り直したモノです。

当時、

保険適用内でお願いします」

と依頼したので、金属の本体に銀のクラウンが付いたモノです。

円錐形を逆さにしたような形状になっていて、今回の医師の説明では、

『長年の噛む際の圧力で詰め物が楔のように働き、詰め物の方が歯根より固いために歯根にヒビを入れた。
同じモノで復旧すると将来必ず歯根が割れる』

という説明でした。

医師は当初、

グラスファイバーでヒビを埋めるとともに、同素材で土台を作り、セラミックのクラウンを着ける』

という治療法を提案して私も納得したのですが、私が、

『実は右下6番の歯茎が1ヵ月ほど前に腫れて痛かったのですが、歯根のヒビと関係があるのですか?』

と質問すると医師は驚き、

『既に腫れたんですか!それなら治療法は変わります。
抜歯したうえでインプラントするしか完治はないです。
既に歯茎が腫れたのであれば、ヒビからバクテリアが入った可能性が極めて高く、先に提案した方法では完治は難しい。
少なくとも私は、先の方法で治療しません』

という説明でした。

歯茎の腫れや痛みは、日本製の市販薬を塗ることで既に解消しています。
痛みも腫れもありません。

私はインプラントは最終手段と考えていて、異物を挿入することにも若干抵抗があります。


質問ですが、

?:『歯根にヒビが入って、既に歯茎が腫れた場合、本当に抜歯してインプラントをするしか完治する治療法はないのでしょうか?』

また、

?:『仮にインプラントをすると決心した場合、細菌感染拡大のリスクなどを考えると少しでも早く治療を始めるべきなのか?
それとも帰国まで何とか別方法で凌いで、日本でインプラントをしたほうが良いか?』

について御意見をいただきたく思います。

日仏の費用の違いなどは特に気にしていません。
治療を受けるなら高額でも良い素材で、きちんと治療したいと考えています。

ただインプラントは、治療後の定期的なケアが不可欠だと聞き、フランスで治療を受けた場合、帰国後にメンテナンスを受ける場所や手術医師が近くに居なくなることが心配です。

以上です。

アドバイスをよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-09-17 21:10:18
?のアドバイス

私も現担当医が提示している治療方針を提示すると思います。
状況によって、ブリッジ入れ歯インプラントの選択になると思います。

ヒビがはいっているのが確定していて、過去に腫れがあったのであれば、の保存処置は得策でないように思います。

抜歯→接着再植という方法もありますが、割れた原因を解決出来ないのであれば、再度の破折は免れないと思います。


?のアドバイス

1年半後の帰国でしたら、個人的には早めの処置(フランスでの処置)をオススメいたします。

インプラントの種類が日本国内で流通しているものであれば、メンテナンスも可能だと思います。

ただ、マイナーなメーカーな物だと、扱っている医院を探すのが大変な可能性もありますので、使用するインプラントの種類は確認された方がよいと思います。


ご参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-09-17 21:16:59
こんにちは異国の地で不安ですね。

>『既に腫れたんですか!それなら治療法は変わります。
抜歯したうえでインプラントするしか完治はないです。
>既に歯茎が腫れたのであれば、ヒビからバクテリアが入った可能性が極めて高く、先に提案した方法では完治は難しい。
>少なくとも私は、先の方法で治療しません』

「完治」と言う言葉以外、私も全く同じことを患者さんに説明します。

一度抜いて接着剤で隙間を埋めて戻すと言う方法が、日本にはあるのですが(まだまだ一般的ではなく私はしませんが^^;)、たぶんそちらの国では少し信じられない方法かもしれません。



>?:『歯根にヒビが入って、既に歯茎が腫れた場合本当に抜歯してインプラントをするしか完治する治療法はないのでしょうか?』

完治とは何を意味するか。

インプラントにした所で元の状態には戻せていません。
ただ私が思うに最もベターな方法だと思います。



>?:『仮にインプラントをすると決心した場合、細菌感染拡大のリスクなどを考えると少しでも早く治療を始めるべきなのか?
>それとも帰国まで何とか別方法で凌いで、日本でインプラントをしたほうが良いか?』
>について御意見をいただきたく思います。

程度の問題なので、一度担当の先生に相談してみてください。

腫れるような症状が頻繁に起こるようであれば、そちらの国で抜歯も視野に入れた方がいいでしょうね。



>ただインプラントは、治療後の定期的なケアが不可欠だと聞き、フランスで治療を受けた場合、帰国後にメンテナンスを受ける場所や手術医師が近くに居なくなることが心配です。

よく調べましたね^^
素晴らしい!!

