奥歯の歯茎にできもの、歯の根元が割れているかもしれないと言われた

相談者: RRRさん (31歳:女性)
投稿日時:2009-10-25 23:35:07
こんばんは。
現在の治療に悩んでおります。
ご回答よろしくお願いいたします。


右下の一番奥に、昔神経を抜いた歯(7番)があります。

以前から歯茎にできものができているのですが、痛みは特にありません。
ただ、つぶして膿を出しても、定期的に繰り返しできものが再生してしまいます。


そのため以前、歯科に行き、治療してもらおうためレントゲンを撮りました。

しかし大きな土台が入っているから根の治療となると歯が割れる危険があるから、痛みがないならそのままにしておこうといわれ様子を見ておりました。

それから数ヶ月経ち、次は違う歯科で同じ相談をし、以前の歯科で、いわれたことを伝えると、確かに危険だから様子を見ましょうということで特に何もしていません。


そしてその約3ヵ月後、また違う歯科で相談をしました。
その歯科では、レントゲンをみておそらく歯の付け根(二股に分かれている根元の部分)が割れていて、そのために膿が出ているといわれました。


そして、以下のような選択肢を出していただきました。

--------

1.痛みがないならそのまま様子を見て、使えるところまで歯を使ってあげる。


2.銀のかぶせものをとって、治療をする。

この際、歯が割れていたらその歯を2つに割って小さな歯が二つあるような形にする。
(この歯科では、土台を取る時、歯が割れてしまうことはおそらくないといってました。)


3.抜歯する。

----------


そこで、どうするべきか悩んでおります。


1.このまま様子を見ていいものなのか?
膿がでている状態を繰り返して問題はないのでしょうか?


2.奥歯を2つに分裂させて2本の歯にするというのは、どういう治療なのでしょうか?
(聞いたことがなく不安です)

また、この治療の利点と欠点が知りたいです。


3.この方法以外に治療法はないのでしょうか?


以上、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-10-26 01:34:30
RRRさまこんばんわ。

右下の7番にフィステルが出来ていてどうすべきか悩んでいらっしゃるのですね。

拝見していないので実際にどのようになっていてどうすべきかについて断定するのは難しいのですが、個人的にはこのまま放置するより治療なさるのがいいように思います。


それにはフィステルの原因を特定するべきだと思います。

先ず年齢的には割れている可能性は低いでしょう、とりあえず土台をはずせばクラックが有るかどうかについては誤診することはありません。

もしクラックがあれば接着修復を考えたらいいと思います、もし難しいのなら抜歯して接着した後再植出来るかもしれません、それが出来ないのなら抜歯することになります。


クラックが無ければ通法どおり根管治療をすることになります、根管治療が出来なければ抜歯して歯根端を封鎖して再植すれば助けることが出来るかも知れません。


ただフィステルが出来ているについては、根管形成はうまく行くことが多いと思います。


>1.このまま様子を見ていいものなのか?

個人的にはお勧めいたしかねます。


>2.奥歯を2つに分裂させて2本の歯にするというのは、どういう治療なのでしょうか?

近心根と遠心根に分割してそれぞれに冠を被せる治療方法です、保険診療でも認められている治療方法です。


>3.この方法以外に治療法はないのでしょうか?

フィステルの原因によって違ってきますが、クラックが原因なら接着修復あるいは接着再植法があります。


以上参考になさってください。

フィステル
http://yamadashika.jp/infection.html#a01
 
歯根破折
http://yamadashika.jp/infection.html#a02

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-10-26 02:30:21
>2.奥歯を2つに分裂させて2本のにするというのは、どういう治療なのでしょうか?

こちらを参考にどうぞ。
(手短で申し訳ありません^^;)


⇒参考:ルートセパレーション(歯根分割術、歯根分離法)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-10-26 23:32:44
山田先生
田尾先生

ご返答どうもありがとうございます。
少しずつですが、不明点が減ってきました。
引き続き、質問させていただいてもよろしいでしょうか?


