平成13年に分割、再植した6番の歯の周辺が痛み、物が噛めません

相談者: ちょのさん (60歳:女性)
投稿日時:2010-02-16 18:11:14
初めまして。
私は地方都市に住む者です。
以下に経緯を記しますのでどうぞ宜しくお願い致します。

事の始まりは、地元の歯医者で右下5、6、7番とブリッジしたが具合悪くなり外して根幹治療したところ6番に出血等の異常が生じ、抜歯すると言われたことです。(治療時の穿孔が原因と後の先生に教わりました。)

納得できず抜歯もしたくなかったため、新聞社会面で大きく紹介されていた、抜かない最新の治療をする高名な歯科医の診察を受けました。

?平成13年1月、通院は新幹線と電車を乗り継いで片道2時間半位かかるので、一回の診療時間を長くとり通院数回程度で6番は再植完了とのことで喜んでお願いし、<治療期間の目安3回>と記された治療計画書を戴きました。

?レントゲンで5番6番の根幹治療も必要だと判り、お願いしました。

?治療が開始され再植してから、腫れと痛みが激しく結局6番は2分割した半分を再植し直しましたが、それからも腫れ痛みは治りません。

飲み薬以外にも処方された薬が自宅に保存してあります。

0.5gシリンジ入り・ペリオクリン歯科用軟膏と、13年12月9日に処方されたと箱に記してある劇ヨードグリコールパスタ「ネオ」です。

?それからも腫れ痛みが引かず、漸く仮歯から本歯が入り一連の治療が完了したのは2年後の平成14年12月で、<33回通院>したことが領収書から判ります。

7番支台=金合金クラウン
6番支台=金合金クラウン
      金合金ダミー
5番支台=ポーセレンクラウン

接着支台にはi−TFCを使用と記されています。

?しかし完了後も、右側で普通に物を噛むとすぐ歯肉が腫れて翌日は噛めなくなりました。

?それでもここ数年は落ち着いてきて、腫れることが減り漸く完治したかと安心しておりました。

?20年にインターネットで「再植歯の寿命」というHPを見たところ【平均寿命5年でいずれ歯根吸収されるため、暫定的治療法】とありびっくりしました。
何故なら治療開始時に、そうした説明は一切聞いていなかったからです。

私も無知で「寿命」とか「リスク」を質問する意識が欠如していました。
大変信頼できる先生でしたので、特に説明がなければリスクはないものと思い、再植歯は一般の治療歯と同等の寿命だと一人合点しておりました。歯根吸収という現象があるということも初めて知り衝撃でした。

もし最初にその説明があれば、そうしたリスクは負いません。

百歩譲って、長寿の可能性に賭けたとしても、治療開始後の延々とした苦痛の途中でためらわず抜歯を希望したでしょう。

?20年12月に検診に行き、レントゲンでは異常がありませんでしたが、寿命が5年と書かれていた旨お伝えしてみました。

すると、にやっとされて

「いや、貴女の歯はまだ大丈夫ですよ。」

とだけ仰いました。
承知されていたのだと感じました。

?21年10月頃からガムをよく噛むようになり10日位噛み続けたら、ある日から急に右側5、6番付近が腫れ痛み出し、現在に至っています。

?上記の経緯で本来ならその先生の診察を受けるべきところ、信頼感が失なわれて遠方まで通院する気力が失せてしまったため、1月に近所の歯科医院パノラマを撮りましたが、

a) 歯根に異常も変化もありませんでした。

b) 歯肉も痛む箇所だけ3ミリで他は口中全体2ミリの深さであり腫れはありません。

c) ダミーの部分があるため両隣のクラウンがこじる形で負担が生じたかもしれないと言われました。

d) しかし左下は4、5、6、7番のブリッジで5、6番は抜歯してありますが、4番、7番に痛みは無く右で噛めないためずっと左で噛んでいても、何の異常も無く助かっております。

