5歳、乳歯の虫歯が神経にまで達している場合も抜髄が必要か?

相談者: kanamamaさん (39歳:女性)
投稿日時:2009-10-28 13:45:40
こんにちは。
いつも掲示板を拝見させていただいております。

今日は、5歳の子供の虫歯についての相談です。


5ヶ月前に、左下DののE側に小さな穴が開いているのを発見し、治療をしてもらいました。

治療は1回で終わり、特に詳しい説明もありませんでしたが、初期虫歯だったのかなと勝手に解釈しておりました。


その後、5日前に詰めていた樹脂がとれたので、急いで前回治療してもらった歯科医院に行きました。

先生は、器具で穴の中の虫歯を除去した後、薬をつけ、セメントで修復しました。

「ちょっと、虫歯が広がっていた。
冷たい物はしみるかも。
歯磨きをがんばるように」

とだけ説明されました。


その直後から、子供が

「噛むと痛い」

と言うようになりました。
冷たい物、熱いものについては何もいいません。
普段も全く痛みはないようです。


こちらの相談室の過去の相談を見ましたが、「治療後の痛み」はよくあることのようなので、そうなのかなと思いながらも、ひょっとして虫歯が神経にまで達していたのではないかと不安でなりませんでした。

同じ先生に痛みについて訴えたら、たぶんすぐに見てくれると思うのですが、なにぶん大勢の患者さん(診察室に4台の診療ベットを並べて行ったり来たりしている)を一人で看ていらっしゃる先生で、いつもゆっくり話をする時間もありません。

また、いつも何の説明もなく治療に入られるので、いきなり神経をとられたりするのではないかとの不安もあり、昨日、思い切って他の病院に行ってみました。


すると、実は深い虫歯であり、神経まで達しており、今は一部神経が露出した状態で、詰め物をしてあり、そのため、圧迫すると痛みがあるのだろうとのことでした。

レントゲン写真を見せてもらいましたが、確かに一部神経と詰め物がつながっているように見える箇所がありました。


そして、こうなってしまったら、抜髄をするしかないと説明をうけ、1週間後に予約を入れてきました。



説明が長くなりまして申し訳ありません。
ここで質問です。

1)やはり抜髄はさけられないのでしょうか。
抜髄以外に今の痛みをとり、なんとか神経を残すことはできないのでしょうか?


2)乳歯は抜髄しても、その後また根の先端に膿みがたまったり、歯茎が腫れてきたりといったトラブルがおこりやすいのでしょうか?


3)抜髄するなら、ラバーダムを使用して欲しいと頼んだ方がいいのでしょうか?


4)前の病院の先生は、学校医もやっておられて、多くの子供を治療しており、評判も悪くない先生です。

虫歯が神経に達していたことは当然わかったと思うのですが、なぜ何も説明してくれなったのでしょうか?

もしかして、うちの子供のような症例でもこのまま痛みが治まり一応今は神経が残せる、と経験上考えたということでしょうか?



私の知識不足、不注意から小さな子供に対して取り返しのつかないことをしてしまったと心から反省し、これから痛い思いをしなければならない子供の事を思うと胸が張り裂けそうです。

今のところ他には左上Cが治療済みの虫歯(初期虫歯と言われた)です。
フッ素塗布シーラントはしており、予防に懸命になっていたのに、こんなことになってしまい、落ち込んでおります。


どうか質問に答えていただきたく思います。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 01:34:02
こんばんは。
心配な気持ちは分かりますが、落ち着いてください。
では、さっそく、回答させてもらいます。


1)について

昨日診てもらった先生の判断が妥当だと思います。
すでに神経が腐敗してきているなら、取るべきです。


2)について

おこりやすいかどうかは治療の精度や現状によりますが、可能性はゼロではありません。


3)について

やってくれるかは分かりませんが、言うだけ言ってみてはどうでしょう。
ラバーダム自体ないかも知れないので、言えばやってくれるとは限りません。


4)について

歯科医師会にもよるんでしょうが、学校医は順繰り当番制だったりします。

なぜ説明してくれなかったか、真意は分かりません。
忙しいんでしょうね。
4台同時併行診療となると、1人20分も持ち時間ないでしょうから。


食生活をはじめとする生活習慣も見直してみてください。
もちろん、プラークコントロールもです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 04:48:04
kanamamaさまおはようございます。

むし歯の治療をしたところ咬むと痛みがあって他のDrに診ていただいたら抜髄する必要が有るといわれて、何とか抜髄しなくても済まないかと考えていらっしゃるのですね。


>1)やはり抜髄はさけられないのでしょうか。
>抜髄以外に今の痛みをとり、なんとか神経を残すことはできないのでしょうか?