>もしクラックがあれば接着修復を考えたらいいと思います

この接着修復ですが、私が歯科医院で説明を受けたルートセパレーションという方法でしたら、どちらがオススメの治療方法(リスクの少ない)なのでしょうか?

ルートセパレーションをするとが弱くなるという説明は軽くですが聞きました。


また、今回接着修復について説明を受けなかったのですが、この歯科医院では接着修復を行っていないということでしょうか?

もしそうであれば、接着修復をしたい場合、大きな病院にいったほうがいいのでしょうか?


>ただフィステルが出来ている歯については根管形成はうまく行くことが多いと思います。

フィステルが出来ている歯については根管形成はうまくいう可能性が高いということでしょうか?


以上、よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-10-27 03:15:49
こんばんわ。

>私が歯科医院で説明を受けたルートセパレーションという方法でしたら、どちらがオススメの治療方法(リスクの少ない)なのでしょうか?

クラックの状況によると思いますが、できれば接着修復がリスクが少ないように思います。

大臼歯は場所的にもクラックの状況によっても色々です、実際にクラウンをはずしてコアを除去した上での判断になろうかと思います。


>接着修復をしたい場合、大きな病院にいったほうがいいのでしょうか?

引き受けていただけるDrを捜すしかないと思います。


フィステルが出来ているについては根管形成はうまくいう可能性が高いということでしょうか?

個人的にはそういう印象を持っています、しかしこれとてやって見ないことには分かりません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-10-27 09:15:12
>今回接着修復について説明を受けなかったのですが、この歯科医院では接着修復を行っていないということでしょうか?

そうだと思います。
実際にレントゲンなどでの状態を確認していないので何とも言えませんが、分岐部に病変が出来ているとすれば、多くの歯科医師ルートセパレーションを提案すると思います。


と、言うより、接着修復を積極的に行っている(実名を挙げられる)歯科医は僕の知る限り2名です(笑)。
世田谷に一人、姫路に一人‥。


>接着修復をしたい場合、大きな病院にいったほうがいいのでしょうか?

山田先生も書かれているように「引き受けていただけるDrを捜すしかない」ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-10-30 00:00:27
山田先生

お返事ありがとうございます。

先生より接着修復を聞いて、すこし希望の光が見え、相談と治療してもらうために、歯学部附属の大学病院にいってきました。
対象ののみが写る小さなサイズのレントゲンを撮って、それを見ての診断で以下のような説明を受けました。

1.かなりの確立で土台の下あたりにヒビもしくは、割れがあると思う。
ただ実際に土台を取り外して直接見てみないと断定はできない。


2.過去の根の治療が原因ではないため、根の治療などは必要ない。
(病原は根ではない)


3.(レントゲンの際に膿がでる部分に細い棒状のものを入れて撮ったのですが)
やはり土台の下のところにつながっているので、そこに何かの病原があるのは間違いない。
ただとかそういう悪性のものではないから大丈夫。


4.もし土台を取って割れがあれば、抜歯しかなくなる。


上記のような説明を受けたので、数日前に行った歯医者ルートセパレーションの治療について説明を受けたことを伝えました。

また、接着修復もあるのではないか?とたずねました。
そうすると以下の回答を頂きました。


1.ルートセパレーションするのもいいが、2本にしてももしかすると片方は残せないかもしれない。
リスクが大きく、歯の寿命を縮めることになる可能性が高い。
治療をしてみて、歯がすぐにだめになって後悔する症例を多く知っている。