結局そこの先生も原因がわからない様子で、まずクリーニングをしてみましょうとのことで実施しましたが、痛み腫れは変化ありません。

?指で押さえて痛む箇所は、分割して根が無いダミーのクラウン部分と隣接する5番の歯肉です。

豆腐などの柔らかいものを噛んでも響くのは、再植歯側より5番近辺のような気がします。
最近は何も噛まないようにしていても、常時疼いて困っております。

これはいっそブリッジを外してしまった方が良いのではないかと、素人考えで思います。


?このたびご相談したいことは

A 痛みの原因と治療法を知りたい

B 診療を受けるに際し、近所の先生にお願いしたらよいか

C 再植した先生に対してどういう対応をしたら良いか
   

実は治療開始されてまもなく、その先生から或る歯科専門雑誌に≪理想の歯科医院について》という題で投稿して欲しいとの依頼がありました。

地元で子供時代から歯科治療で痛い思いをしてきた私は、そこの歯科医院の誠実さ・思いやりの精神・高い技術力・最新の設備に触れ、やっと心から信頼できる理想の歯科医院に巡り会えた本心からの喜びと感動を書いて掲載されました。

それが、最も基本的で肝心なインフォームドコンセントが為されなかったということを知ったときは、信頼が深かっただけに愕然としました。

それを伝えたいと思う反面、伝えたら先生は不愉快になられるだろうことは明白ですし、不快な心情下での治療を受ける気分にもなれません。

泣き寝入りして転院した方が無難かもしれないと思ったり、どうすべきかわからず痛みを抱えたまま途方に暮れている現状です。

長くなり大変失礼致しました。
どうかアドバイスの程、宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-02-17 06:18:22
ちょのさまおはようございます。

長い間遠方に治療に通ったにもかかわらず、いい結果が得られなくてお困りになっていらっしゃるようですね。

拝見していないので推測にはなりますが、再植が生着せず、生体にとって異物になっているように思います。

この辺りの診断を正確にしたうえで、今後の治療方針を決める必要があるでしょう。


>A 痛みの原因と治療法を知りたい

先ず正確な診断をすることだと思います。


>B 診療を受けるに際し、近所の先生にお願いしたらよいか

この病状に対応できるDrでないと、どうしようもないように思います。


>C 再植した先生に対してどういう対応をしたら良いか

アドバイスいたしかねますが、個人的にはDrを選ぶ能力も寿命のうちだと考えています。

参考にならないような回答で申し訳ありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちょのさん
返信日時:2010-02-17 15:55:27
山田先生

面倒な相談に早速お返事賜り、大変ありがとうございます。

再植が生着せず、生体にとって異物になっているように思います。

なるほど・・・そうですか・・・

確かに、言われてみれば再植して以来ずっと「根がゆるゆる」しているから、噛むことで痛みが生じたんじゃないかと推察できます。
正着しているか否かは、レントゲンではわからないのですね。


>先ず正確な診断をすることだと思います。

そうですね。
しかしどこへ行けば正確な診断をして戴けるのか、判らないことが悩みです。

再植した先生は、レントゲンの画像の根がきれいに映っている限り、今迄通り異常無しと診断され違和感は相手にされないでしょう。


>Drを選ぶ能力も寿命のうちだと考えています。

仰るとおり、同感です。

再植した先生は、接着歯科の第一人者であり最高峰の権威でして、国際的にも活躍されていてi-TFCシステム臨床等著書も多数出版されています。

HPも素晴しい内容で、田尾先生ご指摘の《良い歯科医を見抜く12のポイント》全部クリアです。

田尾先生の〈歯科革命−理想の歯科医療実施〉のコンセプトと同じ理想を掲げておられます。
 
因みに、私の投稿記事は日本歯科新聞社のアポロニア21・2001/7に

「理想の歯科医院を求めて−痛みに耳を傾けて欲しい」と題されて掲載されております。

そこに田尾先生のメッセージと同じ意見を、体験から学んだ上での希望として書きましたので、この歯チャンネルの存在は不安や痛み苦しみで悩める患者達を救う場として大変貴重な存在と存じ、田尾先生の崇高な志は心から嬉しく感激しました。

