[写真あり] 3才、乳歯の根幹充填で血液が混入したが大丈夫ですか?

相談者: 3児の母さん (3歳:女性)
投稿日時:2010-01-28 00:47:12
3才2ヶ月の子供のことで、質問させて下さい。

左上A の乳歯抜髄しました。
中の状態が悪いということで、薬を詰めて開放したまま10日後に、再度、薬の交換に受診しました。

それから、薬の交換を4回繰り返しました。(痛みがでて、開放したままも2度あり)
ようやく、痛みの訴えもなく、根幹に詰めた綿も汚れておらず、根幹充填をかぶせました。

CRcr(ピン無し)という治療法でした。

歯と歯茎の境目を削っている時に、激しく出血してしまい、根幹に薄黄色の詰め物をする時に、血液が混入しているように見えました。
根幹の半分くらいつめたら、そこに小さな綿球を入れて、また薄黄色の詰め物をしていました。
その間も出血しているので、薄黄色の詰め物に血液が混ざり、ピンク色に変わってしまってました。

先生は、終始、何も言わずに治療されました。
治療後、すぐに他の患者のところに行かれたので、聞けませんでした。

?根幹充填の際に血液混入して、中でばい菌が繁殖したりしないのでしょうか?

このサイトをみると、根幹内をクリーンにできるようラバーダムを使用したりするらしいのに、血液混入は良いのでしょうか?
ちなみに、ラバーダムは使用していません。奥歯にはするようです。(安全確保のため)

?歯と歯茎の境目を削る際は、出血させることは仕方がないのでしょうか?

?根幹内に綿球を詰めることは、一般的にあることなのでしょうか?
生え変わりに悪影響はないのでしょうか?

ちなみに、右上Aの乳歯も同じ治療を同じ歯科でしたのですが、その際にはそれほど出血もなく、根幹内に綿球を埋め込むこともなかった気がします。

小児歯科専門で大人をみることはない医院です。
3才半になるまでは、言い聞かせも難しいので、開口器を用い、親が体を押さえる方針の医院です。

?3才半になるまでは、押さえつけて治療しても、トラウマにならないと説明されていますが、本当でしょうか?


抜髄時は削ってから、神経に直接麻酔をうちました。
子供は激しく泣き叫び、目周囲に点状出血ができました。
こんな経験をしても、トラウマにならないのか心配です。

1才半から母乳が原因で虫歯にさせてしまい、定期的にフッ素に通ってました。
歯科大好きでした。

しかし、年末帰省中に、少しの歯痛(なんか痛いと言うが、遊んだりできる)を訴えて、かかりつけではない今の歯科を受診しました。
C2だと言われて削ったのに、抜髄でした。 

これ以上、痛い思いはさせたくありません。
生え変わりまで保つことは可能でしょうか?

ご回答、どうかよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 02:23:28
3児の母さま、こんばんわ。

根管充填の際血液が混入したかも知れないとのことで、心配になっているようですね、実際にその場面を拝見したわけではないので判断いたしかねますが、経過をフォローしていけばおのずとわかってくるでしょう。


>?歯茎の境目を削る際は、出血させることは仕方がないのでしょうか?

文面のような状況ならおそらく仕方がなったとは思います。


>?根幹内に綿球を詰めることは、一般的にあることなのでしょうか?生え変わりに悪影響はないのでしょうか?

水酸化カルシュウムを貼薬するのがいいと考えられています。


>開口器を用い、親が体を押さえる方針の医院です。

このような治療方針には賛成いたしかねます。


>?3才半になるまでは、押さえつけて治療しても、トラウマにならないと説明されていますが、本当でしょうか?

おそらくトラウマになっていると思います、いずれ判明するでしょう。


>こんな経験をしても、トラウマにならないのか心配です。

心配なさるのは尤もなことだと思います。


>1才半から母乳が原因で虫歯にさせてしまい

これは間違っています、おそらくお菓子を与えていたと思います、もし母乳でむし歯になってしまうのなら哺乳類は全て乳歯にむし歯が出来ているでしょう。

3歳まではお菓子を与えない育児をお勧めしています。


>定期的にフッ素に通ってました。

フッ素塗布をしていたにもかかわらず、どうしてむし歯を作ってしまったのでしょうか、このことこそが問題点なのです。

是非永久歯むし歯ゼロにチャレンジしてください、フッ素を一生懸命塗布してもお菓子の食べすぎがあれば無駄な努力になってしまいます。

参考になさってください。


予防歯科 http://yamadashika.jp/prevent.html
小児歯科の治療方針 http://yamadashika.jp/prevent01.html
永久歯むし歯ゼロを達成したお子様 http://yamadashika.jp/smile_02.html
むし歯ゼロ育児家族インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171


画像1 
0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子ども達の口腔内細菌について 

画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3児の母さん
返信日時:2010-01-28 10:18:34
山田先生、ご返答ありがとうございます。

私の文章がわかりずらくて、申し訳ありません。

?の根幹内に綿球を詰める事は、一般的によくあることなのでしょうか?生え変わりに悪影響はないのでしょうか?