2.割れを接着剤でくっつける方法もなくはないが、くっつけても噛む力ですぐにまた外れるから余計に状態が悪くなる。


3.上記の点から、治療しないでこのまま寿命まで使うのがいいと思う。

現状で、普通に歯が使えているのだから、あえて寿命を縮めるようなことをするのはもったいない。



私は、膿はこの先も定期的に出続けることに対して不安なため、歯が溶けたり変な影響はないのか聞きました。
すると以下のような返答をいただきました。

1.すぐにどうにかなったりはしない。
歯が溶けたりすることもない。


2.半年に一回のペースで近所の歯医者でレントゲンを撮って状況を定期的に確認すればよい。



上記のように、治療に関してここまでほぼ否定的だったのでどうするべきか悩んでおります。

とりあえず奥歯を取ったレントゲンのフィルムを預かってきました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-10-30 00:05:28
タイヨウ先生

お返事ありがとうございます。


>分岐部に病変が出来ているとすれば、多くの歯科医師ルートセパレーションを提案すると思います。

>山田先生も書かれているように「引き受けていただけるDrを捜すしかない」ですね。

大学病院にいってきたのですが、撃沈でした。
接着修復もルートセパレーションも否定的でした。

ホームページをみると、歯根破折があっても残せることがあると書いていたので、まさか今回のような診断になるとは思っていなくて今後どうするべきか悩んでおります。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-10-30 03:21:50
こんばんわ。

大学レベルで歯根破折の接着修復を研究しているのは北大と阪大です。


医科歯科もやっているようですがよくわかりません。

歯根破折症例に学ぶ破折防止の戦略

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-11-04 00:32:19
山田先生

ご返事が遅れまして申し訳ございません。
ご返信どうもありがとうございました。


先日行った病院が阪大の歯科部附属病院だったのですが、上記のような返答でした。

紹介等もなく、初診でいきなりいったのがよくなかったのでしょうか?

初診担当の方にみていただいて、レントゲンのみでその他の詳しい検査等はありませんでした。
(あけてみないとわからないけど、あけて割れてたら抜歯になるといわれただけです。
ただ根の病気ではないからおそらく土台の下が割れてる可能性が高いそうです。)


ただ、接着のことを聞くと「スーパーボンド」というもので接着する方法もなくはないが、やったところですぐに取れて意味がないといわれました。

接着については、こちらが聞くまで全く触れることもなく、消極的な感じでした・・・。


北大は魅力的ですが、さすがに遠すぎるのでできれば関西で探したいと思っています。
阪大でだめならやはり難しいのでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-11-04 05:18:45
山田先生がお書きになられている破折の内部接着修復というのは、非常に魅力を感じる治療法ではありますが、まだ行っている歯科医院は全国でも非常に限られているというのが現状です。

また、保険適用外となりますので、料金もインプラントと同程度かかってくると思います。



歯根破折症例に学ぶ破折防止の戦略


こちらは抜歯再植法ですので、天川先生が行われている抜歯をせずに行う『根管長測定器併用根管内部接着法』(根管内部接着法)とは異なります、ご注意下さい。



先日、考案者の天川先生と直接お会いする機会がありお話をさせて頂きましたが、この内部接着法は学会や学術誌等で発表するのは良いと思いますが、一般の患者さんに対して提案するのはまだ時期尚早ではないかと個人的に思います。

内部接着法を受けたいと思っても、結局はほとんど全ての方がRRRさんのようになってしまうのではないでしょうか?

この手法を一般の患者さんに紹介するのは、まずは歯科業界内で内部接着修復の認知度が高くなり、実際に行う先生が増えてきてからだと個人的には考えています。


本療法に関しては、天川先生が回答者として直接発言される以外は、今後禁止とさせて頂こうと思います。


(情報発信は非常に大切だと思っておりますが、今回のようにまだ行っている歯科医師が少なく、実際に治療を受けることが非常に困難な治療法は、まだ一般公開するべき情報ではないと判断させて頂きました)


また、考案者本人以外がこの手法について当サイトで発言することは、発言者に特別な意図がなくても、場合によっては考案者にとって大きなデメリットとなる可能性も考えられますので、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。



