再根管治療してクラウンか、抜歯してインプラントかの選択 (イギリス)
相談者:
ジャスミンティさん (45歳:女性)
投稿日時:2009-09-09 08:49:12
はじめまして。
左上7番の銀のクラウンの中が弱ってしまったようで、歯の一部とともにクラウンが取れてしまいました。
現在イギリス在住で現地の歯医者さんに行ったところ、
「根管治療をしてコアを立てクラウンを被せる方法はあるが、歯があまり残っていないので、クラウンを支えられるか保障できない。
高額をかけても成功率は50〜60%だろう。
だったら抜歯してインプラントをする方法の方が長い目でみると金額に見合うと思う。
でもあなたの選択なのでよく考えてください。」
と言われました。
写真があればいいのですが、残っている歯は、弱ったところを削って一時的な詰め物をした状態で、歯茎より2ミリほど高い程度です。
見積もり金額は、根管治療とコアとクラウンの場合で約22万円、インプラントの場合は約45万円です。
ちなみに私は歯列矯正をしていて、5番が4本、8番が4本ありません。
そこで何点かご意見をお伺いしたいことがあります。
この選択肢の他に考えられる選択肢があるでしょうか?
イギリスは技術が遅れていて費用が高いと聞いており、不安要因が多いのですが、日本への本帰国が1,2年後だとすると、何かとりあえずの処置をして、帰国してから治療する方法があるでしょうか?
その場合どんな処置が今必要だと思われますか?
「インプラントは97%の確率で一生もつ」
と説明されたのですが、そうでしょうか?
根管治療とクラウンについては、私の認識では寿命があると思っています。
(他の歯医者さんで少し前に指摘されたのですが、15年ほど前に根管治療をしてクラウンを被せた歯が4本ほど、再治療の必要があるようで、こちらも悩みの種となっています。)
この話をしたところ、
「この歯の場合は寿命はもっと短いかもしれない。
5〜6年しかもたないかもしれない。」
とも言われましたが、その可能性は高いと思われますか?
いろいろお伺いしてすみません。
どうぞよろしくお願いいたします。
左上7番の銀のクラウンの中が弱ってしまったようで、歯の一部とともにクラウンが取れてしまいました。
現在イギリス在住で現地の歯医者さんに行ったところ、
「根管治療をしてコアを立てクラウンを被せる方法はあるが、歯があまり残っていないので、クラウンを支えられるか保障できない。
高額をかけても成功率は50〜60%だろう。
だったら抜歯してインプラントをする方法の方が長い目でみると金額に見合うと思う。
でもあなたの選択なのでよく考えてください。」
と言われました。
写真があればいいのですが、残っている歯は、弱ったところを削って一時的な詰め物をした状態で、歯茎より2ミリほど高い程度です。
見積もり金額は、根管治療とコアとクラウンの場合で約22万円、インプラントの場合は約45万円です。
ちなみに私は歯列矯正をしていて、5番が4本、8番が4本ありません。
そこで何点かご意見をお伺いしたいことがあります。
この選択肢の他に考えられる選択肢があるでしょうか?
イギリスは技術が遅れていて費用が高いと聞いており、不安要因が多いのですが、日本への本帰国が1,2年後だとすると、何かとりあえずの処置をして、帰国してから治療する方法があるでしょうか?
その場合どんな処置が今必要だと思われますか?
「インプラントは97%の確率で一生もつ」
と説明されたのですが、そうでしょうか?
根管治療とクラウンについては、私の認識では寿命があると思っています。
(他の歯医者さんで少し前に指摘されたのですが、15年ほど前に根管治療をしてクラウンを被せた歯が4本ほど、再治療の必要があるようで、こちらも悩みの種となっています。)
この話をしたところ、
「この歯の場合は寿命はもっと短いかもしれない。
5〜6年しかもたないかもしれない。」
とも言われましたが、その可能性は高いと思われますか?
