[写真あり] 下6番のインプラントにチタンとジルコニアで迷う (アメリカ)

相談者: ブランシェさん (35歳:女性)
投稿日時:2010-01-04 01:28:01
こんにちは、アメリカに住んでいる者です。
インプラントについての質問です。


2009年の12月25日夕方に、右下6番の歯根治療済み)が,クラウン、ねじのような物,歯の一部ともにとれてしまいました。

レントゲンを撮ってみると根っこが二本まだ残っているようですが,真ん中が割れてしまっているようで,保存は難しいとの事でした。

インプラントを勧められていますが,骨に異物をドリルするのがとても怖く躊躇しています。


質問1:最近市場にでているジルコニアインプラントと言うのが,メタルフリーと言うことで、更に体に優しいと聞いたのですが本当でしょうか?

二人の歯医者さんに相談すると,

「実証例が少ない為に勧められない。」

と言われましたが、可能性のある問題としては何がありますか?



質問2:チタンもそうなのかも知れませんが,ジルコニアは実際の骨よりとても硬い物質ですよね。

そのような固い物質を骨に入れてしまって,骨が壊れるような事はありませんか?

インプラント予定の歯の上の部分、右上7、6、5もクラウンが乗っていてセラミック(中身はメタル)なのですが,ジルコニアまたはチタンとと噛み合わせる事によって,セラミックの部分が壊れると言う事はありませんか?



質問3:又,物質が固い為に取り外しが困難と書いてありましたが,チタンのインプラントに比べてどの程度困難なのでしょうか?
又取り外しの手順はどのような物ですか?



質問4:オッセオインテグレーションはチタンに比べてどうでしょうか?



質問5:チタンも含め,インプラントは骨が少ない場合に施せない場合もあると理解しましたが、年齢とともに骨は少なくなって行きますよね?

骨のある若いうちにインプラントをしてしまって,だんだん骨が少なくなってきた時はどうするのでしょうか?

その時の事も考えて少ない骨用の小さめのインプラントで最初からやった方が骨への負担も少なく,将来的にもいいような気もしますがどうでしょうか?



質問6:ジルコニアインプラントは、アメリカでは,まだ10年にあたらない実績だそうですが,ヨーロッパでは,10年以上使われているようです。

実際の所の歴史はどのような物でしょうか?



質問7:最後になりますが,やはり,一番の希望は,歯の保存です。
根っこしかなくなってしまった歯は,やはりどのような技術を使っても保存は難しいですか?

沢山質問をしてしまいました。

すべてでなくても,質問一つだけに対する答えでも助かります。
よろしくお願いします。

添付したレントゲンは,2009年の10月にとった物でまだクラウンが着いている状態ですが,参考になればと思って乗せてみました。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-01-04 09:18:06
現在世界的には、オッセオインテグレーションする、チタンが主流です。

ジルコニアインプラントはほとんど用いられていません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-01-04 13:09:33
こんにちは

>質問7:最後になりますが,やはり,一番の希望は,の保存です。
>根っこしかなくなってしまった歯は,やはりどのような技術を使っても保存は難しいですか?


レントゲンを撮ってみると根っこが二本まだ残っているようですが,真ん中が割れてしまっているようで

真ん中が割れている場合、歯根分割して利用する方法がありあす。
根管治療が問題ないのであれば、歯周病専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

以上参考になさって下さい。

PS.レントゲンは添付されていないようです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ブランシェさん
返信日時:2010-01-04 19:24:07
松山先生、宇藤先生書き込みありがとうございました。

そうなんですよね。
今現在は、インプラントはチタンが主流でジルコニアについては勧められ無いどころか,なかなか質問に答えてもらえない場合が多いので,ここで質問してみました。

宇藤先生のおっしゃっていた歯根分割の話は興味深いです。

歯周病専門医に相談と言う事は,歯周病専門の先生でないと歯根分割してのの利用は難しいと言う事でしょうか?

レントゲンが添付していないと言う事で,失礼しました。

アメリカに住んでいながら,恐縮ですが,歯周病専門医、又歯根分割と言うのは,英語でなんと言うかご存知でしょうか?

ニューヨークで歯根分割で知られている先生などいますでしょうか?
お忙しい中早速質問に答えてくださり有り難うございました。

画像1画像1
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-01-05 01:09:24
こんばんは

歯周病専門医に相談と言う事は,歯周病専門の先生でないと歯根分割してのの利用は難しいと言う事でしょうか?

そんなことはありません。
一般の先生でもしていると思いますが、より専門性が高いということです。

添付されたレントゲンを拝見しました。

根の先まで映っていないのと、パノラマなので詳しくはわかりませんが、骨縁下カリエス(骨よりも下の虫歯)である事と2根が接近しているようなので歯根分割しても長期にわたって保存するのは難しいかもしれません。

保存するためには分割する前に挺出(elongation)が必要になるかもしれません。

>歯周病専門医、又歯根分割と言うのは,英語でなんと言うかご存知でしょうか?

歯周病専門医 periodontist
歯根分割   root separation

>ニューヨークで歯根分割で知られている先生などいますでしょうか?