こればっかりは診察していないので判断いたしかねます。



>2)乳歯は抜髄しても、その後また根の先端に膿みがたまったり、歯茎が腫れてきたりといったトラブルがおこりやすいのでしょうか?

乳歯だからといってそのようなことはありません。
正しい診断を行って、生切あるいは抜髄、根管形成、根管充填と一連の処置がきっちり出来ていればなんら問題は起こらないと思います。



>3)抜髄するなら、ラバーダムを使用して欲しいと頼んだ方がいいのでしょうか

頼める雰囲気なら頼んで見られてはいかがでしょうか。



>4)前の病院の先生は、学校医もやっておられて、多くの子供を治療しており、評判も悪くない先生です。
虫歯が神経に達していたことは当然わかったと思うのですが、なぜ何も説明してくれなったのでしょうか?
>もしかして、うちの子供のような症例でもこのまま痛みが治まり一応今は神経が残せる、と経験上考えたということでしょうか?

御本人に尋ねてみないことには分からないと思います。

個人的には5歳で抜髄が必要なほどむし歯が進行していたこと事態、少々問題なように思います。


おそらく他にもむし歯が出来ているような気がするのですがいかがでしょうか。

もしそのような状況なら間食が多すぎると思います、間食の量と食べ方に一工夫をなさったほうがいいように思います。

例えば時間を決めてお菓子の量はお母さんが決めた量だけ与えるのもいいと思いますよ。



むし歯が出来たのは間違いのないことなので、今後新たなむし歯を作らないためにもお口の中の環境をむし歯の出来ないように改めたほうが、永久歯をむし歯にしないためにも必要だと思います。

むし歯を防ぐにはお口の中の環境を改善する方法と、をむし歯にならないように強くする方法とがあります。

前者は砂糖の摂取量をむし歯が出来ない範囲にすることです、後者についてはフッ素を使うことになります。


個人的には間食を減らして虫歯にならない範囲でお菓子を楽しむすべを身につけるようになさるのがいいと思います、なぜなら健康を害するほどお菓子を食べるような食生活は、むし歯のみならず体にとって決していいとはいえないからです。

また砂糖の摂取量が少ない方は歯が少しずつ強くなって来ることが知られています、これを歯の成熟といいます、しかし砂糖の摂取量が多い方は歯の成熟が起こりにくいと考えられています。


このようなことから考えても特別歯を強くするためにフッ素を使わなくても食生活に配慮するだけでむし歯にはなりません、これは日常臨床でよく経験することです。

フッ素については決して否定するものではありませんが、使ったところでそれほどむし歯予防に有効だとは思えないからです。


此処の相談室でもフッ素を使って必死になって仕上げ磨きをしていたがむし歯になって落ち込んでいるお母さんの相談をよく見受けます。

これは食生活のことをほとんど配慮なされていないからだと思っています、フッ素を使うより望ましい食生活のほうが全身の健康にとってはずっといいことは言うまでもありません。


お菓子は3歳まで与えない育児と、3歳以降はお菓子は一日一種類一個になさるのが一番有効なむし歯予防になります。

これを機会にお菓子との付き合い方を考えてみるのも意味の有ることだと思います、お大事になさいませ。


むし歯が出来てしまったら 医歯薬出版 黒岩勝著 2,205円 
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.cfm?bookcode=408741
 
むし歯の出来ない砂糖の量 
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html

むし歯を作らない子育て 
http://yamadashika.jp/prevent.html#01

むし歯ゼロ育児インタビュー 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kanamamaさん
返信日時:2009-10-29 14:24:30
吉岡先生、山田先生、お忙しい中回答してくださり、ありがとうございます。


新しく行った歯科医院の先生は、じっくりと話も聞いてくださるようですし、そちらの先生の判断にお任せしてみようかと思います。

不安でいっぱいで、夜も寝られないほどでしたが、覚悟を決めて、治療していこうという気持ちになれました。


今までは、甘い物を食べても歯磨きすればいいくらいに思っていましたが、おっしゃる通り、砂糖の摂取量に問題があったように思います。
肝に銘じて頑張っていきます。



もし、まだこの掲示板を見ていらっしゃったら、もう少し教えて欲しい事があります。

1)今のところ、普段は元気にしており、噛んだときだけ痛いという状況で、予約の最速が来週の木曜日だったこともあり、そこで時間を取ってもらいましたが、今からの1週間で、状況が悪くなることはありますか?
もっと早く治療をうけた方がいいでしょうか?