いろいろお伺いしてすみません。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-09-09 10:00:59
なるほど‥。
確かに一番難しい選択ではありますね。
まず歯科医療は工業製品を作っているのではないので、「成功率は50〜60%」や「97%の確率で一生もつ」と言う言葉はあくまでもその先生の経験から得られた「感覚的な数字」でしかありません。
その数字が治療の補償を意味するものでは無いという事はご理解ください。
(僕もつい「○○%くらいですね」と使ってしまいますが‥)
その上で、僕がジャスミンティさんのようなケースを受け持つ場合、
1 歯牙保存に全力をつくす
2 クラウンはあくまでも暫定的な物(1〜2年の経過観察できるもの)
3a 調子が良ければセラミックスなどの最終補綴へ
3b 予後不良であれば残念ながら抜歯→インプラントへ
と言う治療計画を立てる事が多いです。
この時、不幸にして3bになてしまった場合。
ジャスミンティさんが
「ここまでしてダメだったんだから仕方が無い‥次を考えよう!」
と思えるのか
「チクショー! 二重の出費になっちゃったじゃない!!」
と思うのか‥。
このあたりが、決断の肝になるとは思います。
(もちろん、残せないものを無理して残す事はお勧めしませんよ)
あくまでも私見ですが、参考にされてください。
確かに一番難しい選択ではありますね。
まず歯科医療は工業製品を作っているのではないので、「成功率は50〜60%」や「97%の確率で一生もつ」と言う言葉はあくまでもその先生の経験から得られた「感覚的な数字」でしかありません。
その数字が治療の補償を意味するものでは無いという事はご理解ください。
(僕もつい「○○%くらいですね」と使ってしまいますが‥)
その上で、僕がジャスミンティさんのようなケースを受け持つ場合、
1 歯牙保存に全力をつくす
2 クラウンはあくまでも暫定的な物(1〜2年の経過観察できるもの)
3a 調子が良ければセラミックスなどの最終補綴へ
3b 予後不良であれば残念ながら抜歯→インプラントへ
と言う治療計画を立てる事が多いです。
この時、不幸にして3bになてしまった場合。
ジャスミンティさんが
「ここまでしてダメだったんだから仕方が無い‥次を考えよう!」
と思えるのか
「チクショー! 二重の出費になっちゃったじゃない!!」
と思うのか‥。
このあたりが、決断の肝になるとは思います。
(もちろん、残せないものを無理して残す事はお勧めしませんよ)
あくまでも私見ですが、参考にされてください。
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-09-09 14:07:46
ジャスミンティさん、こんにちは。
私もタイヨウ先生の治療方針と同じです。
まずは保存を試みて、だめだったらインプラントということになりますね。
日本の歯科医師はかなりがんばって歯を保存する治療を行うのに対して、海外の歯科では抜歯してインプラントという傾向が強いように思えます。
参考になれば幸いです。
私もタイヨウ先生の治療方針と同じです。
まずは保存を試みて、だめだったらインプラントということになりますね。
日本の歯科医師はかなりがんばって歯を保存する治療を行うのに対して、海外の歯科では抜歯してインプラントという傾向が強いように思えます。
参考になれば幸いです。
回答3
回答日時:2009-09-09 15:38:58
ジャスミンティさんこんにちは。
私はロサンジェルスでインプラントロジストをしています。
が基本的にお二人の意見に賛成です。
根がしっかりとしているのであれば、まずは自分の歯をセーブしてみる方向で治療するのがいいと思います。
ちなみにインプラントは20年間の成功率が一般歯科で95%とという統計数値が出てています。
専門医の場合は98%となります。(米国での全国平均)
おそらくそのドクターは米国でのデータをもとに言われているのでしょう。
でもあくまで20年のデータです。
費用は日本で保険治療することを思えば22万も高いのかもしれませんが、おそらくメタルボンドあるいはジルコニアクラウンの併用ということを考えれば、アメリカのスタンダードから比べても悪くはないと思います。
私はロサンジェルスでインプラントロジストをしています。
が基本的にお二人の意見に賛成です。
根がしっかりとしているのであれば、まずは自分の歯をセーブしてみる方向で治療するのがいいと思います。
ちなみにインプラントは20年間の成功率が一般歯科で95%とという統計数値が出てています。
専門医の場合は98%となります。(米国での全国平均)
おそらくそのドクターは米国でのデータをもとに言われているのでしょう。
でもあくまで20年のデータです。
費用は日本で保険治療することを思えば22万も高いのかもしれませんが、おそらくメタルボンドあるいはジルコニアクラウンの併用ということを考えれば、アメリカのスタンダードから比べても悪くはないと思います。
相談者からの返信
相談者:
ジャスミンティさん
返信日時:2009-09-14 18:03:53
こんな海外にいて、このように日本人の先生方の貴重なご意見をいただけるなんて、本当にありがとうございます。
歯を残す方向で、暫定的なクラウンで様子を見ることを希望してみようと思います。
タイヨウ先生のおっしゃる「暫定的なクラウン」とは銀のクラウンのことでしょうか?