言葉で言い表せないほど深く感謝しています。
本当にありがとうございます。

尚、歯に問題が無かった12年夏に、子供2人と共に、ミュータンス菌ラクトバチラス菌の検査や唾液緩衝能や量の測定等含めた一通りの検診とクリーニングを受けました。

その時の対応で良心的で信頼できる先生であり歯科医院であると思いましたし、その帰路の院外で患者さんにお尋ねしたら“素晴しいの一語に尽きる先生”なので長年ここ一筋で引越し先からはるばる通院している由、私も今後何か歯で難しい問題が起きたらここで相談すればきっと解決するだろうと思ったのでした。

後日別の患者さんからも、解決した具体例と多大な信頼感をお聞きする機会がありました。

慈善活動も活発で、諸々の功労で国から菊の御紋入りの大きな褒状が授与され医院に賞状額が掲げられ、お祝いの蘭が幾鉢か届けられていましたので、私もお祝いと日頃の感謝の気持ちで胡蝶蘭をお贈りしました。

日野原重明先生とも共同プロジェクトで新老人の会などの諸活動をされているとのことです。

そんな大先生でありながら傲慢さは微塵もなく低姿勢で、恐らくあらゆる分野の人々から信頼され好感を抱かれていると思います。

私はその状況下で選ぶ能力が欠けていた、人を見る目が無かったとは思えません。
それ故、この顛末は未だに信じられないとしか申せません。

私に欠如していたものは人を疑う警戒心であり、再植歯に対する勉強心であり、知識であり、落ち度としては「リスク」や「耐久性」を質問しなかった愚かさです。

それは本当に反省しています。



重ねてご質問させて戴きます。

どうせ長持ちしない再植歯であれば、いっそのこと抜歯がこの苦痛から脱出する早道でしょうか。

山田先生の忌憚無きご意見お聞かせ下さいませ。

まずは大変ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-02-17 20:39:03
こんにちは、お困りのようなのですが、ここでは診断や処置方針など出ませんからね^^;


>?治療が開始され再植してから、腫れと痛みが激しく結局6番は2分割した半分を再植し直しましたが、それからも腫れ痛みは治りません。

「再植」とは!?
一度抜いて根の掃除をして元に戻したということなのでしょうか!?(意図的再植術


>?しかし完了後も、右側で普通に物を噛むとすぐ歯肉が腫れて翌日は噛めなくなりました。
>?それでもここ数年は落ち着いてきて、腫れることが減り漸く完治したかと安心しておりました。
>言われてみれば再植して以来ずっと「根がゆるゆる」しているから

処置後このような症状が出るということは、その治療自体上手く行かなかったということだと思います。
高名な先生でも、成功率100%ということではないのでね^^;

またこの辺は先生毎違うのですが、

を出来るだけ残す」

素晴らしい診療スタイルだと思います。

しかし、私は処置後治らず化膿している歯を無理をして残すのはどうかと思います。


>1月に近所の歯科医院パノラマを撮りましたが、
>a) 歯根に異常も変化もありませんでした。

一度デンタル(小さなレントゲン)で診断した方がいいと思います。


>A 痛みの原因と治療法を知りたい

これは色々検査してみないと分かりませんが、流れからして処置自体が上手く行かなかったのだと思います。


>B 診療を受けるに際し、近所の先生にお願いしたらよいか

もし再植をしているようであれば、再植の経験が多い先生に診て頂いたほうがいいと思います。
距離をきにしないで言えば、処置した先生に診て頂いた方がいいような気もしますが。。。


>C 再植した先生に対してどういう対応をしたら良いか

特に気にする必要はないと思います。
先生も何とかちょのさんの歯を持たせてあげたいと思われ行った処置で、たまたま上手くいかなかっただけですから、何も不信感を持つ必要はありませんよ^^


>違和感は相手にされないでしょう。

化膿していれば違和感ではありませんよ。
細菌感染が起こっているので何らかの処置は必要です。
経過観察をするのであれば、定期的な診察が必要になります。


>どうせ長持ちしない再植歯であれば、いっそのこと抜歯がこの苦痛から脱出する早道でしょうか。

原因歯を特定して残せる見込みがあれば、再治療された方がいいと思いますし、保存不可能であれば、抜歯をされた方がいいと思います。

実際処置というのは診断の後にすべきことで、見切り発車で処置を行うと後悔しか残りませんよ。


>私はその状況下で選ぶ能力が欠けていた、人を見る目が無かったとは思えません。
>それ故、この顛末は未だに信じられないとしか申せません。

あまり気にしなくていいですよ。
ここまで先生のことを患者さんが熱く語る時点で、とても良い先生だと思いますよ^^


ただ、新聞や雑誌などは絶対的な指標にはならないので気をつけられた方がいいです。

私の歯科医院(普通の町医者)でも先日、本の掲載依頼がきましたが、掲載料が見開き70万と言われました。
アホらしくて断りましたが^^;