についてなのですが、根幹の一番奥にいれる薬のついた小さな綿の事ではなくて、薄黄色の根充剤と同じく、その根充剤との間にサンドイッチの様に3ミリぐらいの綿球を埋め込んでいました。

その綿球は、周りの血を吸収して、赤くそまっていました。

今後のこのの経過が心配でなりません。

いっそのこと、抜歯してしまった方が、永久歯や全身への悪影響はなくなるのではないかとさえ考えたりします。

神経を取ってしまっているので、悪化しても気づかないのではないかと心配になります。

また、歯科治療がトラウマになってしまった我が子へ、どのように対応していけば良いのでしょうか?

山田先生のおっしゃるとおり、1才半ころで赤ちゃんせんべいなどあげてしまっていました。
今後、食生活を見直していこうと思います。

上記の不安・心配点について、ささいなことでも結構ですので、アドバイスやわかる点があれば、教えてください。

何度もお忙しいところ、すみません。
よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 10:43:37
こんにちわ。

根管充填剤としてビタペックスを使い、それを押し込むために小綿球を使ったものと考えます。

おそらく止血が不十分で、綿球に血液がしみこんだのではないでしょうか、これの影響についてはおそらくそれほど心配なさらなくてもいいように思います。

3歳半ですから根管はおそらくほとんど吸収されていないので、根管充填がしっかり出来ていれば、その経過については問題はないと思います。

抜歯を考えるのは現時点では早すぎるように思います、子どもさんも今抜歯となるとおそらく拒否反応を起こすと思います。

嫌がるのを無理やり治療するのは、よほど緊急性がない限り避けたほうがいいと思います。

経過を見て膿瘍を形成してくるようなら、その時点で根管治療をやり直せばいいと思います。


歯科治療がトラウマになってしまった我が子へ、どのように対応していけば良いのでしょうか?

児童心理についてよく理解している歯科医の下で治療をするのが一番いいと思います、子どもの心が読めない歯科医には閉口します。

子どもさんがかわいそうです。

とりあえず、優しい歯科医を捜されて相談なさるのがいいように思います。

お大事になさいませ。

乳歯フィステル http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1292

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 12:21:32
こんにちは。

歯肉からの出血は私も山田先生と同じく、その場での状況ではいたしかたなかったのかも知れませんね。

今の現状では、まず根の先端に近い部分に水酸化カルシウム製剤がきちんと目的とされる位置まで充填されているのかが、まず先に問題となります。

それを押し込むための綿球でしょう。

これは術後のレントゲンで判断できると思いますので、恐らくは然程の心配はないように考えます。

大人のガッタパーチャによる恒久的な充填とは違うという観点でゆくとケースバイケースで、多少の出血を考慮するか、充填を緊密にする事を優先するかなのでしょう。

今後については、レントゲンである程度の予測・あるいは判断はつくと思われますので、その他の治療部位よりもまだまだ今後レントゲン等の検査を繰り返すかも知れませんが、それはそのためであり必要な事と思います。


>いっそのこと、抜歯してしまった方が、永久歯や.......

こちらの方が、後続する永久歯の生えてくるスペースが変わってしまう等のその他の影響が考えられますので、まずは落ち着いて取り組みましょう。




子供の頃の医科・歯科での受診がトラウマになるのかどうか。
これは賛否両論と考えています。

何歳までなら大丈夫というガイドライン的なものが存在しますが、それについても治療を行う歯科医師の技量や考え方によって変化するでしょう。

トラウマになってしまってはかわいそうというのも理解しますが、別の方向から見れば、親の「見ていてかわいそう」という感情から、が痛くて治療が必要なのに「治療が受られない子供」も不幸だと思います。

とすれば幾つになったら大丈夫という事よりも、ご自身のお子さんの治療に対してきちんと向き合ってもらえそうかどうか、その点で信用できる、あるいは納得できるご説明をいただいているのでしたら、治療方法云々については私達の介入すべきところではないと思います。

ただどうしても納得のゆく内容が見当たらないのでしたら、転院する事も選択肢ではありますが、次は前回よりはもう少しだけ詳しくお話を聞いていただくとよいでしょう。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 22:18:04
>3才半になるまでは、押さえつけて治療しても、トラウマにならないと説明されていますが、本当でしょうか?