専門的な名称があれば英語での説明がしやすいので、教えていただけないでしょうか?
また、「日本の歯科医師はかなりがんばって歯を保存する治療を行うのに対して海外の歯科では抜歯してインプラントという傾向が強い。」というのは、早めにインプラントにすることにそれなりのメリットがあるからでしょうか?
たとえば将来、根の病気で骨が溶けてインプラントにするにも骨が足りないなどの状況になる心配がないとか…。
というのも、私には
「根が炎症をおこしているから、早く治療しないと隣の歯もやられたり骨が溶けてインプラントもできなくなりますよ。」
と警告されている歯が4本もあるのです。
これまでに根管治療した6本の歯のうち4本です。
(こちらは1〜2年後の本帰国後に日本で治療しようかと思っているのですが…。)
今回のこの歯も、根管治療することでまたこのような予備軍を作ってしまうのではないかと、少し不安な気もしています。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご意見をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
歯を残す方向で、暫定的なクラウンで様子を見ることを希望してみようと思います。
タイヨウ先生のおっしゃる「暫定的なクラウン」とは銀のクラウンのことでしょうか?
専門的な名称があれば英語での説明がしやすいので、教えていただけないでしょうか?
また、「日本の歯科医師はかなりがんばって歯を保存する治療を行うのに対して海外の歯科では抜歯してインプラントという傾向が強い。」というのは、早めにインプラントにすることにそれなりのメリットがあるからでしょうか?
たとえば将来、根の病気で骨が溶けてインプラントにするにも骨が足りないなどの状況になる心配がないとか…。
というのも、私には
「根が炎症をおこしているから、早く治療しないと隣の歯もやられたり骨が溶けてインプラントもできなくなりますよ。」
と警告されている歯が4本もあるのです。
これまでに根管治療した6本の歯のうち4本です。
(こちらは1〜2年後の本帰国後に日本で治療しようかと思っているのですが…。)
今回のこの歯も、根管治療することでまたこのような予備軍を作ってしまうのではないかと、少し不安な気もしています。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご意見をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答4
回答日時:2009-09-18 01:20:26
こんばんは。
相談が埋もれてしまっていたみたいですね。
>この選択肢の他に考えられる選択肢があるでしょうか?
状況にもよりますが、「抜歯して何もしない」という選択肢もあります。
>早めにインプラントにすることにそれなりのメリットがあるからでしょうか?
