歯周病とほぼ同じ自覚症状なのに、歯肉炎と言われて戸惑っています

相談者: パセリ青年さん (23歳:男性)
投稿日時:2009-11-06 02:49:11
初めまして。

僕は二十歳頃から、歯周病かと思われる自覚症状があり、以来急速に症状の悪化が目立つので、侵襲性歯周炎ではないかと思い、先日診察を受けました。診察結果はNOでした。歯周炎でもなく、成人男性の多くが患っている普通の歯肉炎であると。

僕の口腔内の主な自覚症状は、

1.歯肉の著しい後退
(特に前歯犬歯が目立ち、4mm〜5mmほど後退してしまい、このままでは抜けてしまうのでは? と思うほどです)

2.のぐらつきが大きくなっている
(主に上下の前歯が中心で、以前はそうではなかった歯がぐらついています)

3.歯茎が痩せていて赤い
(下前歯の歯茎は歯骨のラインが白く浮き出ており、はっきり分かります)

4.硬いものが痛くてほとんど噛めない
(歯のぐらつきと、歯の骨自体に感じる痛みからです)

5.稀に下顎に鈍い痛みや不快感


などで、歯科医院のホームページなどに記載されている、歯周病チェック項目のほぼ全てに該当します。

しかし、レントゲンを撮り、前歯のみ歯周ポケットの検査(二十秒くらいで終わりました)をしたところ、歯周炎ではなく若干の歯肉炎と診断されました。

”歯骨は至って健常だから、歯周炎ではなく歯肉炎であり、歯茎の後退は、歯磨きの圧力が強すぎる事と、ストレスによる無意識の食い縛りが原因である” 

と。


そこで質問させて頂きたい事は、次の3つです。

1.中度〜重度歯周炎とほぼ同じ自覚症状なのに、ただの歯肉炎という事は本当に有り得るのでしょうか? 

歯磨きの圧力やストレスからくる食い縛り(これは自覚は有りません。むしろ歯を噛み合わせると不快なので裂けているくらいです)だけで、僅か4年ほどで、著しく歯茎が後退して歯がぐらつく事など有り得るのでしょうか?


2.歯科医師の治療技術に差はあるでしょうが、歯周病検査などの基本検査においても、医師によっては異常を発見出来ないという事は有り得るのでしょうか?


3.歯科医院において、自覚症状の無い部分も含めて、口腔内を全て検査してもらう事は出来ないのでしょうか?


ここで相談を致しましたのも、担当の先生は臨床歯周病学会の認定医でしたので、明らかに悪化が著しい口腔内の現状と診断結果の剥離に戸惑ってしまったからです。

担当の先生のお人柄はとても信頼できるのですが、自分の中ではどうにも腑に落ちない部分があるのです。

先生方のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-11-06 03:48:23
パセリ青年さま、こんばんわ。

歯周病の自己診断と、歯科医の診断に違いがあり戸惑っていらっしゃるのですね。

拝見していないので実際に侵襲性歯周炎か単なる歯肉炎かについては断定できませんが経験から推測してお答えいたします。


>1.中度〜重度歯周炎とほぼ同じ自覚症状なのに、ただの歯肉炎という事は本当に有り得るのでしょうか? 

歯磨きの圧力やストレスからくる食い縛り(これは自覚は有りません。むしろ噛み合わせると不快なので裂けているくらいです)だけで、僅か4年ほどで、著しく歯茎が後退して歯がぐらつく事など有り得るのでしょうか?

通常歯科医なら、歯肉炎と重症の歯周病の鑑別を間違うことはありません、しかし歯肉の後退は4年でも十分起こりえます。

喫煙習慣はありませんか、歯ブラシはすぐに傷んで開いてしまうことはありませんか。

もし喫煙の習慣が無くて、歯ブラシがすぐに傷んでしまうようなら、オーバーブラッシングによる歯肉の退縮の可能性があると思います。

喫煙経験が無い方の場合は、歯肉が弱弱しいことがあります、このような歯肉は歯磨圧によって簡単に磨り減ることが分かっています。

もしそのような歯肉なら、歯肉をすり減らさないような歯磨き技術の習得が必要です。

食いしばりで歯肉の退縮が起きることは考えられません、私の経験では下顎切歯で1本だけクロスバイトになっている子どもさんに、その歯の歯肉だけ退縮がおきているのを数例だけ経験したことがあります。

この場合は咬合が関与しているのではないかと推測はしましたが断定は出来ませんでした、咬合による歯肉の退縮が疑われた症例はそれだけです。


>2.歯科医師の治療技術に差はあるでしょうが、歯周病検査などの基本検査においても、医師によっては異常を発見出来ないという事は有り得るのでしょうか?

歯周病に関して言えば考えられません。


>3.歯科医院において、自覚症状の無い部分も含めて、口腔内を全て検査してもらう事は出来ないのでしょうか?

おそらく可能だと思います、個人的には検査結果を納得できるように説明していただければ解決する問題だと思います。

腑に落ちない部分を納得できる易しい言葉に置き換えて、素人の方に理解できるような説明が足りなかったのではないでしょうか、また現在の感じていらっしゃる自覚症状に対する説明と、今後の対策の説明不足のように思います。

参考になさってください。

弱弱しい歯肉の著しい退縮 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=109
重症の歯周病 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=166

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-11-06 12:22:56
僕も山田先生が書かれているように、「診断ミス」と言うよりは「説明不足」と言う感じがします。

もう一度、担当の先生に説明していただく時間を取ってもらってはいかがでしょうか?

それでも納得できないようであれば、セカンドオピニオンを求められる‥と言う流れが良いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: パセリ青年さん
返信日時:2009-11-06 18:21:38
山田豊和 先生、夜半過ぎにも関わらず、迅速かつご丁寧なご返信を有難う御座います。

歯ブラシはここ数年、確かに毛先が広がるのが早いですね。
というのも、件の自覚症状が出始めた頃より、それまで適当だった歯磨きを念入りにするようになったからです。

添付して下さった症例を拝見致しましたが、まさしくブラッシングの”意気込み”が空回り、元々強くは無い歯肉を痛めつけてしまったのでしょう。

そして、粗雑なブラッシングがいつも汚れを落としきれずに、歯肉が炎症を来したままになっていたのかもしれませんね。

ちなみに喫煙経験も有りません。



タイヨウ 先生、ご助言有難う御座います。

まずは今回診断して頂いた先生を信頼し、分からない事や不安な事については、隠さず遠慮せずに質問してみようと思います。

その後、納得がいかなければ、セカンドオピニオンを受けようと思います。



一先ず安心です。

現在はインターネットなどで、素人でもある程度の知識が得られるので、俄仕込みの事前の自己診断で勝手に思い込んでしまったり、医者への不信を自ら募らせてしまうのは、考え物かもしれませんね。

しかしそれ故に、こうした相談の場が大きな一助になるのでしょう。
これからも折々活用させて頂きますね。

本当に有難う御座いました。



タイトル 歯周病とほぼ同じ自覚症状なのに、歯肉炎と言われて戸惑っています
質問者 パセリ青年さん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯がグラグラする
歯茎(歯ぐき)の腫れと痛み
歯茎(歯ぐき)の痛み
歯茎(歯ぐき)の腫れ
歯周病その他
歯医者への不信感
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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