沢山いらっしゃると思います。

以上参考にして、もう一度相談してみて下さい。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-01-05 09:30:38
アメリカの事情を小耳に挟んだ情報ですが、アメリカの周病専門医は、インプラント専門医のような状況になっていると聞きます。

歯根分割の予後とインプラントの予後を訴訟リスクなどの観点から

抜歯→インプラント』

という選択を取る場合がアメリカなどでは多いのではないでしょうか?


個人的には、インプラントは最終手段と思いますので、歯根分割等で保存出来るのであればそれにこしたことはないと思いますが・・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ブランシェさん
返信日時:2010-01-06 12:58:27
宇藤先生、中山先生,書き込みありがとうございました。

昨日,歯医者さんに行ってきました。

見てもらった先生は歯周病専門医だったかどうかちょっと分かりませんが,名刺には『DDS』と書いてありました。
そして、カテゴリー的に,ファミリー、コスメティック,インプラント,と書いてありました。


その先生は宇藤先生の書いてくださった通りの説明をしてくれました。

もう歯茎より下になっているのと,虫歯がかなり進んでいるので,ルートセパレーション(宇藤先生の教えてくれた英語通じました。ありがとうございました。)はまず無理。

お金をかけてしたとしても,数日、または保っても数ヶ月と言う所,との事でした。


レントゲン,(しかもちゃんと写っていない+10月に撮ったもの)を見ただけなのに,本当に的確なコメント,さすがです。

その先生は中山先生が書いてくださったように,とっても簡単に,ハイ抜歯、インプラントね,みたいな感じだったのでショックでした。


中山先生がおっしゃているように、インプラントは最後の手段,と思っていたので,ルートセパレーションが出来なかったと言う事実は本当はとても悲しかったです。

抜歯はとても怖く,本当はしたくなかった、少なくとも、もう少し考えたかったのですが,放っておくと,歯茎の炎症が全身に回るかも知れないし,虫歯が骨にまで行ってしまうかも知れないと言われ,それでは仕方ないかな,,と抜歯を決意しました。

これで良かったですか?
今更遅いですけど,,

本当に怖くて涙が出てしまいました。


抜歯の際に,先生はなかなか苦労しているようでした。

何でも歯が小さくなってしまっているので,挟んで抜けないと言う事と,虫歯があるのでぼろぼろになってしまって細かくなってしまうから一気に抜けないと言う事でした。

が、抜けた後の根っこを見てみると結構大きくて,健康そうな根っこでした。
上の部分の歯は無くっても虫歯だけ直して根っこはとっておくってことは出来なかったのかな?とちょっと思ってしまいました。

今日はボッコリとそこに穴が空いています。

抜くときに使った道具は,家庭にもありそうな,マイナススクリュードライバーのような物だったような、、、
怖いー。
もう終わった事だけど、、、。


話はそれてしまいましたが,彼にジルコニアインプラントについて聞いてみました。

丁寧にいろいろ答えてくれましたが,彼自身も別にジルコニアの方が良いと言っている訳でなく,

「両方良い,と言う事だ」

とおっしゃっていました。

勝る点をあげると言うならば、

「白いので,見た目が良い」

と言うこと。

そして

「2ピースではなく1ピースであると言う事。」

とおっしゃっていました。


質問2:の答えとして,クラウンはすべてジルコニアでない事,と少し高さを調節するので,上のセラミックをいためる事はまず無い。との事でした。

質問4:の答えとして,オッセオインテグレーションは,チタンとほぼ同じ。

質問5:の答えとして,奥歯は物をかむので,大きなインプラントの方が良い。
小さいと壊れる可能性もでてくるので,骨が丈夫なら,奥歯は奥歯用の大きめのインプラントが適切、との事。

質問3と6は聞きそびれてしまいました。


ジルコニアインプラントを選択の場合はZシステムと言うインプラントを使い,チタンならば,どのブランドもすべて揃えているので,希望に応えられる,とおっしゃっていました。


一つ疑問だったのは,日本の歯医者さんに電話で聞いた所,CTスキャン等も撮り,かなり細かくインプラントの処置をしてくれそうな感じだったのですが,彼はレントゲンのみ、と言うこと。

レントゲンのみで大丈夫でしょうか??

そして、大きなオフィスはニュージャージーにあるのだが,ニューヨークでやる場合は器具をこちらまで運んでくる,と言う気軽さでした。

インプラントって言うのは,そんな感じで出張手術みたいに出来ちゃう簡単な物なのですか?
大仕事、又は結構大手術なのかと思っていました。


とにかく今はインプラントを決めなければ、、、

歴史のあるチタンを選ぶか,将来性のあるジルコニアを選ぶか、、、
迷ってしまいます。

または,もうこのまま歯無し,と言う手もある。
が,あまり魅力的ではないですね。

遠くはなれた外国にいながら日本の歯医者さんたちと,こうして話し合えアドバイスももらえ,先生たちにはもちろん歯チャンネルさんにもとっても感謝しています。

本当にありがとうございます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-01-06 15:50:46
抜歯されたのですね。

まあ、長期保存が難しいという判断であれば仕方が無い事と思います。
前向きに考えて行きましょう。


>彼はレントゲンのみ、と言うこと。
>レントゲンのみで大丈夫でしょうか??

