7番抜歯の可能性のおきる右下水平埋没知歯の抜歯の必要性

相談者: はなまるきさん (31歳:男性)
投稿日時:2010-02-10 17:36:19
はじめまして、はなまるきと申します。

上下左右に8番が存在し下顎は左右水平埋没知歯です。


無症状ですが知人より早めの抜歯を勧められ、かかりつけの歯科医口腔外科)でX−Pを撮ったのですが難治とのことなので某大学病院へ紹介をしていただきました。

左側上下を同時に抜歯をして一週間がたち、抜歯後の激痛は順調におさまり経過は安定をしています。


翌日消毒に一日のみ通院し、痛みがなければ次回は2週間後に抜糸をした日に右側上下を施術予定になりましたが、X−Pをみると8番が前方に押して7番の歯根を一つ折って支えているかたちになっているのです。

担当医の方は

【7番をなるべく抜かないかたちでやってみましょう、抜けたらごめんなさい。】

と、とりあえず施術という予定になりました。

が患者としては次は生えてこないので無症状ならば残しておきたいのです。


8番がない影響で7番が動揺するので一緒に抜歯しましょうでは後戻りができないので、御相談をさせていただきたく今回投稿をさせていただきました。


1)7番抜歯のリスクを冒してまで無症状の水平埋没知歯を抜く必要性はあるのでしょうか?


2)左側の施術後、抗生物質は処方されましたが消毒には翌日一日しか行っていませんが症状が落ち着いていれば通院の必要はないのでしょうか?


3)左側の施術後に激痛があったのですが、上下一本ずつの治療の場合は痛みの強さは弱いのでしょうか?



諸先生方のご意見をご参考させていただきたく御返事をお待ちいたします。

お忙しい中お手数をおかけしてしまいますが何卒宜しくお願いします。
失礼します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-02-10 19:46:35
はじめまして。

>1)について

色々な考え方も出来そうですし、詳しく診察してみた方が本当は良いのですが、

「とりあえず現状維持で、症状が出たら7番抜歯

では駄目か相談してみてはどうでしょう?
もちろんはなまるきさんもそれがいいと思えばの話ですが、自分の口ならたぶんそうすると思いますよ。

私の場合は7番に執着があまりないので。。


7番だけ抜いておけば、8番はあまり悪さをしてはこなくなると思いますし、後々抜くとしても比較的安全に抜ける様になります。
埋伏具合によっては、後で少し部分矯正をして手伝ってあげることで、7番の代わりになってくれたり・・ということも、稀には考えられますしね。

偏見だと思いますが、外科の先生は難しい埋伏歯を見ると、抜きたそうに見える時があります・・。



>2)について

大丈夫ですよ。



>3)について

それは分からないですね。
右はへっちゃらだったのに左は1週間も腫れ続けた・・と言う方もいらっしゃいます。



とにかく担当の先生とはもう少し話し合われた方がいいのではないでしょうか。

お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-02-10 23:14:29
はなまるきさん、こんにちは。

>1)7番抜歯のリスクを冒してまで無症状の水平埋没知歯を抜く必要性はあるのでしょうか?

7番抜歯のリスクがある親知らずというものを見たことがないので何ともいえないのですが、水平埋伏している親知らずを残しておくメリットというものがないと思いますので、抜歯したほうがが良いと思います。


>X−Pをみると8番が前方に押して7番の歯根を一つ折って支えているかたちになっているのです。

この状況がどうしてもわからないのですが「折って支えている」とはどのような状態をいうのでしょうか。



>2)左側の施術後、抗生物質は処方されましたが消毒には翌日一日しか行っていませんが、症状が落ち着いていれば通院の必要はないのでしょうか?

特に痛みや腫れが悪化しなければ問題はないと思います。



>3)左側の施術後に激痛があったのですが、上下一本ずつの治療の場合は痛みの強さは弱いのでしょうか?

親知らずの抜歯後の症状は、ほとんど下の親知らずを抜歯したことによるものです。
上下一度に抜歯しても下だけ抜歯しても、ほとんど抜歯後の症状は変わらないことが多いです。


参考になれば幸いです。


ちなみに

口腔外科医として少し言わせていただければ・・・

渡辺先生の「外科の先生は難しい埋伏歯を見ると、抜きたそうに見える時があります・・。」

というのは偏見だと思います。

ただ、埋伏している親知らずを抜くのは自分の使命だと思うことはありますね・・。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-02-10 23:41:37
はなまるきさんは詳しく書いて下さっていますが、それでも7、8番の状況はつかみ難いですね・・。

「後戻りできない」治療に慎重に臨みたいとお考えなら、まずは1週間後の抜歯は延期されても宜しいかと思います。


歯科用CTの設備のある医療機関で相談を受けられるのも一法かもしれません。
7番と8番の位置関係、7番の歯根吸収(折れている、というのは吸収のことでは、と想像します)の具合も判明します。

