歯科技工士・連結クラウンの模型を上顎咬合平面基準に従うよう指示されたが。。

相談者: さらばじゃさん (54歳:男性)
投稿日時:2009-10-12 10:03:16
私は,歯科技工士です。

下記の事例がありました。


上顎左側456の連結クラウン,残存は同側3,右側567です。

この模型をバイトリムを用いマウントしたところ,医師はマウントが不正確であると指摘し再マウントを求めました。

その際,医師が

「上顎法で(上顎バイトリムに)咬合平面を作った」

と言い,また,再マウントに関し「上顎咬合平面基準」に従ってくれと言います。



マウントはご存じのように,難易度の高い作業ではありません。
上顎バイトリムの咬合平面と咬合器の咬合平面を一致させればいいのですから。

この「基準」は,どの文献にもありません。

よく理解できませんので,先生方のなかで説明できる方がおられれば,説明をお願いしたいのです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-10-12 10:22:49
ここは本来、同業者の相談ページではないのですがわかる範囲でお答えします。

まず1点。
>マウントはご存じのように,難易度の高い作業ではありません。

そうでしょうか?
私は「正確にマウントする」というのはかなりの熟練を要すると思うのですが・・・。


今回の場合、使用咬合器が何なのかやフェイスボー・チェックバイト・水平基準を採る装置(レベライザー等)の有無によってお答えは大きく変わります(マウントだけならチェックバイトは不要ですが)

教科書的に咬合平面とは下顎の基準点を元に決められる物ですからオーダーした歯科医師が解っていない可能性も考慮すべきかもしれません。

仮にフェイスボーすらない状態でそのような指摘があったのであればDrに「フェイスボー採ってくれ」とお願いすべきでしょう。

あとは先生が言うように「上顎のバイトリムを咬合器の基準平面に合わせてマウントする」しか解決の方法がないように思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-10-12 11:34:41
おはようございます。

ちょっと私もドクターサイドからの注文の意味合いが解らないのですが、文章だけから頭に浮かぶのは、上顎の残存咬合平面に沿わせた仮想咬合平面を設定して欲しいという意味なのかな?と感じました。

ただもしそうだとしても、下顎の状態も不明ですのでそれがラボサイドでご納得のゆく設定になるのかは判りません。


それだけの欠損歯があって4・5・6のクラウン製作をするのであれば、歯冠長の設定を間違えば顔全体を正面から見て咬合平面が傾き顔貌からして曲がって見えてしまうわけですから、本来であればフェイスボウを使用するべきと思います。

あるいはせめてドクターサイドで基準にしたい上顎の仮想咬合平面をラボに指示しないと判らないのではないかと私も思います。

その指示が無かったというご相談なのでしょうか?


あるいはバイトリムの仮想咬合平面が、そもそもうまく設定されていないのではないでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-10-12 16:59:28
こんにちは

これは、ラボサイドの話ではなくドクター側の問題ではないでしょうか?


>ドクターサイドで基準にしたい上顎の仮想咬合平面をラボに指示しないと判らないのではないかと私も思います。

ズバリ田中先生の書かれていることだと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-10-13 11:47:13
僕も諸先生方と同意見です。

おそらく「仮想咬合平面から推察してマウントしてくれ」という事だとは思いますが、その場合、フェイスボウトランスファーをするなりなんなりの指標が無いとラボサイドとしては「作りようが無い」というのも事実でしょう。


ベテランの技工士さんには「釈迦に説法」だとは思いますが、補綴歯科医師歯科技工士の共同作業ですよね。

歯科医師のわがままだけを聞いていては良いものは作れませんし、技工士さんの理想論だけを述べられても「臨床の現場」ではそう上手くいかないのも現実です。

可能であれば、模型と咬合器を持って歯科医院に出向き、担当の先生と直接ディスカッションされる事をお勧めします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さらばじゃさん
返信日時:2009-10-19 00:04:27
ご回答ありがとうございます。
私の質問は,事情があってあれ以上書けませんでしたので,理解が困難であったと考えています。


「上顎法で云々」は咬合平面を上顎のバイトリムに形成するから,「上顎法」という表現をしているものであり,人工歯排列法の上顎法ではありません。

これは,随分と時間がたって理解できたことです。

表現をそのまま素直に解釈しなければ理解できません。

先生方は十分な知識と経験があるため,却って理解が困難になったものと考えています。

また「上顎咬合平面基準」は,咬合平面を形成した上顎のバイトリムを,咬合平面板に乗せてマウントすることを表現したものであります。

意味がわかっているなら,どうして質問をしたのかと言えば,これはあくまで私の見解であり,先生方の見解を知りたいと思ったからであります。


しかし,現場で質疑応答をしている私からすれば,これ以外の理解はありません。
そして,総義歯の人工歯排列で,その医師は上顎法,下顎法の用語を使用したことはありません。


想像ですが,人工歯排列法を忘れているのではないかと推測しています。

しかし,上顎法の用語だけは覚えていたので,上顎バイトリムに係る表現に用いたのだと思っています。


同業者の質問には,原則回答しないとのことですから,今後このような質問は控えます。

ありがとうございました。



タイトル 歯科技工士・連結クラウンの模型を上顎咬合平面基準に従うよう指示されたが。。
質問者 さらばじゃさん
地域 非公開
年齢 54歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 補綴関連
衛・技・助その他
回答者




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