これも後々困ってくることなので、もし残すと支障が後々出るようでしたら、そちらの国で抜いて、入れ歯をとりあえず作り、口の中の状態が大きく変化しないようにして、帰国後日本でインプラントと言うのも1つの方法だと思います。


不安だと思いますが頑張ってくださいね^^

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-09-17 21:44:02
僕も荒木先生、井野先生とまったくの同意見です。

おそらく、ヒビが入っていて腫れたとすれば、もう保存は厳しい状態なのかも知れません。

だとすれば、僕なら

1 フランスで抜歯、ソケットプリザベーション、部分入れ歯の作成(状況により放置)

2 帰国後インプラント

を提案するでしょうか。


少なくとも「早めの抜歯」に関しては荒木先生、井野先生と同じと言う事です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボンジュールさん
返信日時:2009-09-18 00:04:32
早急のアドバイス本当にありがとうございます。

1ヵ月前の腫れ以外全く痛みがなかったために、これほど深刻な状況だと思いませんでした。

というか、プラークコントロールには気をつけていて、右下6番以外は20年以上全く問題がないために、この状況を信じたくありませんでした。

が、先生方の意見がほぼ一致していることから、『早期に抜歯インプラント治療』の方向で考えます。

そこで、インプラント手術を受ける場合の注意点とアドバイスをいただけますでしょうか。

例えば、

・術例○○例以上の医師を選ぶのがよい
・このような部品は使用しないほうがよい
・最初の抜歯からインプラント完了までに注意すること
(食事・飲酒・喫煙・歯磨きなどについて)
・術後に起きやすい問題点とそれを防ぐ方法
・こういう医師は避けたほうがよい      

など

また、受診した医師からは、『ASTRA TECH DENTAL』の、インプラントに関するパンフレットをもらいました。

まだ医師には詳しく確認していませんが、もしフランスでの今回のインプラントで、上記メーカーの部品を使用するのであれば、日本に帰国してからのメンテナンスは可能ですか?
(メンテナンスできる医師を探すのは容易ですか?)

以上、アドバイスをよろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-09-18 08:50:37
インプラント手術時の注意事項は、担当医の方からあると思いますのでそれに従ってください。

また、医師の選択については、信頼関係があるのであれば問題ないと考えます。

アストラテックインプラントは、日本国内でも流通しているインプラントですので(当院でも使用しています)メンテナンスは問題ないと思いますが、日本での流通は最新版より2世代前の物です。


少々細かい話をします。

アストラテックイインプラントで、4.5STという物と5.0STという物は現在日本で流通している物と同じです。

3.5STと4.0STという物は、フィクスチャーの形状が日本で流通している物と形が違います。

従って今回使用するインプラントが、4.5ST、もしくは5.0STであれば日本でのメンテナンスは問題ないと思われます。

ご参考になれば幸いです。

回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-18 09:16:54
喫煙について

インプラント関係雑誌で喫煙に関係する論文がかなり掲載されていましたが、最近では少なくなりました。

喫煙する人のインプラント成功率、定着率は吸わない人よりも劣ると言うのが結論的になったからです。

ネットでは沢山検索できます。

もし吸れるならばこれを機会に、禁煙するようにしたら良いのではないでしょうか。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-09-18 09:50:19
そうですね。
アストラに関しては荒木先生の方がお詳しいようで‥。

僕も自分がインプラントを始めるにあたり、アストラも候補に挙がっていました。
結局はITI(現ストローマン)に落ち着いてしまいましたが、アストラもモノとしては悪くないと思いますよ。
むしろ、ドリルの性能はピカイチだと思います。


注意事項に関しては一般的な外科の注意事項でしょうね。


>・術例○○例以上の医師を選ぶのがよい

最低、100ケース以上(私見です)。


>・このような部品は使用しないほうがよい

部品にこだわるのは無意味ですね。

「信頼できる先生が信頼できるメーカーのものを使う。」

です。


>・最初の抜歯からインプラント完了までに注意すること
>(食事・飲酒・喫煙・歯磨きなどについて)

