歯列矯正終了間際。隙間のある前歯を6本連結か、単独補綴か迷う

相談者: mayumiさん (38歳:女性)
投稿日時:2009-10-07 20:40:46
初めて質問します。よろしくお願いします。

歯列矯正中で、まもなく終わります。


歯並びかみ合わせもよくなったのですが、上のの左右二番の歯がもともと小さいので現在、隙間があいていて、あらかじめ説明があり、二つ選択肢が案内されました。

?下の前歯を一本抜けば、正中線はずれても、上の歯の隙間は閉じる
?抜歯はせずに、上の前歯に被せものの治療をすることで隙間を詰められる

…もともと二番の歯が極端に小さいことと、また前歯は左の一番を除いて犬歯まで抜髄歯で、虫歯治療で継ぎ接ぎ状態でしたので、その改善を考えていたこともあり?の方法を選びました。


具体的に今あがっている治療案としては、犬歯までの6本をかぶせたほうが、大きさや色、バランスがよくなるとのことで、真ん中でわけて、3本ずつ連結歯で自費タイプの被せ案がでているのですが、ここが、ご相談させていただきたい点です。


担当の歯科医は、歯列矯正をしている歯なので、私の場合には、連結にした方が…と利点をお話してくれたのですが、ここで色々と拝見していると、連結歯は出来る限り避けたほうが、というアドバイスが多いのでご相談させていただきました。

このような状態での連結歯は一般的には、余りないパターンでしょうか。

また、唯一、左の一番だけは生活歯です。

そのため、生活歯だけは残して、周りの5本ををかぶせることも考えていますが、二番を大きくする際に、ちょっと無理があるようなお話もありました。
(今度は、二番が大きくなりすぎてしまうようで)

ただ、生活歯を残して欲しいという希望があれば、それで対応してくれることと思います。


単独にかぶせることにするのか、数本ずつの連結歯で対応するのか、(連結歯の場合にはリテーナー時期より比較的早くかぶせられますが、単独歯の場合にはまだしばらく歯が動いてしまうため、
少し先になる説明も受けました)

それについては、どちらでも構いません。


心配なのは、前歯として、初めての被せものになりますので、今後のことを考えると、どれがいい選択といえるのか、一本ずつ被せたほうがいいか、連結して被せたほうがいいか似たようなケースがありましたら教えていただけましたら…幸いです。

先生方、お忙しい中すみませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-10-08 01:38:13
こんばんは。

それぞれ担当する者の考え方によって選択肢は変わってくるという事には変わりありませんので、一応かぶせ物をするというシチュエーションで私見を述べてみます。

※当然人によってはかぶせ物をしないという意見もあると思いますので・・・


歯列全体像が判らないので、一概にコレというわけではありませんが、咬合の状態がごく一般的な位置にあるとしたなら、将来的に周環境を良い状態に保つという理由と、審美的に優れるという意味で単独での補綴をおすすめする事が多いと思います。


有髄の1本をそのままにという選択肢もありますが、その歯の色や形態にどこまでその周りのかぶせ物を合わせられるのかは、当たり前ですが歯科医師の知識と技工士のウデにかかってきます。

その天然歯に合わせて自然感を表現できるようなセラミックをいじれる方が作るのであればそれもよいでしょう。


しかしそのように出来る方は極小数とは申しませんが、そう多くもないように思えます。

またそのようなオーダーを受けられる技術があるのならば金額もそれ相応に高額になってくるため、一般的に6本普通にかぶせるよりもコスト的には逆に高くなるように思います。


また逆にこの際6本全てきれいな形で整えようという事も審美的には良い選択なのですが、問題は犬歯です。

非常に顎の動きやその他の歯の咬合の具合を左右する位置にある歯ですので、もしその歯の大部分は残っていて、詰め物も小さな物済んでいるのならば、中間の2番から2番までの4本で補綴するという事も選択肢になってくると思います。


歯の移動については、早く終わらせたいとは思うでしょうが、せっかくの矯正治療+補綴処置がこの先ご自身の心配事になどなってしまわぬよう、きちんと時期を選んで待てばその方が結果はよくなると考えます。