医学的な意味でのトラウマ=心的外傷(PTSDのような治療が必要な疾患)になったという報告はなかったと思います。
ですので押さえつけて治療しても、トラウマにならないと言っていいと思います。

ただ最近はトラウマと言う言葉も一般化して、さほど重症でなくても、単に歯医者嫌いになったきっかけを指してトラウマということも少なくないようです。(たとえば「3歳児健診でトラウマになったとか、母親の歯医者体験を聞いてトラウマになったとか」)

そういった意味でのトラウマなら山田先生が書かれているように、「トラウマになっている」と言えると思います。

後者のトラウマ=歯医者嫌いになったからといって困るのは、非協力的な患児を治療できない歯科医師と、その患児を歯科医院に連れて行く保護者だけです。

きちんと治してあげ、よほど不適切な対応を歯科医師、保護者がとらなければ、「いやな経験」から「単なる過去の記憶」へと消化されていきますので、本来それほど大きな問題ではありません。(少なくとも私の経験上ではそうです。)


治療に関しては、小児歯科医と一般の歯科医では対応はまったく異なりますので、山田先生の

>嫌がるのを無理やり治療するのは、よほど緊急性がない限り避けたほうがいいと思います。

は、一般の歯科医では普通に言われていますが、小児歯科医からすると”とんでもないこと”になります。

だいたい、この基準だとC2は無条件で治療しないことになってしまいます。

「C2はすべて治療の必要なし、痛みが出たら治療しましょう」なんて常識的には考えられませんよね。

そういう先生の本当のところは、「治療する必要がない」のではなくて、「治療することができない」のだと思います。
それならば確かに治療はしないほうが良いです。

治療ができる歯科医は、”無理に治療する”などと言った表現は(患児の協力が得られないだけで、歯科医自身は無理をしているわけでも患者に無理をさせているわけでもありませんので、)普通しないはずです。

3児の母さんのお子さんの場合は、状況がよくわかりませんので、判断しかねますが、少なくとも、(治療を行なわない)優しい?歯科医の所に転院しても、良い方向へ向かうとは考えられません。

そのはすでに抜髄されているわけですから、転院するなら少なくとも治療を行える歯科医院でないと意味はないです。


目先のことだけを考えず、お子さんにとってほんとうにかわいそうなこととは何なのかを良く考えてあげてください。

治療をしないことはほんとうに良いことなのか?
お子さんがいやがることはやらないほうが良いことなのか?

3児の母さんがいやなことは、お子さんにとってやらないほうが良いことなのか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-01-29 23:13:59
あと、母乳でむし歯になるかどうかですが、母乳しか摂取していない時期にはむし歯にはならないようですが、離乳食を取り始めると、口の中の細菌の種類が変化し、むし歯ができ始めるようです。

母乳にも糖は含まれていますので、虫歯の原因にならないとは言えませんし、離乳食を止めるわけにはいきませんから、早く卒乳するというのが特別おかしな発想ではないですし、少なくとも間違っているという根拠は今のところ存在しないはずです。

山田先生が書かれた哺乳類ウンヌンですが、人間のように加熱、あるいは加工した離乳食をとる哺乳類は自然界には存在しませんので、他の動物が虫歯にならないからといって、人間が(離乳食を始めた後も)母乳では虫歯にならないとは必ずしも言えません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3児の母さん
返信日時:2010-01-30 22:37:37
山田先生、田中先生、森川先生
ご回答頂き、ありがとうございました。

根幹充填剤の間に、血を吸収した綿球を入れられてる事の理由がわかり、すっきりしました。
さほど、心配しなくてもよいとわかり、安心しました。

また、レントゲンで確認できると知り、安心しました。
治療して頂いた歯科では、一度もレントゲンを撮らなかったので(拒否したわけではありません。)不安でした。

早まって、抜歯せずに、落ち着いて経過を観察していきたいです。

上Aの2本、乳歯が生えてきた時から、不透明な白色のまだら模様があり、エナメル質形成不全といわれていました。

なので、永久歯だけは、健康な歯が生えてきて欲しくて、悪影響を与える前に抜歯をした方が良いのではなどと、考えてしまいました。

トラウマの件については、賛否両論あるように感じました。

今後、予防歯科として関わっていくなかで、過去の記憶として消化していく事を期待します。


最後に2点、質問なのですが、

?歯茎膿瘍ができてしまっても、その時点で再治療すれば、永久歯が形成不全になったりなどしませんか?

?乳歯の根幹治療には、レントゲンは不可欠ではないのでしょうか?

お礼を書くつもりが、また質問になってしまい、すみません。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-01-31 00:06:10
>?歯茎膿瘍ができてしまっても、その時点で再治療すれば、永久歯が形成不全になったりなどしませんか?

形成不全を起こす可能性がないわけではありませんが、それほど高くはないように思います。


>?乳歯根幹治療には、レントゲンは不可欠ではないのでしょうか?

できれば撮影したほうがよいのですが、必ずしも撮影は簡単ではないです。

撮れないので、レントゲン撮影をしていないのではないかと思います。(私にとっては、根管治療レジン充填よりも難しいです。)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3児の母さん
返信日時:2010-01-31 07:41:21
森川先生、お忙しいところ、ありがとうございました。
よくわかりました。

子供のをまもってあげれるように、頑張ります。



タイトル [写真あり] 3才、乳歯の根幹充填で血液が混入したが大丈夫ですか?
質問者 3児の母さん
地域 非公開
年齢 3歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
小児歯科治療
歯の生えかわり(生え変わり)
その他(写真あり)
乳歯の虫歯(むし歯)
乳歯の抜髄、根管治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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