2)今のところ虫歯は他にはないと両方の歯医者さんに言われていますが、今回のような内部で進行する虫歯を見つけてもらうために、レントゲンを撮ってもらった方がいいのでしょうか?


3)今から食生活等気をつけて頑張っても、今までに虫歯になっていたに突然穴があいたり、といったことがしばらく続くのでしょうか?


見えないだけで、あと何本も虫歯があるのかもと思うと、暗い気持ちになります。
それでも、すべて自分のせいですから、頑張っていこうとは思っていますが。

よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 14:46:30
こんにちわ。

>今からの1週間で、状況が悪くなることはありますか?

無いわけではありませんがじたばたした所でどうしようもありません、とりあえず予約の日までお待ちになられたらいかがでしょうか。

もしそれまでに異変があれば、そのときは早めに電話ででも相談なさるといいと思います。


レントゲンを撮ってもらった方がいいのでしょうか?

個人的には目視で十分むし歯の診断は付くと思います、もし心配なら主治医の方からそのようなお話が有ると思います。



>3)今から食生活等気をつけて頑張っても、今までに虫歯になっていたに突然穴があいたり、といったことがしばらく続くのでしょうか?

現在むし歯が無いのなら、間食にさえ気をつけていればそのようなことは起こりません。


>あと何本も虫歯があるのかもと思うと、暗い気持ちになります。

お菓子を一日一種類一個になさっていれば永久歯にむし歯は出来ないと思います、暗い気持ちにならなくても大丈夫です。

是非周りの人にお菓子の与え方を変更したことを説明して理解をしてもらい協力を取り付けてください、一人でがんばっても続けるのは難しいと思います。


協力してくれる方が多いほど成功する確率は高くなります、先ずお父さんを協力者になさってください、次いでジジババの協力が必要です。

おそらくお菓子を買って待っていると思います、お父さんのジジババにはお父さんから説明していただくのが角が立たなくていいと思います。


がんばりすぎないことです、続けることが大切ですよ。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 21:25:24
>見えないだけで、あと何本も虫歯があるのかもと思うと、暗い気持ちになります。

左下が神経まで達するほどのむし歯であったとすると、右側も虫歯になっている可能性が極めて高いです。

また、Dは発見が遅れやすく、容易に神経まで達するような虫歯になりやすいのも事実です。
ただ、必ずむし歯になるとは限りません。



>それでも、すべて自分のせいですから、頑張っていこうとは思っていますが。

デンタルフロス糸ようじ)をDとEの間に使うと、むし歯を発見できる場合がありますので、時々やってみるとよいかもしれません。

また、食生活の改善はもちろん大切ですが、フッ化物の塗布も継続されたほうがよいと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-10-30 00:05:54
プラークコントロールの見直し(食べカスはプラークじゃありませんよ!!)
・食生活の見直し
フッ化物の上手な利用(歯磨剤と医院での塗布)

これに加えて、おおらかに子育てされることもお勧めしておきます。

あまりキチキチにしていくと、子どもなりにストレスを感じます。
ストレスは自律神経に影響を与え、唾液分泌を抑えることがあります。


唾液は天然の殺菌消毒液ですし、口内環境を整える大きな役割を果たしています。
ムシ歯の三要素すべてに関連し、影響しているのが「唾液」です。

唾液絡みでいうと、「口呼吸」もしているようなら「口を閉じる」ことを躾けておいた方が良いですね。
(しまりのない顔つきになるので、見た目にも良くないですし・・・)


頑張り過ぎると疲れて、続かないので、健診がてら相談に乗ってもらうような「歯科医院との上手な付き合い方」をしてもらいたいものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kanamamaさん
返信日時:2009-10-30 23:55:08
ご回答下さった先生方、どうもありがとうございました。

治療はまだこれからですし、不安もありますが、とりあえず気持ちも落ち着き、前向きになる事ができました。


>・プラークコントロールの見直し(食べカスはプラークじゃありませんよ!!)
>・食生活の見直し
>・フッ化物の上手な利用(歯磨剤と医院での塗布)

>+おおらかな子育て

その通りですね。
心に響く言葉でした。

いまさらどうにもならない過去の事にはくよくよせず、頑張っていきたいと思います。

今日はぐっすり眠れそうです。
本当にありがとうございました。



タイトル 5歳、乳歯の虫歯が神経にまで達している場合も抜髄が必要か?
質問者 kanamamaさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、知覚過敏の痛み
虫歯治療後の痛み
根管治療の治療法
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
乳歯の抜髄、根管治療
回答者




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