先天性大動脈弁狭窄症(ニ尖弁)の4歳児。外傷歯への対応はどうすれば
相談者:
2/25さん (4歳:男性)
投稿日時:2009-09-29 11:47:31
4才の男児についてご相談させてください。
軽度の先天性大動脈弁狭窄症(ニ尖弁)で年一回の定期検査のみ、日常生活の制限と服薬は現在のところありません。
7月21日に自宅にて口を強打し、出血は当日引いたのですが、左上Aが、二週間後くらいに灰色に変色してきました。
8月上旬に実家近くの小児歯科を受診、
「神経が死んできているが、様子を見ましょう」
といわれました。
9月26日にかかりつけの歯科で定期検診の際、X線撮影をし、
「ばい菌がいつ出てきてもおかしくない状態。抜歯したほうが良い。抜くのもかわいそうなのはかわいそうだけれど・・・痛くなったらすぐ来てください」
といわれました。
痛くないからと壊死したままの歯を放置しては、先天性大動脈弁狭窄症の患者の場合は、弁膜症などの危険があるのではないでしょうか。
早急に抜歯したほうがいいのではないかと、悩んでいます。
また、抜歯するデメリットとしては、どのようなことが考えられる
のでしょうか。
尚、小児循環器のかかりつけ医には
「抜歯の時期については歯科の先生に従い、抗生剤の予防投与と術後投与をしてもらうように」
と言われました。
軽度の先天性大動脈弁狭窄症(ニ尖弁)で年一回の定期検査のみ、日常生活の制限と服薬は現在のところありません。
7月21日に自宅にて口を強打し、出血は当日引いたのですが、左上Aが、二週間後くらいに灰色に変色してきました。
8月上旬に実家近くの小児歯科を受診、
「神経が死んできているが、様子を見ましょう」
といわれました。
9月26日にかかりつけの歯科で定期検診の際、X線撮影をし、
「ばい菌がいつ出てきてもおかしくない状態。抜歯したほうが良い。抜くのもかわいそうなのはかわいそうだけれど・・・痛くなったらすぐ来てください」
といわれました。
痛くないからと壊死したままの歯を放置しては、先天性大動脈弁狭窄症の患者の場合は、弁膜症などの危険があるのではないでしょうか。
早急に抜歯したほうがいいのではないかと、悩んでいます。
また、抜歯するデメリットとしては、どのようなことが考えられる
のでしょうか。
尚、小児循環器のかかりつけ医には
「抜歯の時期については歯科の先生に従い、抗生剤の予防投与と術後投与をしてもらうように」
と言われました。
回答1
回答日時:2009-09-29 11:58:08
こんにちは。お子さんの打撲後の対応に不安をお持ちなんですね。
>「神経が死んできているが、様子を見ましょう」
>「・・・痛くなったらすぐ来てください」
>「抜歯の時期については歯科の先生に従い・・・」
ということですから、早急に抜歯が必要という状況ではないと思われます。
(少なくとも実際に診た3名がそう判断されているわけです)
打撲単独では神経が死ぬことはあっても、細菌感染は考えにくいです。
(他の要素もあるので、必要に応じて抜歯が必要になる可能性は否定しません)
変な喩えですが、アキレス腱が切れたら細菌感染すると思います?
・・・ということで、現在の治療方針を支持しますよ。
>「神経が死んできているが、様子を見ましょう」
>「・・・痛くなったらすぐ来てください」
>「抜歯の時期については歯科の先生に従い・・・」
ということですから、早急に抜歯が必要という状況ではないと思われます。
(少なくとも実際に診た3名がそう判断されているわけです)
打撲単独では神経が死ぬことはあっても、細菌感染は考えにくいです。
(他の要素もあるので、必要に応じて抜歯が必要になる可能性は否定しません)
変な喩えですが、アキレス腱が切れたら細菌感染すると思います?
・・・ということで、現在の治療方針を支持しますよ。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-09-29 18:46:03
ご相談ありがとうございます。
いろいろな考えがあると思います。
現在、口の中は全身への感染源になるという考えもあります。
歯周病などでは良く菌血症を起こすことが普通だと考えられています。
神経が死んだ後は細菌の培養器のようになることも考えられます。
後で歯茎が化膿することも珍しくはありません。
大丈夫かもしれません。
しかし、菌血症から細菌性心内膜炎を起こすことはよく知られたことであり、是非避けたいことでもあります。
「抜歯したほうが良い」と言われたとしたならば、私としては万が一の用心のためには早急に抜歯の計画を立てたほうが良いような気も致します。
抜歯のデメリットの一番目は、観血処置になることです。
これによって必ず菌血症を引き起こすとも言われています。
そのために必ず循環器の先生と前投薬や術後の投薬、予定や管理等について、相談の上で進めることです。
2番目は歯が無くなってしまうことです。
これは必ず小児歯科の専門の先生のアドバイスに従って、適切な治療をお受けください。
いろいろな考えがあると思います。
現在、口の中は全身への感染源になるという考えもあります。
歯周病などでは良く菌血症を起こすことが普通だと考えられています。
神経が死んだ後は細菌の培養器のようになることも考えられます。
後で歯茎が化膿することも珍しくはありません。
大丈夫かもしれません。
しかし、菌血症から細菌性心内膜炎を起こすことはよく知られたことであり、是非避けたいことでもあります。
「抜歯したほうが良い」と言われたとしたならば、私としては万が一の用心のためには早急に抜歯の計画を立てたほうが良いような気も致します。
抜歯のデメリットの一番目は、観血処置になることです。
これによって必ず菌血症を引き起こすとも言われています。
そのために必ず循環器の先生と前投薬や術後の投薬、予定や管理等について、相談の上で進めることです。
2番目は歯が無くなってしまうことです。
これは必ず小児歯科の専門の先生のアドバイスに従って、適切な治療をお受けください。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2009-09-29 23:51:08
乳前歯の打撲による失活(神経が死んでしまうこと)は、そのまま放置しても、まったく感染もなく永久歯と生え変わることが少なくありません。
ですので、担当の先生の判断のように、経過観察を第一とし、運悪く感染してしまったら感染根管治療を行うか、最悪、その時点で抜歯を選択するのが一般的なように思います。
感染性心内膜炎を起こすリスクも、抜歯と比べて、おそらく化膿して歯肉が腫れた時のほうが高くはないんじゃないでしょうか。
また、化膿するかもしれない といった程度のリスクで抜歯をしなければならないとなると、C2程度のむし歯や、初期の歯肉炎、歯周炎でも抜歯しなければならなくなってしまいます。
そう考えると、2/25さんのケースでの抜歯の選択は、やはり行き過ぎのように思います。
ですので、担当の先生の判断のように、経過観察を第一とし、運悪く感染してしまったら感染根管治療を行うか、最悪、その時点で抜歯を選択するのが一般的なように思います。
感染性心内膜炎を起こすリスクも、抜歯と比べて、おそらく化膿して歯肉が腫れた時のほうが高くはないんじゃないでしょうか。
また、化膿するかもしれない といった程度のリスクで抜歯をしなければならないとなると、C2程度のむし歯や、初期の歯肉炎、歯周炎でも抜歯しなければならなくなってしまいます。
そう考えると、2/25さんのケースでの抜歯の選択は、やはり行き過ぎのように思います。
タイトル | 先天性大動脈弁狭窄症(ニ尖弁)の4歳児。外傷歯への対応はどうすれば |
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質問者 | 2/25さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 4歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児歯科治療 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた 歯科と全身疾患その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。