インプラントが定着せず天然歯とのブリッジを薦められた (台北)
相談者:
ikさん (38歳:女性)
投稿日時:2009-11-14 15:22:46
左上1番と右上1番をインプラントにしようと思っていました(過去形です)
右上1番は順調に進み、現在2回法の内の1回目の手術が済んでいます。
ですが、左上1番の骨の量が足りず、2度ほど2回法の1回目の手術と骨の粉を入れる手術をしたものの、上手くいかず、左上1番は今の状態でインプラントはできないと言われました。
そして、私は今海外に住んでいますが、来年2月に帰国することになっており、このまま左上1番の骨の様子を見ている時間がない状況です。
(ちなみに、インプラントをすることをきめたのは、昨年の夏で、その頃には帰国する予定が無かったので当地で治療を進めた経緯があります)
現在の状況で、歯医者さんは、左上1番を抜歯した状況で、インプラントを埋め込んだ右上1番と左上2番の3本のブリッジにするしかないとおっしゃっています。
そして、ご本人も、
「こういうことは初めてだが、他に方法がない」
とのことです。
来週の金曜日に先回に埋め込んだフィクスチャーを取り除く手術をする予定です。
本当にこのまま進めるしかないのでしょうか?
それとも、今の状況のまま保留し、日本に帰国した後に他の歯医者さんに治療をしてもらった方がいいのでしょうか。
ちなみに、帰国後は兵庫県に住みます。
よろしくお願いします。
右上1番は順調に進み、現在2回法の内の1回目の手術が済んでいます。
ですが、左上1番の骨の量が足りず、2度ほど2回法の1回目の手術と骨の粉を入れる手術をしたものの、上手くいかず、左上1番は今の状態でインプラントはできないと言われました。
そして、私は今海外に住んでいますが、来年2月に帰国することになっており、このまま左上1番の骨の様子を見ている時間がない状況です。
(ちなみに、インプラントをすることをきめたのは、昨年の夏で、その頃には帰国する予定が無かったので当地で治療を進めた経緯があります)
現在の状況で、歯医者さんは、左上1番を抜歯した状況で、インプラントを埋め込んだ右上1番と左上2番の3本のブリッジにするしかないとおっしゃっています。
そして、ご本人も、
「こういうことは初めてだが、他に方法がない」
とのことです。
来週の金曜日に先回に埋め込んだフィクスチャーを取り除く手術をする予定です。
本当にこのまま進めるしかないのでしょうか?
それとも、今の状況のまま保留し、日本に帰国した後に他の歯医者さんに治療をしてもらった方がいいのでしょうか。
ちなみに、帰国後は兵庫県に住みます。
よろしくお願いします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-11-14 15:54:06
海外での治療で、難しい状況のようですね‥。
個人的な感じから言うと
「来年の2月に帰国されるのであれば、それから再度、治療計画を立てても遅くは無い(かも?)」
と思います。
インテグレーションしなかったフィクスチャーは来週除去するにしても、どう言う状況でフィクスチャーのインテグレーションが得られなかったのか、現状の骨がどのような状態なのかは把握しておく必要があると思います。
可能であれば歯科用CTを撮影したいところですね。
帰国時にかかられる歯科医院さんがすでに見つかっているとすれば、そちらの先生に電話やメールなどで連絡を取ってみて、指示を仰ぐのも手かも知れませんよ。
来年帰国する事を現在の担当医に伝え、レントゲンなどの情報提供が可能かどうか、聞いてみてはいかがでしょうか?
個人的な感じから言うと
「来年の2月に帰国されるのであれば、それから再度、治療計画を立てても遅くは無い(かも?)」
と思います。
インテグレーションしなかったフィクスチャーは来週除去するにしても、どう言う状況でフィクスチャーのインテグレーションが得られなかったのか、現状の骨がどのような状態なのかは把握しておく必要があると思います。
可能であれば歯科用CTを撮影したいところですね。
帰国時にかかられる歯科医院さんがすでに見つかっているとすれば、そちらの先生に電話やメールなどで連絡を取ってみて、指示を仰ぐのも手かも知れませんよ。
来年帰国する事を現在の担当医に伝え、レントゲンなどの情報提供が可能かどうか、聞いてみてはいかがでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
ikさん
返信日時:2009-11-15 08:02:53
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-11-15 11:24:46
>一般的に、このような患者の受け入れを拒否されることは無いでしょうか?
そのような事は全くないと思います。
>インプラントを埋め込んだ右上1番と左上2番の3本のブリッジにするしかない
一時的にそうしてもらえば良いと思います。
ブリッジは仮着けに、してもらうのが良いと思います。
帰国後対応しやすですから。
そのような事は全くないと思います。
>インプラントを埋め込んだ右上1番と左上2番の3本のブリッジにするしかない
一時的にそうしてもらえば良いと思います。
ブリッジは仮着けに、してもらうのが良いと思います。
帰国後対応しやすですから。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-11-16 09:30:38
松山先生と同じです。
>一般的に、このような患者の受け入れを拒否されることは無いでしょうか?