まだ先は長いかも知れませんが、頑張ってきれいな口元になれるといいですね。
お大事になさって下さい。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-10-08 10:26:25
被せるのは1年くらいあとにしたらいかがでしょう。

矯正後は歯周組織が新たな咬み合わせに応じて変化していきます。

この年令では予想も出来ない歯肉の退縮が起こる事も有ります。
私でしたらリテイナーの装着状態を見ながら先延ばしします。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-10-10 11:15:50
ここは、少し冷静になって考える必要があると思います。 

私は矯正治療は行いませんが、学生時代に矯正治療を受け、現在もきれいな歯並びを維持しています。


当時(30年くらい前)の矯正治療は、上下左右の4本の4番を抜歯して、体移動による矯正が当たり前といわれていましたので、私もその方針で治療して頂きました。

現在、歯体移動ではなく、傾斜移動を巧みに応用して歯並びが綺麗に見えるだけの矯正治療を時々見受けます。


何故か、矯正治療が終わったあと、2〜3年もたたない内に、歯並びが徐々ににずれてくるケースに出会います。

こういった患者さんに詳しく聞いてみますと、全員短期間で傾斜移動による矯正治療で済ませておられます。
保定期間もかなり短い状態で終了しています。



別にこの方針が悪いというのではありません。

人により、希望が違いますので、それぞれの患者さんの希望に沿った治療方針があって良いと思います。

ただ、欲張りの私のように歯を移動させて、良い歯並びにしてもらい、それを厚かましくも人生を通じて維持したいとお考えの場合には、少し考えてみる必要があります。

何事にも基本というものがあり、方法や技術は進歩しても、基本部分は変わらないものです。



私のケースでは、歯の移動に2年かけ、その後矯正にかかった期間と同じ期間(すなわち2年)の保定期間を経て矯正治療を終了しました。

mayumiさんが、私と同じように、矯正学の基本に忠実に治療を受けて安定した状態で治療を終える状態であるのなら、松山先生のご意見に従って、1年くらい様子をみてから修復を行った方が賢明だと考えます。

何故かと言いますと、矯正が基本どおりに終了したとしても、やはり『歯並びの戻り』はありうるからです。


私のように、矯正治療終了後、30年以上にわたり、正常な歯並びや噛み合わせを維持したいとお考えなら、慌てて修復を行う必要は無いと考えます。

1年くらい経過をみて、異常がないのを確認してから修復を行ってもmayumiさんの人生にとって特な事はあっても、何も損する事はないと考えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mayumiさん
返信日時:2009-10-10 17:38:16
田中先生 松山先生 坂上先生


お忙しい中、ご丁寧に色々と教えて下さり、心より感謝申し上げます。

どの先生から頂きましたアドバイスも、大変勉強になり、何度も読み返しました。
ありがとうございました。

ここまで時間をかけて矯正を頑張ってきたのに、ブラケットがはずれると思ったら、つい知らぬ間に、気が急いでしまっていたように思います。

先生方のおかげで、冷静に、のことを考えた選択を考える機会になり、とても感謝しています。



上下左右4番を4本とも抜歯の上、親知らずを抜歯して、矯正がスタートして2年。

やっとここまできて、歯並びもそうですが、何より、とても気持ちよく噛めるようになってきた所です。

リテーナーにて十分に安定させることを何よりに考えて、先生方からアドバイスを頂戴しましたように、時期を慎重に選んで、補綴については、焦らずに、1年以上後から考えたいと思います。

そして、またその時には状況が変わっているかもしれませんが、もし必要であれば、やはり連結ではなく、単独にて、必要最低限の本数で、担当医ともご相談しながら、慎重に進めたいと思いました。

まとめてのお礼になってしまい…
ご無礼をお許し下さい。

ここに質問して大変よかったです。
ご親切に、ご丁寧に教えて下さり、心より…ありがとうございました。



タイトル 歯列矯正終了間際。隙間のある前歯を6本連結か、単独補綴か迷う
質問者 mayumiさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正(矯正歯科)その他
クラウン・被せ物の連結(連結冠)
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




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