斜めに生えている親知らずを将来の移植の為に出来るだけ残したい
相談者:
bootさん (28歳:男性)
投稿日時:2009-12-11 15:53:54
現在、下の片側の知歯が水平より少し斜めになっており、直径5mm程の円状に頭を出した状態です。
高さは隣の7番と同じレベルまで生えています。
特にこの歯に関して自覚できる炎症等は今までありません。
かかりつけの歯科医師に生え方等から、移植には使えないだろう、隣の歯にぶつかっており虫歯にする事があるので、抜いたほうがメリットがあると言われました。
実は同じ下側の5番が先欠で、逆の上側の知歯を移植してから3年程経ちます。
現在問題ないのですが、近い将来いずれは駄目になるだろうから、出来るだけ使えるものをとっておきたいのです。
ネットで検索すると水平埋伏知歯でも移植した症例を見ることが出来ます。
7番の代わりなら兎も角、7番がある状態でその手前に割らずに移したケースも見られました。
まあケースバイケースなのでしょうが。
まともに生えていない知歯は通常分割しながら抜歯するとの事ですが、そのまま移植は難しいにしても7番がある状態でそこ以外に歯根分割等して移植したりはやはり出来ないものなんでしょうか。
予後が悪かったり失敗しても骨量を増やせるのならかまわないのですが。
あともうひとつ質問させて頂きたいのは、上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
ご回答のほど宜しくお願い申し上げます。
高さは隣の7番と同じレベルまで生えています。
特にこの歯に関して自覚できる炎症等は今までありません。
かかりつけの歯科医師に生え方等から、移植には使えないだろう、隣の歯にぶつかっており虫歯にする事があるので、抜いたほうがメリットがあると言われました。
実は同じ下側の5番が先欠で、逆の上側の知歯を移植してから3年程経ちます。
現在問題ないのですが、近い将来いずれは駄目になるだろうから、出来るだけ使えるものをとっておきたいのです。
ネットで検索すると水平埋伏知歯でも移植した症例を見ることが出来ます。
7番の代わりなら兎も角、7番がある状態でその手前に割らずに移したケースも見られました。
まあケースバイケースなのでしょうが。
まともに生えていない知歯は通常分割しながら抜歯するとの事ですが、そのまま移植は難しいにしても7番がある状態でそこ以外に歯根分割等して移植したりはやはり出来ないものなんでしょうか。
予後が悪かったり失敗しても骨量を増やせるのならかまわないのですが。
あともうひとつ質問させて頂きたいのは、上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
ご回答のほど宜しくお願い申し上げます。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-12-11 17:53:07
bootさん、こんにちは。
歯の移植に対する私の考えを書きますね。
ここでは何度も書いていると思いますが、移植が成功する条件とは
1.移植される側の骨が健康なこと
2.移植する歯を傷つけずに抜歯が可能であること
(歯根膜が健康な状態)
この両方の条件が整っていることだと思います。
つまり水平埋伏歯や斜めに生えている親知らずは、移植は難しくなります。
>上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
歯の中には歯髄という神経と血管を含んだ組織が入っています。
削ることにより、それが外界にさらされる危険があると感染を起こしてしまう(歯髄炎)ので難しいでしょう。
参考になれば幸いです。
歯の移植に対する私の考えを書きますね。
ここでは何度も書いていると思いますが、移植が成功する条件とは
1.移植される側の骨が健康なこと
2.移植する歯を傷つけずに抜歯が可能であること
(歯根膜が健康な状態)
この両方の条件が整っていることだと思います。
つまり水平埋伏歯や斜めに生えている親知らずは、移植は難しくなります。
>上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
歯の中には歯髄という神経と血管を含んだ組織が入っています。
削ることにより、それが外界にさらされる危険があると感染を起こしてしまう(歯髄炎)ので難しいでしょう。
参考になれば幸いです。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-12-11 19:03:13
bootさま、こんばんわ。
5番が先天性欠損で、反対側に智歯を移植なさっているのでお気持ちはよくわかりますが、畑田先生も仰るように歯根膜を傷つけずに抜歯しなければなりません。
程度にもよりますが、水平半埋伏歯なら難しいように思います、またそのような状態の埋伏歯なら7番の遠心にむし歯を作ってしまう可能性があります。
こうして出来たむし歯は治療がとても難しくなります、場合によっては抜髄を余儀なくされます、そのリスクを考えると移植に使うために残しておくより抜歯なさっておいたほうがいいように思います。
参考になさってください。
親知らず http://www.yamadashika.jp/wisdom_tooth.html
5番が先天性欠損で、反対側に智歯を移植なさっているのでお気持ちはよくわかりますが、畑田先生も仰るように歯根膜を傷つけずに抜歯しなければなりません。
程度にもよりますが、水平半埋伏歯なら難しいように思います、またそのような状態の埋伏歯なら7番の遠心にむし歯を作ってしまう可能性があります。
こうして出来たむし歯は治療がとても難しくなります、場合によっては抜髄を余儀なくされます、そのリスクを考えると移植に使うために残しておくより抜歯なさっておいたほうがいいように思います。
参考になさってください。
親知らず http://www.yamadashika.jp/wisdom_tooth.html
回答3
宇藤歯科医院(町田市)の宇藤です。
回答日時:2009-12-12 05:37:49
おはようございます。
畑田先生と基本的に同意見です。
>7番がある状態でそこ以外に歯根分割等して移植したりはやはり出来ないものなんでしょうか。
ケースバイケースですね。
難しいことは確かだと思います。
>知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
>もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
根管治療が必要になる確立が高いと思いますので、残すのであればそのままのほうが良いと思います。
以上参考になさって下さい。
畑田先生と基本的に同意見です。
>7番がある状態でそこ以外に歯根分割等して移植したりはやはり出来ないものなんでしょうか。
ケースバイケースですね。
難しいことは確かだと思います。
>知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
>もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
根管治療が必要になる確立が高いと思いますので、残すのであればそのままのほうが良いと思います。
以上参考になさって下さい。
回答4
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2009-12-12 09:31:46
こんにちは。
移植に関しては他の先生と同じような見解です。
>あともうひとつ質問させて頂きたいのは、上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
>もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
智歯が口腔内に顔を出している場合、その周りが不潔になり智歯周囲炎を起こすことがあります。
ぶつかっている部分を切削すると、より不潔になる危険性が増します。完全に歯肉が智歯を覆う事はないと考えられますので、腫れる原因を自分で作ってしまうかもしれません。
参考にしてください。
移植に関しては他の先生と同じような見解です。
>あともうひとつ質問させて頂きたいのは、上記のとおり知歯が7番にぶつかっているのですが、その部分を削り落として本体を歯茎の中に隠すという事は出来ないものでしょうか。
>もし移植に使えるのであれば、7番に迷惑をかけずに保存出来ないものかと思ったのですが。
智歯が口腔内に顔を出している場合、その周りが不潔になり智歯周囲炎を起こすことがあります。
ぶつかっている部分を切削すると、より不潔になる危険性が増します。完全に歯肉が智歯を覆う事はないと考えられますので、腫れる原因を自分で作ってしまうかもしれません。
参考にしてください。
相談者からの返信
タイトル | 斜めに生えている親知らずを将来の移植の為に出来るだけ残したい |
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質問者 | bootさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 親知らずの移植 親知らずの隣の歯(7番)への影響 歯の数が足りない(先天欠損) 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。