開咬のため歯列矯正治療を薦められたが、年齢と治療費に悩む

相談者: YAMANEKOさん (52歳:女性)
投稿日時:2009-11-13 08:47:27
いつも参考にさせていただき、感謝しております。
初めて相談させていただきますが、よろしくお願いします。


10年以上放置していたの治療を、9月から始めました。

上下の奥歯5から7番がかなり悪い(C3)状態で、根管治療中です。
抜歯する必要はないだろうと言われています。
前歯はすべて良好ということです。


このアンバランスな歯の健康状態は開咬の典型的症状との説明を受け、虫歯治療後の矯正治療を勧められています。

私なりに調べましたところ、矯正治療には体力、時間にかなりの負担があり、骨の力なども問題になるとの認識を得ました。
すでに更年期障害の自覚症状も出始めておりますが、高年齢の方の参考事例がほとんどないこともあり、不安を感じています。


開咬と虫歯の関係も理解できましたので、今後の歯を大事にしたい気持ちも大きく、気持ちがかなり揺れている状況です。


さらに金銭的な問題も判断材料の1つとして迷うところです。

根管治療については保険内ですが、コア、クラウン保険外をお願いしていますので、かなりの出費となります。
矯正治療には保険がかかりませんので、トータルとしては絶対無理とは言えませんが、かなり苦しい・・・。


平均余命を考え、身体とお財布の両方の健康を考え、バランスのとれた結論を出さなくてはと思っておりますが、何かご助言がありましたら、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-11-13 14:01:49
私見からは、矯正は止めても良いと思います。


開咬は大きく分けて,骨格性のものと,舌の癖によるものが大半です。

そのどちらかがわかりませんが、骨格性のものになると矯正だけでは済まなくなる可能性もあります。
また舌の癖によるものは、舌の使い方を治す、トレーニングをしなければならないうえに、この年令ではやはり難しいとしか言えません。


確かに開咬の人は奥歯に負担がかかりやすく、の破折によるむし歯になりやすいのは事実です。
だからと言ってこれからむし歯が続くと言うわけでもないでしょう。

あくまでも本人の考え方次第なのですが、QOLに、そう大きな変化はないと思うのです。

となれば、費用、時間、ご苦労に見合うものが有るかどうか疑問が有ると言えなくはないと思うからです。


奥歯だけに負担がかかる咬み合わせですので、噛み締める癖が有る人は気をつけなければなりません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-11-13 14:15:11
松山先生に賛成します。

開咬矯正は、ほんとにむつかしい。

この年齢の方の開咬を矯正する自信はすごいなと思います。


そのままでも、かみ合わせのバランスさえ良ければ、それほど問題ではないように思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-11-13 17:21:41
松山先生、越久村先生と同意見です。

開口の矯正は、歯牙以外の筋肉などの問題も同時に解決しないといけない種類のものです。


50歳迄きてしまった咀嚼癖や、その他の癖などを変更することはかなり難しいとおもいます。

軽度の開口であれば可能でしょうけれど、後戻りをする可能性も高いとおもいます。


開口と一口にいっても、程度によりできないことはないと思いますが、後戻りを含めた主治医の先生の予後の見通しをしっかり聞かれた方が後々後悔しないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YAMANEKOさん
返信日時:2009-11-14 07:25:32
松山先生、越久村先生、伊藤先生、

ご親切な回答をいただき、ありがとうございました。


後々に後悔することがあってはとの思いがありましたので、客観的、かつ私の立場に即してのお言葉を賜りましたことを大変嬉しく思っております。

30年前だったら治療モチベーションを維持することも可能でしたでしょうに、知識がなかったことが我ながら残念です。


まずは虫歯治療の終了を目標として、その後はメンテナンス保持でがんばっていく所存です。

人生は色々ありますし、他の部分のQOLを高めることで採算が合うようにするのも選択肢ですよね。


ご助言の行間からは、色々なことが読み取れました。
本当に感謝しております。
今後のご活躍を心から祈念しております。



タイトル 開咬のため歯列矯正治療を薦められたが、年齢と治療費に悩む
質問者 YAMANEKOさん
地域 非公開
年齢 52歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正の治療費・費用
歯列矯正(矯正歯科)その他
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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