そのメリットは主治医の先生が回答されていますよね。
「高額をかけても成功率は50〜60%だろう」
「だったら抜歯してインプラントをする方法の方が長い目でみると金額に見合うと思う」
・・・って。
あとはタイヨウ先生が書かれた「チクショー! 二重の出費になっちゃったじゃない!!」にならないためでもあるのでしょう。
>根管治療することでまたこのような予備軍を作ってしまうのではないか
極端な言い方をすれば、ムシ歯にしてしまった時点で「予備軍」です(^^;)
今後は、他の歯を同じ運命にしないためにも「予防」を意識したライフスタイルに切り替えてもらいたいですね。
相談が埋もれてしまっていたみたいですね。
>この選択肢の他に考えられる選択肢があるでしょうか?
状況にもよりますが、「抜歯して何もしない」という選択肢もあります。
>早めにインプラントにすることにそれなりのメリットがあるからでしょうか?
そのメリットは主治医の先生が回答されていますよね。
「高額をかけても成功率は50〜60%だろう」
「だったら抜歯してインプラントをする方法の方が長い目でみると金額に見合うと思う」
・・・って。
あとはタイヨウ先生が書かれた「チクショー! 二重の出費になっちゃったじゃない!!」にならないためでもあるのでしょう。
>根管治療することでまたこのような予備軍を作ってしまうのではないか
極端な言い方をすれば、ムシ歯にしてしまった時点で「予備軍」です(^^;)
今後は、他の歯を同じ運命にしないためにも「予防」を意識したライフスタイルに切り替えてもらいたいですね。
回答5
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-09-18 08:34:30
ご相談ありがとうございまず。
今までの先生方と同意見です。
最終的にはインプラントの選択がベストにはなりそうですが、その部分のインプラントは意外に難しい治療です。
当初の問題もありますが、長持ちさせるためのケアーもまた難しい場所です。
したがって、天然の歯を極力使ってみて、どうしてもだめなようなラインプラントに変えるという選択もありそうです。
しかし、ご心配されているように、神経を取ってある歯の根の病気には配慮が必要です。
慢性になっていると痛みや腫れはまったく気にならずよく噛めてそのまま使いたいものですが、その炎症の影響は隣の歯だけではなく、全身の内臓に大きな病気を起こす原因となるとも考えられているからです。
歯の治療とは、痛い・穴ができた、というだけではなく一生の健康を目標にする場合は、身体との関係も一度考えてみると価値が高くなります。
ご質問の例も穴があいた、という一種ですが、この機会にお口の中をきれいにすることも検討してみることは無駄ではないと思われます。
きれいにするって、見た目だけではなく、根の周り、歯肉の下、など見えないところも大事だとわれわれは考えています。
今までの先生方と同意見です。
最終的にはインプラントの選択がベストにはなりそうですが、その部分のインプラントは意外に難しい治療です。
当初の問題もありますが、長持ちさせるためのケアーもまた難しい場所です。
したがって、天然の歯を極力使ってみて、どうしてもだめなようなラインプラントに変えるという選択もありそうです。
しかし、ご心配されているように、神経を取ってある歯の根の病気には配慮が必要です。
慢性になっていると痛みや腫れはまったく気にならずよく噛めてそのまま使いたいものですが、その炎症の影響は隣の歯だけではなく、全身の内臓に大きな病気を起こす原因となるとも考えられているからです。
歯の治療とは、痛い・穴ができた、というだけではなく一生の健康を目標にする場合は、身体との関係も一度考えてみると価値が高くなります。
ご質問の例も穴があいた、という一種ですが、この機会にお口の中をきれいにすることも検討してみることは無駄ではないと思われます。
きれいにするって、見た目だけではなく、根の周り、歯肉の下、など見えないところも大事だとわれわれは考えています。
相談者からの返信
相談者:
ジャスミンティさん
返信日時:2009-09-25 01:57:36
タイトル | 再根管治療してクラウンか、抜歯してインプラントかの選択 (イギリス) |
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質問者 | ジャスミンティさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 抜歯:7番(第二大臼歯) 根管治療の治療法 根管治療の失敗・再治療 インプラント治療法 その他(歯科治療関連) イギリス クラウンが取れた・外れた クラウンの下の虫歯(二次カリエス) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。