その先生は多分実力があって特集されたり、表彰されたりされたと思いますが、実際裏で金が動いている場合もあるのですよ^^;


ここでは結論はでませんので、

1、再植した先生に一度診てもらう
2、再植が得意な先生を探して診てもらう
3、大学病院などを受診する

が今答えられる回答になります。

 
原因だけでも特定するといいですね^^

おだいじに
  

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちょのさん
返信日時:2010-02-18 01:05:16
井野先生
ご丁寧なお返事、どうもありがとうございました。

はい。
ご指摘の通り、意図的再植術です。

再植した歯科医院では、デンタルで診断されています。
今までのところ化膿は全くしていません。

色々お教えくださり勉強になりました。

やはり正しい診断をして戴く必要がありますね。

実は、どこでそれが可能か判らないため、それが一番難しい問題です。

じっくり考えたり探してみます。

本当にありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-02-18 14:32:40
ちよのさん、こんにちは。

再植法にトラブルが起こってしまっているとのこと、さぞご心配であろうと思います。

以下は個人的意見です。

「再植法」に関しては私も多くの患者さんを診てきました。

治療を受けられたのが平成13年ー14年の頃ですので、その歯がどのくらい保つか?についてのデータはまだ無かったはずで、担当された先生もご存知なかったはずです。

またインプラントに対する信頼感も、当時と今では認識が異なります。
再植法も一つの選択肢であったと思います。

現在ではたしか5年間の予後は70%であったはず(うろ覚えですが)。
「5年しかもたない」と言う情報は間違っていると思います。

ただ医療に100%の成功率はないので、ちよのさんのケースは残念ですし、担当の先生もきっと残念な思いであると思います。


ちよのさんにとって幸いなことは、再植法は経験がとても大切で、症例数が多いドクターであれば、その診断や解決法も熟知しているはずです。

個人的には元の先生の連絡を取ってみることをお薦めします。
電話でお話を聴くだけでも、もしその先生が本当に信頼できる人ならば、親身に話を聴いてくれるはずです。

この掲示板に書き込んでいただいた時点で、ちよのさんは物事の解決に一歩進み始めた証拠です。

くれぐれもお大事になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちょのさん
返信日時:2010-02-18 23:00:18
大野先生

アドバイスどうもありがとうございます。

13年頃は意図的再植の寿命のデータが無かったとしたら、実験段階に等しかった訳ですね。
せめてそんな現状である旨の説明が得られるだけでも、予備知識が得られたから良かったのにと思います。

ウィキペディアで「インフォームド・コンセント」を読むと、まさに道案内が欠如したまま、突入してしまった厄介な入り口だったことを思い知らされます。

ただ、素人考えで自分のを残せる道があることが有難くて・・・
残したことが仇となって、茨の道を歩み始めることとなってしまうとは思いもしませんでした。

つい又愚痴を言ってしまい、失礼致しました。

折角のお薦めですが、元の先生には拭えぬ不信感が湧いてしまいましたので、ここの掲示板に相談しております。

でもこの掲示板の御蔭で先生方に色々とご親切なアドバイスやご心配を賜ったことで大変慰められましたし、溜まっていた愚痴を吐き出すこともできましたし、仰る通り解決に一歩進み始めた心地です。

右側で噛める日を目指して、何とか早く正確な診断を求める努力をします。

本当にありがとうございました。



タイトル 平成13年に分割、再植した6番の歯の周辺が痛み、物が噛めません
質問者 ちょのさん
地域 非公開
年齢 60歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
ヘミセクション(トライセクション)
再植(再植術、再植法)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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