一般的な注意事項です。


>・術後に起きやすい問題点とそれを防ぐ方法

基本的には下顎6番部であれば特に心配はいらないのでは?
しっかりとメインテナンスを受ける事。


>・こういう医師は避けたほうがよい

一般的な「避けるべき歯科医」でしょう(笑)。

納得がいくまで説明してくれいない歯科医。
「説明している」と言う事と、「理解してもらえている」と言う事が違うという事に気が付いていない歯科医もいます‥。

逆に話は上手なんだけれど、「絶対に(100%)大丈夫」と言う歯科医。


>日本に帰国してからのメンテナンスは可能ですか?
>(メンテナンスできる医師を探すのは容易ですか?)

可能だと思いますよ。

ただ、シェア的に言うと「第二集団」ですから、ノーベルやストローマンを使っている歯科医院を探すよりは「ほんの少し苦労するかも?」と言う感じです。

帰国される予定地(京都でしょうか?)で取り扱われている歯科医院があるか、HPなどで事前にチェックされてもよろしいのではないでしょうか?

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-09-18 13:26:24
ご相談ありがとうございます。

以上の先生方のご意見と同じです。
少々追加いたします。


>というか、プラークコントロールには気をつけていて、右下6番以外は20年以上全く問題がないために、この状況を信じたくありませんでした。

お気持ちはよく分かります。
これはプラークコントロールが悪かったということではありません。
そのまま自信を持って続けてください。

原因の大元は神経を取ったことから派生しています。
他のはもう神経を取らずにすむように、20年以上全く問題がでなかった方法を継続すれば、このような問題はなくなっていくはずです。


またその場所はとても強い力がかかる重要な歯です。

そのためにヒビが入ったり、割れたりもしますが、他の歯を一生守る働きもあり、治療の目標としては、せめて発揮する力は前の天然の歯と同じかそれ以上に回復させたい歯でもあります。

従って接着する方法自体、成功してもどの位の期間その目的をかなえてくれるか心配が残るところですから、人生のステージにもよりますが、できるときにインプラント治療に踏み切る良いチャンスとも言えます。


>注意点とアドバイスをいただけますでしょうか。

まず抜歯跡の回復を図るために、早めの抜歯と、できればタイヨウ先生からお話の出た治療ができるかどうかお尋ねになるととても良いでしょう。


>例えば、
>・術例○○例以上の医師を選ぶのがよい

200症例以上良い実績があれば、大きな問題が出るリスクは小さいと思います。

また、インプラント専門に限らなくてかまいませんが、たまにインプラント治療をしているのではなくて比較的日常的にその治療体制を取っている歯科医師がよいでしょう。


>・このような部品は使用しないほうがよい

現代のインプラントはどれもほとんど安全です。

それぞれの先生が得意とされている種類で、世界で広く応用されていてアフターがどこで儲けられるものを選べば心配が少なくなります。

もともとスウェーデンのブローネマルク・インプラントの42年の長期成功が基礎となっており、今の製品はほとんどそのデータを元にしております。

また『ASTRA TECH DENTAL』はスウェーデンの歯周病分野の世界的な権威である、リンデー先生が開発に関わられた素晴らしいインプラントです。

ただ世界での使用率がトップ集団に入らない理由として、パーツの種類が限られていてやや細かい治療効果に難があること、日本では報告がはっきりとしていませんが、細い部分から破折することがあったことも影響があるのかもしれません。


>・最初の抜歯からインプラント完了までに注意すること

両隣の歯のケアが大切です。

歯並びの保存のために、もし仮歯を入れるときには両隣の歯を削らない方法があればベストです。

それ以外にも仮歯についてのメリットデメリット・注意点などは、ご担当の先生とご相談が必要です。


>(食事・飲酒・喫煙・歯磨きなどについて)