ただそれで7番が助かる確率がどれだけ上がるか、という問題はありますが。


私も大学の口腔外科にいましたが、依頼された抜歯は断れませんからね。
使命といえば使命でしょう・・・。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-02-11 00:15:42
畑田先生>すみません・・

前にもお話した件なのですが今ちょうど、7番の抜歯依頼で大学病院に送った患者さんが半年かけて7番の治療をされて、全身麻酔でリスキーな埋伏抜歯(頼んでもいない無症状のばかり過剰歯含めて6本)をすると言われてるらしく・・相談を受けてるところで。

あまりにタイムリーで過敏になってしまいました。


ただ、はなまるきさんの場合は8番抜歯による7番のリスクも知ったことで、8番抜歯に不安を感じている訳ですから、このまま抜いてやっぱり7番もダメでしたではいくら依頼だったからといっても済まされないと思います。

(私が依頼を出した大学病院はそれ以前の問題ですが。)



水平埋伏している親知らずを残すメリットは確かにありませんが、抜くリスクや患者さんの精神的負担はある訳ですから、紹介元のDrを交えてでも今一度治療方針を話し合われた方が良いと思います。

稀とは言え、この掲示板でも8番抜歯時に7番も抜けた、と言うご相談もありますし、ペリオ屋としては今の年齢からの抜歯で深いポケットや分岐部病変(下顎なので可能性は低いかもですが)も心配です。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-02-11 01:39:13
はなまるき さん、こんにちは。

>X−Pをみると8番が前方に押して7番の歯根を一つ折って支えているかたちになっているのです。

多分、森永先生のコメントにもありますように8番の歯冠部分が7番の歯根にぶつかり、その歯根が吸収してきているということかと思います。

まず、はなまるきさんのお撮りになったレントゲンパノラマのことかと思いますが、あくまでも2次元平面上での画像ですので、確定診断はCT撮影をお勧めいたします。

7番の歯根が完全に吸収して全く見えないとうのであればあえてCTは必要無いかと思いますが、少なくともデンタル型レントゲン写真(小さなフィルムを口の中に入れて撮影するタイプ)は撮っておいた方が無難だと思います。


当院では、矯正歯科ということもあると思いますが、この様な7番と8番の状態の成人患者さんは最近増えております。



>担当医の方は
>【7番をなるべく抜かないかたちでやってみましょう、抜けたらごめんなさい。】
>と、とりあえず施術という予定になりました。
>が患者としては次は生えてこないので無症状ならば残しておきたいのです。

ここでまず、なぜ8番を抜かなくてはいけないのかその理由をもう一度確認なさった方が宜しいかと思います。

特に7番も8番も症状が無く、咬合関係にも今後悪影響がなさそうであればあえて抜歯する必要もないのかなと思います。
ただし、片側をすでに抜歯されていることから、長期的な見方をすると、正中のズレが生じる可能性があります。

また、現在の咬合状態にも寄りますが、はなまるきさんの年齢と8番が7番をかなり押している様相から考えて、40〜50歳ころから徐々に下顎右側前歯部に若干の叢生が生じてくる可能性もあります。


統計データによると8番によりその手前にある大臼歯から前歯にかけて)は約1mm前方へ押されるとの報告が有ります。
経験的にも片側約1~2mmは考えられると思います。

これを多いと捉えるか、気にするレベルではないと捉えるかは患者さんの価値観に寄りますが、、、矯正歯科医としては、1mmのずれはかなり大きいと捉えております。



>8番がない影響で7番が動揺するので一緒に抜歯しましょうでは後戻りができないので、御相談をさせていただきたく今回投稿をさせていただきました。

はい、2本無くなるのは大きな問題だと思います。
口腔外科医のスペシャリストはきれいに抜歯して下さると思いますが、その後に起こりうる事を事前に考慮しておかなくてはいけないと思います。

? まず、7番の歯根吸収歯髄まで達していた場合、8番を抜くことによって、神経が露出してしまいます。
この様な場合、大抵感染を避けられませんので、神経の治療が必要になる可能性が高くなります。

しかし、しっかり神経の治療ができる状況にあるのかも事前に予測する必要があります。
場合によっては、十分な処置が出来ないこともあります。

最悪の場合、いずれ近いうちに7番も抜歯となる可能性もあります。


? 次に、7番の歯根吸収が歯髄まで達していなくとも8番がかなり食い込み歯根吸収が広範囲で深い場合、7番の歯根膜が消失している可能性もあります。

歯根膜が無い状況で8番の抜歯した穴に骨が出来、骨が近接してくると歯根と骨が癒着し5〜10年位で歯根吸収を生ずる可能性があります。

歯を支える歯根の面積が少なくなるわけですから、必然的に歯が動揺してきていずれ自然脱落ということもあり得ます。
脱落する頻度はかなり少ないと思いますが歯の使い方次第だと思います。


? さらに、7番の歯根吸収が浅く歯根膜が全体に存在している場合は、8番の抜歯は特にためらう必要は無いと思います。

ただし、歯根膜の存在を確認することは現実的に不可能です。
ここは、主治医の先生の判断になると思います。

ちなみに、歯は対顎に咬み合う歯が無いと徐々に伸びてきて、終いには歯ぐきを噛んでしまうこともあります。
歯は一生動き続けます。



>1)7番抜歯のリスクを冒してまで無症状の水平埋没知歯を抜く必要性はあるのでしょうか?

