歯周病で左下7番、8番抜歯後の治療方法について (高齢)

相談者: チョリスさん (45歳:男性)
投稿日時:2010-02-08 13:48:35
はじめまして。
○○○○と申します。

母73歳がパソコン、携帯端末を使えないため、代理で質問させて頂きます。


経緯、現状

先日母は左下7番を抜歯致しました。
担当歯科医より、抜歯理由は、「歯周病により歯根が溶けたため」との説明を受けました。

数年前に、8番(親不知)も同様の理由により抜歯しております。

5番は健康で、6番はC2治療済みで現在は問題ありません。

左上6番、7番、8番はC2治療済みで現在は問題ありません。



担当医より、抜歯後の治療法について下記説明がありました。

保険治療の場合(1方法)
部分入歯
針金のような形状の金属を反対側の右下ので留めて固定。


保険外治療の場合(2方法)
? 7番の義歯が付いた(5,6,7番が繋がった)冠を、左下5番、6番に被せ支える。
(すみません、治療法の名称がわかりません)

? シリコン製の部分入歯
(針金を反対側の右下に廻さなくても良い)



質問
保険外治療と説明を受けた?の治療法は、使用素材によっては保険治療できませんか?


私の記憶違いかもしれませんが、私も同様に右下7、8番を抜歯しており、治療法を担当医と相談したときに、?同様の治療方法について、保険適用治療と、使用素材の異なる保険外治療の説明を受けたと思います。

私は相談の結果インプラントを選択し現在大変満足しておりますが。


母は出来る限り保険適用の治療を希望しています。
また、もし保険外治療が必要な場合でも、インプラントは拒否しています。


以上です。
皆様、どうぞお力をお貸し下さい。


------

相談者さんのお名前が書かれていたので伏字にさせて戴きました。
歯科相談室:編集部

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-02-08 14:37:50
チョリスさん、こんにちは。
お母様に関してのご相談ですね。


歯周病が原因で7番を抜歯を受けられたとのことですが、他のの歯周病は大丈夫でしょうか?

1本だけではく、口全体が歯周病に罹患していて、その場合インプラントは大変なリスクになります。



保険外治療と説明を受けた?の治療法は、使用素材によっては保険治療できませんか?

とのことですが、私の知識ですと保険制度上は可能です。
ただ、医学的に(とくに噛み合わせや、手前の歯の状態によって)適応でない可能性もあります。


私見ですが、お母様の年齢を考えると、6番まで歯周病治療などの保存治療をきちんと受けられ、咀嚼に不自由しなければなにも行う必要はないのではないでしょうか?

抜歯後、お母様に物が食べにくいか否か?を聴いてみて下さい。
食べにくいならば何かが必要ですし、食べるのに不自由しなければ今のまま様子を見るのも一つの方法です。

短縮歯列という考え方で、この掲示板でも何度か紹介されているので、検索してみてください。


ただし、歯をこれ以上失わない治療とお手入れは受ける必要があると思います。
そちらにお金と時間を使われたほうが賢いのではないでしょうか?


お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-02-08 16:03:09
僕も大野先生と同意見です。

左下に不自由が無ければ

 抜歯後放置

をお勧めします。
(大野先生の書かれている短縮歯列です)


??7延長ブリッジ保険制度上は可能ですが、5番6番を長く使いたいと考えるならば、あまりお勧めではありません。

で、あれば、まだ1本義歯の方がマシではないでしょうか。


お口全体のケアが出来るようになって、左下に不自由を感じるのであればインプラントを勧めますが、ご自身がインプラントを拒否されている以上、「放置」が最良ではないかと思います。


また、大野先生の書かれている

をこれ以上失わない治療とお手入れは受ける必要があると思います。そちらにお金と時間を使われたほうが賢い」

に同意です。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-02-08 17:06:47
書き忘れましたが、抜歯直後は噛みづらいと思いますが、3ヶ月目くらいで多くの方はなれてきます。

それでも何かあったほうがいいならば、そのときに考えればいいと思います。


噛みあうが落ちてくるのでは?
と心配がありますが、年齢的なことと、歯周病の手入れがしっかりしていれば、経験上、あまり困ることはありません。


お大事になさって下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チョリスさん
返信日時:2010-02-08 17:27:25
歯科相談室:編集部の方々、お気遣い感謝致します。
ありがとうございました。

大野先生、タイヨウ先生
早速ご教示頂きましてありがとうございます。


私も歯周病治療に2年を費やし、昨年やっとインプラント治療に進んだ経験をいたしましたので、両先生の仰る通り、歯周病治療の重要性は骨身に沁みております。
母に理解してもらえるよう、時間をかけて話し合いたいと思います。


短縮歯列という考え方をはじめて知りました。

母の担当医が抜歯後の治療を薦める大きな理由に、

「左上7番、8番が落ちてきて、いずれ抜け落ちる」

ということがありました。


左上7番、8番が落ちてきた場合、ぐらぐら動いたり、痛みを感じたりしてから、抜歯することになるのでしょうか?

また、大変個人差はあると思いますが、上部のは何年くらい残せるのでしょうか?


私の母の場合は、左上7番、8番の抜歯を見越した上で、

「左側は、上下6番までの歯で咀嚼する」
「短縮歯列」

という考え方で正しいでしょうか?

お忙しい所恐縮ですが、ご教示頂きますようお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-02-08 17:40:14
7番、8番の状態によります。

それらのが保存可能か?
どういう状態か?
によるとおもいます。

こればかりは実際診察させていただかないと、なんともいません。


短縮歯列の理解はそれで正しいと思います。
基本的に5番まであれば、困る人は少ない、という確率の話です。

ですので例外になるケース、とくに若い人では物足りなさを感じるかもしれません。


インプラント義歯も、歯科におけるあらゆる修復治療は、「機能障害」に対する治療です。
「病気」に対する治療ではありません。
インプラントを入れても歯周病は治りません。

機能障害は歯の数で決まるものでなくて、患者さんの訴えがポイントです。
なので、歯を失くす=歯を補うとは言い切れません。

現状で困らなければ、それでいいと思いますし、歯の数が少ないことで問題が起こるのであれば、そのときに考えるべきです。



問題が発生することを見越して、大掛かりなことを行う(例えばインプラントなど)ことは、私には違和感を感じます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チョリスさん
返信日時:2010-02-08 18:10:03
大野先生

お忙しい中、何度もお答え頂きまして、本当にありがとうございました。
感謝しております。

「目的を明確にし、則した治療を行う」

とても勉強になりました。


母がゆっくり時間をかけながら、歯周病治療に当たれるよう、私も焦らずゆっくり背中を支えたいと思います。

また何かありましたらどうぞお力をお貸し下さい。



歯科相談室の方々
タイヨウ先生
関係者の方々

ありがとうございました。



タイトル 歯周病で左下7番、8番抜歯後の治療方法について (高齢)
質問者 チョリスさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病で抜けた・抜く予定
抜歯:7番(第二大臼歯)
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
延長ブリッジ・カンチレバー
部分入れ歯 その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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