身体によい習慣が大事です。

歯磨きは歯並びが欠けてしまった状態に合わせることがポイントで、指導を受けたほうがよいでしょう。



>・術後に起きやすい問題点とそれを防ぐ方法

治療に伴うことは専門の先生ならば、きちんと対策を立てて詳しく話していただいたり、分かりやすい注意書きをいただけるはずです。

ご自身ではその注意点を守れば大丈夫です。

そうすれば普通、術後の痛みはまず出ないし、腫れもほとんどでないでしょうし、健康体であれば後出血や内出血もほとんどないはずです。

必ず事前によくご相談下さい。



>・こういう医師は避けたほうがよい 

逆に大事なポイントは、とことん相談に乗っていただける、ご希望に添った提案をしていただける、安定した性格で、長期的な展望を持っておられる、清潔志向、チームワーク重視、理論と技術の両方に長けていて、長期成功実績を写真などで見せていただけるか体験者とのお話をセッティングしていただけると最高です。

あまりに安売りの場合はよく吟味されてほうが良いと思います。


なおとても大切で上記の先生方もお話ししていることですが、歯科に完治を求めるリスクについて説明いたします。

例えば風邪をひいて内科にかかれば元通りに完治します。
小さなケガをして、バンドエイドを自分で貼っただけでも元通りに完治します。

しかし、病気になってから歯科治療を受けても絶対に元通りには戻せません。

お気持ちとして、元通りになりたいというのはよく分かります。
じつは、我々の理想も全く同じで元通りに治したいと願ってはいます。

しかし、かぶせたりインプラント治療をしたりと、人工的な修理をしている限り、必ず何か足りない点や、不要な欠点やリスクをオマケにもらってしまう問題が付いてきます。

ご希望があれば、われわれとしては、天然の状態にできるだけ近づけたいと、良い点は最大に、欠点は最小にと努力いたします。
それがベストな「治癒」ということはできます。

それと元通りになりたいという気持とのギャップを解決しないままに治療を受けられますと、どんな治療にも満足できないという大きなリスクを初めからお互いに背負うことになります。

まずご納得いくまでご相談をされること、最後は専門的な細かいことはお任せになり、結果は自己責任で受け入れるお気持ちが必要となります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボンジュールさん
返信日時:2009-09-18 20:50:34
アドバイスを下さった先生方、本当にありがとうございます。

フランスでは歯科医は全て予約制で、仮に虫歯が痛み、緊急に受診をお願いしても、1週間以上待たされることもよくあるそうです。
(私が訪ねた医師は良心的で、前回初診でしたが、電話の2日後に予約を入れてくれましたが・・・)

ですから、『セカンドオピニオン』を尋ねるために他の医師に受診するだけでも、特に時間的に大変で悩んでいましたので、先生方のアドバイスはとても参考になりました。

結論からいいますと、インプラントを受ける方向で動きます。

その際、先生方のアドバイスを活かし、

・帰国後のメンテナンスを考慮して、使用する予定の部品(メーカー&型番等)を確認し、日本でも流通しているものか調べます

・私の帰国予定地に、同メーカー品を用いてインプラントを行っている医師がいるか調べます

・まだ、健康で残っているを守るためにも、右下6番を最良と思われる方法で早期に治療します

・医師の実績等も尋ねます

前回受診した医師は、前回初対面ですので、もう一度、同じ医師を訪ね、『インプラント前提での詳しい説明』をお願いすることにします。

その際の医師の説明や説明の仕方を確認して、信頼関係が築けると判断してから、その医師にお願いすることを決定する予定です。

さて、ひとつだけ質問です。

タイヨウ先生が書かれている『ソケットプリザベーション』とは何ですか?
教えて下さい。

よろしくお願いします。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-09-20 12:02:26
>『ソケットプリザベーション』とは何ですか?

日本語で言うと「抜歯窩保護」と言いますかね。

具体的には、コラーゲンスポンジなどを用いて抜歯した後の骨の治りを促進する方法です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボンジュールさん
返信日時:2009-09-23 19:45:24
ご回答いただいた先生方、ありがとうございました。

先生方のアドバイスが、自分の決断の大きな支えとなりました。

結論は、先日診察いただいた先生で、インプラントを受ける方向で進めます。

術後、帰国後のメンテナンス等のアドバイスも、不安がないように先生から受けたいと思います。



タイトル 歯根にヒビがあり歯茎が腫れた場合は、抜歯してインプラント?(フランス)
質問者 ボンジュールさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
インプラントその他
歯茎(歯ぐき)の腫れ
クラウンが取れた・外れた
歯根破折
フランス
回答者




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