上記回答をご参考になさって下さい。

7番の歯根吸収の度合いに因りけりだと思います。
抜歯依頼を出された主治医の先生とよくご相談なさった方が宜しいかと思います。


上記?と?の状況であれば、無理に8番を抜かずに、自然な状況で7番の歯根吸収の様子を見て、仮に自然脱落したとしてもそれまで使う方がリスクは少ないかと思います。

また、状況によっては7番が抜けた後、部分的な矯正歯科治療によって、8番を上手く引っ張り出し元々7番があった場所へ移動させることも不可能ではないと思います。

もし、先々の事までトータルな管理をご希望でしたら、矯正歯科専門医の診察も受けて、セカンドオピニオンを聞いてからでも遅くないかと思います。



>2)左側の施術後、抗生物質は処方されましたが消毒には翌日一日しか行っていませんが症状が落ち着いていれば通院の必要はないのでしょうか?

私も他の先生方と同じ回答で、術後感染さえなければあえて通院までは必要無いかと思います。

抜歯した跡の穴に食べかすが残らないようにすることが治癒促進のために大切です。
また感染予防のためにうがい薬の併用も効果的だと思います。



>3)左側の施術後に激痛があったのですが、上下一本ずつの治療の場合は痛みの強さは弱いのでしょうか?

痛みの程度や出方はその状況によってさまざまだと思います。
畑田先生もおっしゃっているように通常、抜歯後に腫れたり痛んだりするのは下顎の場合です。


長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-02-11 06:24:35
渡辺先生>

いえいえ・・・

確かに先生のおっしゃるとおりですね。

8番の状態と7番の抜歯のリスクというのがどれくらいあるかにもよりますが、経過観察の可能性もあるかもしれませんね。

他のに悪影響を与える可能性があるから抜歯すべきなのであって、7番を犠牲にしてまで抜歯をするメリットというのは無いかもしれません。


また石亀先生が回答されているように、可能であれば7番抜歯後に8番を引っ張り出すというのも一つの方法かもしれません。

様々な可能性を考え、セカンドオピニオンを求めても良いでしょう。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-02-12 10:46:52
そうですね。

実は、今、はなまるきさんとは違いますが、悩みとしては似たようなケースの患さんを大学病院に紹介する所です。

 1 患者さんに自覚症状は無いが、8番は抜歯した方が良い
   (8番を含む単純性骨嚢胞の疑い)
 2 しかし、8番の抜歯と同時に7番も抜く事になりそう
 3 ご本人は抜歯には7番抜歯には否定的

なのですが、場合によっては

 4 7番を抜歯し、8番を矯正で引っ張り上げる

と言う提案をさせていただきました。


A歯科大学病院では「それは無理。7も8も抜歯する」と言われています。
B歯科大学病院では「7抜歯、8矯正もあるかも?」と言う回答をいただいております(まだメールだけのやり取りですが…)。


実際に診てもらわないと何とも言えませんし、担当の先生の考え方や技術にもよります。


畑田先生の書かれているようにセカンドオピニオンを求められるのも手かもしれません。


お大事にされてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はなまるきさん
返信日時:2010-02-16 15:46:12
渡辺先生
畑田先生
森永先生
石亀先生
タイヨウ先生

この度は誤字や状況のわかりずらい質問文にもかかわらず、丁寧かつ親切に御回答いただき誠にありがとうございました。

2/18に施術予定日なのですが、右下8番は無症状の為7番を残す事を優先に考慮した結果、今回は右上8番のみ抜歯をし右下は保留という事にします。


また諸先生方の意見を元に担当医の先生に【7番抜歯後の8番矯正】の見解を求めてみようと思います。

経過に迷う事がありましたらまた御質問させてください。


私は偶然このサイトを見つけ質問させていただきましたが、投稿件数に表れるように悩み迷う患者にとって大変救われる掲示板だと思います。

お忙しいとは思いますが何卒今後ともご意見ご感想をお聞かせください。


失礼します。



タイトル 7番抜歯の可能性のおきる右下水平埋没知歯の抜歯の必要性
質問者 はなまるきさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:7番(第二大臼歯)
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
口腔外科関連
親知らずの隣の歯(7番)への影響
水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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