理想はCTを撮って行う事ですが、歯科用CTはまだまだ普及していません。

下顎6番に限って言えばインプラントの成功率は最も高く、レントゲンだけでも大丈夫な場合が多いです。


>出張手術みたいに出来ちゃう簡単な物なのですか?

これも、骨造成など複雑な手術を必要としない場合には旅行カバンに機材を詰め込んで出張オペで対応する事も可能です。

僕も独立開業するまでは(医療法人で4つの医院があったので)系列の医院に出張オペを行っておりました。


>歴史のあるチタンを選ぶか,
>将来性のあるジルコニアを選ぶか、、、

これも下顎6番に関して言えば、チタンをお勧めします。

第一に非常に力のかかるである事(ご自身の体重と同じくらいの力がかかると言われています)。
第二に見た目よりも機能性を重視すべき歯である事。


ついでに言えば、メジャーなインプラントメーカーである事。

帰国された時、上部構造の修理が必要になった場合など、マイナーなメーカーの物だとパーツの入手が困難だったり、最悪の場合、修理不能などと言う事にもなりかねません。
(日本だとノーベル、ストローマンがメジャーです)




あくまでも個人的意見ですが、参考にされてください。

海外での歯科治療は何かと難しいと思います。
頑張ってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ブランシェさん
返信日時:2010-01-11 03:15:53
タイヨウ先生、返信ありがとうございました。
とても為になるご意見でした。

しばらく抜歯のショックから立ち直れずにお礼が遅くなってしまってすみませんでした。
タイヨウ先生のコメントで日本でのメジャーなメーカーの事も知れて心強かったです。

あっという間に抜してしまったのですが,実はもしかすると来月の中旬頃一時帰国するかも知れないのです。

急に決まった事で,こんな事ならもう少し待って,抜歯も日本の先生にしてもらえば良かったです。

抜歯に保険がきくのかどうかは知らないのですが,自分の国でやってもらった方がもう少し精神的に心強かったかも知れません。

もう抜いてしまった後なので,今から日本の先生に見てもらうと言うのは,少し遅いですか?
帰国は10日間くらいだと思います。

それと、インプラントが万が一修理不能になった場合はどうなるのでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-01-12 10:25:26
>もう抜いてしまった後なので,今から日本の先生に見てもらうと言うのは,少し遅いですか?


何を診てもらうのでしょうか?
1月5日に抜歯されたわけですよね。
今診ても傷の治り具合くらいしか解らないと思いますよ。


今後はインプラントに向けて「担当医とのコミュニケーションを図る事」が最も重要な事になります。

ブランシェさんが、10日後に帰国され、その後は生活の拠点が日本にあると言う事であれば話は別ですが…。


従って、一時帰国され、日本の歯科医に診てもらっても、そこで何かできるわけではないと思います。
セカンドオピニオンとして受診したい」と言う事であれば話は別ですが、担当の先生との関係が壊れないように配慮してもらう必要がありますよね。


>インプラントが万が一修理不能になった場合は、どうなるのでしょうか?

上部構造が壊れた場合には除去→修理となります。

インプラント体が壊れてしまったら除去→再オペとなります。

上部構造が修理不能の場合はインプラント体を除去することになると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ブランシェさん
返信日時:2010-01-12 14:41:24
タイヨウ先生返信ありがとうございました。

確かに、もう抜歯してしまったあとで、日本の先生に見てもらっても、傷の治り具合しか分からないですね。

今回の抜歯がとても痛く、怖かったのと、その後思った以上に何日も痛かったので、(今日もまだ痛いです)他の先生に診てもらいたくなってしまったと言うのが本音です。

もちろん痛かったのも、その後回復期において痛みがあるのも担当医のせいではない事は分かっているのです。
でも、このサイトで先生方がとても優しく丁寧に質問に答えてくれるので、つい泣きつきたくなってしまったのかも知れません。

一時帰国で泣きつかれても、困ってしまいますよね。
失礼しました。

そして、こんなに悲しくて痛い思いをしていれるインプラントもやっぱり故障する事があるんですね、、、

もちろんそうだと思いますが、そうなった時の一般的な手順が知れて、勉強になりました。
それにしても、再手術、と言われたら、泣けてしまいます。

このまま右下6番抜歯したままの状態で、どの位の間大きな問題(例えば、骨が吸収されて顔の形が変わる、とか、がずれて噛み合わせが悪くなる等と言う問題など。)無しで生きて行けますか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-01-12 15:47:16
>このまま右下6番抜歯したままの状態で、どの位の間大きな問題無しで生きて行けますか?

漠然とした言い方になりますが「1〜2年以内」と言う感じでしょうか。

個人的には、5年以上経つと顕著に骨が痩せていたり、後ろの7番が倒れてきていたりするケースが多いように思います。




タイトル [写真あり] 下6番のインプラントにチタンとジルコニアで迷う (アメリカ)
質問者 ブランシェさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントその他
インプラント関連
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
回答者




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