このたびは当方の不備により、RRRさんには非常にご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。

すでに大学病院を含む複数の歯科医師にご相談されているということですので、上記の事情もご勘案の上、今後の治療法については担当の医師とご相談下さい。


また、接着修復以外の一般的な疑問・質問につきましては、いつでもご相談下さい。

よろしくお願いいたします。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-11-04 05:44:50
おはようございます。

阪大病院へ行かれたそうですが残念でしたね、そのような対応になってしまうのは田尾先生が仰っているように有る意味仕方が無いと思います。


>やったところですぐに取れて意味がないといわれました。

このように考えるのは仕方がありません、かつて30年?位前に私が接着再植法を論文で読んだとき感覚的に無理と感じてやってみる気にすらなりませんでした。

ところが昨年の6月ごろ友人の天川君が接着修復法の論文の別刷りを送ってきました。

たまたま私の右上5番が歯根破折を起こしていて抜歯を覚悟していたのですが、そのような方法が有ることを知ってこのの接着修復を依頼したところ8月の終わり頃やってもらえることになり野辺山へ行ってきました。

幸いうまくいって現在はブリッジの支台として問題なく使えています、今後どれ位使えるかはそれこそ予後をみて行かなくてはなりませんが、当面抜歯を避けることが出来たのは私にとっては良かったと考えています。


この根管内部接着法については今後発言は禁止となったので控えさせていただきます、しかし個人的にはこの方法が普及して患者さんにとってのオプションのひとつになることを願っています。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-11-04 05:52:31
>山田先生

これまで抜歯しかなかったを残せる可能性が高まるかもしれないということで、僕も個人的には山田先生と同じく、この方法に非常に期待しています。


ただ、こういった新しい方法というのは非難の的にもなりやすいので、情報発信には特に気をつかう必要がありますし、きちんとした手順を踏んでいかないと本当に普及させるのは難しいと思いますので、現時点では当サイトでの発言は禁止とさせて頂きました。


決してこの治療法自体を否定する意味での発言禁止ではありませんので、本スレッドをお読みになられた方はその点だけは誤解なきようお願いいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-11-05 23:09:24
>田尾先生

ご返信ありがとうございます。


そうなんですね。
診察を受けてもなかなかそういった話にならない理由がわかりました。

私個人としてはとても魅了的な治療方法だと思いましたので、今後普及されることを願っております。



>接着修復以外の一般的な疑問・質問につきましては、いつでもご相談下さい。

了解いたしました。
いろいろとどうもありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: RRRさん
返信日時:2009-11-05 23:21:19
>山田先生

ご返信どうもありがとうございます。


>この内部接着修復については今後発言は禁止となったので控えさせていただきます、しかし個人的にはこの方法が普及して患者さんにとってのオプションのひとつになることを願っています。

このたびは、貴重なお話をたくさんいただきましてどうもありがとうございました。

接着修復法については、大変魅力的に思っておりますので、早く普及されることを願っております。

今回、3つの歯科を受診したのですが、膿はでるけどポケットも正常だし、ぐらつきも痛みもないので、もう少し様子をみて異常がでたら考えるといった説明が2件、リスクはあるけどルートセパレーションをするといった説明が1件でした。

膿は繰り返すけど、ちゃんと膿を出して痛みがないなら大きな問題はないと説明を受けましたので、もうしばらくこのまま様子を見ようと思います。


もう一点。。。

本日行った科で、噛みあわせが非常に悪いといわれました。

どうやらかんだときに、前歯がちゃんとかめてなくて奥歯だけで噛んでいる状態らしいです。

普通の人に比べると、奥歯への負担が大きすぎるといわれました。
今回の現象もそのせいなのかもしれません・・・。



タイトル 奥歯の歯茎にできもの、歯の根元が割れているかもしれないと言われた
質問者 RRRさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根分岐部病変
歯根分割(ルートセパレーション)
歯根破折
歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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