無いと思います。
ただ、現在使用されてているインプラントのメーカー、種類は確認しておかれた方が良いです。
インプラントメーカーによってはネジの形が特殊な物を使っている場合もあり、その歯科医院で扱っていないメーカーのモノだと対応できない事もあります。
>一般的に、このような患者の受け入れを拒否されることは無いでしょうか?
無いと思います。
ただ、現在使用されてているインプラントのメーカー、種類は確認しておかれた方が良いです。
インプラントメーカーによってはネジの形が特殊な物を使っている場合もあり、その歯科医院で扱っていないメーカーのモノだと対応できない事もあります。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-11-16 11:20:16
ご相談ありがとうございます。
タイヨウ先生、松山先生と同感です。
普通は拒否されるご心配はありません。
また、インプラントのメーカーと種類は確認しておかれたほうがスムースに診療開始できます。
なお今失敗している状況に、適切に対処しておくこともこれからの成功には重要です。
どのようなインプラントであろうと、どのような名医であろうと、失敗がないことなどありません。
大切なことはどうしようもない状況は予防し、トラブルは適切な対処で乗り切り、最後は成功に結びつけることです。
これからは少しインプラント治療の専門的なことになりますが、前歯の場合は、単純にインプラントが付けばよいのではなく、きれいに回復したい場合はデリケートな、どちらかというと難しい治療になり、いろいろ細かいことが大切です。
もし今の状態がこれからさらに骨の吸収を進めてしまうようであれば、早めにインプラントを除去し、また入れた移植材で骨になっていない部分や感染している部分を取り除いておいたほうがよいでしょう。
また再度インプラントを入れる場合も、きれいに治してからのほうがうまくいきます。
場合によっては除去するときに再度インプラントを入れる準備もできると理想的ですが、次の治療予定が決まらないという今の状況ではそこまでは無理だと思われます。
また、ある種のインプラントは一旦うまくいかないと、骨を大きく損傷してしまいます。
ただし最近のアメリカでは使用していない傾向あり、しかも専門医の先生でしょうから大丈夫なのかもしれません。
また移植材としての骨の粉を使用しているようですが、それが自分の骨ならば何も問題がありません。
もし他人の骨の場合は顎が自分の骨の次にとても良く補強されるはずですが、しかし日本では認可がおりておりませんから、特別な先生しか使用していない材料です。
従ってこれから日本で治療を引き受けていただける歯科医師と今の内から連絡を取り合っておくと良いでしょう。
異国の地であり、また転居を控えていろいろ困難はおありでしょうが、少々準備に手間をかけておけば解決に向かうはずです。
がんばってください。
タイヨウ先生、松山先生と同感です。
普通は拒否されるご心配はありません。
また、インプラントのメーカーと種類は確認しておかれたほうがスムースに診療開始できます。
なお今失敗している状況に、適切に対処しておくこともこれからの成功には重要です。
どのようなインプラントであろうと、どのような名医であろうと、失敗がないことなどありません。
大切なことはどうしようもない状況は予防し、トラブルは適切な対処で乗り切り、最後は成功に結びつけることです。
これからは少しインプラント治療の専門的なことになりますが、前歯の場合は、単純にインプラントが付けばよいのではなく、きれいに回復したい場合はデリケートな、どちらかというと難しい治療になり、いろいろ細かいことが大切です。
もし今の状態がこれからさらに骨の吸収を進めてしまうようであれば、早めにインプラントを除去し、また入れた移植材で骨になっていない部分や感染している部分を取り除いておいたほうがよいでしょう。
また再度インプラントを入れる場合も、きれいに治してからのほうがうまくいきます。
場合によっては除去するときに再度インプラントを入れる準備もできると理想的ですが、次の治療予定が決まらないという今の状況ではそこまでは無理だと思われます。
また、ある種のインプラントは一旦うまくいかないと、骨を大きく損傷してしまいます。
ただし最近のアメリカでは使用していない傾向あり、しかも専門医の先生でしょうから大丈夫なのかもしれません。
また移植材としての骨の粉を使用しているようですが、それが自分の骨ならば何も問題がありません。
もし他人の骨の場合は顎が自分の骨の次にとても良く補強されるはずですが、しかし日本では認可がおりておりませんから、特別な先生しか使用していない材料です。
従ってこれから日本で治療を引き受けていただける歯科医師と今の内から連絡を取り合っておくと良いでしょう。
異国の地であり、また転居を控えていろいろ困難はおありでしょうが、少々準備に手間をかけておけば解決に向かうはずです。
がんばってください。
回答5
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-11-16 11:41:41
先ほど言い忘れたことがあります。
「インプラントとブリッジの混合型」というお話ですが、それはインプラントと天然の歯の2番をつないでブリッジにするというのであれば、慎重に計画されることをおすすめいたします。
その設計は大昔には良く行われた方法です。
それで目先はとても便利でうまくいきますが、中長期の間そういう設計のブリッジを使うと、主に天然の歯を失うリスクがとても高くなり、またインプラントも失うリスクが高まることが良く知られています。
つまりリサーチの結果、その場は良くても後でもっと大切な部分を失って困ってしまった例が多かったのでした。
これから更に歯や顎を失うと将来もっと困ることになるリスクが高くなります。
治療の中にも予防の考えを入れることが大切です。
予防とは単に歯みがき・クリーニングではないことを知っていただきたいと思います。
2番が既にインプラントであれば何も問題がありませんが、天然の歯であれば、そのブリッジだけは慎重にお考えになることをおすすめいたします。
「インプラントとブリッジの混合型」というお話ですが、それはインプラントと天然の歯の2番をつないでブリッジにするというのであれば、慎重に計画されることをおすすめいたします。
その設計は大昔には良く行われた方法です。
それで目先はとても便利でうまくいきますが、中長期の間そういう設計のブリッジを使うと、主に天然の歯を失うリスクがとても高くなり、またインプラントも失うリスクが高まることが良く知られています。
つまりリサーチの結果、その場は良くても後でもっと大切な部分を失って困ってしまった例が多かったのでした。
これから更に歯や顎を失うと将来もっと困ることになるリスクが高くなります。
治療の中にも予防の考えを入れることが大切です。
予防とは単に歯みがき・クリーニングではないことを知っていただきたいと思います。
2番が既にインプラントであれば何も問題がありませんが、天然の歯であれば、そのブリッジだけは慎重にお考えになることをおすすめいたします。
回答6
相談者からの返信
相談者:
ikさん
返信日時:2009-11-16 21:36:09
松山先生、タイヨウ先生、さがら先生、越久村先生、ご回答をありがとうございます。
実は、今私がしようとしていることは、まさに先生方がご心配されている「天然の歯(左上2番)とインプラント(右上1番)」で中空の左上1番を跨いだブリッジなのです。
わざわざ根元をインプラントにするのに、結果的にブリッジになることが残念だと思っていたのですが、それが歯やインプラントを失うリスクがあるものとは、思いもよりませんでした。
ですが、現時点で他の対処の方法はあるのでしょうか?
このまま保留にして、帰国後に左上1番がインプラントをできるまで、粘って治療を続けたほうかいいのでしょうか。
さがら先生が、前歯のインプラント治療は難しいとおっしゃっていましたが、私も2度骨の粉を入れる措置が成功しなかったことから、もうインプラントができないのではと心配しています。
ちなみに、わたしが骨の粉と書いたものは、私自身の骨の粉ではありません。
他人のものなのか、或いは人工のものなのか、確認したことがありません。
また、わたしが今住んでいるのは台北で、治療をしているのは一般的な歯科医院です。
それなりに近代的な設備は揃っていると思っていますが、CTは撮ったことがありません。
もう少し先生方のご意見を伺った上で、帰国後に通える範囲の歯医者さんを探して、直接相談してみることが必要に思えてきました。
実は、今私がしようとしていることは、まさに先生方がご心配されている「天然の歯(左上2番)とインプラント(右上1番)」で中空の左上1番を跨いだブリッジなのです。
わざわざ根元をインプラントにするのに、結果的にブリッジになることが残念だと思っていたのですが、それが歯やインプラントを失うリスクがあるものとは、思いもよりませんでした。
ですが、現時点で他の対処の方法はあるのでしょうか?
このまま保留にして、帰国後に左上1番がインプラントをできるまで、粘って治療を続けたほうかいいのでしょうか。
さがら先生が、前歯のインプラント治療は難しいとおっしゃっていましたが、私も2度骨の粉を入れる措置が成功しなかったことから、もうインプラントができないのではと心配しています。
ちなみに、わたしが骨の粉と書いたものは、私自身の骨の粉ではありません。
他人のものなのか、或いは人工のものなのか、確認したことがありません。
また、わたしが今住んでいるのは台北で、治療をしているのは一般的な歯科医院です。
それなりに近代的な設備は揃っていると思っていますが、CTは撮ったことがありません。
もう少し先生方のご意見を伺った上で、帰国後に通える範囲の歯医者さんを探して、直接相談してみることが必要に思えてきました。
回答7
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-11-17 18:55:59
>わたしが骨の粉と書いたものは、私自身の骨の粉ではありません。他人のものなのか、或いは人工のものなのか、確認したことがありません。
自分の骨以外の材料で、骨造成をした場合は、相当期間待たないと自身の骨と完全に同化していない場合が多く、かえってインプラントと自分の骨とが癒着するのを妨げる要因になることが有ります。
自分の骨以外の材料で、骨造成をした場合は、相当期間待たないと自身の骨と完全に同化していない場合が多く、かえってインプラントと自分の骨とが癒着するのを妨げる要因になることが有ります。
相談者からの返信
相談者:
ikさん
返信日時:2009-11-23 22:35:38
タイトル | インプラントが定着せず天然歯とのブリッジを薦められた (台北) |
---|---|
質問者 | ikさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:1番(中切歯) インプラント治療法 インプラントに関するトラブル ブリッジその他 インプラント関連 台湾 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。